エルラインの絵本 第八話『天絹都市』B



★セッション開始前の会話より☆


【GM】さてさてー。
【アルマ】今週のエルラインさんはー。
【ウィルヘルム】あらすじクイーン任せた。
【アルマ】……何か動きあったかのう……?(ワー)せいぜいが@学院にいったけど今のままでは閲覧など夢のまた夢 Aなんか学院の偉いヒトに懐かしいのがいて怪しげに B料理にアドバイスを くらいかのう?
【ウィルヘルム】ああ、ついでに。そのなんとかいう学院のエライ人は絵本を「閲覧」したことがあるそうだ。あと趙導師から重要書庫に入る鍵をもらったような……
【スズキ】あぁ、一級図書室の鍵をこそっと入手したアルよ。
【GM】さて、エルラインの絵本・前半戦(恐らく)山場を始めますヨー。
【ココサラキ】あいー。


 恐らく、この辺りで『エルラインの絵本』の物語の半分……のハズなのですが。
 実際問題、プレイしてみなければどうなるかわから無い部分が多過ぎますので、いやはやなんとも。






  献上料理の儀・前日


【GM】ということで、ここはリエ=イン南西部、いわゆる下町と呼ばれる地域の宿屋、福禄酒家。時間は朝、献上料理の儀を明日に控えて心なしか街はにぎやいでいます。
【フェスト】美味い酒はないか?
【メルトン】急性アルコール中毒野郎。
【ウィルヘルム】どちらかというと慢性のような。
【GM】御酒? ありますよ、沢山。リエ=インは食のメッカ、当然美味い酒もここに集います。
【ココサラキ】お酒の美味しい都市はジュースも美味しいですー。
【フェスト】親父、一番美味い酒はいくらだ。
【GM】【店主】一番ですかい? うーん、上はキリがありませんねえ。
【フェスト】……む、金がない……
【メルトン】むごい。
【アルマ】公金はわしが預かっておるからのう。ちなみに20123程ある。
【ティーナ】はふん(ぱたー)。
【GM】【店主】ウチの店に置いてある品なら、まあ老酒ですかね? 店頭には置いてませんが、一杯20ガメルで。
【フェスト】頼もう。その程度ならある(情けないナー)。
【GM】【店主】はい、毎度(ちいさーいお猪口に一杯)。
【フェスト】……ま、こんなもんか。ではいただこう(ちびちびと)。
【GM】褐色の老酒は、香りが強く喉越しが強烈ですが、確かに高いだけはありますね。
【ウィルヘルム】さて、とりあえず李導師は絵本を「閲覧」していて、多分こっちのことも気づいてるっぽいことを伝えておくからな。
【アルマ】ふむ……些か怪しげではあるのう。
【ルフナ】お仲間さんですかぁ……うーん。信用できるのかなぁ……
【ウィルヘルム】信用できるかどうかは知らんが、エルライン=ルフについてはよく知ってるんじゃないのか? 絵本を見たいと言っただけでいろいろ勘繰りいれてきたしな。
【スズキ】こちらの事情を聞きたがっていたアルから。ワタシは打ち明けて相談したいと思ってるアルが、とりあえずはお料理大会結果待ちと言うのがパーティーの総意らしいё。
【GM】さて、今日はなにかアクションしますかね? それともおとなしく明日を待ちます?
【スズキ】明日がお料理大会当日だったカ?
【GM】明日が献上料理の儀ですね。
【フェスト】ふむ……今日はほろ酔い気分で過ごしたいが。
【ルフナ】踊りの練習。というか稼げる?
【GM】稼げますよ。例の絹の刺繍入りの服を使えば相応に。
【ルフナ】着て踊ります〜♪
【GM】踊る(or唄う)人はいますかしら? いましたら、どうぞ。
【アルマ】稼ぎは止めて、練習に終始するかのう……未だ一人前に遠いしな。
【ルフナ】は〜い、ルフナ踊りま〜す♪(ころころ、出目は6)6×4(3+1)で24Gかな〜。
【アルマ】(地味に練習)
【メルトン】武器屋に行きたいと思ったけど金無いの忘れてた。今持ってるのも借り物だし……貧乏はツライ。
【GM】武器防具の類は、この街は良い物揃ってますよ。リエ=フィシアで一番質が良い武具がそろうのが、ここリエ=インです。
【スズキ】ワタシ公金から借金して武器買い揃えたё。
【メルトン】なっなにー!
【フェスト】公金で借金って言うのか?
【GM】公金は本来衣食住の内、食と住に充てるものらしいので(笑)。
【スズキ】パーティー公金から個人的に使用する分を借りてるアル。
【メルトン】せめて斧が欲しい……
【ココサラキ】私も貧乏ですー。どっかの宿の養子をねらおうかなーー……誰か見たく。
【フェスト】お前、俺が養ってないみたいじゃないかその言い方。
【ココサラキ】ととととんでもないー。
【ティーナ】そういえばフェストさん久しぶりに見(あっ)。
【フェスト】俺も久しぶりに見   何だ、今何か言いかけたような。


 フェストは割と久々の参加となりましたからね(笑)。


【ウィルヘルム】うーむ、俺は李対策をなんか立てたいんだが。向こうは待ってくれるらしいから、しかけてきたりはしないと思うが。
【ティーナ】うーん、猫などに注意しながら明日を待ちましょう。
【ウィルヘルム】というかじゃあ料理待ちでいいのか? 向こうは感付いているというよりはほぼ100%知っている、と思うぞ。
【GM】【李導師】〜〜♪
【ティーナ】歌うすもも。
【フェスト】ふ……望月は 思わば欠けたる 望みとぞ、か……(とっくり)
【スズキ】今の時間は?
【ウィルヘルム】朝だろ
【アルマ】朝じゃな。
【GM】朝餉が終わって、そろそろお昼前という時間ですね。10時ぐらいかな。
【スズキ】ならお料理系の他の有力者の情報でも集めて回りたいのココロ。
【メルトン】じゃあスズキにくっついてついでに武具屋にでも。
【ココサラキ】私は鈴木さんと一緒にお料理見学ー。
【GM】じゃあやはり厨公司まで出向くかな?
【ルフナ】その後はディンとひなたぼっこ〜♪……って出かけますか?
【スズキ】それとエルフ娘に一級書庫に何かめぼしい情報が無いか調べて欲しいアルよ。
【アルマ】前回空振りじゃったからのう……(笑)
【ルフナ】だから、ボクは「娘」じゃないってー!!(首締めガクガク)
【スズキ】ハッハッハ、今更ワタシの脳内で上書きは不可能ё(ガクガクガクポロッ)。
【ルフナ】じゃぁ、すべて忘れさせてやるぅー(ガクガク)。
【メルトン】ああっしっかりしろッ!(ショック療法)
【ティーナ】じゃあ、消去しましょう?(とても危険な音)
【スズキ】(ポロッ……コロコロコロ)ニヤリ


 愛されてるなあ、スズキ。


【GM】では、情報収集と、武器発掘と、賢者の学院かな?
【ウィルヘルム】あ〜、ルフナ、一級書庫に行くなら李導師に気をつけろよ
【メルトン】恋人の心配をするウィルヘルムなのであった。(ナレーション)
【スズキ】変人の心配?
【メルトン】あるいみ。
【ウィルヘルム】大地の小人よ、戒めの手を!
【ルフナ】(自己ツッコミと同時にアトミッ君へナイフを投げる)
【メルトン】モゲェ!<ウィルとルフナのラブラブ攻撃
【ティーナ】ラブラブ○○拳!ですね(違)
【ルフナ】ティーナさんなんて嫌いだぁぁぁぁ((涙脱兎)
【ココサラキ】綺麗な変人ってずるいなあー(←?)。
【ルフナ】ココちゃんまで……どいよ……
【GM】では、まずは料理の情報から。こちらに来たのはスズキとメルトンとココサラキ?
【ココサラキ】はいー。
【メルトン】うっす。
【スズキ】らしいアルな。
【GM】【羅 正元】おや、皆様方。いかが致しました?
【GM】と、羅さんがお出迎え。
【フェスト】変人が綺麗なのもどうかと……
【メルトン】師匠はかっこいいなぁ。
【フェスト】石破ラブラブ天驚拳。
【ココサラキ】綺麗な事はいいことですよー?
【GM】【羅 正元】あのう、もしもし?
【メルトン】あ、すんません。
【GM】出迎えてくれたんだからなんか言ってくれよ(笑)。
【メルトン】どうもアルマさんがいないと話が進まない……
【ウィルヘルム】大変だな。


 今回最初の四方山はちょっと真面目に。
 ネタに走る=雑談はTRPGを楽しむうえでもっとも重要なファクターのひとつです。TRPGは会話で成り立つゲームなのですからそれは当然です。
 ただし、シナリオの本筋に関係のない雑談ばかりでストーリーを鑑みないというのは少々問題があります。
 楽しむこと、楽しく会話をするのはなによりも大事です。ですがそれはストーリーの進行をおろそかにしていいという事とイコールでは決してありません。まして誰かに交渉や進行を任せっきりにして良いということも絶対にありません(確かに、パーティメンバー全員が一斉に交渉を行なった日には処理しきれないという現実問題もありますが)。
 ちょっとした雑談、ネタの応酬、これらは私も好きです。実際にプレイヤーとして行なう時は勿論、ゲームマスターとして監修している時でも。
 しかしその結果ゲームの進行を一部のプレイヤーだけが担当し、それ以外のプレイヤーは賑やかしと化すというのはいささか問題のある事態と言えるでしょう。
 賑やかしは大いに結構。ですが、賑やかしだけのプレイは、本当の意味で『ゲームをプレイ』しているのでしょうか?
 ゲームの楽しみ方はそれこそ十人十色、プレイヤーの数と同じだけのスタイルがあるでしょう。
 がちがちのロールプレイだけをしろとなどと言うつもりは毛頭ありません。TRPGはあくまでゲームであって演劇ではないのですから。物語を美しく整合性を持たせることなど二の次以下、大切なのは楽しくプレイすること、この一点だけです。
 ただ、本当の意味で楽しく『ゲームを』プレイすると言うことの意味を考えてみてもらいたいのです。
 雑談、ネタ、大いに結構。どんどんしてください。これは本当に推奨です。会話のないゲームなんて虚しいだけです。
 ですが、今この瞬間にキャラクターがどこにいて、どういう状況にあるのか、どう考え、どう行動すべきか。
 会話の内容が、それらの方向の時に一番盛り上がるのが、ゲームをプレイする上で理想と言えば理想ですよね。
 自分も楽しみつつ皆を楽しませ、かつその楽しませる方向が『ゲームをプレイする』と言うベクトルに沿っているような、願わくばそのような粋なプレイヤーを目指したいものですね。勿論、GMの技量が充分に高ければ自然とそうなるのですが……(要するに誰よりも私自身が要修行←オチ)
 以上、たまには真面目な四方山でした。


【ティーナ】うっかりネタに走(略)どうも、こんにちは。
【GM】あ、ティーナもこっち?
【ティーナ】そうですね、図書館はまずいですし。
【アルマ】わしは最近怠りぶりであった練習の日々じゃ(=どこに行くのか言い損ねたなんてそんな)。
【フェスト】飲んだくれ中。危険もあるまい。
【ウィルヘルム】同じく宿で精霊と対話の練習(言い損ねた組)。
【ルフナ】ちなみに、ボクは一級書庫行きなのでそこには居ないです。
【メルトン】スズキと同行中。
【スズキ】両手に花アルー。いずれドクダミラフレシアと言うのは敢えて口にしないアルが。
【メルトン】すでに言ってる言ってる(蹴)。
【ティーナ】そういうこと言ってるとこうですよ〜(色々はずれる音)。
【メルトン】ティーナさん強い……
【スズキ】(ごきゃぱきゃとぺっ)
【ココサラキ】ラフレシアって食べれるらしいですよー。
【メルトン】食べたくねえヨ……
【フェスト】ラフレシアは腐肉の香り。
【ウィルヘルム】いや、本当だぞ。蝿をおびき寄せてそれで受粉を……
【アルマ】うむ、本当じゃ。


 さて、舌の根も乾かぬ内に四方山其の2。
 ここでの会話中、スズキ、メルトン、ココサラキ、ティーナ以外のメンバーはここにはいない、と言うことになっています。
 厳密にロールプレイをするのであれば『ここにはいない』キャラクターは会話に参加しないべき(勿論、プレイヤーとしての発言・会話などは別として)なのですが……ンなこたァ気にせずにどんどん会話してください。
 むしろその場にいないキャラクターの方がしょうもない話題やネタなどを振り易いという面もあったりします。
 いわゆる『舞台裏』というヤツですね。小説で言えば行間、漫画で言えばコマの間、映画で言えばスクリーンには写っていなかった時間軸。この辺りは『トーキョーN◎VA Rev.』以降頻繁に見受けられるようになった、シーン単位で登場キャラクターが変化するというスタイルにその端を発しますね。
 このスタイルはプレイヤーキャラクターはパーティを組まなくてはならず、パーティは同一単位として共に行動をしなくてはならないという、従来のTRPGの大前提にして暗黙の了解を大胆にシステム面から改革したものです(本気でこのシステムは偉大だと思っています。偉大過ぎたため、模倣が流行ってしまったきらいもありますが)。
トーキョーN◎VA Rev.』の凄いところは、個々のキャラクター、あるいは複数に分かれて行動を取るプレイヤーキャラクターそれぞれにスポットを当ててしまうことによって本来生じる、スポットの当たっていないキャラクターがどうしても感じる暇な時間をそうと感じさせないシステム(舞台裏判定や登場判定などなど)の存在です。
 我らがソードワールドには惜しいかなそういったルールは存在しません。逆に言えば必要のないシステムだとも言えるのですが。パーティ単位での行動が基本となるファンタジーRPGですからね。
 そうである以上、シナリオの展開上生じてしまう『スポットのあたっていない瞬間』にここぞとばかり小ネタを振り撒くのは充分に“アリ”でしょう。
 ただし、スポットの当たっている人間は、それに引き摺られすぎて本筋から目を話さないように(笑)。


【ココサラキ】見学にきましたー。
【GM】【羅 正元】見学ですか? ええ、かまいませんよ、どうぞごゆっくり。
【スズキ】単刀直入に聞いて、今回の献上料理の有力候補と言うとどういった方々がいそうアルか?
【GM】【羅 正元】ああ、なるほど、他の料理人の情報ですね。
【スズキ】大体どの位の参加者(?)がいるのかとかも聞きたいのココロ。
【ココサラキ】です。
【GM】【羅 正元】有力候補ですか。そうですねえ、まあ客観的に見ても、干厨士は筆頭格だと思いますよ。
【スズキ】はぁ、随分凄い人が作ってくれる事になったアルか。干厨士を手配してくれたのは貴方だったカ?
【GM】【羅 正元】ええ、そうですね。
【スズキ】か、感謝のココロ。
【GM】【羅 正元】とはいえ、献上料理の儀に出場する厨士達はいずれも海千山千の料理人揃いです。誰が優勝してもおかしくない、というのが正直なところでしょうか。まあ敢えて干厨士以外ということでしたら……梁厨士ですかね。あの方も、相当に実力をお持ちの料理人ですから。
【ティーナ】梁厨士ですか……その方はどちらに?
【スズキ】梁厨士? その方はどんな方アルか?
【GM】【羅 正元】リエ=インでも一、二を争う大酒家『揚子江』の総料理長にして総支配人です。
【メルトン】ワァー。
【ティーナ】やんすこう(嘘)。


 言わずと知れた現実世界の中国大陸に存在する大河、長江(ちょうこう)の別名です……が、そんな河は恐らくフォーセリアにはありません。ノリと雰囲気です、ノリと雰囲気(笑)。


【GM】【羅 正元】なんでも、若い頃に遥か遠くのラオシェンまで渡ってあちらの技術を学んできたとか。
【スズキ】料理に向かうと他の事には一切目が剥かなくなる一点集中型の天才とかそういう事はアルか?
【GM】【羅 正元】頑固一徹の職人タイプ、と聞いていますね。部下にも厳しい代わり、面倒見が良いので人望は厚いとも。
【スズキ】良く出来た人間アルか……妨害した後がコワいや、なかなか手強そうアルな。
【ウィルヘルム】むしろ妨害工作やる気まんまんか。
【メルトン】まんまんらしい。


 流石は策士スズキ。
 ダーティワークはお手のもの(というか大好き)です。


【ココサラキ】ラオシェンってやっぱり香辛料とか発達してタリするんでしょうかー。
【メルトン】くろこしょうを手に入れて船を貰うのだ!
【フェスト】わしを笑わせてみよ!


 Fromドラクエ3。印象深いエピソードだなあ、コショウで船をゲット。
 しかし、ポルトガの王様は本当にコショウをそのままモリモリと食ったのだろうか……お腹一杯で眠くなるほどに。
 欧州人ってわからないや(あんな架空世界の変人を欧州人の一般基準にするな)。


【GM】【羅 正元】ラオシェンの料理には、香辛料よりも『見えない味』が伝統として伝わっているんですよ。
【ココサラキ】見えない味……かくし味とかうまみとか?
【GM】【羅 正元】ええ、第六の味とも言われています。
【スズキ】第六……スーか?
【メルトン】シックスセンスね!?
【GM】【羅 正元】甘い、辛い、しょっぱい、すっぱい、苦い、とは別の味ですね。


 よーするにダシのことです。


【ココサラキ】むむむむ。手ごわそうです。
【スズキ】参考までに揚子江で食事をとってみたいアルな。場所を教えて欲しいのココロ。
【メルトン】やったー! ゴハン! ゴハン!
【スズキ】問題は金銭面で食べられないと言うことカ。
【メルトン】よよよよよよ(涙)。
【GM】【羅 正元】本来なら『揚子江』の料理をお食べになるのが一番でしょうが、恐らく梁厨士ももう厨房入りしているでしょうから、今日明日一杯は梁厨士の味は店頭では食べられないと思いますよ。
【スズキ】アイヤー、それでは意味が無いアルねー。他の人が作ってもお値段は変わらないだろうからここはグっと我慢の子ヨ。
【ウィルヘルム】というかスズキにしてもアトミッ君にしても料理食べただけで対策立てられるような舌持ってるのか?(酷ェ)
【メルトン】うわっヒデェ!
【フェスト】……俺が行けば良かったかな。


 フェストはラオシェンの出身ですから、ラオシェンの技術を取り入れた揚子江の料理には舌が順応出来るかもしれませんね。


【スズキ】はっはっは、難癖つけるなり妨害する手がかりを見つける為に食べに行こうとしたに決まってるアルよ。
【メルトン】ゴキブリ持って行かなきゃ。
【スズキ】いや、カタールの宝石を外して持って行くのが良いかとか思ってたアルよ。


 それはテロリズムだー!?(※カタールの宝石〜のくだりの意味がわからない人はリプレイ第七話『仄昏き水の乙女』Cをもう一度読んで見ましょう)


【スズキ】ちなみに悪巧みは羅さんに聞こえないようにしてるアルからな?
【GM】あいよ(笑)。
【スズキ】……ところで厨房入りとは? 特設の厨房とかが用意されてるアルか?
【GM】【羅 正元】ええ、献上料理は太極宮の庭園で行なわれるのですよ。太極宮が一般に開かれるのは、この献上料理の儀の日だけですね。
【スズキ】庭園カ、屋外での調理になるアルか?
【GM】【羅 正元】食べるのは屋外になります。調理は、太極宮内の特設キッチンコロシアム、あ、いや、特設厨房で行ないます。
【スズキ】厨士ごとに用意されてるアルか? 広い所で一斉に?
【GM】と、話していますと事務員らしい女の子が羅さんを呼びにきまして。
【スズキ】おっと、強制排出イベント発動カ。
【ティーナ】排出なんですか(笑)。


 排出なんです(頷)。


【GM】【羅 正元】特設厨房は、出場する厨士しか入れないのですよ。私も中の様子はちょっと……む、何かね?
【ティーナ】流石に厨房にお邪魔しようとは思いませんけど(笑)。
【GM】しばしのやりとりのあと、羅さんは仕事が入ったとかで皆さんの前を辞します。
【スズキ】あ、最後に。
【GM】【羅 正元】申し訳ない。何分、明日に差し迫っておりまして、少々仕事が……はい、なんでしょう?
【スズキ】干厨士も既に会場入りしてるアルか?
【GM】【羅 正元】ええ、干厨士も既に厨房入りしております。
【スズキ】お忙しい所お手数かけて申訳なかったネ。感謝のココロ。
【GM】【羅 正元】いえいえ、お構いも出来ませんで。それでは。
【メルトン】有り難う御座いました。
【GM】羅さんは恰幅の良い身体を揺らしながらパタパタと去って行きました。
【スズキ】なにぃっっ?!
【メルトン】なにってどうしたの!?
【スズキ】ワタシてっきり羅さんは細身でラウっぽい髭のはえた人想像してたヨ。
【GM】ああ、梁厨士がラウなんだな(笑)。
【スズキ】アイヤー、ワタシ軽いから浮かせられると大変ё。


 実は羅さんは準一級厨士ではありますが、実際のところは調理の腕よりも事務処理能力などで重責についた経理肌の人なんですね。
 ラウっぽい外見は実力派の梁厨士の方が似合うだろうな、と言うことで。
 ちなみにラウってだれ? という方へ。こんな顔の史上最強の料理人です((c)SEGA AM2研)。


【ティーナ】あ、そうだ今日のお祈り……振ってもいいでしょうか〜?
【GM】どぞどぞ。
【メルトン】出ましたラーダ様。


 ここまでラーダに変なイメージを持たせることに成功したのは、多分このキャンペーンがSW界初じゃないでしょうか。


【ティーナ】親愛なる知識の神ラーダよ、我に貴方の知識を分け与え賜え! インスピレーション!
【GM】【ラーダ】さあこい!
【ティーナ】(ころころ、出目は4)
【スズキ】ちぃ、つまんないё。
【GM】ちぇっ。
【ティーナ】微妙……
【アルマ】わかっておらぬな(?)
【スズキ】珍しく低いアルな。
【ティーナ】今日はやる気がないのかしら、ラーダ様……
【ウィルヘルム】やる気のある時あったか?
【ティーナ】ないのかしら〜?
【GM】【ラーダ】えー?(ほじほじ)


 ここまでラーダに変なイメージを持たせることに成功したのは、恐らくこのキャンペーンがSW界初じゃ(以下略)。


【GM】ということで次のフェイズ、武器探し〜。まあ、武器はルールブックに載っている品は全て、品質+5や銀も含めて置いてあります。
【スズキ】魔法の武器とかもアルか?
【GM】魔法の品は、+1なら普通に売ってます。+2以上は探さないと見つからない。
【ティーナ】武器はあんまりいらないですね。
【スズキ】まぁ、探して見つかっても買えないと言うオチが待ってそうアルな。
【GM】まあ売ってるといっても買えるとは思えないけど(笑)。
【メルトン】キシャー!!!
【アルマ】財布の紐は緩めぬぞ?
【メルトン】と、とりあえず斧が欲しいんすけど……
【スズキ】魔法のブーメラン、ギャロット、ダーツの類はあるアルか? +1で。
【GM】投擲武器の+1は、ダガーしかないかな。それと+1のギャロットって、普通ギャロット自体堂々と売ってないよ(笑)。
【スズキ】貧乏娘が密かに持ってそうな気がするのはヒミツё。
【ティーナ】ネットなら……
【メルトン】ギャロットってなんぞや?
【フェスト】首絞め用の暗殺武器。
【GM】絞首具。暗殺用の武器だね。
【ティーナ】ゴブリ。
【スズキ】それはソレ。あるなら探してでも……(そして買えない)


 これはGMの判断次第で変化すると思いますが、ギャロットはそもそもが一般の冒険者が手にする代物ではありませんので、毒などと同じく普通の冒険者の店では販売していないとしました。
 まあ、そもそもギャロット自体、敵用の武器ですしね。


【GM】えー、と。メルトンは斧だっけ?
【メルトン】イエース
【アルマ】【早乙女@斧屋】いらっしゃい。このゲッタートマホ(略)。
【メルトン】ゲッター線が豊富な斧。


 斧屋ってなんだ(笑)。
 その後買い物はメルトンが+5品質のグレートアックスを入手し(その過程でスズキがメルトンにフランケンシュタイナーを食らったりしましたが)無事終了。
 基本的に武器は既に高性能の物が出揃っているので、街で買おうというのはメルトンとスズキぐらいのものなのですね。


【GM】さて、次は賢者の学院組。





  ストーキングin賢者の学院


【GM】さて、学院に来たのは……ルフナだけかな?
【ルフナ】ですかねー? ボク一人で大丈夫なのかなぁ……
【ウィルヘルム】のようだな。
【スズキ】彼氏はついていかなかったアルか?
【ティーナ】ウィルさん離ればなれに(そっと涙)。
【GM】さてさて、賢者の学院ですが、まずどこに行きますか?
【ルフナ】まずは……自分が入れるところ。
【GM】んと、一般書庫は普通に入れますね。あと二級書庫も。勿論、学院に入る前はやけにだだっ広い中庭が向かえてくれますが。
【ティーナ】猫とか李に注意ですよ(電波)。
【ルフナ】あ、でも……何を調べるの?? 聞き込みは前もしたよね……
【ウィルヘルム】一級書庫ならなんか面白そうな本あるだろう。
【スズキ】一級書庫内にエルラインルフゆかりの品や情報になりそうな物が無いか、アルよ。
【GM】と、中庭で悩んでいると足元を子供がパタパタパターっと走っていく光景が。
【ルフナ】学院内に子供?
【スズキ】すもものシェイプチェンジ……いやまさかさか。
【GM】ああ、リエ=インの賢者の学院は、幼児教育にも力を入れているんです。託児所も兼ねているんですね。


 リエ=インリエ=フィシア内において他に類を見ないほどの初等教育の程度の高さを誇っています。これはとりもなおさずそのまま歴代のリエ=インを治める選帝公が高いレベルでの内政統治を続けてきたことに他なりません。
 この都市は他の都市とは異なり選帝公が帝位継承権を持つが故に、強大な軍備を揃える事はそのまま皇帝への叛意を持っていると捉えられ兼ねない微妙な立場にある為、20年30年先を見通した、人材の育成という形で国力を増大させているのです。
 ザールワールラオシェンとの交易はそうしたリエ=フィシア統一後に生まれ育った外交官達の血の滲むようなおびただしい外交努力によって築かれたものなのです。
 個として見ればその交易はリエ=フィシアにとって有益なものである為、誰もそれを咎めることは出来ない体制を作り上げた対内交渉の手腕もまた、同じく統一後に生まれた政官のものです。


【アルマ】【子供】元祖ゴキブリ走行ー!
【ルフナ】走ると危ないよぉー?
【GM】【子供】あやっちフラーッシュ!(ばふーん)
【ココサラキ】危険なお子様ですっ!
【アルマ】育ってそうじゃな(汗)。
【フェスト】一部にしか解らんネタ振るなお前ら。


 日ノ出屋のリプレイとかを読んでいれば常識さ!(イヤ過ぎる常識だ)


【スズキ】子供「達」カ?子供か?
【GM】子供達、です。中庭は良い遊び場と化していたりするんですね。
【スズキ】こどもたちよ(声:島田敏)
【ルフナ】んー……やっぱり誰か一緒に来て貰えば良かったかも……(ぽりぽり)
【スズキ】多分、例の鍵で書庫に入れるのは一人アル。だから頭脳労働担当(?)者に任せたアルよ。まぁ、鍵は一回使いきりだからまた後で調べたいと言うならそれも手アルよ。
【ルフナ】んー……子供達に聞けば何か知ってるカモだけど……聞いたことを他に言う可能性も
【GM】いや、この子供はタダの雰囲気を現すだけのモブなのでそんな深く考えずにとっとと行動して下さい(笑)。
【ルフナ】じゃぁ、一級書庫へつったかたーっと……
【GM】では一級書庫です。道順はまあ聞けばわかりますのでてこてこと。例の鍵を使って中に入ろうとしますと……
【ルフナ】……と?
【GM】【???】そんなことを言っているんじゃない!
【GM】と、奥の方、導師の私室のある方から怒鳴り声が。
【ルフナ】びくぅ??!!
【GM】【???】まだあんたはそんなことを……!
【GM】と、声の主は激昂している模様。
【ルフナ】声は男性? 女性?
【GM】男性の声ですね。
【スズキ】ちなみにエルフ娘に声に聞き覚えは?
【ルフナ】だから「娘」じゃ(略)
【GM】あったっけ? 李導師の声なんだが(ああ言っちゃった。まあいいや)。
【ルフナ】んー? あったっけ?
【ウィルヘルム】会ってないかもな
【GM】じゃあ若い男の声、としか。さてどうします?
【スズキ】相手の声は聞こえてこないアルか? こんな時こそシーフの聞き耳を生かすヨロシ。
【GM】相手の声は聞こえない……って、この場に居ない人は発言控えめに(笑)。
【ルフナ】聞き耳します。なんだかシーフらしいことは久しぶり……(笑)
【GM】その場で?
【ルフナ】ドアまで距離ありますか?
【GM】一級書庫のドアは目の前。声がするのは通路の奥、導師の私室のある方から。どこからその声がするのか、はっきりした場所は分からないのよ。
【ルフナ】んー……忍び足で私室のあたりまで移動→聞き耳かな。
【GM】どぞ。
【ルフナ】って普通に歩いても足音しない?
【GM】あんまりしないけど、聞かれるかは相手次第ですね。
【スズキ】忍び足推奨。
【ルフナ】じゃぁ忍び足→聞き耳で。
【GM】どぞ。
【ルフナ】まず、忍び足(ころころ、出目は10)14。
【GM】ん、ではするするするっと奥の方まで移動。
【ルフナ】聞き耳〜(ころころ、出目はまたも10)14……
【スズキ】……頭脳労働担当? 生粋のシーフ?
【ルフナ】日頃の踊りの成果かな(笑)。
【ウィルヘルム】日頃から本も読んでおけ(酷ェ)。
【ルフナ】ぇー。読んでますよぅ〜?寝る前に(30分のみ)。
【メルトン】どうせ読めないさ!キエー!!!
【ティーナ】文字の読み書き教えてあげますよ、メルトンさん。フフ。
【スズキ】一般人の識字率も低い国らしいから気にしない方が……


 さて、ここで言葉についての四方山話。
 スズキの言った識字率云々はあくまで共通語に関してのことですね。
 ソード・ワールドの舞台であるフォーセリアには(私達の世界がそうであるように)無数の言語が存在しています。種族ごと、地方ごと、その数は正確に計算すれば百を超えるかもしれません。
 ですが余りに大量の言語を設け、言語による意思の疎通を制限することはゲームを楽しむ上で弊害としかならない場合があります。
 そこで、ソード・ワールドでは人間が使う言語は大きく分けて三つとしています。共通語(コモン)東方語(マールダン)西方語(グンダール)の三つです。
 一部の例外を除き、東方語はアレクラスト大陸の東で、西方語は西の諸国で、主に日常会話として使われている言語です。
 共通語は本来古代王国が滅んだ直後、新王国期初期に出来た大帝国のもとで日常語として使われていた言語なのですが、その大帝国が滅び各地に小さな王国が誕生していくにつれ、各々独自の言語が使われるようになり衰退していった言語なのです。
 ですが国境を持たない行商人たち、旅の吟遊詩人、そして傭兵や冒険者にとって言葉の障害は大きな壁となりました。そこで、これらの人々やこれらの人々と接触を持つ機会の多い人々(商人や宿屋の主人、そして国王や貴族など)はこの共通語を意思疎通の為の手段として使うようになりました。その習慣が現代まで生きており、自国の人間以外の人間と接触する機会の多い人間はほとんどの場合共通語を使えるのです。
 
 さて、言語のおさらいをしたところで識字率の話に戻りましょう。
 全ての冒険者は、まず共通語及び母国語の会話が可能です。ここでいう母国語とはそのキャラクターが生まれた地域の言語で、東方の生まれなら東方語、西方の生まれなら西方語が、普通は母国語となります。勿論それ以外の言語を選ぶことも(GMが許可すれば)可能です。
 その上で、作成時に知力が6以上ある者は更に母国語の読解が可能になります。以上に加えて知力が12以上の者は共通語の読解も行なうことが出来ます。
 冒険者となるプレイヤーキャラクターで言えば人間の知力の平均値は14ですが、これは全ての冒険者は英雄候補生である為に高目になっているのです。一般人の能力値の平均は全て10。つまり、平均的な人間は母国語の読解は行なえても共通語の読解は出来ないのです。
 識字率で言えば、半数以上、およそ七割近くの人間が母国語での読解が可能というのは中世を舞台とした世界観ではなかなかに高いと言えるでしょう。しかし共通語に限って言えば識字率は半数に満たない結果ですので高いとはいえないかもしれません。
 もっとも……『エルラインの絵本』シリーズでは地方語はないものとして扱っている為、メルトン達はデフォルトで読み書き出来る文字が無くなってしまっていたのでした。ごめんネ☆(いや『ネ☆』じゃなくて)


【GM】声はどうやら奥の方、趙導師の部屋から聞こえて来る模様です。って趙導師の部屋わかるのか? まあドアに書いてあるんだな、誰々の部屋、って。
【ルフナ】そこまではまた距離有り?
【GM】いや、趙導師の部屋の前までは移動出来て良いです。
【ルフナ】じゃぁ、再び聞き耳かな?しなくても聞こえる?
【GM】詳しく内容を聞こうというのなら聞き耳をどうぞ。
【ルフナ】聞き耳いきまーす(ころころ、出目は11)15!(ぐっ!)
【GM】なんだどうした賢者。
【スズキ】……シーフに転向する気カ?
【ルフナ】どうしたんでしょうね……ボク……(笑)
【ティーナ】これでプリーストに専念できます(笑)。
【スズキ】これでバードに専念(以下略)
【ウィルヘルム】むしろプリーストがシーフでいいのか? おい。
【ティーナ】えっ、ほら知的好奇心というのが(略)。


 ソード・ワールドにありがちな現象その一:前衛役以外が兼業になる。


【GM】ドアの中では、ふたりの男性が言い争っているようですね。
【ルフナ】…………(エルフ特有の大きな耳で聞き耳中)
【アルマ】エルフイヤーは地獄耳。
【若い声】何度も言っているだろう、私利のためなどでは無いと!
【年配の声】そうは言うがね、私利に走る物が私利のためだ、と言うはずはないだろう?
【若い声】この石頭が……! 僕の権限だけじゃ限界があるんだ、あんたの力も貸してくれないと、不味いんだって!
【年配の声】そもそも、君のその情報の出所もあやしいものだがね、李導師?
【李導師と呼ばれた若い声】それは……
【ルフナ】……(何に力を貸せといってるんだろう……?)
【年配の声】ともかく、君が私利に走ろうがどうだろうが、突き詰めれば私に興味は無いのだ。問題なのは、私の研究の時間を浪費させてしまうかどうか、そこに尽きる。
【李導師】……どうあっても、力は貸して貰えないのか、趙導師?
【趙導師と呼ばれた年配の声】今、折れるべきは私では無く君だ。違うかね?
【李導師】……わかった。邪魔したな。
【スズキ】あ、部屋から出てきそうアルな。
【GM】という具合で、こちらに向かってくる気配が。
【ルフナ】びくぅ?!(慌てて書庫の方へ。間に合うかな?)
【GM】さてルフナ、忍び足どうぞ。
【ルフナ】いきまーす(ころころ、出目はまたも11)15ですっ!(ぐっ!)
【ウィルヘルム】これでよかったらシーフ呼ばわりするぞって良いな。
【GM】お、高いね。ではこちらも……(ころころ)ち、気付かないか。
【ルフナ】(てけてけ)
【GM】では無事にルフナはドアの曲がり角まで避難。それとほぼ同時に、ドアを開けて誰かが出て来た……音というか気配というか。
【ルフナ】……ふぅ。
【GM】その『誰か』はこちらに歩いてきますけども、どします?
【ウィルヘルム】面白そうだから顔見せても良いとは思うが。
【ルフナ】片方は李導師って呼ばれてたな……会うのは不味いかも……(と無難な2級書庫へ)
【GM】二級書庫ね?
【ルフナ】1級だと鍵居るし。
【GM】では二級書庫に入ります。そこには科挙を目指して頑張っている若き賢者達がぞろぞろと。
【スズキ】シーフも良いけど勉強も頑張るヨロシ。
【ルフナ】がんばってますよぅ……
【GM】んーと。(1d6ころころ、出目は4)わー。
【ルフナ】
【GM】12、34、56だったんだけどねー……
【ルフナ】それって……ここに来る?(汗)
【スズキ】中庭、一般、2級……と見たヨ。
【GM】いや、一級、二級、一般でした。
【スズキ】あ。4だから2番目が2級になってないと行けなかったアルな。
【GM】ルフナが入ってしばらくすると、肩に白猫を乗せた青年が二級書庫に入ってきました(笑)。
【ティーナ】撃て撃てー。
【ルフナ】ふら〜っと死角へ逃げる。
【スズキ】ルフナの顔はまだばれて……あぁ、猫通して見られてるカ。
【ルフナ】耳が目立つしね……もう隠してないし。
【GM】その青年はルフナには気付かないのか、どっかと窓際の椅子に腰を降ろして、不機嫌そうに腕組みをしています。ルフナは本棚の死角を利用して隠れているわけだけども、さてどうします?
【ルフナ】近づくとバレそうだけど……何か独り言とか言いそうだし……どうしよう……
【スズキ】テレポートで戻ってくるヨロシ(使えません)。
【ティーナ】ルーラで天井に頭を……
【フェスト】そらとぶくつ。
【ルフナ】あ、猫は? 肩の上?
【GM】白猫は机の上で丸くなってます。
【ルフナ】何かぶつぶつ言ってる様子はある? 見ようとするとばれるかな?
【ウィルヘルム】今日はシーフ絶好調だから盗み聞きでもしてみたらどうだ?
【GM】何かを呟いていたりはしないね。ただじーっと、天井や机を睨んでる。
【ルフナ】なんか怖いな……
【GM】考え事をしているっぽいですね。
【ルフナ】何かできそうなこと……(悩)
【スズキ】ディスガイズで……詠唱でばれるアルな。
【GM】二級書庫は静寂に包まれているので、詠唱したらばれます(笑)。
【ルフナ】ばれるだろうね。
【GM】こっそりとなら、抜け出ることもできますね。
【ルフナ】抜けだそう。ボクの役目は一級書庫で資料をあさることだし。
【スズキ】素知らぬ顔で抜け出すのが一番カ。
【GM】ではそろ〜っと。一応忍び足どうぞ。
【ルフナ】また忍び足?(ころころ、出目は6)あ、低目。10です(どきどきどき)。
【GM】まあ華麗とは言えないけど、抜け出しましたよ。
【ルフナ】後が怖い……どんどん下がりそう……
【スズキ】頭脳労働時に下のピークを迎えるアルな……
【ウィルヘルム】いつものことだよな。
【ルフナ】うわーん。じゃぁ、そのまま一級書庫へ
【GM】さて、一級書庫ですが……エルライン・ルフについて?
【ルフナ】ですね。
【GM】そうですね、流石はリエ=インの書庫というべきか、かなり詳しく載った書物もあります。セージ+知力+2d6をどうぞ。
【ルフナ】はーい。(ころころ、出目は5)ほら……だんだん下がってきてる……12です。
【ティーナ】ここで低い(笑)。
【GM】うーん、今までに分かっていること以上のことは、ちょっと。
【ルフナ】ボクってやっぱりソーサラーに向いてないのかなぁ……(いじいじ)
【GM】ああ、ただ、こんな詩を見つけましたよ。



おおヴェルストゥラよ
汝は王
唯ひとりの王なり
一握の砂も持たず
ひとりの臣も従かず
唯独りあるだけの滑稽な王なり


否 否 否
王の在る場所が
即ち王国なのだ 



【GM】というもの。『王国』という長大な戯曲の一篇らしいです。
【アルマ】おお、最強の。
【ウィルヘルム】混沌が。
【ルフナ】ふむ……?メモって帰ろう。カキカキ……
【GM】この下りは『ヴェルストゥラ』という流浪の王と『白痴の賢者』と呼ばれる老人(らしい。諸説あり)のやりとりの部分ですね。『王国』はあまりに長大な戯曲のようで、まだその全編が発掘されていないんです。現在判明しているのは、ヴェルストゥラと白痴の老人との対話がメインらしいですね。全てを失った王、ヴェルストゥラの懐古する記憶と、それを諭す老人と、という形式(らしい。諸説あり)。
【ルフナ】他にはめぼしいものナシか……(見つけられなかっただけ。)
【スズキ】一発センスマジックして辺り見回してから戻ってくるヨロシ。
【ルフナ】はーい。センスマー。って……他の人居たら迷惑だよね?
【スズキ】って、他に人居るアルか?
【GM】ああ、ここは誰もいませんよ。
【ウィルヘルム】一級書庫でんなことして大丈夫か? 下手に魔法使うと警報鳴ったりするほうが心配だ。
【GM】ただ、まあ……何もしかけが無いとは思わない方が無難。
【スズキ】それはそれで面白く(以下略)。
【ルフナ】……そのまま帰ろう……あ、明日の献上料理のことの記録とかないのかな?
【GM】献上料理の儀の記録とかは、一般書庫だね。
【ルフナ】じゃぁいいか……
【GM】おひとり様、おかえりー。






  すももちゃんチェンジ!


【GM】さて、お昼も終わった時刻、丁度おやつ頃。シーンは福禄酒家です。皆さん既に戻っております。
【ティーナ】おやつですよ〜。
【フェスト】……ふー(呑みぶり)。
【ルフナ】ただいまぁ……(ぐったり)
【アルマ】ふう(汗びっしょり)。
【メルトン】なまめかしー。
【GM】描くしか。
【メルトン】ええっ!?
【アルマ】沐浴してくる……(のろのろ)。
【GM】描くしか。
【メルトン】のぞきにいくぞ!
【GM】描くしか。


 まるで九官鳥か鸚鵡のように同じ台詞を繰り返すGM。ハタから見るとアホですね。


【アルマ】……メルトン殿もうーるーと同じ傾向が?
【ウィルヘルム】こら、アトミッ君。女性の沐浴を覗きに行くとは何事か?
【スズキ】めーあー?
【メルトン】ノリだノリ。
【GM】とかやっていますとですね。 福禄酒家に、二匹の猫が。白と黒。
【ルフナ】白い猫……(汗)
【スズキ】見覚えはあるアルか?
【ウィルヘルム】ハイファミリア?
【ティーナ】誰か塩を!(笑)
【GM】【黒猫】にゃー。
【アルマ】シロ、クロ。
【GM】【白猫】『にゃー』じゃありませんよ、ご主人様。
【ルフナ】喋った?!!
【GM】と、白い猫が突っ込み(?)をいれると、ぼわんと黒猫が姿を換えて李 白侠に。
【ルフナ】びくぅ?!!
【ウィルヘルム】これはこれは。
【スズキ】しぇいぷちぇんじ……カ?
【GM】【李 白侠】やあ。シェイプチェンジとはちょっと違うんだけどな。
【スズキ】……マッパ?!
【GM】【李 白侠】シェイプチェンジじゃないから違うね(笑)。
【スズキ】あ、違ったカ。


シェイプチェンジ』はレベル4古代語魔法で、術者の肉体を変化させるという魔法です。
 ただし変化させられるのは肉体だけで、服や装飾品、装備などは変化させられません。つまり、猫などに変化して行動していた場合、魔法を解除するとその場で素っ裸のまま現れるという……
 スズキの発言はそうした背景を受けてのことなのですね。


【アルマ】どうしたのじゃ?(簡素な服に着替え)。
【フェスト】む。
【ウィルヘルム】いや、猫が二匹。
【スズキ】一匹が王子様のキスで人間になったё。
【アルマ】王子……(きょろきょろ)どっちじゃ? いや、意表を突いてスズキ殿というのも。
【メルトン】むごい!
【スズキ】核娘ヨ。
【メルトン】わしゃあ女じゃい!
【アルマ】成る程(得心)。
【メルトン】ああっヒドイ!
【GM】【李 白侠】驚かせてすまない。ちょっと、ワケありでね。
【アルマ】おお、そこな白猫は昨日こちらを窺っておった。
【ルフナ】……(さっきの人だ……)
【GM】【白猫】(ぺこり)
【ティーナ】鬼は〜そと〜(豆まき)。
【GM】【李 白侠】話があるんだが、いいかってまくなまくな(ペチペチ)。
【ティーナ】あ、歳の数だけ食べなきゃ。
【ウィルヘルム】ワケっていうのはそのシェイプチェンジもどきかな?
【ルフナ】……僕らにお話ですか?
【スズキ】というか。こうして面と向かって話すのは初めてアルな。貴方が李導師アルか。
【アルマ】其れは置いておいて(ひょい)。
【GM】【李 白侠】そう。時間、あるかな。
【ウィルヘルム】まあ暇は暇だけどな。
【スズキ】時間、カ。これから梁厨士の妨害にゲフゲフ。じかんなら あるある よ。
【メルトン】今日のスズキは何だか黒いな。
【スズキ】はっはっは、元から黒ずくめアルよ。
【メルトン】いや、そういう意味では……


 うん、元々スズキは腹黒いよね(フォローなしかい)。


【ルフナ】今からおやつの時間ですけど。ご一緒にいかがですか?
【GM】【李 白侠】じゃあ御相伴に。
【ルフナ】店主さーん。桃饅よろしくですぅ〜。
【ティーナ】一服盛っておいてくださいね(笑)。


 ごめん、腹黒いのはスズキだけじゃなかった


【GM】【李 白侠】そういえば、何人かはきちんと会うのは初めてだね。僕は李 白侠。ここリエ=インの導師をやっている。
【ウィルヘルム】図書館で会って食事を奢ってもらったな、俺は。
【アルマ】ふむ、話には聞いておる。確かリエ=イン以外の生まれで導師という要職に着いたとか。
【GM】【李 白侠】耳が早いね。
【アルマ】いや、たまたまじゃ。わしはアールマティ=ラシュヌじゃ。
【フェスト】フェストだ。本名は捨てた。
【ルフナ】ルフナ=ロ=グロウンといいます(ぺこり)。
【スズキ】ワタシ、スズキ=タナカ=サトー言うアルよ。今後ともよろしくのココロ。
【メルトン】スズキの主人のメルトン=アトミックです。よろしく。
【ウィルヘルム】結婚してたのか……?
【スズキ】……ワタシ、オクサマか?
【メルトン】ああ、下僕だから。


 などと小ネタも交えた自己紹介を進める一方で、そろそろ皆さんも思い始めた不安に振れる李導師。


【GM】【李 白侠】ところで、そちらの生っぽいお嬢さんは寝ているのかな?(だろうなあ)
【アルマ】だろうのう。
【ルフナ】あー、いつものことですから……
【ウィルヘルム】幸せに夢の世界だろうな
【スズキ】目覚めのキスでも試してみるアルか?
【ティーナ】私も逝きそうです(汗)。
【ルフナ】大量のカフェインのおかげて何とか起きてます。


 ということでココサラキはここで睡魔にやられて轟沈の模様。南無南無。
 他の面々も結構ヤバ目な模様なので、早々に話を進めましょー。


【GM】【李 白侠】まあ置いといて(ジェスチャー)。単刀直入に言おう。僕に力を貸して欲しい。
【アルマ】単刀直入が過ぎるのう。
【ウィルヘルム】何の力を?
【ルフナ】荷物でも運ぶですか?
【ティーナ】導師様に貸すほどの力はないと思います(笑)。
【スズキ】短刀が真っ直ぐ入り過ぎて返答に困るё。
【ルフナ】えい(さくり)
【スズキ】パタリ(どくどくどくどく)
【メルトン】こら寝るな起きろスズキ(ビシバシ)。
【スズキ】ね、寝てるのと違うё。


 いつでもどんな時でもネタを忘れない。
 頼もしいぜ。


【GM】【李 白侠】君達は、恐らく僕と同じものを見たはずだ。エルライン・ルフの狂気をね。その君達の力を、貸して欲しい。ただとは言わない、報酬は払う。
【フェスト】……報酬ねえ。
【アルマ】黙って聞いておこう。肯定も否定もせぬ。
【ウィルヘルム】というか何をやらせるつもりか分からんと力の貸しようも無いのだが。
【ルフナ】……(桃饅もぐもぐ)
【GM】【李 白侠】……とりあえず聞く気にはなってもらえたということかな。良いだろう、続けるよ。
【アルマ】うむ、ただ囀りを止めぬ、ということであって、それを好意的に捉えるかは自由じゃ。
【ティーナ】とりあえず最後まで聞きましょう。
【メルトン】もぐむしゃもぐ(饅頭)
【ウィルヘルム】こら頭脳労働担当、食欲に走るな。
【ルフナ】ぇ?……ちゃんと聞いてますよ?
【GM】【李 白侠】僕は、十年程前にルフの本を発見した。その功績もあって、今は導師位に就いている。その時手に入れたのが、これだよ。
【GM】そう言って、李 白侠は……誰が良いかな。(ころころ)スズキを見て、一瞬視線を強くします。
【アルマ】スズキ殿が猫に(?)。
【ルフナ】ボクも猫になってみたいなぁ……(もぐもぐ)
【アルマ】置いておいて(ゼスチャー)。
【GM】【李 白侠】違う違う(笑)。僕の“混沌”は《千里眼》。色々と制限はつくんだが、ひとりに搾れば相手のことをほぼなんでも知ることが出来る。
【アルマ】……セクハラじゃな。
【GM】【李 白侠】その場でだけではなく、今どこで何をしているか、もね。
【アルマ】……セクハラじゃな。
【ウィルヘルム】いや、プライバシーの侵害と言わんか、普通。
【アルマ】……セクシャルハラスメントじゃな。
【GM】【李 白侠】そう言わないでくれ、好きで手に入れた能力じゃない。
【スズキ】それは現在している行動など、アルか? それとも過去を含めた全てカ?
【GM】【李 白侠】色々、さ。あんまり詳しくはまだ言えないな。
【ティーナ】ということは! 私のあんな(ラーダをいぢめたり)姿や! あんな(スズキを酷い目に遭わせてる)姿まで!


 あんた普段何やってんだー!?


【アルマ】まあ、知りすぎる事が幸せのみをもたらさぬ、というのは理解できる。
【GM】【李 白侠】まあ僕の能力は今はそんなに問題じゃない。問題があるのは、僕がこの能力で知った、昔の仲間のことだ。
【ルフナ】昔の仲間?
【ティーナ】昔の仲間?
【ウィルヘルム】とりあえず続きを促そう。
【GM】【李 白侠】ルフの本を手に入れた時、当然仲間がいた。その仲間も“混沌”に染まったんだけどね。
【ルフナ】……けど?(ぱくっ……もぐもぐ)
【メルトン】ああっ食われたッてめえコノヤロウ!(饅頭争奪戦)
【ルフナ】あー、アトミッ君。自分のは全部食べたじゃないカー! くいしんぼー!!
【アルマ】それからあちらは見ないでやってくりゃれ。
【メルトン】ああっアルマさんいつも通りだッ。
【アルマ】いや、いつも通りなのはお主らじゃ、メルトン殿(笑)。
【ウィルヘルム】あれは緊張感をほぐすためにワザとやってるということにしてくれや。


 大変だネ、アルマさんとウィルヘルム……(そっと涙を拭う)


【GM】【李 白侠】その中のひとりが……まあ、今は選帝公の後宮にいるんだが。その仲間が、明日、選帝公と、明日の儀に参列する列国の重鎮の殺害を目論んでいるんだ。
【アルマ】……側女?
【ウィルヘルム】後宮にいるってことは、女性?
【GM】【李 白侠】女性だよ。選帝公とはいえ、帝位継承権を持つ皇帝の血族だからね。後宮には百人からの側女がいる。彼女はその中でも大きな寵を受けていたようだ。
【ティーナ】止めることはできなかったんですか?
【GM】【李 白侠】止められなかった。僕の“混沌”は、知ることは出来ても干渉することはできないんだ。
【アルマ】干渉の出来ぬ未来視は苦痛じゃな。
【ティーナ】例えばその日一日眠らせておくとか……
【GM】【李 白侠】無理だよ。いくら僕が学院で導師位をもっているといっても、後宮の中の相手に魔法をかけることなんか出来ないさ。
【ウィルヘルム】で、まあそれを阻止したい、と。
【GM】【李 白侠】ああ。彼女の心は、すでにルフと同じ側に行ってしまっているんだ。目的は、わからない。だが明日の行ないは分かっている。
【ルフナ】列国の重鎮までもということは実行犯は複数ってことなのかな?(くちを拭き拭き)
【GM】【李 白侠】いや……恐らく、ひとりで挑むつもりだ。
【スズキ】その娘さん(?)の名前と、混沌とやらの能力は教えてもらえるアルか? っと、その前に。
【GM】【李 白侠】?
【スズキ】しばし相談たーいむが欲しいヨ。
【GM】【李 白侠】ああ、どうぞどうぞ。
【スズキ】ではゴソゴソと内輪で相談を。


 ということで相談タイム。
 ここでの焦点はどうやらプレイヤーが納得していないことではなく、キャラクターに納得させる為、がメインであった様です。
 TRPGで良くありがちなのが『プレイヤーは知っているがキャラクターは知らない』という状況です。プレイヤーの知識とキャラクターの知識が必ずとも一致するとは限りませんからね。
 こういう時にする『知らないフリのロールプレイ』が結構楽しかったりするのです。
 さて、この状況の場合ですが、プレイヤー達はどうやら李導師に対して協力するのもやぶさかでは無い雰囲気ですが、いまひとつ『キャラに承諾させるだけの決め手』にたどり付いていないようです。言い方を変えれば大義名分が立っていない、というところでしょうか(笑)。


【アルマ】ふむ、まあ、しかし、なんじゃな……これが引っかけだとわしらはとんだハプニングを背負い込むことになるのう。
【ウィルヘルム】仮にも後宮の人間をどうこうしようって話だからな……
【ティーナ】センスイービルで……汝は邪悪なり! って言ってみたい(ぼそ)。
【GM】君ラーダやん(笑)。
【ウィルヘルム】いや、待てよラーダの神官。
【ティーナ】使えないですけど(笑)。
【アルマ】その性格でファリスは無理じゃな(断定)。
【ウィルヘルム】ていうかクリスの場合センスイービルしたら自分に反応が。
【メルトン】うわあ。
【ティーナ】えっ  そんな    ことは        ないです          よ?
【ルフナ】そんな分かり切ったこと……出ないはずな(略)。
【ティーナ】ほーらこんなにも善良な(ふふふふふ)。
【アルマ】自分が光る状態で唱えられるのはある意味凄いのう。
【ティーナ】さて(謎笑)。


センス・イービル』はファリスの特殊神聖魔法で、対象がいわゆる『邪悪な存在』か否かを明らかにする魔法です。何を以って『邪悪』とするかは、ファリスの教義を主観とします。
 この魔法は扱いが特殊で、いかなる手段によっても抵抗が出来ないとされています。しかも魔法レベルは1なので、ファリスの(正しく神聖魔法を使える)神官ならば誰でも使えるということでもあります。
 実に法と秩序の守護者足るファリスらしい魔法ですが、実際のプレイにおいては使い方が難しいところでしょう。
 悪人だ、という確信も無しにそうそうかけられる魔法ではないですから……かけちゃう人も、たまにいますけど。オフィシャルリプレイでもふたりほど(笑)。


【ルフナ】導師の仰ってる事は真実なのでしょうか……
【ティーナ】その能力が本当なら信用に足る話だと思いますね。
【ティーナ】実際使ってみて貰うのはどうでしょう?
【アルマ】いや、能力については疑っておらぬよ。
【スズキ】ここまで来たらワタシはワタシらの素性を明かしつつ噛んでみたいココロ持ちヨ。
【ウィルヘルム】まず、彼の言うことがハッタリではない場合、こっちのことは全部知れているというのが前提だな。
【アルマ】うーん、正直信用できるに足る要素が為さすぎるのじゃが、それを言うと話が進まな(略)。
【スズキ】もし本当に暗殺事件が起きるようならその後の絵本閲覧所では無いアルからな。
【ルフナ】うーん……導師の混沌の力が本当だとしたら僕たちが絵本も杖も持ってることはバレてるわけですよね?
【ウィルヘルム】ばっちり、な。
【ルフナ】だとしたら、協力しないのはそれはそれで危険?
【スズキ】センス・ライは何レベル魔法だったカ。
【ティーナ】5レベルなので、使える人がいないような(笑)。
【ルフナ】あと2LVほど足りないですよ……
【スズキ】5レベル……エルフ娘、今すぐ色んな経験をしてくるヨロシ。
【メルトン】そんな無茶な(笑)。
【GM】ピンゾロを1000回ぐらい出せば……


 ピンゾロ一回で経験値10点。
 1000回で経験値10000点。
 ソーサラー技能を3から5に上げる為の必要経験値は12000点。
 おお、なんだ、適当に言った割には結構近いじゃないか(適当だったのかよ。  うんそうだよ)。
 さて、話を戻しまして……


【ウィルヘルム】俺らを引っかけて何か得があるのか、李導師としては?
【アルマ】まあ穿って考えれば、わしらを刺客に思わせて場を混乱させる、その間に――というのも無いとは言えぬな。
【スズキ】別にワタシらが表立って警護に当たるわけじゃないアルよ。
【アルマ】困ったのう……決め手が無い。
【ウィルヘルム】そもそも俺たちに何をさせたいのか分からんことには……


 という状況が続きまして、いささか並行線気味。
 まだダレるという状態ではなかったものの、ここでこれ以上時間を食うわけにもいかないので、カンフル剤を投下することにしました。
 ところでカンフル剤ってなんでしょう?(知らないなら使うなよ)


【GM】【李 白侠】ああ、先に報酬を提示しよう。
【ウィルヘルム】本か?
【スズキ】何か起きる事を予測していつでも動けるようにしておくなら問題は……って報酬?
【GM】【李 白侠】(緑の表紙の本を懐から取り出して)エルライン・ルフの絵本の一冊だ。これを僕の権限で、無期限に貸与しよう。
【メルトン】ぶっ。
【ティーナ】わ あ ー
【ルフナ】……
【アルマ】……ほほう。
【ルフナ】くらっ……
【メルトン】これはもう……
【ウィルヘルム】無期限か……
【GM】【李 白侠】これが、僕なりの誠意……違うな。覚悟の示し方だ。
【ウィルヘルム】いくら自分で見つけてきたものとはいえ、そこまでの権限は本来無いはずだろう……
【GM】無論、本当はないですね。
【アルマ】……それが本物であれば、李殿の本心を見せてもらったに等しいな。
【GM】セェェェェェェジッ、チェェェェェェーック!
【アルマ】ルフナ殿、確認を頼む。
【ルフナ】はい(ごくり……)。
【アルマ】……いや、ティーナ殿でも可能なのかな? どちらでも良いが(ワー)。
【ウィルヘルム】ルフナ、ここで失敗したら思いっきり笑ってやるからな
【ルフナ】(ころころ、出目は7)14……へ、平均値かな……(滝汗)
【GM】14なら、まあ本物かなあ、本物だろうなあ、と。
【スズキ】セージチェックいってよいカ?
【GM】どうぞどうぞ。
【ティーナ】はいはい、私が見ましょう(笑)。
【ルフナ】失敗してないですよぅ?
【ウィルヘルム】だから笑ってないじゃないか。
【アルマ】ティーナ殿はうーダ(?)神の駕籠(?)があるからのう。確実じゃ。
【スズキ】(ころころ)9アル。
【GM】にせものアルヨー!
【スズキ】緑の表紙アルよ!
【ルフナ】あぁ……だんだんセージとしての威厳というか信用が落ちてる気が……(溜息)
【GM】あ、ルフナはね。この絵本が『七つの目の巨人』という物語の絵本だということだけは分かります。レプリカかも知れんが。
【ルフナ】ふむ……
【ティーナ】狙うはただひとつ! (ころころ、出目は6)9、ちぇ。
【ウィルヘルム】インスピレーションかかってるんじゃ。
【アルマ】1ゾロの稼ぎを狙ったのじゃな。
【ティーナ】これは緑の絵本です。
【ウィルヘルム】いや、スズキと同じことを言われても
【アルマ】で、改めてインスピレーションを、と。
【ティーナ】じゃあ、ラーダ様おいでませ〜。
【GM】【ラーダ】オッケェェェェェッ。
【ティーナ】むしろこい(あっ)。
【メルトン】ラーダ様はティーナさんの使い魔ですね
【ティーナ】実はいつでもコールゴッドが……
【GM】【ラーダ】モノホンだぁヨ。
【スズキ】訛ったッ?!
【ティーナ】モノホンだぁヨ。とのお告げです。
【アルマ】良いのか神よ、そんな擬人化で(苦笑)。
【GM】【ラーダ】えっ、じゃあ               ぷーるるん ぷるん(かえれ)。
【アルマ】(刺突→ラーダ)
【ウィルヘルム】リエ=フィシアのラーダ神殿の人間、自分の信仰してる神がこんなんだと知っているのだろうか……?


 多分、知らない。
 知っていたら、リエ=フィシアの存亡に関わりかねません(誰のせいだと)。


【アルマ】で、何が書いている本なのじゃな?
【GM】『七つの目の巨人』。 あるところに、きょじんがいました
【アルマ】きょじんはやまにしばかりに
【ティーナ】まってー?!(笑)


 待ってー!?(笑)



あるところに、きょじんがいました

きょじんは、ひとりでした

ずっとひとりだったため、さみしいとおもうこころもなくしました

ですが、きょじんはあるときおもいました

『ぼくはやまをみる。そらもみる。うみもみる。くももみる』

『でも、やまやそらやうみやくもは、ぼくをみているのかな?』

きょじんは、じぶんのめをひとつくりぬき、やまになげました。

『やまよ、ぼくをみておくれ』

きょじんは、じぶんのめをひとつくりぬき、そらになげました。

『おそらよ、ぼくをみておくれ』

きょじんは、じぶんのめをひとつくりぬき、うみになげました。

『うみよ、ぼくをみておくれ』

きょじんは、じぶんのめをひとつくりぬき、くもになげました。

『くもよ、ぼくをみておくれ』

ですがそらもうみもやまもくもも、きょじんにこたえません。

みっつのめでやまとそらとうみとくもをみるきょじんは、だれにもみてもらえません。

よっつのめからちのなみだをながしながら、きょじんはきょうもだれかにみてもらおうとあるいています。




【GM】……とまあ、そんなお話。
【ウィルヘルム】目だけ与えてもなあ……
【ルフナ】なんだか悲しいお話です……ぐすっ。
【メルトン】ちーん(ルフナの服で鼻かみ)悲しいお話じゃけぇのうーぐすぐす。
【ルフナ】(杖でごすっ)自分のちりかみ使いなよ……って持ってないかアトミッ君だし……(ふぅやれやれのポーズ)
【メルトン】バカヤロウ! 女の子はこういう話に弱いんだッ!
【ウィルヘルム】女の子……?
【メルトン】こらそこ。何だそのクエスチョンマークは。
【ウィルヘルム】アトミッ君女だったのか(素)。
【メルトン】混沌発動していいか。
【アルマ】血を流して倒れるまで何かをするのじゃな。


 ハイハイ、先に進みますヨー。


【スズキ】残った三つの目の配置はテンシンハン風か?
【GM】んー、実際の絵を見たことが無いのでなんとも。ああ、今のお話は、『七つ目の巨人』というのがそういうお話だ、とティーナが知っていたんですよ。白侠の出した本を読んだわけじゃないよね?(笑)
【アルマ】まだ読んでおらぬのじゃな。
【ウィルヘルム】読む=仕事を受けたということだがな。
【GM】【李 白侠】本物だって認めてくれたかな。
【アルマ】それが本物なのは疑いようが無い。たぶん(あッ)。
【ティーナ】たぶん(えっ)。
【ウィルヘルム】で、それだけのものを持ち出して、俺らに何をやらせるつもりだ。漠然と暗殺の阻止をしろ、と言われても難しいぞ
【アルマ】うむ、それが問題なのじゃ。
【GM】【李 白侠】さて、先に進もう。まあ言わなくても分かるとは思うが……君達に手伝って欲しいのは、献上料理の儀で、僕も参列させて欲しいんだ。
【ティーナ】導師様は出席できないのですか?
【GM】【李 白侠】ああ、正確にいうと、一般の見学は出来る。でも、調理側ほど近い席にい気るワケじゃない。
【アルマ】ふむ。
【ウィルヘルム】なるほどね。
【GM】【李 白侠】学院の導師といっても、政治に関わっているわけじゃないからね。
【スズキ】そのままの姿で、アルか?
【GM】【李 白侠】そうだよ。問題はないと思う。献上料理の儀の前例からすれば。
【スズキ】口実としてはワタシらと一緒に食材を取りに行った、と言う事にでもするアルか?
【GM】【李 白侠】口実は任せるよ。
【ウィルヘルム】それだけでいいのか?そこで何をするつもりだ?
【GM】【李 白侠】ついで言えば、あいつが行動を起こすのを止めるのを手伝って欲しいけど……それは命に関わるからね。無理強いは出来ないさ。
【アルマ】死ぬのは困るのう、まだまだやり残しが多いのでな。
【ルフナ】まだ導師位を貰えるくらいになってないし。
【メルトン】借金返さなきゃいけないしね……


 切実だ……


【GM】【李 白侠】あいつ……永 星鈴の“混沌”は、手強い。恐らく、派手にぶちかますハズだ。
【ティーナ】どんな能力なんでしょう?
【ウィルヘルム】派手な混沌か。
【GM】【李 白侠】星鈴の“混沌”は《土塊》と言ってね。大地を抉って、巨大な兵士を生み出せる。
【ルフナ】ゴーレム?
【ティーナ】士魂号?
【ウィルヘルム】クリエイト・ゴーレム?
【GM】【李 白侠】ゴーレム、が一番感覚的に近いかな? ただし、桁が違う。《土塊》は、召喚者の絶対的な鎧と化し、敵対者に対する悪魔の鉄槌と化すんだ。
【ルフナ】倒せるんですか?……そんなの……
【メルトン】手強そう……
【ルフナ】まぁ、アトミッ君の怪力ならもしかしたら倒せるかもー? まっちょだし。
【メルトン】マッチョ違うぞ。
【ルフナ】むきむきじゃないかぁー。斧壊しちゃうくせにぃー。
【メルトン】う、う、うるさーい!
【アルマ】うむ、わしらには《肉塊》という術が(術?)。メルトン殿に。
【ティーナ】スズキさんが弾丸のように投げられるんですね。
【メルトン】ええっ!?
【ウィルヘルム】筋力50が何を言って。
【メルトン】貴様こそ筋力18のくせに!
【ウィルヘルム】筋力18は普通の人間だぞ?
【フェスト】普通じゃあないと思うが……
【メルトン】でも普段の私より上じゃん。
【スズキ】ちょっと違うアル、普通よりも逞しいが人類と言う枠の中に納まった筋力、アルよ。


 さて。
 何度か言っていることですが一応捕捉しておきます。メルトンの“混沌”である《金剛力》は、外見は一切変化しません。
 良いですね? 言いましたよ? マッチョネタは私の管轄じゃありませんよ?(誰に念を押している)


【アルマ】まあそれは置いておいて(ゼスチャー)。


 そろそろストーリーを進めてもようございましょうか?(低姿勢)
 間にネタ会話を入れて進行がワケわからなくなったのでリピート。


【GM】【李 白侠】ゴーレム、が一番感覚的に近いかな? ただし、桁が違う。《土塊》は、召喚者の絶対的な鎧と化し、敵対者に対する悪魔の鉄槌と化すんだ。
【ルフナ】倒せるんですか? ……そんなの……
【メルトン】手強そう……
【GM】【李 白侠】手強いよ。《土塊》によって生み出された兵士、まあ僕らはそいつのこと自体を《土塊》って呼んでいるけど、《土塊》を破壊しないと本人は無傷のままだ。
【スズキ】纏うアルか? それとも産み出す?
【GM】【李 白侠】生み出す。乗り込めはしないんだ。
【ウィルヘルム】ふむ、まあ俺としては最終的にどうこうするかはともかく料理の儀に彼を連れて行くのは受けてもいいと思うが。
【GM】【李 白侠】この《土塊》が厄介でね……“混沌”を介した力でなければ傷つけられないんだ。
【ウィルヘルム】ちょっと待て、あんたの力でどうこうなるのか? それ。
【アルマ】うむ、勝算の無い戦いを身近で起こされるとかなり困るのう。危険が危ない。
【GM】【李 白侠】無敵に近くても、無敵の能力なんてものはない。僕なら、弱点を見つけられる……多分ね。
【アルマ】ああ、そうか、《千里眼》。
【スズキ】ワタシ丸裸にされたアルよ。
【GM】【李 白侠】君達に頼みたいのは、ひとつは僕を献上料理の儀の会場につれて行ってくれること。もうひとつは、いざという時、選帝公と列国の重鎮を護って逃げて欲しい、という事。
【ウィルヘルム】二番目が限りなく危険だな……
【アルマ】それからお主にも生き残って欲しいものじゃ。
【GM】【李 白侠】(無言で肩竦め)
【アルマ】でないと万が一の場合、わしらが何らかの手段を用いて無断で絵本を持ち出したことになるからのう(笑)。持ち出した本人には是非とも無事でいてもらいたい……そういうことじゃ。
【ウィルヘルム】アルマ、さすがというかなんというか……踊り娘やってる割には相当なリアリストだよなあ……
【GM】【李 白侠】ああ、一筆したためてあるから、その点は問題無いよ。
【アルマ】お主が助かる努力を放棄せぬ、というのであれば……って台無しか(ワー)。
【GM】【李 白侠】もちろんまだまだ死ぬつもりはないけどね。
【スズキ】列国の重鎮、とやらは総勢何名くらいになるアルか?
【GM】【李 白侠】そうだな、今年は……3人かな。
【スズキ】あと、リエ=フィシアの重鎮は来てないアルな ?大丈夫アルな? な?
【ティーナ】バケツ、来てそう……
【GM】【李 白侠】ザールワールからふたり、ラオシェンからひとり。
【スズキ】ザールワールから……コネ作るチャンスかもしれないアルよ。
【ルフナ】ところで。李導師、ソーサラー以外にお持ちの技能は?
【GM】【李 白侠】僕はソーサラー以外には、セージと、あとウーシューを多少。
【アルマ】セージ……(吊られて風に揺れる図を想像)。
【GM】【某導師@トラッカート】(ぷら〜〜〜〜〜〜〜ん)
【ウィルヘルム】刺すな殺すな。
【アルマ】まあ李殿の生命については、おじさまスキーのメルトン殿が肉のカーテンを用いて守ってくれるじゃろう。
【ウィルヘルム】うむ。
【ルフナ】李導師は若かった気が……ボクの思い違いかな?
【GM】【李 白侠】31歳だよ。ハーフエルフだけど。
【ルフナ】ボクのほぼ倍……


 李導師は人間の生まれなので歳相応に精神年齢の方は成熟しているのでした。


【アルマ】……さて、これで特に断る必要がなくなってしまったのう。
【ティーナ】本が出てしまっては、断る術を持ちませんね。
【GM】【李 白侠】急かすつもりはないが、時間があるワケでもない。返答は、今貰えるかな。
【アルマ】リーダーに任せる……ってリーダー誰?(自分突っ込み)
【ウィルヘルム】……アルマ?<リーダー
【スズキ】人間剣士が基本、と考えるとむっつり剣士がリーダー各アルが。
【アルマ】リーダー各……
【スズキ】……格。
【メルトン】ティーナさんアルマさんウィルっちとか、あと進行役スズキとか。
【スズキ】進行役は舞踏姐御アルよ。ワタシはただの賑やかし。
【メルトン】私はただのツッコミ役。
【ウィルヘルム】賑やかしが多いような気も。
【メルトン】ぎくり。
【ティーナ】今日のリーダーは……(ダイスを振る)ココさん。
【ルフナ】寝てるじゃん!!
【アルマ】寝リーダー!?
【ウィルヘルム】嫌だー!?
【アルマ】……ま、まあココサラキ殿以外であれば(非道)。
【ウィルヘルム】置いておいて、受けても良い、というか断る理由が無い、と思うが
【アルマ】これで時間消費も惜しいゆえ、良いじゃろう。
【スズキ】まぁ、多数決で。ワタシは引き受けるのはやぶさかではないアルよ。
【ルフナ】ボクも断る理由がない気がしますねー。殺害計画を知っていながら見過ごすわけには行きませんしぃー。
【ウィルヘルム】そうだな。うまくいけばリエ=インでの居心地は良くなるかも知れんし。
【アルマ】契約成立じゃな、お互いのために。
【GM】では受けますかな?
【ティーナ】ええ。
【メルトン】OKよん。
【GM】【李 白侠】かたじけない。そうそう、一応……これが僕のステータスだ。
【ウィルヘルム】強。
【ルフナ】くらくらくら……
【スズキ】これはつまりワタシらが手を出すのは足手まといでしかないと言うヤツアルか。


 逆です、逆。
 これだけの能力を持つキャラでも、“混沌”に太刀打ちするのは難しい、ってことなんです。


【アルマ】では明日(握手)。ああ、それからその《力》でこちらを見るのは禁止。
【GM】【李 白侠】分かってるさ。これでも一応、毎ラウンド生命点を消耗するからね。
【ルフナ】プライバシーの侵害ですからね〜。
【ウィルヘルム】セクハラらしいからな。というかセクハラで済まされんぞ。
【ティーナ】あんな(丑三つ時に五寸釘片手)姿とか。
【アルマ】あんな(素振り100万回)とか。
【ティーナ】あんな(大きな釜に不思議な色の液体を煮込んでいる)姿を見られるわけにはっ。
【メルトン】みんな揃ってすごい過去が。


 カメラで四六時中盗撮しているような意味での『全てを知る』ってんじゃないんですけどもね(笑)。


【アルマ】あんな(モロゾフ殿の中身)とか……見えるのかのう?
【メルトン】あっそれはちょっと気になる。
【ティーナ】鎧の中も鎧(バケツ)かも……
【GM】【李 白侠】…………マ   マ   マァ   ー!
【アルマ】SANチェックじゃ。
【GM】【李 白侠】(1d100ころころ、出目は5)あ、危なかったぜ。
【ウィルヘルム】今の1d100はSANチェックー!?


 さて、毎度恒例横道脱線のコーナー。
 SANチェックとは古式ゆかしいオカルト系TRPG『クトゥルフの呼び声』のシステムです。
 恐ろしいものや理解不能な存在に出会った時、プレイヤーキャラクターはSANチェックを行ない、失敗するとSAN値を失うのです。
 ちなみに、SANチェックとは正気度チェック、SAN値とは正気度のことです。
 つまり恐ろしい目に遭えば遭う程正気を失っていき、そして減りすぎれば当然発狂にいたります。今考えると、なんだか凄いシステムですね。
 なお、SANチェックを必要とされる状況は『血を見た』から『神に遭遇した』まで実に様々です。


【GM】【李 白侠】さて、絵本は預けていこう。持ち逃げはしないでくれよ? もししたら、地の果てまで追うからね。
【GM】ということで翌日。
【ウィルヘルム】料理の儀の日だな。
【アルマ】……そういえば絵本は読まなかったのかのう? 例えば混沌に目覚めてない者とか。
【スズキ】私の鑑定眼だと偽物と出ているヨ。
【GM】読む? 読まない?
【ウィルヘルム】まあ、大事な日だ。うっかり開けて遠い世界に旅立ったりすると困るぞ。


 ルフの品であればその危険性は常にありますからね。


【スズキ】貧乏娘、朝のお勤めをするヨロシ。
【ティーナ】早速。親愛なる知識の神ラーダよ……
【アルマ】嘘だ。
【メルトン】嘘だ。
【ティーナ】……我に貴方の知識を分け与え賜え!(ころころ、出目は9)
【GM】【うーダ】はーい(ぼりぼり)。
【ティーナ】よしよし。
【メルトン】パチもん!?
【ルフナ】ううん。アレが本物。
【メルトン】ガーン。
【GM】ではさくりと献上料理の儀に。






  献上料理の儀


【GM】【アナウンサー@クボショー】さあ! やってまいりました、今年の献上料理の儀!
【メルトン】ええっ!?
【GM】【アナウンサー@クボショー】今年も食の大国リエ=インの名に恥じない錚々たる調理師が集っております!


 クボショー……ヤングアニマルで連載中の『戦え! アナウンサー(作・みずしな孝之)』の主人公久保梢子の通称。久保梢子は報道志望のバラエティ担当だが、着ぐるみを着せれば天下一品(当人の意思はおいといて)。


【アルマ】【カイヴァラ=ユーザン】士郎、貴様!
【メルトン】ええええっ!?


 かいばらゆうざん……ビッグコミックスピリッツで連載中の『美味しん以下略。


【GM】【アナウンサー@クボショー】まずは選帝公閣下直々に開会のお言葉を!
【GM】【選帝公テム・リエ=ツァルン】皆さん、楽しくやって下さい。
【GM】【アナウンサー@クボショー】2秒でした!
【アルマ】……ヤン……
【ルフナ】提督ー???!
【メルトン】はや!!!
【ウィルヘルム】ミラクルのー!?
【ティーナ】2秒スピーチ。
【アルマ】ここに解説が入る(予測)。


 はい、予測通りお入れしましょう(嬉々として)。
 上記の『ヤン』『提督』『ミラクルの』は全て同一人物を指していまして。すなわち名作スペースオペラ『銀河英雄伝説(著・田中芳樹)』の2人の主人公の内のひとり、“魔術師”ヤン・ウェンリーその人です。
 ヤンは軍略家として傑出した才能を持っていますが、根はいたってぐーたらな人物でして。自分が駐留することになった要塞において行なわれた式典でスピーチをすることになった際も『皆さん、楽しくやって下さい』だけですませたという伝説を残しています。これを『ヤン提督の2秒スピーチ』と言います(本当)。
銀河英雄伝説』は一読の価値のある物語なので未読の方はこれを機会に読んでみてはいかがでしょうか。
 以上、横道でした。


【GM】妙にテンションの高い司会の進行と、やる気があるんだか無いんだかわからない選帝公の挨拶で儀はつつがなく始まります。
【ウィルヘルム】一応危険感知はできるようにしておこう。李導師はどうしてる?
【GM】【李 白侠】……へえ、下(調理師側の席)から見るとこうなってるんだ(きょろきょろ)。
【GM】と、おのぼりさんしてます。
【ルフナ】(同じようにキョロキョロと)
【アルマ】ちッ、ココサラキ殿が起きておれば、VSおのぼり対決が見られたものを(?)。
【ティーナ】勝負になりませんよ(謎)。
【GM】さて、料理が順々に運ばれてきまして。
【GM】【李 白侠】……皆。あの、選帝公の向かって右隣に座っている、黒衣のケープを羽織っているのがそうだ。
【ルフナ】こう、頭からすっぽりとフードを被った……
【アルマ】こう、魔女狩りに合いそうな。
【GM】黒衣じゃない、黒絹だ(笑)。
【アルマ】すごく怪しいのを想像してしまった……(笑)
【ウィルヘルム】うむ。
【GM】【李 白侠】僕が悪かった(笑)。
【ティーナ】バラのタトゥーとかないですか?(ない)
【GM】あ、イメージはそれ(笑)。


 先々代の仮面ライダー、仮面ライダークウガに出て来る『バラのタトゥの女 ラ・バルバ・デ』が永 星鈴のイメージなのでした。
 つってもクウガを見てないとあの雰囲気はわかんないよなあ(笑)。


【ウィルヘルム】で、料理のほうは?
【GM】料理は着々と。美味しそうなもの、珍しいもの、怪しいもの、え、これ料理なの?というようなもの、がぽム、というもの……
【ルフナ】マァー、モロタンがあんな所に!!
【アルマ】モロたん、最近姿を見かけないと思ったら……
【スズキ】食器になってたアルか。
【ウィルヘルム】料理になって……(涙ただ涙)
【GM】皆さんの前にも、提供されます。宜しければどうぞ。
【アルマ】どうぞ、と言われても……どんなのが……。
【ウィルヘルム】とりあえず肉料理を……
【GM】@美味そうなのを食う、A駄目そうなのを食う、Bもっとチャレンジャブルに、Cもっとアグレッシブに、さあどれ。
【ルフナ】……@で……まだ死にたくない(滝汗)
【GM】美味しそうなのは概ね本当に美味しいですよ。皇族ってのは普段こんなの食ってやがんのかちくしょう、というぐらいに。ただ、冷めてしまっているのがほとんどですね。もしくは、最初から冷えて出す料理か、のどちらか。
【ルフナ】美味しいけど暖かいのがいいなぁ……
【GM】暖かいのは無いんです。だって、毒見役を通っているから。
【ルフナ】なんかつまんないね……冷めたものしか食べられないのって。
【GM】【李 白侠】皇族ってのは、そういうものだよ。好きなものも食えない。だから、この儀を創ったんだろうね。
【ルフナ】そっかぁ〜……こういう席なら普段と違う料理が出ますしね〜。
【アルマ】まあ一通り試してみるのが筋じゃ(真面目)。
【スズキ】Cで。そしてこれがきっかけで目覚め……(ません)
【GM】アグレッシブにいくのなら……精神抵抗ロールどうぞ。
【スズキ】精神?肉体でなくて?
【GM】精神。
【スズキ】(ころころ、ピンゾロ!)アイヤー。
【アルマ】…………ここで…………
【GM】(1d10ころころ、出目は1)ち、スズキ、10分間気絶。
【スズキ】ダイス1しか出てないアルよ……(ばたんきゅー)
【メルトン】しっしっかりしろっ!
【ティーナ】この気付け薬で!!(懐からなにやら取り出してスズキの口に)
【スズキ】ぬわるっ……(一瞬目を覚まして)……きゅ〜……


 なに飲ませたんだ、あんた!?


【ウィルヘルム】(ころころ、出目は6)14か。
【GM】とても刺激的な味が。ウィルヘルムは耐えたものの……(1d10ころころ、出目は4)40分、呪文が詠唱出来ません(笑)。
【ウィルヘルム】まさか、10辛の破壊力が……
【アルマ】アグレッシブがそれか……なれば少し毛色を替えて、チャレンジャーに。
【メルトン】4番でいくぜ!
【アルマ】わしはBで。
【ルフナ】……みんなチャレンジャーだなぁ……(苦笑)
【GM】チャレンジャーな方は生命抵抗でどうぞ。
【アルマ】(ころころ、出目は4)11じゃ。
【GM】おやおや……(ころころ)アルマさん、80分間手が痺れて、攻撃力−1(笑)。
【アルマ】おや、まあ。
【ルフナ】はわわわ……
【ウィルヘルム】チャレンジするのはいいが皆後ノことを考えているのか?(お前が言うな)
【スズキ】しかし、皆この後何アルか判ってるアルか?(てめぇがいうな)
【アルマ】まあ回避が出来れば問題ない(?)。
【ルフナ】ボクは魔法使えなくなるとなーんにも出来ないので。
【GM】メルトンは精神抵抗でどうぞン。
【メルトン】(ころころ)14!
【GM】お、メルトンはー、と。(ころころ)90分間呪文の詠唱が出来ません(笑)。
【メルトン】うそーん。い、いいもんどうせ戦士だし。
【GM】ま、献上料理の儀はそのまま一時間半ほど何事も無く続くんですけどね(笑)。
【スズキ】なら目が覚めた後再度アグレッシブに……(やめれ)
【メルトン】は、はやまるな!
【ルフナ】暖かかったらもっと美味しいだろうになぁ……(もぐもぐ)
【GM】【李 白侠】(普通っぽいものをもぐもぐ)
【アルマ】……つまらないのう、普通道……


 李導師が喋れなくなったり動けなくなったりしたら困るでしょ(笑)。


【GM】【きぐるみアナウンサー@クボショー】さー! そろそろ全てのお料理が出終わりました!
【GM】と、1時間半ほど経過して皆さんも復活した頃、ナスのきぐるみを着た司会がそう宣言。
【スズキ】いうことなーす。
【メルトン】うううう、脱イロモノ宣言は一体どこへ。
【アルマ】フジって大変じゃな……アナウンサーはタレントか……
【GM】ああ、ちなみにね。貴賓席には、ザールワール側と思われる老夫婦と、ラオシェン側と思われる若い少女が。
【アルマ】【若い少女】もっと温かいの持ってこいやチキショー。
【ウィルヘルム】貴賓ってことはそれなりの身分ってチキショー!?
【アルマ】つい(?)。
【ウィルヘルム】いや、まあ様だし。
【ティーナ】何かに耐えきれなくなったのね(謎)。
【GM】ザールワール側は一分の隙もない近衛の制服を着た衛士が固めておりまして。ラオシェン側は、ドワーフの細工師が魂をかけて作り上げた金細工と見まがうほど美しいブロンドの少女の……
【アルマ】【若い少女】いやっはっはッそんな褒めてもお駄賃あげよう。
【GM】君違うぞ小さい少女
【アルマ】【若い少女】えッ何故。


 句読点のない喋り、お調子者の性格、そして決め台詞の『チキショー』。
 以上のヒントからアルマが騙った『小さい若い少女』が誰か分からない人はモグリです。
 リプレイのページにある『東方の疾風編』を読んで復習……って、載せてある数少ないなあ……(汗)

【アルマ】置いておいて(乱すな)。
【GM】ブロンドの少女の斜め後ろに、仏頂面の青年が侍史として控えています。どことなく、ブロンドの少女はコーデリアス・ピュセルに面影が。
【スズキ】……某許婚?


 はい、こちらが正解。
 このブロンドの少女はリプレイ第七話『仄昏い水の乙女』Aに登場したコーデリアス・ピュセルの姪、ルリア・ピュセルでした。

【GM】さて、イベントなんだが……
【GM】【李 白侠】……皆、これを。
【ルフナ】
【ウィルヘルム】なんだ?
【GM】そう言って、白侠が取り出した袋の中には皆さんの武器が。
【ルフナ】ルフの杖も有るのかな(笑)。
【GM】【李 白侠】遺失呪文でね、ここと皆の武具を預けてある場所を直結させた。
【アルマ】……武器は良いのじゃが……鎧は?
【GM】【李 白侠】鎧は無理だが……武器だけでも、いつでも抜けるようにしておいてくれ。
【ウィルヘルム】無理らしいな。
【GM】ってああ、武具を預ける、って説明してないや。預けたんです。
【スズキ】クロースアーマーも来て来るのは無理だったカ?
【GM】白狼衣、ソフトレザー、クロースアーマーはOKですよ。
【アルマ】……まあ剣と盾で充分じゃが……盾は?
【ティーナ】ネットは?
【GM】盾は……OKにしましょ。ネットもOK。
【アルマ】まあスモールシールドじゃからまけてくりゃれ(笑)。
【ウィルヘルム】ラージだとちっとキツイけどな。
【メルトン】アクセサリのプロテクションリングはいいのかしら。
【GM】指輪系もOK。
【スズキ】……これで、「ここに武器を持った奴が居るぞー」とか叫ばれたらワタシら一気に犯罪者アルな。
【ルフナ】ボク白狼衣しかないし。
【アルマ】軽重鎧以外はOKなのじゃろう。
【スズキ】では盾と各種武器を。
【ティーナ】フル装備です(笑)。
【スズキ】ワタシもフル装備と化したё。
【メルトン】くっハードレザー着てたもんだから……
【スズキ】あ、楽器は?
【GM】楽器ねえ……ものによるかな。
【スズキ】ハーモニカあるヨ。
【GM】ハーモニカならいいや。というわけで、皆さんのボ魚力はクロース、ソフトレザー、白狼衣を除いて一律0になりますので御注意を。
【アルマ】ボ魚力……
【GM】……なに? 防御力……
【アルマ】さて、イベントじゃな。
【ウィルヘルム】置いといてイベントに集中しよう。
【アルマ】うむ。





  《土塊》


【GM】【選帝公テム・リエ=ツァルン】えー、みなさん、お楽しみ頂けたでしょうか。
【GM】と、選帝公がそう挨拶を述べようとした時。
【GM】【永 星鈴】………………(ゆらり、と立ちあがる)
【アルマ】動いた……か?
【GM】【李 白侠】ッ!! みんな、来賓を頼む!(飛び出す)
【アルマ】(動く)
【ウィルヘルム】ッ!行動的な導師様だな、ったく。
【GM】と、白侠が飛び出すなり詠唱開始。ルフナは分かりますね、これは《雷の網》の魔法です。
【ルフナ】LV8魔法……
【GM】さて、二択。
【ティーナ】
【GM】ザールワールの貴賓か、ラオシェンの貴賓か、どちらに向かって動きますか? 全員同一でお願いします。
【アルマ】ザールワールは確か多いんじゃったな? 護衛の壁が。
【GM】3人ですね。屈強そうなのが。
【スズキ】ザールワールに一票。
【ウィルヘルム】近衛兵が怖いからラオシェン希望。うっかり刺客に間違われたら困る。
【スズキ】いや、ワタシは今後のコネの為に……
【メルトン】どこまでも黒い男よ。
【アルマ】で、ラオシェンの護衛が1名、と。
【GM】ラオシェン側は、ポニーテールの仏頂面の青年がひとり。
【スズキ】……御剣平四郎?
【GM】あ、近衛だけは帯剣を許されています。ラオシェンの青年は刀ですが。
【アルマ】PLとしては言いたいことが色々あるが……(笑)
【ティーナ】ラオシェンのは放って置いても大丈夫そうな……(笑)


仏頂面なポニーテールのラオシェンの剣士』と言えば、先ほどの『チキショー』の彼女と同じく『東方の疾風編』に出て来るアレです。アレ。
 最近はN◎VAとか特命とかにも出張していましたけれどもね。


【アルマ】あ、そうか。フェンサーとして、それぞれの腕前は如何に?ああ、ザールワールの護衛とラオシェンの護衛、それぞれ〜という意味でじゃが。
【GM】フェンサー+知力+2d6でどうぞ。
【アルマ】(ころころ)15。
【GM】ん、わかる。仏頂面の青年は、ひとりでザールワールの近衛をまとめて打ち倒せますね。
【アルマ】ザールワールを守れ(笑)。
【メルトン】ザールワールにいくぜ!
【ウィルヘルム】任務了解。
【ルフナ】おー!
【GM】まあ、ラオシェンの剣士、というのは、すべからく屈強の戦士と同義でもありますので……
【ティーナ】仏頂面の人はもうすぐ魔女蛙に(?)。
【アルマ】それ違ッ。
【GM】それジャねえッ!?
【ウィルヘルム】そいつじゃねえー!?
【アルマ】【?】桐源とスダナーは違うわよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?


 さあ、横道だ(喜色満面)。
 まず先述の謎のふたりから解説しましょう。『チキショー』な少女の方は『東方の疾風編』に出て来たシークレア・マイエン、通称シーラ(あと“様”とか“小さいシスター"とか)。
 戦神マイリーの司祭でもある義賊の少女で、快濶で賑やかで突っ込まれ属性を持っている突っ込み役です(本当)。
 彼女も様々なルールで活躍していますのであちこちのリプレイ等を読まれた方は馴染み深いかもしれません。ちなみに『トーキョーN◎VA Rev.』でのシーラはこんなカンジ
 お次は仏頂面のポニーテールな剣士。こちらも『東方の疾風編』に出て来たキャラで桐生源一郎
 六道一刀流を学ぶ青年剣士で朴念仁で頑固。根が真面目属性なので基本的に突っ込み役です。
 彼もまた様々なルールで活躍しています。ちなみに『トーキョーN◎VA Rev.』での源一郎はこんなカンジ。ちなみに『特命転攻生』での源一郎はこんなカンジです(参考になるんだかならないんだか)。
 最後にシーラが叫んだ『スダナー』。こちらは以前にも登場したスダン・ルドルスティンですが、蛙とかなんとかそういう下りは……こちらを参照して下さい(手抜き? ううん、宣伝)。


【GM】では時間再動。
【スズキ】まぁ、まずはある程度の距離までで。事が起きる前に余り接近すると騒ぎ起こしてるのの共犯と思われかねないアルよ。
【アルマ】とはいえ、木っ端役人の如き護衛では相手が拙いじゃろう。
【GM】【李 白侠】星鈴ッ!(詠唱完了→魔力の波動が星鈴へ)
【アルマ】発動の余波を確認……これ以上の遅延は文字通り命取りじゃ……行くのみ!
【ルフナ】ダッシュ〜。
【GM】【永 星鈴】(くわッ、と美貌に凄まじい笑みを浮かべて手を振る)出でよ、《土塊》!
【スズキ】いでたカ?
【GM】ええ、出でました。叫びと共に中庭の中央の美しい花畑が陥没し、その地面の中央に慎重4mほどの巨人が。
【スズキ】慎重カッ!!
【ティーナ】慎重に慎重に。
【ウィルヘルム】慎重に、な。
【GM】身長だい。


 でもお前は慎重にな、変換を。→GM


【ウィルヘルム】ち、大地の精霊は大丈夫か、こんなことしやがって!
【GM】良いとこ気付くね、ウィルヘルム。大地の精霊は、今の一瞬で根こそぎ奪われました。今はノームの魔法は行使不可となって仕舞うほどに。
【スズキ】土喰い?!
【GM】さーて? 星鈴の額にはサークレットがあるけどー(すパー)。
【アルマ】カーラめ!!


 “灰色の魔女”カーラ
 彼女の名前を知らないという人は、今すぐ本屋さんに行って水野 良・著『ロードス島戦記』を全巻購入し、読みましょう。
 この作品は純粋な読みものとしても面白いのみならず、ソード・ワールドを遊ぶ上で計り知れない恩恵を読者にもたらしてくれます。


【アルマ】……つまりドワーフ……はおらぬから、ここはスズキ殿に「思い出せ、レイリア!!」と散ってもらうことに(非道ですか そうですか)。
【スズキ】思い出せレイレイ!!


 い、良いシーンなのに台無しにッ!?(『ロードス島戦記』第1巻クライマックスより)


【GM】さて、白侠の放った《雷の網》は《土塊》の登場と同時に霧散してしまった模様……ではニ大怪獣大決戦はおいといて、皆さんの相手も出しましょう(2d6ころころ、出目は11)。
【メルトン】えっ。
【GM】…………ど     どうしよ う。
【アルマ】11匹かね。そうかね。
【ルフナ】…………
【GM】11体ほど、負のノームが……
【メルトン】そうなの……
【ウィルヘルム】そうらしいな。
【メルトン】覚悟完了!
【アルマ】正義と悪との識別完了!(?)


 いや、11体でも危険では無いんだけど……処理が面どゲフッガフッ!
 ということで緊急措置(そもそも最初からダイスを調整すればよかったと言うのは言いっこ無し)。


【GM】あ、ああ、じゃあねえ。えーと……内、6体がラオシェンの剣士の方に向かいました(ああ便利)。
【メルトン】ああっ!?
【アルマ】さらば謎の馬尾髪型(シェラザード)。
【スズキ】きっとピン侍炸裂で、ズタボロになるアルな、ぽにぃちゃん(仮称)。
【GM】というわけで、皆さんの方(っていうかザールワールの貴賓席)に5体が。さて、ラオシェンの方と白侠vs星鈴は一旦おいときまして。皆さんの向かう先には、負のノームに囲まれたザールワール人五人(内2人は戦闘能力皆無)が。
【スズキ】既に囲まれてるカ。いやぁ、マイッタマイッタ隣の神社。
【アルマ】【白侠】星鈴ー!! 俺は今日こそあんたを超えるー!!
【アルマ】【星鈴】このバカ弟子がー!!
【GM】弟子なのー!?
【メルトン】いやー!?
【ウィルヘルム】負の精霊力あるところ、また正の精霊力あり。って今無いのか……(黄昏)


 どんな時でもぼくらの味方、心強いネタの友。それがGガンダム。


【ウィルヘルム】負のノームが出るってことは土喰いの可能性が大いにあるってことだな。
【スズキ】例によって魔法の武器を持たぬ私にはどうにも出来ない相手アルな。
【アルマ】……そういえば、以前出た銀の剣(バッソだっけ?)ってどうなったっけ……
【スズキ】あれは核娘が持ってるのと違ったカ?
【メルトン】えっ。
【GM】メルトンが持ってたはずですね。
【アルマ】斧使わず、そっちなら直接精霊を攻撃出来るな、と。
【GM】うん、できますよ。
【メルトン】よし! 持ち替えだ!
【アルマ】はーい、素振り1000万回。
【メルトン】うわーん(ぶんぶんぶんぶん)
【ルフナ】普通な武器の人誰ー?
【スズキ】ワタシよ。多分オンリー。
【GM】では戦闘ラウンド開始! あ、ほっとくと、毎ラウンド1/3の確率でザールワールの護衛は死んでいきますので。
【ウィルヘルム】早ッ。6体相手に頑張るラオシェンの護衛を見習えッ。
【アルマ】……ど、どうしろと?
【スズキ】間に割って入って接敵を引き受けろってコトあるな。
【GM】後ろからノームどもをどついて気を引いたり、回復してあげたり。
【アルマ】ああ、こちらに引きつければ良いのじゃな……努力しよう。
【GM】ラオシェンの護衛は……毎ラウンド1/6の確率で1点ダメージを負います。
【スズキ】安ッ!
【ウィルヘルム】当分持つな……
【アルマ】……ザールワール、もっと護衛に気合いを入れるように(イエロー)。
【スズキ】プロテクション飛ばしておけば全くのノーダメージに出来るアルな(おい)。
【ルフナ】そうだね……届くかなw
【GM】届くよ(笑)。
【スズキ】いや、多分GMが許さないアルよ。
【GM】いや、しても良いよ。良いけど、意味は無いと思うが(笑)。
【ウィルヘルム】いや死にそうに無いから、無くても。


 うん、援護しなくても多分こいつは死にません(笑)。


【ルフナ】ライトニング打ったら護衛にも当たる?
【GM】うーん、当たりますね。
【ウィルヘルム】貴賓にも当るぞ、多分。
【メルトン】それは困る。
【スズキ】あ、負のノームの能力値は判るカ? とりあえず敏捷だけでも。
【GM】んー、ウィルヘルムは分かるか。Lv4、敏捷度10、生命点10、精神点20、抵抗値−/7……


 データは数値の部分では普通のノームと同じにしています。
 面倒だというのも勿論あったのですが(正直者)、正と負は文字通り裏返しになっただけ、というのを表したかったというのもあります。
 そのせいで、思わぬ弱点が……


【GM】攻撃点5、打撃点8、回避7、防御点0……0!? ……ああ、そうか、精霊なんだ……
【ウィルヘルム】よし、互角だ。
【スズキ】防御力と防御点は違うアルよ。
【GM】ノンノン、君達は防御力。こいつは防御点。こちらは物理ダメージを防ぐてだてが本当に無いんです。
【ウィルヘルム】つまり10以上のダメージを出せばOKと。当てれば良いんだな、要は。
【GM】……つーか、こんなのに負けんなよザールワールの近衛……
【アルマ】きっと一般人なのじゃ。
【ウィルヘルム】いや普通の近衛だったら武器が魔法武器で無い可能性が。
【スズキ】魔法の武器が無いアルな、きっと。
【GM】あ、そ、そうだ、きっと普通の武器なんだ。
【ルフナ】……エンチャントかけるべき?
【ウィルヘルム】いらんいらん。


 ごめんな、ザールワールの近衛達……


【GM】では戦闘ラウンド開始! まずは22のスズキから。
【メルトン】よし、行け!スズキ弾丸!
【アルマ】スズキ殿はNot魔法武器じゃ。
【ウィルヘルム】じゃあファイアウェポンでもかければ……
【アルマ】問題は、投擲武器ということじゃな……投げれば終わり(笑)。
【ルフナ】水喰い持たないから……
【スズキ】え?全部の武器にかけてくれるアルか?(投擲専門)
【ルフナ】そんなMP勿体ないこと……
【ウィルヘルム】いや、スズキを投げるんじゃないのか?(待て)
【スズキ】いやーーーーーー?!
【メルトン】よし! 任せろ!


 見える、見えるよ、凄く良い笑顔で渾身の力を込めて一切の躊躇無しでスズキを思い切り負のノームの中心に投げ付けるメルトン(《金剛力》使用中)の姿が……


【スズキ】敏捷10、下回ってるのは居るアルか? で、下回ってるのが居るならマーチを使おうかと思ってるあるが……居ないカ?
【GM】スズキはマーチ? どぞ。
【スズキ】いや、遅いの居無さそうだから……今は護衛3対ノ−ム5か? それとも護衛対象含めて5対5の状況?
【GM】3vs5の状況ですね。護衛対象の老夫婦はおろおろしてます。
【アルマ】【老夫婦】うろうろ(歩くな)
【スズキ】なら二人受け持ってるうちの片方を引き受けるアル。
【スズキ】接敵していって、防御専念アル。
【GM】あいさ。負のノームABCDE、で、Aがスズキが接敵としよう。そして誰からも忘れられていた選帝公(俺も忘れてた)はいつのまにか遠くまで避難済み。では次、メルトン。
【メルトン】オウヨ! やってやるぜ!
【アルマ】(メルトンCV:矢尾一樹)
【メルトン】マテコラー!!!
【ルフナ】おっとこまえー(笑)。
【GM】……このラウンドでケリつきそうだナー。どれ殴る?
【メルトン】Bかな。
【GM】あいよ、殴れ殴れー。
【メルトン】(ころころ)14!
【GM】(ころころ)めいちゅうー。
【メルトン】(ころころ、出目は4)
【ウィルヘルム】一撃必殺、とはいかんかな
【メルトン】9てーん。銀ってそのまま通るの?
【GM】銀はそのままとおりますよ。Bはかろうじて生きてますな。お次はルフナ!
【ルフナ】魔法の対象の増加って上限あったっけ?
【GM】いや、制限は達成値のみだね。精神点を突っ込めば、対象を増やすのはいくらでもOK。
【ルフナ】んじゃぁ、プロテクションを……ボク以外仲間4人に。それでも消費は4点ー。
【GM】って4人?
【ルフナ】あれ?
【GM】アルマ、ティーナ、メルトン、スズキ、ウィルヘルム、ココサラキは『睡眠的絶対防御』を張っているのでよしとして、誰が除かれているんだッ。
【ルフナ】ぽむ。ごめん、ティーナさん忘れてた。てへり☆
【ウィルヘルム】日頃の行いか……
【GM】ともあれ振ったんさい(笑)。
【ルフナ】『万物の根源、万能なる力……見えざる鋼の障壁となれ!プロテクション!!』(ころころ)発動。
【GM】かかりました。お次、ティーナさんだが……
【ウィルヘルム】ていうかティーナ生きてるか?
【アルマ】死、かものう。


 ティーナ、ここで轟沈の模様。
 ま、参ったな。クライマックスなんだが……


【GM】 仕方ない、飛ばそう。
【ルフナ】じゃぁ、消費4でいいー?(笑)
【GM】4点で良いよ(笑)。アルヘルムどぞ。
【アルマ】ではこちらに気を向けさせるため、奥向きのEに斬りかかるかのう。
【GM】どぞどぞ。
【アルマ】(ころころ)16じゃ。
【GM】(ころころ)命中。
【アルマ】(ころころ)12点じゃ。
【GM】【E】はにゅにゅう〜(消滅)。
【アルマ】そして剣の糧となる……
【GM】【風喰い】げっぷ。
【アルマ】【風喰い】んーがッんッぐッ。
【ルフナ】水喰いも喋れば面白いのに……
【ウィルヘルム】風喰いに負の地の力を食わせるとどうなるんだろうな?
【アルマ】いや、おそらく喰らっておるのは混沌の力のみではないかと推測する。風そのものはエメラルドで得ているのじゃからな。
【ウィルヘルム】混沌を取り除いたら正しい精霊力に……戻るわけも無いか。俺の番だな。同じく気を引くためDに矢を放つ。(ころころ)18、と。
【GM】(ころころ)どんどん当たるなあ……
【ウィルヘルム】(ころころ)15点だな。
【GM】【D】はにゅにゅう〜(消滅)。
【ルフナ】近衛にもプロテかけるべきだったかな……(汗)
【スズキ】確率で死ぬわけだからプロテは無意味かと思うのココロ。
【GM】ココサラキ、フェストが何も出来なくて……近衛の攻撃が無意味で、負のノーム。
【スズキ】接敵してるのは武闘姐御とワタシ、後は護衛×3カ?
【GM】3匹残ってるからー、んー……スズキに一回、メルトンに一回、近衛に一回。
【スズキ】あ、核娘もだったアルな。
【GM】スズキとメルトン、攻撃いくぜー。
【メルトン】オウヨー
【GM】(ころころ×2、出目は11と3)
【アルマ】…………
【ルフナ】…………
【メルトン】あう……
【GM】……スズキ16、メルトン8。
【スズキ】(ころころ)16、回避ヨ。
【アルマ】おお。
【ウィルヘルム】ナイスパリィ。
【GM】チッ、パリィか。
【メルトン】(ころころ)18、回避! はーっ!
【アルマ】おお。
【ルフナ】おぉー。
【スズキ】いやぁ、ぎりぎりだったアルな。
【メルトン】いえい。
【ウィルヘルム】相変わらず回避は絶好調だな、アトミッ君。
【メルトン】回避はね……
【GM】では近衛ー。(ころころ)チ、生き延びたか。
【ルフナ】ほ。
【メルトン】チって……
【GM】ではネクスト! スズキからどぞ。


 この後の展開は概ねいつも通りのパターンとなりました。
 スズキが囮として敵の攻撃を引き付け、アルマ、ウィルヘルム、メルトンが着実に敵をつぶしていくという図式です。
 一方その頃、ふとルフナが様子を伺った白侠の方は……


【ルフナ】李導師、どうなってるのかな?
【GM】見ます?
【ルフナ】見ます。じー。
【GM】んーとね……
【アルマ】【白侠】星鈴、あんたは間違っている! 何故なら人類もいわば地球の一部!!
【アルマ】【星鈴】なれば貴様と儂のどちらが正しいか決着をつけてくれるわ!!


 星鈴はみつあみじゃないしヒゲも生えてないしっていうか女だぞー!?(ほゲーン)


【GM】君達の世界は、あれなの。そうだな、どんなに凄くても、せいぜいトライガやからくりサーカスとか、まあその辺。が、白侠と星鈴は、なんかドラゴンボールになってます。
【ウィルヘルム】分かるような分からんような比喩だな。
【メルトン】怪王拳20倍。
【アルマ】トーン使ってないんだ……


 いやそうでなくて。


【GM】《土塊》の、文字通り大地に穴を穿つ拳を、高機動飛翔をしながらかわしつつ隙を伺う白侠、というカンジ。
【ルフナ】すごーい……
【アルマ】ガンダム2号機VSフルバーニアン。


 いや、まあ          遠くない……か、な?


【アルマ】【白侠】聞こえているだろう星鈴! 582だ!!
【アルマ】【星鈴】聞いてやる!
【GM】スターダストメモリー!
【アルマ】【星鈴】わたしは義によって起っているからな!
【メルトン】シーマ様は!?
【GM】アルマで。
【アルマ】やってくれるよ星鈴……(ギリギリギリギリ)。
【GM】アルマさん、その手に持った扇子は一体ッ。
【アルマ】はッわしは何を。
【メルトン】よりどりみど……
【ウィルヘルム】久し振りにネタ会話ができる余裕が生まれたということか……


 機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリーより。
 ガンダムの一年戦争外伝系では最高傑作だと思っております。まだ見ていない人は、見よ! 問答無用で!
 それだけの価値のある作品です。


【スズキ】抵抗ピンを期待してコウゲキ魔法を飛ばしてみるとかどうアルか?
【ルフナ】邪魔になるだけだよ……
【GM】李導師がたまーにライトニングっぽいものを飛ばしてますが、ことごとく弾かれていますね。
【ルフナ】撃ってみるか……って李導師に当たらない?
【GM】誤爆の可能性は考えないで良いデスよ。
【ルフナ】じゃぁ撃ってみよ〜。邪魔だって怒られないと良いな……って撃ったらこっちに攻撃が来るかも?
【GM】かもしれないねえ。
【アルマ】古人曰く。「触らぬ神に祟りなし」。
【スズキ】そういえばルフナの混沌はどんなのだったカ?
【GM】《歌》だね。
【アルマ】近接用なのじゃな、確か(笑)。
【GM】うん、実は前衛の人用(笑)。
【ルフナ】……みてよぅ……李導師頑張って……
【スズキ】鎧を歌ってみるとか……魔法使わないなら。
【ルフナ】「歌」使うと魔法使えない……
【スズキ】って、本人だけカ、コレ。


 悩んでいるルフナの横で。


【GM】【李 白侠】エゴだよ、それは!
【アルマ】【星鈴】正しい物の見方だ!


 打てば響くとはこのことです。


【GM】さて、お次はアルマさんとウィルヘルム。
【アルマ】残りはAとCかのう?
【GM】A&Cですね。
【アルマ】なればCにでも斬りかかるかのう。
【ウィルヘルム】Cはアルマが斬るとして、Aを狙う振りしてスズキに当ててみようか。
【スズキ】……殺気がっ、殺気がーーー
【アルマ】(ころころ)まずい。14じゃ。
【GM】(ころころ)めーいつー。はたけのにくだヨー。
【アルマ】(ころころ、出目11)む。(ころころ)まあ倒した。
【GM】しーぼーうー。とてもしぬんだヨー。


 クリティカルならダメージを聞くまでもなく死にますわな。


【GM】さて、ウィルヘルムさんどうぞ。
【ウィルヘルム】誤爆はいくつだっけ?
【アルマ】1d6の1〜5かな。
【GM】うーん、この状況なら……1/8にしましょ。
【アルマ】ちッ。
【スズキ】いやほら、私背ぇ、低いから当たりにくいって舞踏姐御ひどいアルよー?!
【ウィルヘルム】(1d8ころころ、出目は8)
【アルマ】……いや、現実はもっと非道かもしれぬ。
【スズキ】……えーっと。
【ウィルヘルム】さあ、どっちだ?
【GM】1です、1、誤爆は1(笑)。
【ルフナ】ほ。
【アルマ】ちッ。
【ウィルヘルム】ち(ち?)。
【メルトン】みんなしてー!?
【スズキ】ちっ。
【アルマ】本人まで。
【スズキ】ネタとしては面白いアルよ。三世の弓だと本気で死にかねないアルが。


 ウィルヘルムのダメージ効率は、遠距離攻撃としては破格に大きいですからね。
 ともあれ、この攻撃でプレイヤー達が担当していた負のノームは見事全滅しました。
 実にあっけないったらありゃしない。


【GM】よ、ヨええ……
【メルトン】11匹でも良かったカモね(笑)。
【アルマ】いや、11匹だと護衛が死ぬ。
【ウィルヘルム】アホ、数で押されたら要人が死んでたぞ。
【メルトン】うわーん。
【アルマ】さて、それはそれとして、手持ち無沙汰じゃな。
【ルフナ】こっちは終わったんだよね?
【GM】とりあえず貴賓さま達は無事逃げおおせていますね。
【ウィルヘルム】とりあえずラオシェン側を見てみよう。
【GM】ラオシェン側を見てみますと、ポニーの剣士が薙ぎ払った横で、金髪の少女が
【GM】【金髪の少女】噴ッ!!
【GM】と凄い発勁で負のノームを潰しました。
【アルマ】さっさとザールワールの要人を安全圏に連れ出すぞ。
【ウィルヘルム】それが俺らの仕事だからな……李導師の戦いは下手に手を出すとこっちが危ない。
【GM】【ザールワールの貴人】ああ、もうなんということでしょう。
【アルマ】はいはい、わかり申した、タレブー夫人。
【メルトン】そ、そんな名前だった?


 サクラ大戦3にそんな名前のザーマスな人が出てきていたんです。
 いや、良く覚えていないんですが。だって私にとって3はあくまで『巴里出張編』に過ぎないから……マリアがっ、マリアの出番がっ(うるさいよ)。


【GM】【ザールワールの貴人】招かれたのにこんなことになるなんて!
【アルマ】安全な場所までご案内差し上げます。わたくしめに着いてきてくだされ。
【ウィルヘルム】まだ何があるか分からんからな。
【GM】などといいつつ、安全圏に。皆さんも一緒に移動します?
【スズキ】他に逃げ遅れてソウナノハ居ないアルか? 一応警戒しつつ会場を一回りするアルよ。
【GM】この場には、そろそろ李導師と君達(+ザールワールの輩)以外はいなくなりそうだね。
【スズキ】机の下とかになんか居たらまずいし一回りは。
【メルトン】だばだばだば(←一回り)。
【ルフナ】ラオシェン側ももう終わったのかな?
【GM】ラオシェン側もそろそろ片をつけて逃げそう。
【GM】【金髪の少女】ほら、行くわよ!
【GM】【ぽにぃな剣士】はい、今すぐ。
【アルマ】ザーマス要人はラオシェンの要人に押しつける、というのもあるかのう(?)。
【GM】【金髪の少女】え、別に良いけど(笑)。
【ウィルヘルム】いやでもここで恩を売っとかないと。
【ルフナ】でも李導師の方も気になりますね……
【アルマ】うむ、むしろあっちが気になるのじゃ。
【GM】ではぐるっと一回りしますと……
【GM】【李 白侠】がはッ!
【アルマ】なんかドモンっぽい悲鳴が。
【GM】と、《土塊》の拳が白侠を直撃した模様で、叩きつけられました。
【ルフナ】ってやられてるー?!
【GM】【李 白侠】ッ……ごほッ(おびただしい吐血)。
【メルトン】ギャー!!
【ウィルヘルム】うーむ……ダメだったか?
【アルマ】ええい、手間の掛かる……見捨てるわけにもいくまいが!!
【スズキ】アイヤー? リード牛大丈夫アルかー?!
【GM】【リード牛】もーう。
【アルマ】……わざとか?
【ウィルヘルム】わざとだろう。
【メルトン】わざとよきっと。
【アルマ】わざとか……納得。


 ちなみに『りどうし』で変換している私には無縁の誤変換でした(意訳:『りーどうし』で変換していたら間違い無く私もやっている)。


【ウィルヘルム】メルトン、傷の手当てをッ!
【メルトン】よっしゃあ! こう見えても結構僧侶のはしくれ!
【スズキ】端くれの風上の隅っこに……
【アルマ】ええい、わしは魔法には弱いというに……!
【ルフナ】ここからライトニングボルト撃てますか?
【GM】ライトニング? んー、撃てますよ。
【ルフナ】アルマさん達が走ってる間に撃ちます。
【GM】あ、もうちょっとだけ待って。あといっこイベント(?)が。


 と、まさにその瞬間。


【ティーナ】もーう。
【メルトン】ああっ!
【ティーナ】おはよう
【メルトン】復活なさった!
【ルフナ】あ、起きた……
【ウィルヘルム】ていうか神官がメルトンしかいないってのが多少不安ってようやく起きたか暗黒神官。
【ティーナ】ちょっと儀式に時間が(?)。


 なんの儀式だ、なんの(笑)。
 ともあれ、この土壇場でティーナが復活。よしよし、これで当初の予定を変更せずに済むぞ。
 などという内心の安堵は置いといて、イベントを進行させます。


【GM】【李 白侠】く、そッ……
【GM】と、それでも杖を構える白侠。が。
【GM】【永 星鈴】諦めなさい、白侠!
【GM】と、無慈悲に土の巨人の足が、白侠の右腕を踏み潰す。
【ルフナ】李導師ー!!??
【GM】【李 白侠】………………ッ!!
【メルトン】ひいいい。
【GM】これで白侠は魔法を使えない。
【アルマ】計画的だ。
【GM】古代語魔法は両手が自由に使えないと行使出来ないのでした。ほほ。
【アルマ】モロたんのように生やせ、何かを。


 そ、そいつは無理ッ(色々な意味で)。


【スズキ】アイヤー、核娘。色々経験してリジェネーション覚えて来るヨロシ。
【メルトン】な、なんだその魔法は!(まずそこから)


 リジェネーションは7レベルの神聖魔法で、切断されてしまったり不具になってしまった身体組織を再生し、機能を回復させる呪文です。
 失われた四肢の回復や視力、聴力の回復にも使えますが、再生や機能回復には1週間の期間が必要となります。じっくりと時間をかけて癒していくわけですね。


【GM】あ、ちなみにね。皆さんなら見れば分かるけど……
【ティーナ】ティーナさんが千年の眠りから目覚めました。
【GM】うむ、凄く丁度いい(笑)。


 丁度いいけどそうじゃなくて(笑)。


【GM】さっきの吐血、割と致命傷かも。ほっといたら死にかねません。
【アルマ】そっちは任せるしかないのでな……よろしく。
【ウィルヘルム】まあ俺も傷の手当てなんぞをしている余裕はねえからな、任せたぞ。一抹の不安は残るが。
【GM】さて、《土塊》が白侠を踏み潰そうと足をもちあげた、というところで戦闘ラウンド処理。スズキからGO!
【スズキ】……ん〜……マーチ、いや永の速度も代わってしまうカ。
【GM】変わりますね。
【スズキ】魔法に備えてレジスタンスを使うと言う手もあるアルな。どうせこっちの魔法は端から効かないだろうし。まぁ、今は李導師が危ないんで間に入って……防御専念アル。
【GM】おお、英雄的行動。
【メルトン】かっこいいぞ!
【ウィルヘルム】ナイスデコイ。一緒に踏み潰されないように頑張れ。
【ティーナ】何かなげやりな(笑)。
【スズキ】普段金属鎧の人間よりは防御力あるし、こうでもしないと李導師やばいアルよ。
【アルマ】大丈夫、英雄とは死にそうで死なないものに送られる称号。
【GM】【永 星鈴】なぁに、貴方。邪魔をする気?
【スズキ】はっはっは、ワタシがどうこうして何ら障害になるとでも思ってるアルか?
【GM】【永 星鈴】? ならないの?
【スズキ】ワタシなんてただの道端の石ころと同じё。
【GM】【永 星鈴】それもそうね。えい(ぷち)。
【スズキ】まぁ、36分の1の確率で躓くかもしれないからそれには気を付けるヨロ(プチ)
【メルトン】ああーっ!?


 まあそんな寸劇はさておきまして(サラッと流すなよ)。


【GM】では続いてメルトン、GO!
【メルトン】うう、どうしよう。
【アルマ】回復してやってほしい……でないと死。
【メルトン】OK!(ころころ)1ゾロでないかぎり発動でしたっけ。
【GM】そうそう。で、レーティングで10の欄で数字を出してみそ。
【メルトン】(ころころ)ご、5点回復です。
【ルフナ】あとはティーナさん頼みか……
【ウィルヘルム】2レベルの知力1だとほぼ回復しないんじゃ……
【アルマ】(しッ、気付かれる!(?))
【GM】【李 白侠】グッ……た、助かった。
【ウィルヘルム】微妙に治ったんだな。
【GM】ま、ほっといても死なない程度には回復です。
【アルマ】ふむ……これで。
【アルマ】【白侠】げんき100倍、李白侠!
【アルマ】くらいに。CV:戸田恵子さん。
【GM】ちげぇー!?
【メルトン】ええー!?


 気軽に頭部を入れ換えたりする菓子パンヒーローじゃねえー!?


【ウィルヘルム】さて、攻撃するにしても李導師がなんかヤなこと言ってたよな。混沌の力を使わんと傷つかないとかなんとか。
【アルマ】うむ、わしの力ってあまり攻撃用じゃないのじゃが。
【ルフナ】ボクもね……
【GM】さて、ティーナさん。
【ティーナ】はい。
【GM】ふと気付くと……
【ティーナ】気づくと。
【GM】ティーナさんは、ルフナの持っている杖から何か声が聞こえます。
【ティーナ】幻聴が?!
【GM】【???】……ぉ…………トラ…………
【アルマ】とら?
【GM】【???】……おお…………ヴェルス…………
【ティーナ】私に語りかけるのは誰?!
【スズキ】うしおととら?
【アルマ】虎7連勝?
【ティーナ】阪神優勝なんて夢よ!
【ルフナ】いやっほぅー!!
【スズキ】ロッテ勝利なんて夢アルよ!
【GM】うるせえー!(とても素)
【アルマ】勝利が夢か。
【ウィルヘルム】優勝はともかく勝利が夢となると大変だな。


 プレイ当時、GMの応援するプロ野球球団千葉ロッテマリーンズは開幕よりの連敗街道驀進中でした……うッ、ううッ……(嗚咽)


【GM】【???】おお、ヴェルストゥラよ。汝、流浪の王よ。一握の砂も持たぬ、哀れな王よ。
【アルマ】ボケ辛いのう。



おおヴェルストゥラよ
汝は王
唯ひとりの王なり
一握の砂も持たず
ひとりの臣も従かず
唯独りあるだけの滑稽な王なり



【GM】という声が、貴方の脳裏に聞こえてきます。
【ティーナ】これは確かどこかで……
【アルマ】わしらには聞こえないのじゃろうなあ。
【ティーナ】どこだったっけ(素)。
【アルマ】絵本絵本。ほら、緑の。李殿がパクってきた。
【ウィルヘルム】あれは巨人の話では。
【アルマ】あ、そういえば混同していたか。
【ウィルヘルム】むしろルフナが一級書庫で見つけた詩にそんなのが。
【ルフナ】ボクが一級書庫で読んだ本だよ。
【アルマ】ルフナ殿のメモの方じゃな。



おおヴェルストゥラ
汝滑稽な王よ
その力で三千億土の彼方まで
汝が領土といわしめるか
おおヴェルストゥラ
汝流浪の王よ

今こそ汝が王国を解放せん



【GM】ティーナさん、精神抵抗ロールどうぞ。
【ティーナ】(ころころ、出目は11)16です。
【メルトン】おおっ!
【GM】うわぉ、そこまで華麗に目覚めなくても。
【ティーナ】ああ、よく寝ました(すっきり)。
【ウィルヘルム】食べた後熟睡していたのはこの前兆だったのかッ!?
【GM】というわけでティーナさん、貴方は今後《王国》を使用出来ます。で、今回に限り、既に『発動』状態となります。
【ティーナ】今なら……こう……なにかできるような気がします。コールゴッドとか。
【スズキ】出でようーダ!!……アルか?
【メルトン】さ、最強だ!    ある意味。


 うーダなら前から呼んでいた気も。
 呼んでも役に立たな(あっ)。


【GM】効果範囲はこれも今回に限り、あなたを中心に半径30mとします。ということで、《王国》の庇護下に置く人を指定して下さい。
【ルフナ】そういえばさぁ?ティーナさんて敏捷16だよね?
【GM】あ、俺またルフナの順番とばした……?
【ルフナ】うん。とても。
【GM】ごめんようー。
【ルフナ】いいけどね……(遠い目)
【ティーナ】ごめんなさいね(汗)。
【スズキ】貧乏娘も一時期よく飛ばされてたアルな……
【GM】今回も駄目かなーと思っていたところに起きたので逃したくなかったからつい……
【アルマ】飛ばされるのと、まとめられるのとどちらが辛いかのう?(素)
【ウィルヘルム】なあ?(素)
【ルフナ】飛ばされる方が辛いかな……ふっ。
【メルトン】その怒りをぶつけるのよ! 何かに。


 ホントごめん。


【ルフナ】まぁ、先にティーナさんの行動処理しちゃって。
【GM】で、とりあえずティーナの指定待ちなんだけども……まさかさっきの今で寝たってこた無いよな。
【アルマ】おそらく今、使い方を読んでいるのでは。
【ティーナ】とても読み直しているよ。
【アルマ】難しそうじゃからのう(笑)。
【ティーナ】ではアルマ、(一応)ココサラキ、メルトン、ルフナ、(一応)スズキ、ウィルヘルム、そして李 白侠を我が臣下に。
【スズキ】……一応アルか……
【GM】うぃ、では《王国》の庇護下に入った人の攻撃及び魔法などは、すべて“混沌”の力が及んでいる、とします。なので今なら普通の攻撃でも《土塊》にダメージを与えることが可能ですよ。
【ウィルヘルム】おお、スゲエ。
【スズキ】どっちにしろ防御点を抜くのが不可能に近いё。
【アルマ】いや、おそらく普段が混沌防御を敷いているのは、その壁を抜かれるともろいからではないかな。
【GM】さて、それをふまえてルフナどうぞ。
【ルフナ】その《土塊》にライトニング。
【GM】きなー。
【ティーナ】あと、あらゆる判定に+1がつくので。
【GM】魔法の発動にも+1です。
【ルフナ】『……風を裂くものよ。水に染みるものよ。炎の力もて、大地を目指すものよ。光の輝きをもて、闇を打ち砕かん。マナよ放て、大いなる霹靂を!!ライトニング!!』
【ルフナ】(ころころ)15!
【GM】実はアルマ正解。(ころころ、出目は8)10で抵抗失敗。
【スズキ】+2?!
【GM】+2。
【アルマ】どうやら当たりのようじゃな。
【GM】さあダメージをどうぞ。
【ルフナ】(ころころ)15てーん。
【GM】ルフナのライトニングはいつもとちょっと違う色合いの光跡を描いて、《土塊》の右肩を抉りとっていきます。
【GM】【永 星鈴】なッ、馬鹿な! “混沌”を乗せた魔法だと!?
【アルマ】お主だけの十八番ではなくて驚いたかのう、永殿とやら?
【ウィルヘルム】混沌を乗せた矢もそのうち飛んでいくから期待してな。
【GM】【永 星鈴】き、貴様ら、一体……白侠が呼んだのかッ!
【アルマ】呼ばれたのかのう。
【スズキ】まぁ、呼ばれたと言うか居合わせたと言うか……
【GM】と、皆さんを睨み付ける星鈴は美しい顔が鬼女のように。
【メルトン】ギャー。
【ウィルヘルム】もったいねえな
【アルマ】外面も夜叉になってしまったのか……


 美女が鬼女に変わる瞬間。
 良く使われる表現です。そして私の好きな表現でもあります。美しいものと恐ろしいものとは、実に容易く入れ替わる、あるいは非常に近しいものなのでしょうね。


【スズキ】李導師、あの永のレベルはどの位アルか?
【GM】【李 白侠】僕と同じぐらいかな。
【ルフナ】まじ?!
【GM】【李 白侠】まあ僕よりは弱いよ。修練はしてないだろうからね、ここ数年は。
【スズキ】……本人止めるには10点以上必要アルか……肉弾戦闘能力はどの位持ちあわせているカ?
【GM】【李 白侠】彼女はバード・シーフだったんだ。本業はバード。
【アルマ】……先にあっちを斬る方が良いかのう?
【GM】ではアルマ&ウィルヘルム。
【アルマ】さて。
【メルトン】て。
【アルマ】斬るかのう。
【ウィルヘルム】撃つか。大地の力、返してもらうぞ。
【メルトン】アイトー。
【アルマ】って土塊を始末しないとダメージ与えられないのじゃったか?
【ルフナ】うん。そのはずー。
【GM】です。いわばヴァルキリーブレッシングなのです。
【スズキ】てか、その本人は今何処?
【GM】ああ、《土塊》の肩に乗っていると思いねえ。
【スズキ】上有るか、組み合いは挑めないアルな。
【ウィルヘルム】《土塊》を弓で撃つ。(ころころ)17だ。
【GM】(ころころ、ピンゾロ)4かよ。めいちゅうー。
【アルマ】…………
【ルフナ】…………
【ウィルヘルム】(ころころ)15点、と。
【GM】ん、これまた派手に、右腕が吹き飛びました。
【アルマ】では斬るかな。(ころころ)20じゃ。
【GM】(ころころ)めいちゅうー。
【アルマ】(ころころ、ころころ)1回まわって17点じゃな。
【メルトン】うひょー
【GM】今度は足がもげました。
【GM】【永 星鈴】おのれ、おのれッ、おのれェェッ!
【GM】アルマ、今斬ったカンジだけどね。
【アルマ】うむ。
【GM】こいつ、防御点0っぽい。
【アルマ】手応えなさすぎじゃ。
【GM】本当に、ただ土を集めただけ、というカンジですね。
【ウィルヘルム】混沌絶対防御があったからなあ。
【ルフナ】ティーナさんのおかげ?
【メルトン】さすがティーナさん!
【アルマ】それは置いておいて(?)。
【ティーナ】えー。
【ルフナ】でも、この杖のおかげでもある? ボク、本読んだし……ともかく頑張ろう(ぐっ)。
【ウィルヘルム】しかし攻撃喰らったら痛いのは変らん。気を抜くなよ
【メルトン】オウヨ!


 後述しますが、一応《王国》が無い場合でも倒す(もしくは退去させる)手段は考えてありました。
 勿論、難易度は各段に上がりましたし、今後の展開に大きな影響を及ぼし兼ねなかったのですが……ティーナは実に良いタイミングで目を覚ましてくれました(最初から寝るなってのは言いっこ無しね、この際(笑))。


【GM】【李 白侠】…………脆いもんだろう、星鈴。僕等の得た力なんて、そんなもんなんだよ!
【GM】【永 星鈴】黙れ白侠! お前なんかに、お前なんかになにがッ!
【GM】と、星鈴が再び《土塊》発動。ずもももも、とまたも大地から精霊力を吸い取ります。
【ウィルヘルム】へ?もうノームはいないんだぞ?
【ルフナ】また崩さなきゃダメ?
【メルトン】マジデスカー。
【GM】ウィルヘルムはわかる。もっと広範囲、というか、地下深くだね。このまま吸わせたら、ここは死の大地になりかねません。
【ウィルヘルム】ちょっと待てー、無茶すると不毛の大地になるぞ!? 俺はまだハーヴェスト使えないんだから!(どれだけ先の話だよ)
【アルマ】ふむ、きりがないのう……といいたいところじゃが……この力も当然消耗を強いるのじゃな?
【GM】勿論。
【アルマ】……死ぬ気かのう、彼女は。
【GM】【永 星鈴】構わないわッ! 私は扉を開いたんだ、私はあのお方と並べる存在なんだッ!
【アルマ】? あの御方?
【ルフナ】??
【ティーナ】あのお方?どのお方?
【ウィルヘルム】エルライン・ルフか?
【アルマ】冥土の土産にもう少し聞かせて貰いたいものじゃが。
【GM】で、ウィルヘルムはこれも分かるんだが……その吸い取った精霊力は、星鈴の額のサークレットのトパーズに吸いこまれていきますね。
【ウィルヘルム】李導師、あのマジックアイテムは?
【GM】【李 白侠】いや……あれは僕も知らないが……まさか……
【ウィルヘルム】大地の精霊力を吸い取ってやがる。あれと彼女の混沌があるんじゃ手に負えねえ。それ以前にここが不毛の大地になるぞ。
【GM】と、いうところでですね。星鈴が更に吸収した結果《土塊》はロック鳥の形になりまして。
【スズキ】サイズもカ?
【GM】サイズも。
【GM】ってロック知ってたっけ……まあ、巨大な鳥です。ロプロス。
【ティーナ】かーいちょーうロプロスー。
【ルフナ】鳥?
【アルマ】……(想像・松本零士のアレ)…… 首、細いのう。
【GM】違うッ!?


 男おいどんキャプテン・ハーロックに出て来た、黒い鳥……あの鳥類とは到底思えない、しかし鳥類以外に有り得ない芸術的なフォルム。
 御存知無い方は『男おいどん 鳥さん』などで検索してみてください。よほど辺鄙な検索エンジンで無い限り、100%出て来ます。


【GM】さて、誰か気付くかな? 2d6+冒険者Lv+知力を皆さんどうぞ。
【ウィルヘルム】これも+1?
【アルマ】これに王国の+1は?
【GM】勿論、《王国》のボーナスは加算出来ます。ティーナは+2ね。
【スズキ】(ころころ)18ヨ。
【アルマ】(ころころ)17じゃな。
【GM】スズキとアルマか。ふたりは気付いたんだけど、星鈴の髪が、先ほどまでは見事に艶やかな黒髪だったのが、今はかなり白髪が混じっています。
【スズキ】これは……下手すると逃げられそうアルな……
【GM】で、ウィルヘルムも気付くかな? 彼女自身の生命の精霊力が激減しています。この状況でも気付くほどに。
【アルマ】む……まさかそこまで生命力を捧げたというのか?
【ウィルヘルム】むちゃくちゃしやがって……これが狂気って奴か。
【アルマ】(剣構え)要するに、鳥の形を崩せばよいのじゃろう!!
【GM】【永 星鈴】私は、まだ死ねない……貴様ら、貴様らの顔と存在はこの胸に刻んだ。忘れるな、遠くない将来、貴様らの血と命で購わせてやる!
【アルマ】……翼、風の刃で切り落としちゃおうかナー。
【GM】さて、このラウンド中にどこまで減らせるか、で今後の展開が変わります。ちなみに星鈴の敏捷度は16ですが、《土塊》の敏捷度は12。12で、《土塊》は飛び立ちます。
【アルマ】む、まだ斬られるのか……なら大丈夫っぽいのう。
【ルフナ】魔晶石使うしかないか……
【ウィルヘルム】防御力0なら全力で攻撃かけて形を崩そう
【アルマ】うむ。はっきり言って弱い。皆総攻撃じゃ。当たれば崩れるぞ!(意訳:殴られると死ぬるヨー)
【メルトン】よっしゃあ!
【ティーナ】臣下共! 当たって砕けるのよ!
【ウィルヘルム】砕けるの前提か。
【ルフナ】李導師! アレに弱点はないの!?
【GM】【李 白侠】……弱点は……(凝視)……右の翼の付け根だ! そこが脆いぞ!
【ルフナ】右の翼の付け根……ね。よし……(ルフの杖を握りしめる)
【GM】白侠が見付けた“弱点”は、狙う為に攻撃力に−4を被りますが、その代わりクリティカル値が−1され、防御点を無視出来ます。
【アルマ】防御点、あるのか……こいつは。
【ウィルヘルム】いや、防御力0だったし。しかし強化されてる可能性もあるか……うーむ……
【GM】ああ、相手の防御点の有無に関わらず、です。《千里眼》は普通の敵にも使えますので。


 と、いうのが、先にちょっと触れた《王国》の無い状況で《土塊》を倒す方法でした。
 李導師の持つ《千里眼》にはこういう使い方もあるのでした。


【スズキ】ん〜〜〜、ネクストラウンドあるカ?
【GM】ではラストラウンド、GO!
【スズキ】ん〜〜〜、無謀な賭けに出て良いカ?
【ウィルヘルム】分の悪い賭けは嫌いじゃない。
【アルマ】チャージゴー、スズキ。
【スズキ】チャージは間に合わないアルよ。処理がラウンドの最後になるアル。
【GM】まずはともあれスズキから。
【スズキ】では賭けの内容を。核娘、私をあの鳥の上に放り投げるヨロシ。
【メルトン】まじか!
【アルマ】分が悪過ぎッ。
【GM】おお、再び英雄的(か?)な行動。
【スズキ】上行ったら何とか組み合いを挑んで動きを封じるアル。
【ティーナ】それでこそアタシの臣下!(?)
【メルトン】よし、やってやる!
【ウィルヘルム】そのままつれて涸れるだけと違うか?
【アルマ】……そのまま攫われる、という可能性は考えたのかのう……?
【ルフナ】そんなの殺されちゃうよ!!
【メルトン】……うーん(さすがに逡巡)。


 スズキの英雄的行動発言はびっくりだけど、それに対する皆のリアクションが実にいつも通りなのがちょっと笑いました。
 メルトン→ノリでGO。
 ウィルヘルム→冷静に判断。
 アルマ→冷静に示唆。
 ルフナ→心配。
 良い具合です。


【スズキ】その時はその時、エルフ娘が立派なシーフとしてパーティーの役に立ってくれるアルよ。
【ルフナ】オレは男だー!!!
【スズキ】あぁ、遂に一人称がオレに……
【メルトン】ルフナが男らしいセリフを吐いた!
【GM】さあどうするね?
【ウィルヘルム】というか一撃で凄いダメージを出せるアトミッ君をそれに使うのもどうかと思う
【スズキ】だから、賭けと言ってるアル。
【GM】【李 白侠】ちなみに、一応シーフ技能も7はあるからね、星鈴は(笑)。
【メルトン】7……
【スズキ】7か……
【メルトン】大丈夫か……?
【アルマ】予測通り。
【GM】さていかがする? もしかしたらスズキの何かがどうにかなるかもしれないし。


 何かがどうにか。何かが。何か。何か……近い内にどうにか、しないとなあ。


【ルフナ】アトミッ君が攻撃した方が効率的だとぼくは思うよ。
【スズキ】まぁ、ワタシは放り投げられる方向で問題無いアルが、核娘の攻撃力をそっちに回すなと言うのなら普通に攻撃するアルよ。投げてもらう場合はワタシは行動遅らせないと行けないアルよ。
【アルマ】で、実はウィルヘルム殿がピンチなのじゃ、時間が。
【ウィルヘルム】まあアトミッ君の行動だし任せる。というか早く行動してくれないと本気で時間が(略)
【GM】じゃあ先にウィルヘルム射っとく?(笑)


 ウィルヘルムのプレイやーさんの時間が、実はかなり押し気味なのでした。
 ごめんねえ、毎度毎度、長いプレイになっちゃって。


【メルトン】じゃあ先に……
【アルマ】先に撃ってくりゃれ(笑)。
【ウィルヘルム】発射ー。
【スズキ】発射ー(何かを)。
【GM】こいこい。
【ウィルヘルム】(ころころ)13だ。
【GM】(ころころ)ちょっと強くなったものの命中。
【ウィルヘルム】(ころころ)ダメージが低いな、14点。
【GM】14点、まだまだ。
【ウィルヘルム】アトミッ君の一撃に賭けるか……って銀の剣つぶすことになるな……
【メルトン】斧もあるよ。借金して買った奴。
【ウィルヘルム】持ち替えてる暇が無いだろ
【メルトン】それもそうだ……やるか、スズキ!
【スズキ】応ヨ!
【メルトン】漢気よ!
【GM】さてどーする?
【メルトン】投げる!
【ルフナ】武器なんてまた買えばいいよ……今、アイツを逃がすことの方が問題だと思うよ。
【メルトン】ええっそんなっまた判断がにぶるーうわーん。
【アルマ】魔法の剣並の値が付く剣じゃが、まあ報奨金で賄えると思うから(略)。
【ウィルヘルム】まあ後は任せたぞ、皆の衆。


 かような場面でウィルヘルムは仕事の都合もあり退場。
 毎度お疲れさまでした。
 さて、メルトンはまだ迷っております。殴るか、投げるか。


【メルトン】うおおー!(悩) 優柔不断というやつか!
【アルマ】殴りゃれ。金庫番が許す(笑)。
【スズキ】投げるのは銀の武器かワタシかその辺微妙アルが……
【メルトン】どっちも威力ありそうだけどね。
【スズキ】……今気付いたけど……ワタシを投げるのって武器として投げるつもりアルか?!>核娘
【メルトン】えっちがうの(おい)。
【スズキ】上に、あるё?!
【メルトン】乗ってる人にぶつけるんじゃないのか(アホです)。
【スズキ】……それはライナーが外れた時点でワタシはるか彼方飛んでっちゃうё。
【メルトン】だからさっきあとは頼んだとか。
【スズキ】ロック型なら背が広いだろうからそこに落としてもらいたかったアルよ。


 さて。
 本当はいけないことなのですが、敵の行動より速い人々の行動はある程度前後させて判定させてしまうことにしました(笑)。


【GM】じゃ、先にルフナ、どぞ(笑)。
【ルフナ】ライトニング、だめーじ3倍って可能?
【GM】三倍はない、三倍はない。三倍消費で、ダメージ決定を三回振って、一番いい値を使う、ってなるの。
【ルフナ】消費も3倍だよね?
【GM】うむ、消費も三倍。
【スズキ】魔法で弱点狙うのは出来るアルか?
【GM】魔法でのピンポイント爆撃は不可能にしましょう。外れないんだから、強すぎる。
【ルフナ】それでいく。逃がすわけには行かない!! 自分10点魔晶石5点消費で。
【GM】あ、待って待って。
【ルフナ】ん?
【GM】自分の消費と魔晶石の消費を同時に使うのは、駄目になったのです。自分だけか、魔晶石だけか。
【ルフナ】げ……
【GM】使い魔は自分の精神点、と数えるからOKなんだけど。
【アルマ】マンチキン防止用じゃのう。
【GM】これ明記してなかったね、まだ。ごめんね。


 そうなのです。
 魔晶石に関しては、以下のふたつのルールを新たに採用しました。

@ 一度に使用出来る魔晶石はひとつまで
A 自分の精神点と魔晶石の精神点を同時に消費することは出来ない

 これらを定めることにより魔晶石の便利度は大幅に下がってしまいますが、バランスの調整という点では採用した方が良いでしょう。
 ルーンマスターの方々は覚えておきましょうね。


【ルフナ】魔晶石殆どつかちゃっていいよね……?
【GM】まあ、上手く行けば皇帝の血族を助けたことになりますから、褒賞はそれはもう。ええ。
【ルフナ】じゃぁ全部魔晶石からで撃つ!!(19点中15点消費)
【メルトン】よし行け!
【ティーナ】とりあえず出し惜しみしてる場合じゃないわね(笑)。
【GM】おっしゃこいや。
【ルフナ】『風を裂くものよ。水に染みるものよ。炎の力もて、大地を目指すものよ。光の輝きをもて、闇を打ち砕かん。マナよ放て、大いなる霹靂を!!ライトニング!!』 (ころころ)14!
【GM】(ころころ)13、抵抗できず。
【ルフナ】おっしゃー!
【アルマ】おお。
【メルトン】おお!
【スズキ】王国万歳アルよ。
【メルトン】バンザーイ これでスズキを投げずにすむぜ!
【GM】やっぱり強いなー(笑)。
【ルフナ】(ころころ×3、出目は7、4、11)
【スズキ】おぉ!
【GM】おお!
【ルフナ】ふふふふふ……
【アルマ】ひとつ廻ったのう。
【スズキ】一個回ったアルな。
【ルフナ】11採用で。
【GM】どぞどぞ。
【ルフナ】(ころころ、出目は10!)
【GM】おおー!?
【アルマ】ひとつ廻ったのう。
【メルトン】おお!
【スズキ】アイヤー!
【メルトン】すごいぞ!
【スズキ】ナイス判断アル!!>エルフ娘
【ルフナ】(ころころ、出目は7)9+8+5+5で……だめーじ27ね。
【メルトン】えらい!
【アルマ】どうじゃな?
【ティーナ】それでこそアタシの臣下!(またか)
【GM】27点? すげ、身体半分持ってかれた。
【ルフナ】人在らざる力に溺れるものに光はささないのですよ……(内心滝汗)
【メルトン】イエーイ! やったぜ! これでまた一つ男に近づいたね!
【アルマ】……逃走は無理っぽいのう(笑)。
【GM】もうかろうじて形を維持しているだけ、という風情ですな。
【アルマ】フラグが立った(?)。
【スズキ】クララも立った。
【ティーナ】ククラが!
【メルトン】くちぶえはなーぜー。


 アルプスの少女ハイジを解説する必要があろうか? いやない(反語)。


【GM】ではまあ、一応、ティーナさんどうぞ。
【ティーナ】とても斬りかかります。
【GM】斬るのかッ!?
【メルトン】ティーナさんが!?
【ティーナ】+2ですもの!
【ルフナ】まぢっすか……ティーナさん……
【メルトン】やる気まんまんだぜー!
【GM】こ、こいやー。
【ティーナ】(ころころ)14です!
【GM】(ころころ)あ、12、命中。
【スズキ】王国万歳アル!!
【ティーナ】(ころころ)10点。
【GM】おお、片足もげた。まだ一応飛べるが……
【メルトン】なにっしつこいなー。
【GM】次、アルマなんだよねー……
【ルフナ】アルマさーん!!やっちゃってください!!
【メルトン】ごーごー!
【アルマ】さて、斬るかのう。
【スズキ】ワタシら出番無く終るかも知れないアルな、核息子。
【メルトン】息子じゃねえよホントに投げるぞ。
【アルマ】(ころころ)15じゃ。低いのう。
【GM】9、9、9、9、9、9、9、9、9以上、出ろ!(ころころ、出目は3。)9。いや合計じゃなくてッ!?
【ルフナ】いぇーい!!
【ティーナ】そうは問屋が。
【アルマ】(ころころ、出目は4)…………
【メルトン】わははは(笑)。
【GM】わ、わあー。
【メルトン】ネタだ。
【アルマ】11点じゃな。
【GM】11点……11?
【アルマ】うむ、11。
【ティーナ】追加Dも+1で〜
【アルマ】いや、ダメージは無いのでは?
【GM】うん、判定だけで、ダメージには追加無いのです。
【ティーナ】あ、そうか。
【GM】あれ、ティーナさっきのもしかして2点足してた?
【アルマ】足してるっぽいのう(笑)。
【ティーナ】とても。
【アルマ】まだ生き残ったようじゃ。
【GM】もし足してた場合、2点引くから……微妙に、微妙に飛べるなあ(笑)。
【ティーナ】全ての「判定」なのね。
【GM】そうなんです。ダメージとかクリティカル値とかには影響が無いんです。わかり辛いな、こりゃ。
【アルマ】あと2点で飛べなくなるっぽいぞ。
【メルトン】あ、当たればいいのか!
【アルマ】うむ、防御点0じゃし。
【スズキ】生っ娘を起こして2点を……(おい)
【GM】いや……2点もいらない……
【アルマ】というわけで、素直に命中させる方が楽かも(命中しない確率もあるけど)。
【GM】さて、メルトン&スズキё。
【メルトン】オウヨ!
【ルフナ】アトミッ君……剣つぶして良いから斬って。むしろ斬れ。砕け。無に返せ(性格かわってるよ……)。
【メルトン】ひいっ。
【スズキ】投げて貰えないならワタシも斬るアルよ。
【ルフナ】後一撃で終わるんだってばさ。
【GM】じゃ、まあスズキからかな? どぞどぞ。
【メルトン】じゃあスズキ先ですな
【GM】挿す!
【スズキ】……宣言してなかったアルな、実はダガーを装備してたアルよ。
【GM】えー、ジャベリンで『命(タマ)とったるァー!』じゃないの?
【メルトン】す、ステキ!
【スズキ】装備し直す手間がかかるアルよ。しかもチャージは判定がラウンドの最後だから逃げられるアル。この距離でダガーを投げられるカ?
【GM】投げられますよ。
【スズキ】というわけでなげるё!!
【GM】こいや!
【スズキ】(ころころ、出目はピンゾロ!)
【GM】【土塊ロック】(ひらり)
【アルマ】…………
【ルフナ】……ネタ?
【メルトン】ウハァン。
【ルフナ】ねぇ、ネタ?
【GM】スゲエぜ、それでこそスズキ。
【スズキ】良し。
【メルトン】よしってあんたー!!!
【スズキ】美味しい所を核娘に残したアルよ?
【アルマ】さて、メルトン殿に全ての期待が掛かるのう。
【ルフナ】行け! アトミッ君!!
【ティーナ】当てなきゃ給料減らすわよー!(給料?)
【ルフナ】給料? 給料って何? ティーナさん!?
【メルトン】こ、このプレッシャーはっ!!!
【アルマ】メルトンの行動ひとつで、これからの展開全てががらりと変質を遂げる程度じゃ。
【GM】こっちのルートかこっちのルートか、さあどっちかなー(レポート用紙ヒラヒラ)。
【メルトン】いやあああああああ。
【GM】ではメルトン、ドウゾ。
【アルマ】重圧など感じずに。「おいしいなーふんふーん」程度で。
【メルトン】あわわわわわ。混沌使わなくても大丈夫なのかしら。使った方がいいのかしら。
【GM】あと1点与えれば崩れまっせ(笑)。
【スズキ】当たればOKppoiから武器壊す必要無いアルよ。一気に全壊まで持ってきたい、っていうなら話は違うアルが。
【メルトン】や      やってやるぜ!!!
【アルマ】(CV:矢尾一樹)
【メルトン】(ころころ)破ーっ! 16!
【GM】10、10、10、10、10、10、10、10、10以上、出ろーッ!
【GM】(ころころ、出目は6)命中ー。
【メルトン】よっしゃあ!
【ルフナ】ほ。
【スズキ】後はぴんさえでなければ!
【アルマ】よし、あとは1/36。
【ルフナ】いけいけー!!
【メルトン】食らえ!
【GM】こい、こい、1/36!
【メルトン】愛と、怒りと、悲しみのー!
【スズキ】……誰との愛アルかなぁ?
【アルマ】CVが明らかに女性じゃないのう。
【メルトン】(ころころ、出目は7)
【ルフナ】やったー!!
【GM】【永 星鈴】ば、馬鹿な! まさか、こんなッ……!
【GM】星鈴のその叫びと同時に《土塊》は崩れ去り、星鈴は地面に倒れ伏します。
【アルマ】ふむ、急いで身柄を拘束じゃ。
【スズキ】取り押さえるヨロシ!
【メルトン】だばだばだば。
【ルフナ】拘束じゃ!(見てるだけ)
【GM】はい、もはや抵抗の出来ない状態なので楽に拘束完了。
【GM】【李 白侠】……馬鹿なヤツだ。力に溺れるなんて、二流のサーガの悪役だぜ、まるっきり……
【スズキ】そしてワタシらは三流ヒーロー物の正義の味方、と。
【ルフナ】えー。ボク頑張ったじゃーん?
【スズキ】戦闘以外のやりとりが……
【メルトン】人間ミサイルとかな。


 ともあれ、無事に戦闘終了。ああ、一安心。






  戦い済んで日が暮れて(あるいはただの次回への引き)


【ルフナ】李導師、大丈夫ですか?
【GM】【李 白侠】ああ、僕は大丈夫。ありがとう。
【アルマ】そして李殿はもうちょっときちんと治療を。
【メルトン】回復しますかのー。
【ティーナ】プリーストよろしく〜。
【GM】【李 白侠】ちょっと折れた肋骨が肺に刺さったかな、程度だから。
【アルマ】…………
【メルトン】……それは大丈夫じゃなさそう。
【ルフナ】それって「程度」ですむ状態じゃないですよー
【GM】【李 白侠】《土塊》の打撃点、30もあるからねえ。
【スズキ】……殴られなくて良かったアルよ……
【ティーナ】念のため回復を……
【スズキ】むしろ右手は大丈夫アルか? 学院のコネでリジェネーション使ってもらえるアルか?
【GM】【李 白侠】うん、まあ……リジェネはかけてもらえるから、そのうち治るよ。
【スズキ】あぁ、それで一安心アル。
【アルマ】さて、問題のサークレットじゃが……
【GM】はい、アルマさんはサークレットを回収しました(笑)。
【アルマ】ティーナ殿。
【ティーナ】サークレットって?(素)
【スズキ】永がトパーズ付きのサークレットしてるアルよ。
【ルフナ】はいはい……じゃぁ、ボクが先に鑑定……
【ティーナ】あ、鑑定団……
【スズキ】ワタシも鑑定してみるアル。そして本日30点目を……
【ルフナ】鑑定して良いですかー?
【GM】どうぞーん。
【スズキ】王国はまだ持続してるアルか?
【GM】んー。(1d20ころころ、出目は1)駄目でした。
【アルマ】…………
【スズキ】極端アルな。
【ルフナ】(ころころ、出目は10)17〜。ふふ〜ん、どれどれー?
【スズキ】(ころころ、出目は6ゾロ!)
【GM】って6ゾロだと貴様。
【ルフナ】ってスズキさん? それもネタ?
【アルマ】(笑)
【GM】ああもう、いやというほど分かるさ。
【メルトン】ああっ(笑)。
【スズキ】おかしいアル。どうせ成功確定者が居るからピンを狙ったのに……
【スズキ】(珍しく)ルフナも頭脳労働でいい目が出たというのに……
【ルフナ】……いいですよ、いいですよ……今日はソーサラーらしい事したしぃー?
【GM】このトパーズはエルライン・ルフの作品No.105。土のトパーズですね。はまっているサークレットが『土喰い』なのも分かりますね。
【ルフナ】能力はー?
【GM】効果は……ああ、言いたくねえ……
【ルフナ】すずきさん説明よろしくぅー。
【ティーナ】ぽろっと言うといいよ。
【アルマ】効果は……混沌以外に無敵の兵士を。


 いや、それは星鈴の“混沌”ですがな(笑)。


【GM】まず、装備していると精神抵抗値に−1。そのかわり、1ラウンド集中することで大地の精霊力を吸収して、レーティング20の精神力リジェネレートが行なえます。
【ティーナ】わあー
【ルフナ】リジェネレート?
【GM】精神力の回復ね。このリジェネレートはクリティカル値10です。
【スズキ】精神力回復アイテム? 魔法使い向けアルな。
【メルトン】じゃあ頑張ったルフナにでも。
【GM】ただし、勿論大地の精霊がいるところでないと使えません。
【ルフナ】ふぅーん……
【スズキ】大地の精霊を精神力に変換するアルか?
【GM】大地の精霊力ってのは育みの力なんです。その為、回復に近しいんですね。
【アルマ】精霊使いは怒りそうなシステムじゃのう。
【スズキ】使うと三世辺りが文句言いそうアルな。
【GM】そうですね、精霊使いからしてみれば受け容れがたいアイテムかも。
【ルフナ】あんまり一度に使うとウィルさんが怒りそうだね。
【GM】そうそう、同じ場所で2回以上続けて使うと、死の大地になる危険をはらみますので。死の大地ってのは、まあありていに言えば沙漠です。
【メルトン】ギャアス。またえらいもんを残しおってからに……
【ルフナ】いつもの事じゃない。
【スズキ】同じ場所と言うのはどの位の半径を指すアルか?
【GM】半径が回復量×3m以内。
【スズキ】あぁ、思ったより狭いアルな。
【GM】つまり、5点回復したら、そこを中心に半径15m以内でまた使うと危険、と。1日以上間隔を空ければOKです。
【アルマ】まずいのう……ここ、砂漠化するのかな。
【メルトン】えらいこっちゃ。
【GM】【李 白侠】(地面を調べている)……かろうじて、ここは平気みたいだな。御山様の御加護かな。
【スズキ】風と火の砂漠カ? それとも無の砂漠?
【GM】風と炎の砂漠が近いかな。大地が枯渇するので。
【ルフナ】回復量は運次第……
【メルトン】ふむふむ。結構便利かも……でも場所が限定されちゃうね。
【ルフナ】一日1回だねー。
【ティーナ】同じ場所で使わなければいいと。
【アルマ】ただしうーるーに亀裂が入るやもしれんのう。
【メルトン】えらいこっちゃ。
【GM】文字通り精霊を『喰う』ので、精霊使いにしてみればおぞましいアイテムではあります。ま、ルフのアイテムはすべからくそういう面を持つんだけど。
【ルフナ】そういえばー、ティーナさーん。カタールって使う? +3の水喰いが在るんだけど……
【ティーナ】私はミスリルダガーが手放せないので(笑)
【GM】いや、手放せないだけで、他の武器を使えないわけじゃないぞ(笑)。
【アルマ】うむ、要するに荷物として存在しておれば良いのじゃろう?
【GM】ですね。


 正確には『いずれ返しにいかなければならない』という『クエスト』がかかっているので、バザーへは戻らなきゃいけないんですヨー(笑)。


【GM】さて、後日談はまた後日として、まずは経験点を。まず経験てーん。
【スズキ】てーん。
【メルトン】てーん。
【GM】んー、参加時間で区切るとややこしいので……全員、3000点どうぞ。
【ルフナ】わーい。3000点ー。
【スズキ】また随分と羽振りがいいアルな。
【GM】区切りのシナリオですからね。


 というあたりで今回はここまで。長い講釈に御付き合いいただき、ありがとうございました。



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