蒼星行 <その壱> あとがき








あとがき


「やっちまったよ勢いで。<蒼眸行>の続き」
「はあ」
「はあって夕魅那、なんかお前<剣舞帖>の刹那(FACT機関作:<東京魔人学園剣舞帖>参照。読んでね)に似てるぞ」
「あの人ほど丁寧じゃないですけどね」
「その分お前は暗いんだけどな」
「ひ、ひどい……!」
「魔人は暗い女が少ないからいいんだよ……それはともかくワシがいいかげん面白いかどうか悩んでいたこの作品! 何だか読んで下さった読者様の期待にお答えしてここに描く壮大なマイナー作品!」
「どっち?」
「これも一応2部構成(剣風帖編と西暦1999年4月以後)になってますが」
「それはじめて聞いたよ!?」
「今決めた。マジで」
「……本気?」
「なんとかする。第1部・剣風帖編は流れ的には構想が出来てます。今回の<蒼星行>のあと2話ほどで終わり」
「第2部は?」
「ぜんっぜん考えてない」
「えと……ここで死んでみます?」
「ま、待て。一応は真神五人衆以外の登場を考えてますが(特にまだ学生のみなさんが対象だろうな、きっと)」
「え? 緋勇さんたち出ないんですか?」
「何だ夕魅那、緋勇と葵のラブラブを見たいのか?(ワシの中ではごくオーソドックスな結末なのさ)」
「……考えさせてください」
「まあマジな話、ワシは嬉しかったわけよ。個人趣味の入った<蒼眸行>が少しでも楽しんでいただけたことが」
「わかります」
「だったらよ、ワシはニーズに応えなきゃいかんわけよ。たとえ自爆でも」
「自殺行為なのは認めてるんですね」
「もうこーなったらワシの持ち得る限りのオカルト知識を投げ打って書く。支持がある限り!」
「誰も読まなくなったら止めるってことですね」
「老兵は死なず、ただ去り行くのみじゃよ、お若いの」
「でも若い頃読んだ変な本の知識が役立ってよかったですよね」
「変な本言うな! 知識に善悪はない!」
「まあまあ。決意表明はこれくらいでいいですか? ……って、なんだか普通のあとがきみたいです」
「うむ。では<蒼星行>の続きでも考え……書くか」
「まだ考えてなかったんですか!?」
「導入とオチは出来てるんだが……中引きがな」
「早くしないと忘れられますよ」
「だな。仕事中にでも考えるさ」
「働け!」









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