エルラインの絵本 第七話『仄昏い水の乙女』B



★セッション開始前の会話より☆


【スズキ】ここでチョット考えてみるヨロシ。シグルドにワタシらが杖と絵本を入手した事を伝えた人間が居ると思われるヨ。ワタシらがそれらを手に入れた事を知っている人間……
【ウィルヘルム】あのだな、ラーダ神殿つながりというかあのバザーの長老って騎士団に繋がってないか? とも思うんだが。
【スズキ】ムディ老、マハム老(だっけ?)、カレラ様……がメイン所あるな。微妙な所で酒に弱いこわもての彼も知っている筈アル。
【ウィルヘルム】なんか短剣見せたらシグルドがなんか言ってたぜ。
【アルマ】まあ、順当に考えれば片方の存在だけ晒した御仁がおったな。
【スズキ】逆にキャシアス老から連絡が入っていたなら短剣を持っている事を当然として受け止めた筈アルよ。つまり、キャシアス老は容疑者から外れると思うのココロ。
【アルマ】わしはバザーには何故か無縁なのじゃが(笑)、思うに何とかいう女性にわしらの邪魔する利点は無いからのう。
【スズキ】GMがカレラ様を再登場させるためにスパイとして設定した……と言う事も考えられるアルよ……
【アルマ】で、ご老人のどちらかがマニアで、もう片方は……どんなのじゃったかな。
【スズキ】老人は地図をくれたムディ老と本関連の知識に詳しいマハム老アル。
【アルマ】まあ現状での推測は情報が少なすぎる、気にせずおくのが吉じゃ。
【スズキ】つまり……と言う事は……犯人は……・ワタシあるヨ!!
【ウィルヘルム】貴様かー!?
【アルマ】そうか、なれば始末を(どぶちゅる)。
【スズキ】ぷしゅ〜〜〜〜……
【アルマ】さて。
【メルトン】何事もなかったかのように。


 前回未参加だったスズキが今回はスタートの時点で参加しています。
 さて、一行を待ちうける今回の出来事は……






  びっくりどっきりじっとり洞窟


【GM】さてさて。えっちらおっちら、トラッカートから西に進ことしばらく。
【スズキ】獣居ないアルか?
【GM】途中では特に危険な目には遭いませんでしたね。しかし参ったな、ホントにこの依頼をこなすべき理由って無くなっちまってるんだな、今(笑)。


 前回に引き続き、フェストは今回もお休みなのでした。


【アルマ】しかしこのまま依頼をフケると、何処かの姫に一生恨まれそうじゃしな。
【モロゾフ】そうね やくそく したことは ちゃんと はたさないと
【メルトン】うそつきは泥棒のはじまりー。
【スズキ】まぁ、依頼はこなしてついでにフェストにも恩を売っておくヨロシ。
【ウィルヘルム】まあいいや、鑑定してもらって高いものだったら売れば(それはどうかと)。
【アルマ】さて、まあ機を取り直して剣の教育もとい依頼を。
【GM】さてさて。そして今、洞窟の前にいるのです。
【スズキ】外見はどんな感じアルか?
【GM】んー、この辺はごつごつした岩場なんだけど、そのなかにぽっかりと開いた洞窟。やや下り傾斜だね。横にはふたり並べそう。
【ウィルヘルム】まあともかく……西に進んで東の湖にいきつくってことは相当道中長そうだな。今更だけど食糧どうなってる?
【アルマ】わしらは買ったぞ。
【GM】前回参加していない人は買っていたことにして良いですよ(笑)。
【スズキ】ちょっと買い足すヨ。
【GM】洞窟の中からはかすかに風が。レンジャーかセイラー、フィッシャーなら、その風にかすかに青頚湖の香りが含まれていることに気付きますね。
【スズキ】入り口で聞き耳するアル。
【GM】どぞ。
【スズキ】(ころころ)12ヨ。
【GM】風の音だけかな。
【ウィルヘルム】同じく聞き耳。(ころころ)俺も12だ。
【GM】同じく風の音。
【スズキ】そよそよ〜。
【アルマ】で、前衛はシーフ、後衛はモロゾフ固定として……前衛のもうひとりはどうすればよいかのう。
【スズキ】メルチかアルマあるな。立候補者は居るアルか?
【メルトン】私いこうかー。
【アルマ】メルトン氏(氏?)が立候補したのう。なれば譲ろうぞ。
【スズキ】と言うか……中間居ないあるヨ。
【アルマ】中間はウィルヘルムとわしじゃな。
【スズキ】あ、ウィルが中間になるカ。
【GM】あ、そうそう。魔法のかかっていない金属製の鎧は、この洞穴の中では3時間経過するたびに磨かないと錆びてしまって回避に−1のペナルティがかかるのです。
【ウィルヘルム】オレレザーだし。金属は精霊が嫌うらしいしな。


 精霊は金属を嫌うのです。この為、精霊使いは金属製の鎧を身に着けていては精霊と上手く交信できず、結果として精霊魔法が行使出来ないのです。
 これは精霊が本来住まう精霊界には金属が存在しないからだ、とも言われています。武器として携行する程度なら、問題は無いようですが。
 唯一の例外が(及び銀の性質を持つミスリル銀)で、銀で造られた鎧であれば身に纏っていても精霊魔法の行使を妨げはしません。
 なぜが例外的な扱いを受けているかというと、これはが精霊界にも存在する金属であるからだそうです。
 また同時には魔法的な力をも備えているので、通常の攻撃法方ではダメージを与えられない存在にも尋常通りダメージを与えることがかないます。その代償として、の武器には付与魔法がかからなくなっているのですが。
 以上、今回初の四方山でした。

 
【アルマ】わしもレザーじゃ。
【メルトン】私も……
【スズキ】きんぞくよろい? そんな重い物着られる筈無いネ。
【モロゾフ】きんぞく よろい の ひと は だれ かしら ?
【GM】っても、今金属鎧ってモロゾフのミスリルチェインだけ……?
【スズキ】ミスリルチェインバケツ
【モロゾフ】どんな ばけつ かしら …
【GM】きィー! 気の利いたペナルティを作ったのにィー!


 まあゲームマスターの用意した罠というものは、往々にして存在すら気付かれずに終わることがほとんどなのですが(笑)。


【GM】さて、隊列も決まったことですし進みましょう。えーと、明かりはいかがします?
【スズキ】後衛のモロゾフに頼みたいのココロ。
【アルマ】ルフナ殿がおられぬから……地味に松明……あるのかのう?(汗)
【モロゾフ】たいまつ なら ある の
【メルトン】持ってるヨー。
【モロゾフ】しょくしゅ に もたせられる けれど
【アルマ】松明なりカンテラなりがあるならそれじゃな。
【ウィルヘルム】松明をつけるのがいいと思うが……光の精霊に先行させたければ呼び出すが、どうする?
【GM】松明? ウィスプ?
【スズキ】精神力の消費は避けた方が良いアル。特にれべる2だとまだまだ消費でかいヨ。
【ウィルヘルム】んじゃ、松明で、モロゾフに持ってもらおう。
【モロゾフ】しょくしゅ を よぶ の
【アルマ】おお、便利じゃ。
【モロゾフ】【ハイテクねこ】ニヤリニヤリ。
【スズキ】にゃ〜ん。
【モロゾフ】もたせる の
【GM】恐い……
【ウィルヘルム】怖い……これが背後を守ってるのかと思うとなおさらだな……
【アルマ】猫の形をしたモノを、果たして触手と呼んで正解かは疑問が残るがのう。
【GM】《触手》はクレインクインクロスボウとか持っても面白いんだけどね。


 クレインクインクロスボウは携帯用のバリスタとでも言うべき代物で、いくつかの制限こそあるものの非常に強力なダメージを与えられます……って、その前にバリスタの説明ですね。  バリスタはいわゆる攻城兵器のひとつで、巨大なクロスボウです。数人がかりで巻き上げる巨大で強力な石弓で、その一撃は生半な城壁など貫通することもしばしばです。
 ですがバリスタはその巨大さ・重量から持ち運びには適していません。というか、少なくとも冒険者が冒険に持ち歩くのはほぼ不可能です(当然ですね、野戦攻城用、あるいはその逆に篭城防衛戦用の兵器なのですから)。
 前置きをふまえて、クレインクインクロスボウはそのバリスタの小型携帯用バージョンです。クロスボウを巨大にしたものを小型にする、という少々ややこしい言いまわしですが、機構的にはクロスボウよりもバリスタに近いものとなっています。
 通常のクロスボウにはない、強力な巻き上げ機構がクレインクインクロスボウにはついています。その為、通常のクロスボウよりも弦の強さ、そこから放たれる矢の威力は遥かに強いものとなっているのです。
 本来数人がかりで巻き上げるバリスタをひとりでも巻き上げて使用出来るように小型化したとはいえ、その威力はソードワールドに存在するあらゆる武器の中で群を抜いて強力なものになっています。
 なんとその打撃力は『必筋×2+10』! 魔法と併用すれば50を超えることも珍しくありません。さらに追加ダメージが射出武器独特の算出をするのですが、その中でも特殊で、ボウ及びクロスボウが『技能レベル+必筋÷6』なのに対し、クレインクインクロスボウの追加ダメージは『技能レベル+必筋÷3』。ダメージの期待値で言えば、同じ必筋のクロスボウの倍近いものとなっています(しかも超遠距離で狙撃可能な飛び道具で!)。
 そんなクレインクインクロスボウですが、勿論良いことずくめではありません。
 クロスボウが矢の準備の為に2ラウンドに1回しか射撃出来ないのに対し、クレインクインクロスボウバリスタと同じく3ラウンドの巻き上げ時間を要します。つまり4ラウンドに1回しか射撃が出来ないということです。
 これは実際の戦闘中においてほとんど何も行動出来ないのに等しいでしょう。よって、実戦においてはあらかじめ巻いておき、1回射撃を行なったら素早く他の武器に持ち替えて戦う、という選択肢がベターでありほぼ唯一のものだと言えます。
 が、モロゾフの持つ“混沌”は《触手》《触手》を生かせばわずか1ラウンドでクレインクインクロスボウを巻き上げることが出来るのです。つまりクロスボウと同じく、2ラウンドに1回の射撃が可能なのですね。


【ウィルヘルム】さて、金属が錆びるということは水の精霊が強いのかな? センスオーラ。
【GM】ですね、水の精霊と、風の精霊力を感じます。ていうか錆びるってのは、どうなんだろ。やはり風と水が大地の精霊力に浸食する、のかな?
【スズキ】塩の精霊力がっ!
【GM】塩の精霊っているのかなあ?(笑)
【アルマ】酸素の精霊が鉄の精霊と(略)。


 フォーセリアにおいて、おおよそ全ての事象は精霊力の変化という形で説明がつきます。
 例えば病気は体内の精霊力のバランスが崩れた為に生じることですし(発熱は体内の炎の精霊力が突出、咳は風の精霊力が……というのは駄洒落でしょうか)、火山の噴火は大地と炎の精霊力が突出した為に生じる現象です。
 雨や霧、強風や雪、雹などの天候も精霊力の仕業なのです。
 ところで金属が錆びるのは……やはり風と水の精霊力が大地の精霊力が生み出した結晶である金属を侵食、なのでしょうか? そう考えるのが妥当かもしれません。
 ちなみに、塩は勿論、酸素の精霊や鉄の精霊はいません……いないよな?(笑)


【GM】さてそれでは進軍。
【スズキ】進むアル〜。
【モロゾフ】ピョピョピョ
【アルマ】(歩法)
【GM】てこてこと進んでいきます。道はグネグネと曲がっていますが、概ね一本道。
【スズキ】警戒しつつ軽快に。
【GM】進行方向から吹きつけてくる風に混じる潮の香りはますます強く、髪の長いアルマさんなどはべたついてくるかもしれません。
【アルマ】水を吸って重いくらいじゃ。
【スズキ】だったら切るヨロシ♪
【ウィルヘルム】うむ、しかし自然な精霊力だ。心地よい
【GM】と、進んでいきまして……えーと、皆様。
【スズキ】
【ウィルヘルム】ん?
【GM】レンジャー+知力で危険感知か、フェンサーの察氣をどうぞ。先頭の2人は、知力+冒険者LV+2でもOKですよ。
【ウィルヘルム】(ころころ)素晴らしく低い。10だ。
【スズキ】(ころころ)12アル。
【アルマ】ふむ……(ころころ)15じゃな。
【GM】んーと。(ころころ、ころころ)ち。でかいトカゲが出ましたが、のてーっと寝そべったままきみらを眺めています。
【モロゾフ】おんびんに とおりすぎる の
【アルマ】うむ、警戒しつつ通り過ぎるに限る。
【スズキ】敵意は有りそうカ?
【GM】敵意は無さそうだね。満腹のようです。
【スズキ】なら無視して行くヨ。
【GM】では通りすぎまして……
【ウィルヘルム】蜥蜴は食べられないしな……
【GM】さて、そのまま10分ほど進むと、道が左右にわかれています。
【スズキ】聞き耳するё。
【GM】どぞどぞ。
【スズキ】(ころころ)14ヨ。
【GM】む、潮騒は右の方から聞こえてくるね。
【アルマ】ついでに察氣しておくかのう。(ころころ)13じゃ。
【GM】察氣は、左の通路の先に気配を。微弱だけど、数が多そう。
【アルマ】フジツボじゃな。


 いやフジツボは気配をださねえッ!?


【スズキ】なら左から行くヨロシ(おい)。
【ウィルヘルム】フジツボの気配まで探れるとは腕を上げたって言うか生き物のいるほうにわざわざ行くのか?
【スズキ】左違った、右ヨ。
【メルトン】どっちだー。
【GM】どっちやねん(笑)。
【アルマ】いや、湖の底を目指すのであればどちらが良いのじゃろう?
【GM】さてどうしマス?
【ウィルヘルム】潮騒がある=湖の方角と考えて良さそうだが。
【モロゾフ】みぎ ね
【GM】では右かな?
【アルマ】うむ、それがよかろうな。






  GM、趣味丸出し


【GM】では右へと進んでいきますね。えー、っと。(ころころ、ころころ)おっと。地底水路にばったりと。
【ウィルヘルム】ふむ、あの湖の水だと塩を含んでいそうだが……どうなんだろう?
【GM】進行方向を横切るように、割りと広くて浅めの川(?)が流れて居ます。さて、レンジャー+知力でチェックどうぞ。
【ウィルヘルム】(ころころ)14。
【GM】ウィルヘルムが気付いたな。歩いてきた距離からして、まだ湖底に到達していませんね。
【ウィルヘルム】ウォーターウォーキングはまだ使えないぞ(そもそもかけるだけの精神力もない)。
【アルマ】向こう岸は見えるのかな?
【GM】見えます。えーと、ついでにその川の辺りは道幅が広くなっていまして、横に10人は並べます。
【モロゾフ】ひろい のね
【GM】川は浅いので歩いて渡れますが、ウーシューの『泥歩』がないと攻撃/回避に−2のペナがつきます。

【アルマ】泥歩……なんじゃったろう……


泥歩(でいほ)』はウーシュー技能の能力で、劣悪な足場などでもペナルティを被らない、というものです。
 また『泥歩』には全力移動中に回避に受けるペナルティが−4から−2になるというメリットもあります。
 が、エルラインの絵本中には現在のところウーシュー使いがいないのでそれほど気にしなくても構わないでしょう。


【アルマ】まあウーシューじゃし、関係なかろう。
【GM】で、河の向こう側には、ここと同じ程度の幅の通路が。
【モロゾフ】わたしも あるいて わたれる かしら …
【メルトン】モロタンはそのまま沈んじゃいそうだから誰か支えないと……
【ウィルヘルム】ウォーターウォーキングがあれば良かったのだが。いや、流れに足を取られて一緒か?
【GM】んー、川など、動いている水の上だとやはり動き辛くて行動は不自由ですね。


水上歩行(ウォーターウォーキング)』は水の精霊・ウンディーネを力の源とするレベル4の精霊魔法で、その名の通り水の上をあたかも固い地面を歩くように移動出来るようになるという便利な魔法です。
 ですがその効果を有用に使えるのは池や湖など、波の無い穏やかな水面だけです。河川や海などでは地面の硬さを持ったまま波打つ水面に立たなければならないため、結果としてほとんど身動きは取れなくなるのです。
 さて、ここで状況を説明する為に、ゲームマスターはマジカルチャットのお絵描き機能できたないつたない絵を描きました。


川なんですよ、一応 【GM】上から見た(とてもわかり辛い)図です。
【モロゾフ】わかりやすーい
【ウィルヘルム】水はどちらから流れているんだろう?
【GM】水は右から左、ですね。画面上が進行方向です。下から来て上に向かっています。
【ウィルヘルム】難しいところだな。塩水湖ということは多分湖に流れ込んでいると思えるのだが、だとすると湖は左側か? どちらからどちらに流れているかはあまり深く考えないほうが良いか……
【アルマ】ついでに察氣もしておこう。水中戦にでもなれば洒落にならぬ。(ころころ)14じゃな。
【GM】(ころころ)ちぇ、気付いたか。川の底に何か居ますね。ひとつ、気配を感じます。
【モロゾフ】マアー
【ウィルヘルム】まあ流れを眺めていてもはじまらないし、警戒して進む、っと何かいるのか……
【GM】息を潜めて待ち構えているカンジ。殺意の類はもちろん感じます。
【アルマ】ふむ……このまま川に入るのは愚の骨頂じゃな。
【GM】水を調べる?
【アルマ】ウィルヘルム、撃ってみてくりゃれ(わー卑怯っぽい)。
【ウィルヘルム】とりあえず何かいるのなら矢を打ち込んでやるが(当るのか?)。

【モロゾフ】すがた は かんぜん に みえない かしら
【GM】あ、相手の姿はまだ視認出来てませんよ(笑)。暗いしね。
【スズキ】居場所は限定できないカ?
【GM】んー、そこまでは無理です。
【ウィルヘルム】じゃあ適当に川の真中を狙って撃つ。出て来てくれれば儲けもの。
【アルマ】ウィル・ウィスプでも先行させてみるかのう?
【ウィルヘルム】それは良いアイディアかもしれないな。
【GM】水深は浅いようで、人間の腰ぐらいまでです。流れは緩やかですね。
【モロゾフ】えっ そんなに ふかい の …
【メルトン】モロタン沈まないのか…
【GM】あ、そうか、モロゾフとスズキは辛いか(笑)。
【ウィルヘルム】ウィスプ、出すぞ。たかだか3点だ(それが後々ピンチに)。
【GM】どぞどぞ。
【アルマ】ウィルヘルム、久々の精霊使いらしい行為じゃな(笑)。最近はすっかり猟師ライフを満喫しておったしのう。
【ウィルヘルム】光の精霊よ、ここに(ころころ)。
【モロゾフ】いままで は かりゅうど の いめーじ が つよかった もの ね
【GM】【光の精霊】光るぜェェェェェェー。
【メルトン】まぶしいいー。
【ウィルヘルム】おお、光ってくれていいから先行偵察(偵察まで出来ません)。
【GM】ではウィスプを川の上まで移動させますと……んとね、川の中に、岩がぽこんとあるんですよ。
【アルマ】ふむ?
【ウィルヘルム】ほうほう。
【GM】で、その岩に、ひとりの女性がしなだれかかってそちらを見ているんです。
【アルマ】ほほう。媚態。
【メルトン】幽霊だー!!!!(逃げる)
【アルマ】……この世界では別に珍しくないと思うのじゃが、幽霊……


 そうですね、珍しくないわけではないのですが、その存在自体は皆が『信じている』のではなく『知っている』というレベルでしょうか。
 ま、だからと言って恐いモンは恐い、という人もいるでしょう(笑)。


【モロゾフ】まいりー の しんじゃ は かんたん に にげたら だめ なの よ
【メルトン】わかったよモロタン! 殺られる前に殺る!
【GM】ウィスプに照らされたブロンドが怪しく光ったりしているんですが、当然(?)上半身は一糸纏わぬ姿。
【アルマ】趣味じゃな。
【メルトン】趣味かー。


 ああ、趣味さ。


【GM】これも当然というべきか、絶世と言って良い美女ですね。
【モロゾフ】ンマー


 ああ、趣味ったら趣味さ。


【ウィルヘルム】なんだろうな……?
【GM】下半身は川の中に入っているので見えません。えッ、別に規制を気にしているワケじゃ。
【アルマ】で、ディーヴ、あれは何じゃ?(知ってるのかは不明)
【GM】艶っぽい視線をそちらに投げかけているんですがっておのれディィィィィヴゥゥゥゥゥ!
【ウィルヘルム】幻獣か……
【GM】【ディーヴ】知ってるかも。判定してみ。
【アルマ】(ころころ)21じゃな。
【GM】知名度は13だコンチクショウ!
【アルマ】何から何まで白状するがよい。
【GM】【ディーヴ】ああ、ありゃスキュラだ。っても浮遊要塞の幻獣じゃないぞ。
【ウィルヘルム】レーザーが異常に強かったりしないのか
【GM】お望みなら……(笑)


 このくだりは『高機動幻想ガンパレード・マーチ』を知らないと意味不明ですね。申し訳ない。
 まあ、GPMに『スキュラ』という名前の強い敵が出て来るんだな、という程度で。


【GM】【ディーヴ】LV4のモンスターで、まあ見たとおり、ああやって男を水に誘いこんで殺しちまうんだ。
【モロゾフ】マャー
【ウィルヘルム】つーことは水には入らないほうがいいな。
【アルマ】人間の男を喰らう……(きょろきょろ)……生憎、誘惑されそうな男はおらぬようじゃ。ルフナがおれば、もう少し言及出来て楽しかったのじゃが……無念(?)。
【GM】【スキュラ】…………(河の向こう岸で話しこんでいるので怪訝な表情)
【メルトン】大丈夫。ルフナにはウィルが(もういい)。
【ウィルヘルム】俺は割と健全な男なのだが。
【GM】【ディーヴ】LV4精霊魔法使うから気を付けな。1ラウンドに6回まで攻撃できたりするしな。あ、ちなみに、アレ水陸両棲だぜ。
【モロゾフ】じゃあ こっちに おそいかかって くる かも しれない のね
【アルマ】こちらは両棲ではない。つまり水中戦闘は不利じゃ。おまけにモロゾフが沈む(笑)。
【モロゾフ】ンマアー
【スズキ】美しいアルよ〜。ふらふら〜〜
【メルトン】待てぃ!(殴)
【モロゾフ】しんしは あまり かんたんに ゆうわく されては だめ よ
【ウィルヘルム】とりあえず向こうがこっちに来るまで弓矢で射掛けてやる。まあ4LV精霊魔法ってことはチャームがあるから、そのほうが危険ではあるなあ……
【GM】うふふ。
【ウィルヘルム】さて、誘惑されて水に入っちまう前に先制攻撃したほうが良いと思うが?
【GM】おっと、先制攻撃をかけるのかな? 今なら、そちらの先制攻撃が出来ますよ。
【スズキ】この辺り、ドライアドは居るアルか?
【GM】んとね、ドライアドはいません。
【スズキ】と言う事はチャームは来ない?
【GM】フ(遠い目)。普通は出来ないね!
【ウィルヘルム】心の精霊としては使えないのか、安心。
【GM】精神の精霊でもあるんだけど、力を呼びこむ『門』として植物の方が適しているんですね。


魅了(チャーム)』の魔法の源であるドライアドは植物の精霊であると同時に人の精神を司ってもいます(闇の精霊・シェイドもそうですね)。
 精神の精霊であるということは人間(に限らず精神を持つ存在)がいる場所にはほぼ必ずドライアドも(当然、シェイドも)存在するということです。
 ですが、精神の精霊として存在するだけではドライアドの魔法を行使することは出来ません。これは上でも述べた様に、精霊魔法の媒体として使うために、言い方を変えれば精霊界に存在する精霊力をこの物質界へと呼びこむ『門』として、人の心よりも植物の方が適している為なのです。
 ドライアドを力の源とする魔法の中で、『捕縛(バインディング)』の様にそもそも充分な草や木の枝が必要な魔法以外でも、人の心に宿る部分だけを頼りに行使することは出来ない、ということです。
 ちなみにシェイドも同様のことが言えるのですが、こちらは問題無いでしょう。闇なんて、どこにだってできますからね。拳の中や口の中にでも。


【アルマ】つまり6回攻撃が怖い生き物というわけじゃな。
【スズキ】でも折角水浴びに誘われたし……スズキ、行くアルよ〜!(脱ぎゃ)
【GM】ルパンダイヴ!?
【ウィルヘルム】アホかー。
【アルマ】まあ死にたいのなら止めぬ。スズキが捕食されておる間に、安全に攻撃するかのう。
【ウィルヘルム】まあ別に死にたいらしいし、止めないし当りそうになっても躊躇しないから。とりあえず弓矢でファイアー。
【メルトン】葬式は金がないから上げられないけどガンバレー。


 ヒデエなみんな……


【モロゾフ】みずから いのちを たっては だめ よ そんな ことを したら しまって しまう かも …
【GM】死ぬのは良いとして、モロゾフに仕舞われても良いのかねチミは。
【スズキ】そっ、それだけはーーー?!
【GM】さて(笑)。んーと、今なら皆様の先制攻撃が可能です。相手までの距離は……(ころころ)7m? 近いな。
【アルマ】水に入るのは遠慮したいが……無理か。
【ウィルヘルム】こっちまでおびき寄せればなんとかなりそうだが……
【モロゾフ】まず とびどうぐだけ つかって こっちに くる のを まつ のは だめかしら
【スズキ】ココは天井低いカ?
【GM】んー、考えてなかったけど、ポールウェポンOKだから3m以上はあるでしょう。
【スズキ】ブーメランは無理な高さアルな……
【GM】ああ、使えて良いですよ(笑)。
【スズキ】なら今日の得物はブーメランある!
【アルマ】スキュラは遠距離武器を持っておらぬか、ディーヴ?
【GM】【ディーヴ】今検索中だ。んー、LV4精霊魔法以外にはないな。
【アルマ】魔法があるのか……自慢ではないが、わしは装甲薄いのじゃ。当たると死ぬぞ。
【ウィルヘルム】大丈夫だ、4LV精霊魔法はダメージ効率からいけばたいしたものはそろってない。痛いけど。
【GM】あ、ドワーフ及びグラスランナーは、この川の中に灰っての先頭は水中先頭と同じペナルティがかかると思って下さい。
【アルマ】灰……
【メルトン】グレー
【ウィルヘルム】先頭……
【GM】凄いぜ俺。
【アルマ】燃えよ俺ドラゴン。


 ホント、吟味してから発言しような、俺。


【GM】さて、それでは戦闘開始!
【モロゾフ】マァー!(戦闘のおたけび)


 と、スキュラとの戦闘直前にティーナさんが急遽参戦。しばし事情聴取(違)。
 さて、スキュラ戦ですが、予定では苦戦するはずだったのですがウィルヘルムの盛大なクリティカルなどが飛び出し、あっさりとケリがつきました。
 やはり遠距離攻撃が充実しているパーティは強い。
 相手との距離が離れていれば、強力なモンスターでも割と容易く片付けますね。


【モロゾフ】ちょこん(たたかいのれいぎのあいさつ)
【GM】さてさて。メルトンの一撃でどたまを勝ち割られた美女(下半身六叉の蛇)はその場にぶくぶくと沈没。
【スズキ】スキュラの死体は流されてったあるか?
【モロゾフ】そう じゃ ない かしら
【GM】いや、川の流れはそんなに急じゃないので、その場に沈みますね。
【モロゾフ】あら しずむ のね
【ウィルヘルム】さて、スキュラも倒したことだし水を調べようか……やはりレンジャーとして水がどちらから流れているか気になるところ。
【GM】川の水質を調べるのであれば、セージかレンジャーで知力チェックをどうぞ。
【ウィルヘルム】(ころころ)11だ。
【アルマ】効能は高血圧やリウマチじゃ。


 温泉じゃねえッ!?
 いやでも山からの涌き水だから鉱水なのか? じゃあ効能有るのかも? うーん?


【GM】ん、これは涌き水ですね。真水で、飲めます。
【ウィルヘルム】真水ってことは塩水湖から流れてるという訳でもないのか……
【モロゾフ】おっかな びっくり なら わたれる かしら …
【スズキ】何か持ってないか調べるアル。
【GM】スキュラの持ち物チェックは……判定はいらないや。何も持ってないから。
【スズキ】(ころころ)9ヨ……ついでに姿を(上半身だけ)目に焼き付けるё(こっちが本命)。
【メルトン】貴様の頭もかち割ってやろうか。
【モロゾフ】いい しゅみ とは いえない の
【GM】ネクロフィリアめ。
【アルマ】カニバリズムじゃな。
【スズキ】食べないё?!


 ネクロフィリアとカニバリズムがなにか、はよいこのおともだちはあんまりきにしないようにね!
 わるいこはネットででもしらべるといいよ!
 ぼくはよくしらないんだーわんわんー。


【モロゾフ】ところで わたし や すずき さん は ぶじに わたれる かしら
【GM】誰かに支えてもらって越えれば問題無いですね。
【メルトン】モロタンはみんなで持ち上げていくのよ! おんなのこなんだから!
【モロゾフ】みんなの ちから を かりて わたらせて もらう の
【アルマ】さて、スズキにはれおたぁど戦士のマネキンでも渡しておくとして、渡河を。
【スズキ】あと、ブーメランとジャベリンは拾えないアルか?
【GM】うーん。ブーメランは回収不可にしましょう。
【スズキ】やっぱりか。諦めるё。
【ウィルヘルム】とりあえず渡河。
【スズキ】所で……れおたぁどせんし?
【アルマ】ルンちゃんじゃな。
【ウィルヘルム】レオコンなのか、スズキ……
【GM】『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズのネタですので、リプレイの時に多分解説します(笑)。
【スズキ】本編と同等の長さで解説するヨロシ。
【アルマ】既に書き写しのレベルになるのう。


 本編と同じ長さにしたらリプレイ何話分になるんだろう……それはおいといて。
 田中芳樹氏の著作『薬師寺涼子の怪奇事件簿』シリーズで、アニメマニアなキャリア刑事さんが出て来るのですね。
 その彼が大好きなのが『レオタード戦士ルン』というアニメ(勿論作中のみのアニメです……のはず)。
 まあ、有体に言えば某水兵服を着た月の美少女戦士アニメのパロディでして。
 そんなルンちゃん大好きなキャリア刑事さんに、主人公(というか狂言廻し?)の泉田準一郎警部補(ノンキャリア)が付けた渾名が『レオコン』。レオタード・コンプレックスの略なのですが、すっかり物語中で定着し始めている辺り末恐ろしい渾名です。
 さて今回もとても脱線したぞ(えっ)。


【モロゾフ】あと この じかん を りよう して よろい を みがいて いい かしら
【GM】あ、どぞどぞ。でもモロゾフの鎧はミスリルなので、錆びないのですよ(笑)。
【モロゾフ】あっ それも そう ね
【GM】むしろ問題なのは、先ほどから無言を通しているティーナさんかも。
【アルマ】早くも死かのう?


 戦闘直前に参加したものの、戦闘中めっきりと無言状態なティーナさん。
 どうやら参加はしたもののそのまま沈没した模様で……深夜のセッションは、ままならぬものです。実に。






  蝙蝠プリンセス


【GM】では渡河をしまして、さらに奥へと進みます。
【モロゾフ】しぜん の どうくつ だから かくし とびら とかは なさそう ね
【GM】(ころころ×2)お。んー、と……
【アルマ】む? 教授?
【GM】いや、違います(笑)。危険感知か察氣をどうぞ。
【モロゾフ】たてつづけに てき かしら …
【アルマ】(ころころ)12じゃな。
【スズキ】(ころころ)10ヨ。
【ウィルヘルム】(ころころ、ピンゾロ)やったぜ。
【GM】まあウィルヘルム以外のふたりが気付くな。前方から、何かが……
【モロゾフ】マアー
【スズキ】マーーー、と?
【アルマ】む?
【GM】(ころころ)6匹ほどの気配が。ばさばさばさー、と。
【スズキ】蝙蝠?
【アルマ】黄金ナット、か。
【モロゾフ】けいさつ に つうほう しないと!
【アルマ】油断させてぶっ殺そうと思ったんだよ、このばぁぁぁぁぁぁぁぁぁか!
【メルトン】怖い! 怖いよアルマさん!
【アルマ】……いや、笑う犬ネタじゃから……


 ごめん、分からなかった……
 最近『笑う犬〜』見てないからなあ。


【GM】さて飛んできたそれに対してセージかレンジャーで知力チェック! 知名度は5か。誰でも知ってそうだな。
【スズキ】セージで。(ころころ)ダメージ判定でこの出目を……14アル。
【ウィルヘルム】レンジャーで。(ころころ)15。
【スズキ】折角だからめるとんも知名度判定挑戦するヨロシ。
【GM】いいじゃんもうわかってるんだから(笑)。
【スズキ】えー
【GM】これはバット、そのままただの蝙蝠です。Lvは1、生命力は7、精神力は6、防御点は3。回避力は意外に高く、4です。って4か……
【アルマ】倒すのも気の毒じゃ。あー、ちなみに戦意は?
【GM】敵意ムキ出し。
【アルマ】そうか……なれば仕方ないのう。
【ウィルヘルム】前衛、テキトーにやってくれ、任せたぞ(あッ)。
【GM】飛んでるので隊列に関係無く襲いかかってきますよ。
【ウィルヘルム】ち、面倒な
【スズキ】距離は?
【GM】(ころころ)距離は既に9m。
【モロゾフ】すずき さん なんとか よけて !
【スズキ】それは私が突撃して引き付けろって事アルか?
【モロゾフ】えっ いや そんなことは
【GM】ちなみに、こいつらは光に敏感で、光を持った存在に闇雲に遅いかかる習性を持っているのでした。
【ウィルヘルム】あッ、ウィスプが壊れちまう。
【モロゾフ】じゃあ むしろ たいまつ を もってる わたし が ねらわれる かも なの
【ウィルヘルム】まあ飛んでるなら逆に前衛が障害にもならないからいいか……
【アルマ】中華では食べるらしいのう……
【GM】ラオシェンの華人が好んで。
【アルマ】ウィルヘルム殿の目が狩人モードじゃ。やる気じゃな。
【メルトン】精霊使いじゃなかったの?
【ウィルヘルム】まあ狩人が本業だし
【GM】さて、それでは戦闘!まずは敏捷度22のスズキから。
【スズキ】蝙蝠は超音波で直線的な攻撃を躱す筈アル、ここはブーメランで行くё!
【GM】【蝙蝠A】きな!
【アルマ】……
【メルトン】しゃべったー!?
【GM】【蝙蝠A】え、なにか?
【スズキ】ぶーめらんぶーめらんぶーめらんぶーめらんきっとぉぉぉおおおお!!!
【アルマ】秀樹じゃ。
【GM】(ころころ)おお、6ゾロで16。
【ウィルヘルム】英雄候補だッ
【スズキ】(ころころ、出目は3)アイヤー!?
【アルマ】3Day。
【GM】【蝙蝠A】ヒャハー!俺は誰よりも速いんだァー!
【メルトン】MADな蝙蝠よのう。
【ウィルヘルム】超音波でブーメランの軌道がッ。
【GM】ということで次、メルトンと6匹の蝙蝠。
【アルマ】……白雪姫にしては色気が無いのう(笑)。
【GM】【蝙蝠ズ】はいほーはいほー。
【モロゾフ】むしろ ようえん な かんじ なのかしら
【アルマ】黒マントにレオタァド確定じゃな、メルトン殿。
【スズキ】めると んの場合、ようえんというよりようちえんヨ。
【ウィルヘルム】うむ、承認。
【メルトン】おらーーーーーーーーーー!!!!(スズキの後頭部に斧の一撃)
【スズキ】(パックリ)出るё?!


 何故だか蝙蝠を従えるメルトン、という図式が成り立ってしまいかけた模様です(笑)。


【GM】さて、戦闘戦闘。メルトンの攻撃からどうぞ。
【メルトン】(ころころ)オガー、13。
【GM】(ころころ)めいちゅー。
【メルトン】(ころころ)8点ですか。
【GM】瀕死った。
【モロゾフ】マアー
【GM】では敵。んー、ダイスで決めよう。モロゾフ、メルトン、アルマ、ウィルヘルム、スズキ、の順で……(ころころ×6)えーっと、アルマとスズキに2回、ウィルヘルム、メルトンに1回ずつか。
【アルマ】2匹か。
【スズキ】私の血は美味しくないё!
【ウィルヘルム】げ、一匹来た。
【モロゾフ】いがいに こっち には こなかった の
【メルトン】モロタン絶好調!
【GM】一気に振りますんで、適宜回避してちょ。(ころころ×6)アルマに7と12、スズキに5と7、ウィルヘルムに6、メルトンに14。
【メルトン】うわーん!?
【アルマ】(ころころ×2)17と20じゃ。
【スズキ】(ころころ×2)両方避けたヨ。
【ウィルヘルム】(ころころ)お、平目で回避った。
【メルトン】(ころころ)モゲフ、当たったでおます。
【アルマ】流石は姫と従者。当たったのう。
【GM】メルトンだけかな? ダメージは5点です。って通らんやん、こんなの……
【アルマ】きっと「姫様の手の甲に口づけを」という感じじゃな(暇つぶしにメルトンイジメ)。
【メルトン】ひどいやアルマさん!
【スズキ】姫と従者というより保母さんと園児達ヨ。
【ウィルヘルム】蝙蝠が保母さん?
【スズキ】一応逆で……でもメルチだし……園児……う〜む……
【GM】ま、ともあれ被害皆無で、お次はティーナさん……は恐らく寝ているので、アルマ&ウィルヘルム。
【アルマ】適当にAでも斬ってみるかのう。
【ウィルヘルム】まあ適当にBでも撃つか。
【アルマ】(ころころ、出目は3)3Day。11じゃ。
【GM】(ころころ)回避Day。
【ウィルヘルム】(ころころ、出目は11)18ッ。避けられるものなら避けて見やがれ。
【アルマ】弓矢の日でもあるようじゃな。
【GM】(ころころ)当たるサー!
【ウィルヘルム】(ころころ)12点なら死ぬだろ
【GM】死にました。ではお次、モロたん。
【モロゾフ】スズキ さん の あたま の うえ を とんでる こうもり を もーにんぐすたー で ぶつの
【スズキ】高さは大丈夫アルかー!?
【アルマ】勢い余って(略)。
【ウィルヘルム】そして外してモーニングスターがスズキの頭に。
【GM】GO!(スズキの頭に)
【スズキ】皆揃いも揃って酷いё!


 仕方ないじゃん。
 だって君そういうキャラだ(※ゲームマスターは公明正大であるように努めましょう〜政府広報〜)


【モロゾフ】いや スズキ さん が あぶない から と おもった のに …(さめざめ)


 モロたん、多分君の心根はこのシリーズの登場人物中最も清廉だよ……


【モロゾフ】(ころころ)7 なの
【GM】(ころころ)あ、14。
【スズキ】
【モロゾフ】ンマー
【GM】回避タ!
【スズキ】つぺしっ!!(潰れた)


 良いリアクションだ。
 だからこそ狙いでがある(待てGM)。


【ウィルヘルム】というか一巡して残り5匹か……やはり英雄候補か、蝙蝠のくせに……
【GM】しまったな、範囲攻撃魔法がないと、こいつらはキツイか。
【モロゾフ】こうはんい の まほう が ないから きびしめ ね
【ウィルヘルム】しかしあったとしてもたかが蝙蝠に使おうとは思わんだろうしな。
【GM】ともあれ、NEXT! スズキからどうぞ。
【スズキ】チャージは可能カ?
【GM】うーん、チャージは無理としましょ。
【スズキ】ならAにダーツ投げつけるヨ。
【GM】【蝙蝠A】こいや!
【スズキ】(ころころ)13ヨ。
【GM】(ころころ)めいつー。
【スズキ】(ころころ、10)
【GM】ぐあ。
【スズキ】(ころころ、11)
【GM】ぐああ。
【スズキ】(ころころ)15点アル……どこに刺さったカ……
【ウィルヘルム】瀕死の蝙蝠にそこまでするか……
【モロゾフ】つきとおった のね
【スズキ】むしろ刺さったままの方が回収出来たから良かった様な気がするアル。
【アルマ】死に様も派手じゃな、A。
【GM】【蝙蝠A】そんな馬鹿な!? 俺に当たる!? 俺がスロゥリィ!? 俺は最速じゃなかったのか!?


 アニメ『スクライド』に登場した私のお気に入りのキャラ、ストレイト・クーガーの名台詞(?)のパロディなのでした。


【GM】と叫びつつ死にました。
【ウィルヘルム】無駄口を叩いているから。
【GM】お次が、メルトンと蝙蝠軍団(残り四匹)。
【アルマ】軍団長なのか、メルトン殿。
【モロゾフ】マアー
【GM】メルトンの蝙蝠軍団(著しく違)。
【アルマ】数十匹のコウモリが一所に集まり、それがやがてメルトン殿に……(想像)。
【GM】まずメルトンからどうぞ。蝙蝠はCDEFが無傷で残ってますよ。
【スズキ】頑張るヨロシ、幼稚園メルトン。
【メルトン】幼稚園幼稚園いいやがってー!
【アルマ】うむ、皆言い過ぎじゃ。せめてキンダガートン、と。
【モロゾフ】それ ようちえん の えいご やく …
【メルトン】しまいにゃ泣く!
【GM】泣く前に攻撃しなさい(笑)。
【メルトン】(ころころ)15ッス!
【GM】(ころころ)お、めいつー。ダメージが10点を越えれば死にますぜ。
【メルトン】(ころころ)9てんー。
【GM】非常に惜しいがCが瀕死。さて、敵の攻撃が合計4回。
【メルトン】ばっちこーい。
【GM】(ころころ×4)メルトンに2回、モロゾフ、アルマに1回ずつ。
【モロゾフ】よけなきゃ!
【アルマ】【コウモリ】皆、姫をお守りするんだ!
【メルトン】うるさいだまれ!
【アルマ】【コウモリ】キー!
【GM】ショッカー!?


 どうやらアルマさんはメルトン親衛舞台蝙蝠軍団がいたく気に入った模様です(笑)。


【GM】(ころころ×4)メルトンに12と7、モロゾフに11、アルマに6。さあ回避してたもれ!
【メルトン】(ころころ×2)両方回避!
【GM】ム、すごい回避。
【ウィルヘルム】やはり回避は異常に高いな、アトミッ君
【メルトン】これを攻撃に生かせればいいのにねえー。
【アルマ】(ころころ)回避じゃ。
【モロゾフ】(ころころ)かいひ よ
【GM】さてお次は、アルマ&ウィルヘルム。
【ウィルヘルム】適当にDを撃つ
【アルマ】Eとかを斬るかのう。
【GM】おいでなさい。
【ウィルヘルム】(ころころ)14だ。
【GM】(ころころ)13、めいちゅー。
【アルマ】(ころころ)18じゃぞ。
【GM】(ころころ)15、めいちゅー。
【ウィルヘルム】逆にすれば俺のはかわせたのに……
【アルマ】(ころころ)む、クリティカルじゃ。(ころころ)20じゃな。
【GM】【蝙蝠Eとか】ラジャダムナン!(断末魔)
【ウィルヘルム】(ころころ16だな。
【GM】【でー】アポロストロフィ!(死亡)


 アルマとウィルヘルムってこのパーティの両翼ですね、撃墜率。
 ファイター(アルマは正確にはフェンサーですが)並びにレンジャーという戦闘スキルをメインに育てているというのも無論有るのでしょうが、偏った弓の日や3Dayに当たらない限りは双方共にコンスタントに撃墜マークを伸ばしている気がします。

【GM】残りはC(瀕死)とFか。お次はモロたヌよー。
【モロゾフ】もーにんぐ すたー で C を こうげき する の マャー!(ぶーん)
【GM】オイデオイデ!
【モロゾフ】(ころころ)13 なの
【GM】(ころころ)ポプチュん。めいつー。
【モロゾフ】(ころころ、出目は3)
【GM】マァー。
【アルマ】3Day。
【メルトン】3Day。
【GM】3Day。
【モロゾフ】6てん なの
【ウィルヘルム】瀕死を狙って正解か……
【GM】【C】々ャー!(死亡)
【ウィルヘルム】読めねえ(共通語だからじゃないヨ)。
【GM】残りはFのみ。で、ネクスト、スズキ。
【スズキ】ジャベリンで普通に突くヨ。(ころころ、出目は3)アイヤー。
【アルマ】3Day。
【ウィルヘルム】3Day。
【GM】3Day。(ころころ)回避タネ! お次はメルトンと蝙蝠(敗残兵)。
【アルマ】【コウモリ】姫ッ、姫、ここはわたくしが食い止めます! 姫はお逃げくださいッ!!
【GM】いや君が逃げなさい、コウモリ(笑)。
【メルトン】(ころころ)ハワー、10。
【GM】(ころころ)お、8だ。めいちゅ☆
【アルマ】おお。
【メルトン】(ころころ)はーちー。
【GM】瀕死!
【GM】じゃあ……こいつは逃げちまえ。ピュー。追い討ち、かける?
【アルマ】狩人だからのう。
【ウィルヘルム】いや、矢がもったいない。
【アルマ】おお、見逃したか。それもよかろう。
【モロゾフ】さる もの は おわず よ
【ウィルヘルム】狩っても食えないものは追わない主義だ(食えるのなら追うのか)。
【アルマ】食えるぞ? まあ、これがフルーツバットかどうかは不明じゃが。
【ウィルヘルム】俺は華人ほど食に寛容じゃねえー!?
【GM】【コーデリアス・ピュセル】食べられますよ? 唐揚げなどが美味です。
【ウィルヘルム】じゃあ後で作ってもらえるように保存(待て)。
【GM】ま、ともあれ、進みます(笑)。
【モロゾフ】ちょこん(せんとうのれいぎのあいさつ)






  仄昏い水の乙女


【GM】んー、と(ころころ)。何も出ないまましばらく進みまして。小休止を挟みますので、一食減らしてね。
【アルマ】うむ、干物を囓るか。
【メルトン】むっしゃむっしゃばりばり。
【モロゾフ】ガポム。
【GM】レンジャーさんは、確実に潮の香りが近づいていることに気付けます。
【ウィルヘルム】そろそろか、な?
【アルマ】ティーナ殿がおれば、岩肌の海苔でもはいでおるだろうのう……


 謂れのないことのはずなのに想像するととても違和感が無いぞ、ラーダの司祭。


【GM】小休止を挟んで更に奥に進んでいくと……やがて、急に開けたところに。


地下湖

 ここでマスターは解説に先んじてお絵描き機能で簡単な絵を描いておきました。
 相変わらず乱雑な絵ですが、一応青い部分が地底湖、灰色の部分が砂浜で、白い部分が壁となっています。

 と、いうハズだったのですが。
 この絵を描いた後、しばらくこの絵から目を離し、マスタリングを進めて、そしてこの絵を使っていざ状況の解説をしようと思ったまさにその時、絵に変化が。









             ↓







壁画出現 壁画が生まれていました。

いつのまにか。


【GM】や、やべえ。
【モロゾフ】あっ
【GM】お絵かき機能で説明しようと思ったら、不意を突かれた……
【アルマ】……この絵は?
【ウィルヘルム】なんかモロたんとかあるが、これは?
【GM】今本気で入りました。
【ウィルヘルム】開いた瞬間入った。
【アルマ】この洞窟には、このような壁画が。
【GM】ねえー!?
【アルマ】どのような民族が棲んでおったのか……非常に興味深い。昔、遙か昔から、モロゾフ殿の一族はこのような地下に潜んでおったとは……
【ウィルヘルム】こいつだけじゃなかったのか……
【モロゾフ】むしろ みんな きづかなかった のね
【GM】でも消すのはおしいのでこのまま解説続行。
【モロゾフ】えっ りぷれい では どうなる の かしら …
【アルマ】何、今ハイスピードで画像を保存した。大丈夫(?)。
【モロゾフ】そ そう …


 いやあ、プレイ当時、本気で笑い転げました。
 モロたん、ナイスアシスト賞(?)。


【GM】まあ、地形の絵は不恰好だが、こんな具合に洞窟の行き当たりに湖が広がっていると思いねえ。
【モロゾフ】むこうは みずうみ なのね
【ウィルヘルム】まあ進んだ距離からして湖底ではないか、と思える。水を確かめてみれば多分分かるが。で、灰色のはなんだ?
【アルマ】うむ。
【GM】今まで、地面は岩だったのですが、灰色の部分。
【アルマ】地面。
【GM】灰色の部分は、砂になっています。
【モロゾフ】かいがん なの かしら
【GM】皆さんは、まだその手前ね。
【アルマ】砂浜……? それも灰色……リアス式?(あるのか)
【GM】踏みこんでみます?
【モロゾフ】なにか うまってる かも しれない の
【アルマ】薩摩台地のような灰だと怖いのう。
【モロゾフ】それより やく さんにん ねむってる ことの ほうが もんだい よ
【ウィルヘルム】貧乏娘はともかくとして他の2人も撃沈かー!?
【アルマ】寝か死か滝かが難しい所じゃのう。
【モロゾフ】メルトン さん たき は だいじょうぶ かしら
【メルトン】わたしじゃないよ。
【アルマ】【メルトン】わたしじゃないよ?(とも風)
【モロゾフ】マアー
【GM】うーん、4人か(笑)。


 ここに至り、スズキとティーナはほぼ沈没状態になってしまいました。
 メルトンは回線の状況が悪いのか、マジカルチャットの調子が悪いのか、発言がやや遅れ気味になってしまうようです。


【GM】さて、ともあれもうちょい進みましょ。
【アルマ】察氣じゃ。(ころころ)11じゃな。
【ウィルヘルム】何が潜んでるか分からんから危険感知してからだな(ころころ)。13だ。
【GM】んとね、まず察氣。特に気配は感じられません。
【モロゾフ】だれも いない の かしら
【GM】危険感知も、特に。
【モロゾフ】でも わな が ありそう ね
【アルマ】まだ本命に出会っておらぬ、油断は禁物じゃ。
【ウィルヘルム】本命? 何かいるのか?
【アルマ】ルドルスティン殿が、何やら化け物の噂を……
【GM】で、えーと。アルマさん。あなたは上神鉄をすごい勢いで知っているのですが。
【アルマ】む? うむ、6ゾロじゃったからのう。
【GM】この砂浜なんだけど、全部砂鉄なんです。
【アルマ】もしや?
【メルトン】わあー
【GM】で、これだけ潮風に晒されても錆びる気配のない鉄、といえば、それはもう上神鉄しかないわけで。
【モロゾフ】マアー
【アルマ】あー、まあ、なんていうか……この灰色のが全部上神鉄じゃな。
【GM】です。おそらく、玲帝山から長い年月をかけて風雨によって運ばれた上神鉄が、ここに溜まったのでしょう。
【ウィルヘルム】これをもって帰れ、と?
【モロゾフ】どれくらい もってかえれば いい の かしら
【アルマ】さて、モロゾフ殿の中に詰めるだけ詰めて戻るかのう(笑)。
【ウィルヘルム】うむ。
【GM】では回収作業中。
【モロゾフ】ガポムガポム。
【メルトン】もっさもっさもっさもっさ(←回収)。
【GM】んーと……
【アルマ】ああ、定期的に周囲を警戒じゃ。
【GM】(ころころ)ウィルヘルム、砂鉄回収中、なにかを拾いますよ。
【ウィルヘルム】ん?
【アルマ】猿の手のミイラかのう?
【GM】砂の中に半ば埋もれたそれは、黄金造りの短剣。
【ウィルヘルム】ほほう。
【メルトン】売ればいいお金に!
【アルマ】……セージ、おったかのう?
【ウィルヘルム】セージが沈んでるな……
【モロゾフ】もって かえって しらべて もらう のは どうかしら ?
【GM】それをきっかけに周囲を見れば、砂の中には結構砂鉄以外のものがごろりと落ちていますね。
【アルマ】ふむ、色々ありそうじゃ。
【アルマ】一応漁るのが冒険者の仕事。軽くやってみるか?
【ウィルヘルム】シーフ……もいねえ……とりあえずそこら中掘り返してみるか(おい)。
【GM】んとね、バードかセージでチェックしてみてちょ。
【アルマ】……いない……
【ウィルヘルム】だからバードもセージも寝。
【メルトン】ハフン。
【アルマ】ディーヴ、なんとかしてくりゃれ(笑)。
【GM】【ディーヴ】無茶いうな(笑)。


 しまった(素)。
 参ったな、誰かしらは(起きて)いるものと踏んでいたから……
 こういう場合、私はかなりいいかげんなマスタリングをします。えへ。


【GM】じゃあダンサーもOK、平目もいいや(笑)。
【メルトン】(ころころ)8!
【ウィルヘルム】(ころころ)8。
【モロゾフ】(ころころ)10 よ
【アルマ】(ころころ)15じゃ。

リエ=フィシア周辺地図 【GM】ん、アルマが知っていた。ジプシーの伝承に聞いたんでしょう。アルマは耳にした事があります。皆さん、リエ=フィシア周辺地図を開いて下さい。
【アルマ】最近何故か頭脳担当じゃ。
【モロゾフ】てきすと 20 ぺーじ よ
【ウィルヘルム】開いたが。
【アルマ】うむ、ココサラキの絵が(その次だ)。
【GM】リエ=イン、及びヴィーネは、北東のザールワールと航路が結ばれていますね。これは貿易航路なんです。
【モロゾフ】この あおい らいん ね
【GM】貿易品は船を通じてリエ=イン及びヴィーネとザールワールを結んでいるんです。で、ザールワールは更にその北の海から、他の大陸と貿易をしていたりしますが、まあそれは置いといて。
【アルマ】うむ。
【ウィルヘルム】しかしトラッカートには来てないな?
【アルマ】リエ=イン経由になっておるのう。それも航路ではなく陸路じゃ……不便であろうに。
【GM】ええ、トラッカートは貿易の港では無く、あくまで漁港なんです。

【モロゾフ】りょう を していると ぼうえきせん は かえって じゃま なの ね
【ウィルヘルム】ここってまだトラッカート周辺、だよなあ?
【GM】はい。で、この時代の船舶技術というのはまだ未熟でして。20隻出しても、運が悪ければ(そして青頚湖に潜むモンスターの機嫌次第では)半分が沈むことも有り得なく無いのです。
【アルマ】ほう……って一応わしが説明しておる状態なのじゃな、感心してはいかん(笑)。
【GM】そういった、沈んだ貿易船、を漁るトレジャーハンターまがいの連中も少なく無いのですが……
【ウィルヘルム】航路は危ないってことか……
【GM】なぜか、普通に漁って多大な成果をあげた、という話は少ないのですね。
【ウィルヘルム】潮の流れ……か?
【GM】そう! 噂では青頚湖の湖底近くには気まぐれな潮流があって、沈没した宝はどこかの潮溜まりに流されているのでは、と言われているんです。
【モロゾフ】ンマー
【GM】ここが、そうした潮溜りの行きつく先のひとつだ、という可能性は、充分に考えられます。中にはヴィーネ近くで沈んだ船の積荷が、ツーガ領にほど近いトラッカート領海で発見された、という例もありますので。
【アルマ】……という話を、ヒターナの年長者達に聞いたことがある。
【モロゾフ】しぜん の きまぐれ が うんだ ざいほうこ ね
【GM】今ウィルヘルムが見つけた黄金の短剣も、そうした貿易品のひとつかな? と思えます。
【ウィルヘルム】ふむ、さすがにジプシーの情報網は発達しているな……とりあえず沈んでしまったものは引き上げなければ腐るばかりだし地道に掘り返して世に出してやろう。
【アルマ】経済流通の基本は需要と供給じゃ。
【モロゾフ】うまく もって かえれたら わたしたち おおがねもち かしら …     はっ いけない いけない
【アルマ】センスマジックがあれば効率良いのじゃが……まあそれは仕方あるまい。地道に財宝でも漁るかのう。
【GM】あ、今回に限り大サービス。短剣、平目で鑑定して良いですよ(笑)。
【モロゾフ】(ころころ)あっ 3な の
【メルトン】3Day。(ころころ)7ッス。
【ウィルヘルム】(ころころ)10だな。
【アルマ】(ころころ)11じゃな。
【ウィルヘルム】アルマ頭脳担当決定。
【アルマ】ヒターナに生きる者は、それなりに美術工芸の品々と触れる機会が(テキトー)。
【GM】ん、ウィルヘルムとアルマがわかった。この短剣はリエ=フィシア建国前の時代に作られた年代ものですね。基本取引価格で、黄金としての価値だけでいえば3000ガメル、文化価値を入れれば5000ガメルの価値がつきます。武器としては、必筋6、打撃力3ですね。
【ウィルヘルム】売れば2500ガメルか。黄金の短剣など武器としての価値は無いに等しいから流通させてやろう(待て)。

生えた!?

 と、その時。
 ふと先の地下湖の絵を見たところ……


【アルマ】何か絵が増えておらぬか!?
【モロゾフ】きの せい よ
【GM】触手生えてるー!?
【アルマ】触手が……猫が……
【ウィルヘルム】ハイテクが……
【GM】面白くて先に進めねえ……(笑)


 やられました。


【GM】え、ええと。
【アルマ】さて、気を取り直して警戒しつつ砂鉄を納めながらも財宝でも探すかのう。
【GM】では冒険者LV+知力で漁ってGO。
【メルトン】(ころころ)オロローン、10。
【ウィルヘルム】(ころころ)11だな。
【モロゾフ】(ころころ)13 よ
【アルマ】(ころころ、出目は10)……何故この数値が戦闘ではあまり出ないのじゃろう……(不審)16じゃ。
【GM】見える、アルマの背後に、物欲のオーラが……!
【ウィルヘルム】やはり伝統工芸には目が無いのかッ。
【GM】んとね、アルマさん。湖の中から、何か照り返す光を発見しました。
【アルマ】む?
【GM】松明の光をキラリと反射したその光の強さは、ちょっと気を引きますね。
【アルマ】近づく前に察氣じゃ。
【GM】どぞどぞ。
【アルマ】(ころころ、出目はまたも10)…………16じゃ。
【GM】ん、特に気配は感じない。
【アルマ】ではざぶざぶ、と冷たさを感じながら光に近づいてみよう。
【モロゾフ】きを つけて ね
【ウィルヘルム】とりあえず遠くで見守っている。
【GM】湖は遠浅で、この画面内一杯ぐらいは腰までつかりませんね。
【アルマ】さっさと拾い上げて戻るかのう。
【GM】近づいていきますと、湖底の砂鉄に突き刺さる形で、奇妙な形の篭手(?)があります。
【アルマ】なんじゃこれは?(拾い上げ) 取り敢えず冷たいのじゃ、戻るぞ。
【GM】うぃ、ではざぶざぶと戻ります。
【メルトン】おんなのこはこしをひやしちゃだめなの。
【アルマ】腰まで浸かっておらぬ(笑)。
【GM】んーとね、これはカタールですね。ガントレットの先に刃物が付いているという。
【アルマ】ほほう、カタールか。
【ウィルヘルム】金属製?
【GM】金属製です。にも関わらず、錆びるどころか一層の煌きを放っています。
【ウィルヘルム】明らかに魔法の品っぽいのか……
【アルマ】ふーむ、上神鉄?
【GM】鑑定します?
【アルマ】出来るのであればな(笑)。
【ウィルヘルム】上神鉄ならアルマが凄い勢いで(分かるか)。
【GM】出血サービスだ、平目で良いですよ(笑)。
【アルマ】(ころころ)4。そう何度も成功せぬ、これで良いのじゃ。
【ウィルヘルム】(ころころ)6だ。まあ技能が無ければこんなもの。
【メルトン】(ころころ)6〜。
【GM】モロたんは?
【ウィルヘルム】あとモロゾフも沈没か……
【アルマ】モロゾフ殿も死か滝?
【アルマ】……まさか、詰めすぎたのか?(汗)
【GM】積載量オーバー!?
【アルマ】窒息……いや、なんでもない。
【ウィルヘルム】少し欲張ったか……


 神鉄の入れ過ぎで窒息、では無いのでしょうが(笑)、モロゾフはここでリタイヤ。
 御疲れ様でした〜。


【アルマ】それからわし以外は何も掘り当てられなかったのか?(素)
【GM】ああ、見つかっても真鍮精のカップとかなのでした(笑)。
【ウィルヘルム】真鍮精
【アルマ】精霊じゃ。
【GM】俺ドラゴン絶好チョー。


 ゼッコーチョー。
 ええい最後まで。


【GM】さて、それでは次のステップに踏み出してセーブにしましょうか。ええーっと……突然、轟音とともに。
【アルマ】む?
【GM】皆が入ってきた入り口のところに岩が落ちてきて、道をふさいでしまいます。
【アルマ】くッ。
【ウィルヘルム】後ろか?
【GM】で、岩が落ちると同時に、背後の湖から……
【アルマ】本命か!?
【GM】【???】……ォォ……ォォォ……オオオオオオオォォォォ……
【ウィルヘルム】センスオーラッ。
【GM】と、おぞましい声が。センスオーラには、すごい勢いで負のウンディーネが。
【アルマ】負!? 負じゃと!? どこぞで聞いたようなフレーズじゃの(剣を抜く)。
【ウィルヘルム】負のウンディーネって何だ?(素)
【アルマ】かくしかッ!!
【GM】ええ。あの妖精の樹海で感じた、負のシルフと同じ属性の、ウンディーネ。
【メルトン】ウンディーネって!?(無知)
【GM】ウンディーネは水の精霊ですよ(笑)。
【アルマ】負の精霊を集めて喜んでおった過去の魔術師を、わしらは知っておるはずじゃ。
【GM】丁度、そう、生命の精霊を負の生命の精霊に裏返すように、水の精霊を裏返すとこうなる、という具合の、おぞましい、歪んだ精霊力。
【ウィルヘルム】まさかこんなところに……こいつもあのアホ魔術師がらみかよ。
【GM】【???】ォォォ……我ラ……ノ……同胞(はらから)……ヨ……
【アルマ】エルライン・ルフ……この剣も、正負のシルフを併せて作られたのじゃからな!
【GM】というところで、アイキャッチと共に以下次号!
【ウィルヘルム】混沌仲間かってここで切れるのか……
【メルトン】なにいいいー!?
【アルマ】おのれ、こんな気になるところで切りよって。
【GM】まあ、流石にこの人数で勝てる強さじゃないので(笑)。
【アルマ】戦うのか(汗)。


 戦うんです。
 気張ってね!






  次回予告(のようなもの)


【GM】青頚湖の湖底で負のウンディーネと遭遇した一行!
     一行に襲いかかる未知の精霊力!
     あくまで絶好調な俺ドラゴン!
     凶悪な精霊と強暴な睡魔に襲われるプレイヤーたち!
     青く仄昏い湖底で、彼らが見たものは!
     次回エルラインの絵本『八百八町に日が昇る』をお楽しみに!
【メルトン】なにーーーーー!!??
【ウィルヘルム】タイトルに何の関連もねえー!?
【アルマ】銭形か。隠密同心も捨てがたいのう。


 つるかめつるかめ。



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茶処日ノ出屋