エルラインの絵本 第伍話『東へ』



★セッション開始前の会話より☆


【スズキ】ところで。
【ティーナ】はい?
【スズキ】前回必筋2、打撃力10の+1ミスリルダガーを借り受けたけどまだ使用者が決まっていないアルよ。
【GM】極上の品だなあ、改めて数字を聞くと。
【スズキ】で、真っ先に装備可能な事を主張したルフナか、借り受けるためにクエストを受けたティーナが持つのが妥当かと思うがどうカ?
【ルフナ】ティーナさん今装備何です?
【ティーナ】ネットがないので素手です(涙)。
【ルフナ】……ティーナさんが持った方が良いんじゃぁ。
【GM】買えば良いのに。ここバザーだから、売ってるぞ(笑)。
【ルフナ】ていうか何か買いましょうよ(笑)。
【ウィルヘルム】ああ、今まだバザーならクリスに約束していたネットを買わないと。
【ティーナ】わあー、ありがとうございます。
【ウィルヘルム】キュ、とされるのは嫌だ(それが理由か)。
【ティーナ】感謝の(キュ)。
【スズキ】ダガー持たせたら(サクッ)になるカ。
【ルフナ】どうしますティーナさん? ボクが前線に立つともれなく死ねますし(爽)。
【ティーナ】では、ありがたく頂きます。
【スズキ】他のパーティー面子に持たせた場合……ティーナの知らぬ間に売り払ったらどのタイミングから苦しみだすアルか?
【GM】んー、大丈夫かな。ティーナが、そのダガーを取り戻そうと動いている限りは。
【モロゾフ】ばざー で ほぞんしょく かって いい ?
【GM】良いですよ。安いところを探す?安いところを探すのなら冒険者レベル+知力ボーナスでどうぞ。12以上かな。
【モロゾフ】さがす の
【ウィルヘルム】探すぞー。
【ルフナ】探しまーす。
【ウィルヘルム】(ころころ)7、全然無理。
【ルフナ】(ころころ)10、ちぇー。
【モロゾフ】(ころころ)11、だめ ね
【ウィルヘルム】知力が致命的だな、本当に。
【スズキ】探すヨ。(ころころ)14、こっそり発見アル。
【GM】ん、スズキは通常のところより1割引のところを発見します。
【スズキ】フフフ、町並みチェックで6ゾロは伊達じゃないアルよ。
【モロゾフ】おしえて くれれば いいの に … 
【GM】教えてあげないの?(笑)
【ウィルヘルム】きっとパーティ全員分を買い込んできてくれるんだろう。
【スズキ】教えてなかったアルか?
【モロゾフ】おしえて もらう の
【スズキ】いくら出すカ?(てめぇ)
【モロゾフ】おしえて もらえない と なかに いれて しまう かも …
【スズキ】アイヤー、ワタシまだ逝きたくないのココロー?!


相変わらずにぎやかです。




【GM】さて、それでは始めますよ。
【ウィルヘルム】了解。
【ティーナ】はーい。
【スズキ】経験点は何点アルか?(始まったばかりだ)
【モロゾフ】あなた の こころ の なか に 
【スズキ】五万点ほどアルか。
【モロゾフ】いろんな けいけん した のね 


いや早いから、まだサイコロ振ってもいないから(笑)。


【GM】おトイレは済ませたか?グラスと飲み物の準備は?モンスターに出会って逃げ惑う心の準備はOK?
【ティーナ】はーい。
【ルフナ】あーまだですぅー。でもへいきぃー。
【モロゾフ】にげまどったら まいりー さま に おこられる の
【ココサラキ】又逃げ惑うですか(TT)。
【モロゾフ】にげても まどったら だめ よ
【GM】では、はじまりはじまりー。
【ルフナ】今日からいっろいっろ使える〜♪(ソーサラーLV2になりました)
【GM】さて、ここは前回から引き続き、新羅台地のバザー。とりあえず、天幕宿のひとつに宿を取っているので、皆さん50ガメルをお支払い下さいませ。
【スズキ】あぁ、もう翌日カ。
【ウィルヘルム】50、50か……
【ルフナ】残金634Gちょっと寂しいお財布。
【ウィルヘルム】残り1453Gだが、食いつぶすだけだしなあ。
【ココサラキ】お金もちでスー。
【GM】さて朝ですが。雨降ってます。
【モロゾフ】マアー
【ティーナ】まあ。
【GM】しとしとと振る小糠雨。
【ココサラキ】しとしと。

グルーミング(違) 画・篁 万尋さん 【ルフナ】雨いやだなぁ……髪の毛が広がるぅー(癖っ毛というか天然パーマ)。
【ココサラキ】ルフナさん髪の毛くるくるで可愛いですー。
【ルフナ】あぅー。ティーナさぁ〜ん髪の毛くくってくださぁ〜い(とてとて)。
【ティーナ】はいはい、ええっと(くるくる)。

【ルフナ】傘ってもってないですよね?ボクら。
【モロゾフ】ふた なら
【GM】傘はまだフォーセリアでは発明されてないんじゃないかなあ(笑)。
【モロゾフ】がいとう で ふせぐしか ない のね
【ココサラキ】私のじゃ薄手なのでびしょぬれです。


傘って結構近代的なイメージが。
いつ頃発明されたんでしょうね?江戸時代にはもうあったよな……


【GM】【宿の親父】なんだ、珍しいな、この時期に。
【スズキ】珍しいアルか。
【ウィルヘルム】そりゃあ雨くらい降るだろ。降らないと干からびるだけだぞ
【GM】【店の親父】まったく降らないってワケじゃないんだけどな、いつもこの時期は雨は滅多に降らないんだよ。
【GM】そうだな、いわゆる雨季と乾季と思ってください。アレほど極端じゃないけど。
【ココサラキ】でもこれで草木が行き帰りますねー。
【ウィルヘルム】行き帰りすな。
【ルフナ】何処へ行って帰ってくるんでしょう?


ココサラキ(のプレイヤーさん)のボケはとして珍重されています。
それゆえの他プレイヤーからの暖かい突っ込みです。


【スズキ】川が氾濫して移動に問題が出るとかは?
【GM】それは大丈夫。リエ=フィシア国内には何故か川がないから……(無いわけじゃないって)


地図に載せるような大河が無いだけで、玲帝山に降った雨が獅顎湾や青頚湖に流れ込む川はあると思われます。
でも大河か……そういうネタもアリだったな。
という具合に、地図から思いつくネタ、というのは結構多いものなのです。はい。


【GM】さて、前回の予定ではリエ=イン及びザールワールへ向う予定でしたが。
【ティーナ】暫くバザーに止まることになるんでしょうか?
【ウィルヘルム】川一揆、はともかくこれからどこか行く予定だったのか?
【スズキ】この宿に何泊もしてるとすぐ飢え死ぬヨ。今後の方針でも決めてとっとと旅立つカ?
【GM】ということで予定をどうぞ。
【モロゾフ】とりあえず ちかい くに から つたって いった ほうが いい の かしら
【GM】リエ=インへ向うには、新羅台地を抜けてシヴィヌスを経由する必要がありますね。
【ルフナ】シヴィヌスにはボクのお家があります。余談ですけど。
【モロゾフ】おいえ ある のね
【スズキ】ザールワールには湖の南側を回っても逝けるカ?
【GM】んー、行けないわけじゃないけど、危険だと思って。
【スズキ】シヴィヌス、トラッカート、リエ=イン、ヴィーネと経由してゆくのが一番無難カ。


公道・街道は皆が通る道です。
皆が通る故に安全で、そして安全であるが故に皆が通る道なのです。
先のリプレイでも述べましたが、街道をそれての旅程は非常な危険を伴います。


【ティーナ】まずは近いリエ=インに行きたいですが、その前にマハムさんに古代王国やエルライン・ルフのお話を聞きたいですね。
【GM】ではマハムさんのところを訪れます?
【ティーナ】はい。
【スズキ】行くならついてくアルよ……次から金とるとか言ってたアルが……
【GM】では雨の中、マハム老の天幕へ向います。

おそろいです 画・篁 万尋さん
【ルフナ】行ってみましょうー(ティーナに結んでもらったポニーテールを揺らして歩く)。
【モロゾフ】いい な … 
【ティーナ】じゃあ、モロゾフさんにも(三つ編みの代わりに馬の尻尾をバケツに)。
【モロゾフ】ちょこん


【GM】ではマハム老の天幕です。
【ルフナ】作法作法っと……
【GM】一応護衛の人間もいますが、顔を覚えてくれているのか通してくれますね。
【ウィルヘルム】邪魔するぞ。
【ティーナ】お邪魔します。
【GM】【マハム】おやまあ、朝っぱらから何の用だい?
【GM】と、“万書のマハム”はインディアンの酋長が吹かすような煙管を吹かしつつ向えてくれます。
【ルフナ】おはようございます(ぺこり)。
【スズキ】御無沙汰してるアルよ。先日はお世話になったアル。
【ティーナ】はい、お話したいことがいくつか
【GM】【マハム】ふむ、雨の中来るとは急ぎかい? まあお待ちな、黒茶を入れさせよう。シャト(緑茶)の方が良いかい?
【ウィルヘルム】黒茶で。
【モロゾフ】くろ ちゃ は なにが はいってる の ?
【GM】【マハム】コ=クスで採れる豆を炒って牽いて淹れたものだよ。
【モロゾフ】ちょこん


要するにコーヒーをイメージしてくだされば。
実はこの黒茶というのは佐藤大輔著『皇国の守護者』の中で出てくる飲み物なのですが、そういえば作中では茶葉がどうのとか言ってたような……じゃあコーヒーじゃないのか、あれ? まあそれはさておき。
こうした日常雑貨・嗜好品などをしつこいぐらいにアピール付けするのは私のクセでして。
日常的な生活臭を出すことで、その世界とそこのキャラクターが生きているという事を表せれば、と思っています。
成功しているかそうでないかは、未だによくわかっていませんが、ね(笑)。


【ティーナ】いただきます(ずず〜)。
【モロゾフ】ごちそう に なる の(ザー)
【ティーナ】一気飲み(?)ですね……
【GM】【マハム】お代わりはあるよ。たんとお飲み。
【モロゾフ】ちょこん


恐らく、いや間違い無く、モロゾフはバケツの中に流し込んだのでしょう。
落書きの部屋をご覧になればその様子が恐らくわかるかと(笑)。


【GM】【マハム】苦かったらこれ(黒砂糖)をお入れ。さて、聞きたいことってのはなんだい?
【ウィルヘルム】何を聞きたかったんだ?
【ティーナ】ええと、先日お伺いした時にお話しした玲帝山にある遺跡に行ってみたのです
【GM】【マハム】ほうほう、よく生きて帰れたねえ。
【ティーナ】はい、そこで見つけたのがエルライン・ルフと言う人の遺品だったのです
【GM】【マハム】エルライン・ルフ? ああ、なるほどねえ。
【ティーナ】そのエルライン・ルフの遺品のひとつの絵本を開いたら、パーティーの仲間に異変、というか不思議な力が使えるようになってしまったのです。
【GM】【マハム】ほうほう? 不思議な力?
【ココサラキ】今のところ私は体が軽くなってふらふらするくらいですけれど…
【ウィルヘルム】自分とは違う知識を得られたり、な。
【モロゾフ】わたし は まだ なにも かわった こと は ない のね
【GM】既に充分変だから……
【モロゾフ】えっ そんな
【ルフナ】そんな酷いっ!!個性的なだけじゃないですかぁー。
【GM】個性的で済むのー!?
【ココサラキ】きっと済むんです。さすが長く生きたエルフさんです。
【ルフナ】ぼく、まだ17ですよ?
【ココサラキ】わあー1つしか変わらないんですねー!!びっくりです!
【ティーナ】人間にすると赤ちゃんみたいな年齢なんですよね。
【GM】まだ新生児ぐらいかな。
【ウィルヘルム】エルフは20ぐらいまで普通に成長するぞ。まあ子供扱いなのはそうだが。
【ルフナ】あはははー人間の両親に育てられましたからぁ……
【モロゾフ】わあー (放送上の都合により自粛致しました)さい しか ちがわない の


エルフは長命な種族で、その寿命は実に1000歳(!)と言われています(これは完全版以降のデータ。完全版以前ではエルフには『寿命無し』、つまり怪我や病気以外では死ぬことは無い種族だったのです。おそろしや……)
これは人間の100歳、ドワーフ、グラスランナー、ハーフエルフの200歳と比べても非常に長命です。なにしろ古代王国が滅んでから、フォーセリアの“現在”は250年ほどしか経っていない時期なのですから。
各種族の最大寿命の差は、とりもなおさず“成人”として認められる年齢の差になって現れています。この場合の“成人”とはゲーム的に言えば冒険に出られる年齢=プレイヤーキャラクターとして使用しても不自然ではない年齢をさします。
“成人”として認められる年齢は、人間が15歳、エルフが100歳、ドワーフ、グラスランナーが30歳となっています。
ハーフエルフは育ちによりますが、エルフ社会で育てられた場合は30歳で“成人”と認められます。これは絶対的な寿命の短さと、なによりもハーフエルフはエルフ社会にとって厄介者だからなのです。そして、人間社会で育てられたハーフエルフの場合は人間と同じく15歳で“成人”として扱われます。
さて、それとは別に肉体的な“成人”というものもあります。これは単純に、いずれの種族も肉体的には15歳で一人前=“成人”となります。寿命の違う各種族も、15歳ぐらいまでは同じように成長する、と捉えてくださって結構ですね。
にも関わらず各種族での社会的な“成人”の年齢がまちまちな理由はやはり最大寿命の差でしょう。特にエルフの場合、非常に小産小死な上に閉鎖的な社会ですので子供はそう容易く外に出さないのです。むしろ、冒険者として人間社会で過ごしているエルフは異端と言っても良いぐらいでしょう。
ちなみに、人間社会で育てられたエルフであるルフナのような取替え子(チェンジリング)の場合は人間、ハーフエルフと同じく15歳で成人とみなされます。


【ティーナ】それでこの力が何なのか、を調べるためにエルライン・ルフについて色々調べようとしているところなのですが……何か少しでも知っていらっしゃることがあれば、と思ってお伺いしたのです。
【GM】【マハム】まあ、エルライン・ルフについては知っているよ。好事家にしてみれば、知る人ぞ知る芸術家だからねえ。その本っていうのは、今見せてもらえるかい?
【ルフナ】絵本絵本…(マントの中をごそごそ)
【GM】本、見せます?
【ルフナ】見せますゥ?(ごそごそ)
【ココサラキ】でもおじいさんまで変な症状とか出ちゃったらどうしましょう?
【GM】【マハム】……あたしゃこれでも女なんだがね(苦笑)。
【ココサラキ】あうっごめんなさい!!
【ティーナ】ナイス生です(ぐっ)。


ナイス生です。


【ウィルヘルム】交渉ごとは任せるが、無闇に見せないほうがいいんじゃないか?
【ティーナ】本を開くのは危険かもしれませんね……
【ルフナ】んー…開かないのなら平気じゃないですかねぇ?
【GM】【マハム】安心しなさいな。危険な代物ならそうそう開けたりしないよ。
【ココサラキ】それなら大丈夫かな?
【GM】マハムに限らず、六長老は皆さんセージをかなり高いレベルで持ってますんで危険物の扱いもなれてますよ(笑)。
【モロゾフ】さすが ちょうろう なの ね


バザーの六長老は全員セージを高いレベルで習得しています。
一番セージ技能が低いのがバザーの守護神とも言われる寡黙な剣客タカシ・キジマですが、彼ですらセージはLV4で所持していますので、長老たちの知識量は一国のブレインと比べても遜色無い物といえるでしょう。
と、ここで回線不調でチャットから落ちていたスズキが復帰。
しばし現状の解説が入りました。


【ルフナ】おかえりなさーい。
【ココサラキ】おかえりなさーい。
【スズキ】どんな展開になってるカ?
【ココサラキ】おばあちゃまに本を見ていただいてます。
【GM】とりあえず、マハム老のところに来て、本を見せたところです。
【モロゾフ】えほん を マハム ちょうろう さん に かんてい して もらってる の。
【スズキ】了解のココロ。
【ルフナ】じゃぁ……よいしょっと(マントから出す)
【GM】【マハム】拝見するよ。ふーむ、表紙は緋色、この紋様は……ルフ家の家紋じゃないね。
【ルフナ】へぇー(じぃー)。
【ティーナ】違うんですか?(汗)
【ウィルヘルム】エルラインがルフ家の家紋を嫌ったか、それとも偽者なのか、そこまではさすがに分からんな。
【GM】【マハム】ああ。ルフの家紋に似ているが、違う。これは家紋じゃなくて、あくまで魔道的な紋様だろうね。
【ルフナ】魔道的紋様かぁ。
【モロゾフ】まほう の ふういん の ため とか ?
【GM】【マハム】綴目の様子からするに、晩年のものか……背表紙のルーンは……へえ、これは恐らく、現在見つかっている限り最後の書籍だね、ルフの。
【ココサラキ】最後の作品ですかー…
【GM】(ころころ)マハムさんはそういうと指輪を煌かせ、なにやら上位古代語の魔法を唱えます。
【ルフナ】ん?
【ウィルヘルム】おい、ルフナ、何の魔法だ?
【ルフナ】ボクにはなんて言ってるか解りますよね?
【GM】あ、ルフナも知らない魔法だね。多分遺失魔法じゃないかな?
【モロゾフ】れあ もの なの ね
【ルフナ】ほぇー…ていうかLV2のボクが知ってる訳も……
【ウィルヘルム】いや、普通の魔法はレベルが低くても知ってるはずだぜ。使いこなせないだけでな。


そうなんです。
ファンタジーRPGのルールの中には、魔術師はLVを上げて、かつ『魔法を覚える』という行為をしなくては新たな魔法を行使できないというシステムのものもあるのですが、ソード・ワールドRPGはそれとは異なりまして、LVが上昇した瞬間にあらゆるルーンマスターはそのLVで行使できるすべての呪文を使用出来るようになるのです。
これは煩雑さを防ぐ意味合いと、恐らくルーンマスターは総じてLVの上昇がしづらい(プリーストはそうでもありませんが)ことから成長時のカタルシスを増やすためだと思われます。
D&D以来魔法使いは『成長するまでが辛いが成長すれば最強』というポジションが似合いますから。
さて、ゲームシステム上は恐らく以上の理由ですが、世界観的にもレベルアップと同時に新しい魔法を使用出来るようになることについていくつか解説が成されています。
ソーサラーの場合、魔法はルールブックに載っており、かつ『遺失』ではないものは全て『知っている』という扱いになっています。
これはルール上特に定められていませんが、魔術師はすべからく魔道書を持っており、そこに師(あるいは学院など)から学んだ呪文が全て記載されている、となっているのです。
にも関わらずレベルの上昇を待たなくては使えない呪文ばかりなのは、当人の力量が足りないから、ということになっています。
ウィルヘルムの台詞は、こういうわけだったのですね。


【GM】【マハム】…………ほう?
【ココサラキ】???
【GM】【マハム】こいつは、封印がかかっているね。
【ティーナ】封印?
【ココサラキ】
【GM】【マハム】この本を手に入れた状況と、開いた状況、詳しく聞かせてくれないかい?
【ティーナ】ええーとー(汗)。
【GM】【マハム】本の周囲で何か異常が無かったか、とか。
【ルフナ】んーとんーと。
【スズキ】特に罠とかもかかってなかったヨ。
【ウィルヘルム】自分が何かをすごい問い掛けられた気が……「我は何か(エンドレス)」とかなかったか?
【ココサラキ】なぞなぞみたいな事いってました。
【ルフナ】扉に手を当てると頭にに質問いっぱいでした
【スズキ】それは手に入れた時と言うか遺跡の謎を解いた時な気がするアルよ。
【GM】【マハム】リドルか。ほかに変わったところは?
【ティーナ】絵本に意志があるかのようでしたね。
【スズキ】そういえば全員でお揃いの夢を見てた……カ?
【ルフナ】それは開けた後ですよね。
【ウィルヘルム】絵本の中に入る夢だったか(うろ覚え)。
【ティーナ】その後気が付いたら遺跡の外に居たんですよね
【GM】【マハム】お揃いの夢?それはどんな?
【GM】マハムさんはいつに無く険しい表情です。
【モロゾフ】くろい ものが おそいかかって きた のね
【ルフナ】まーっ黒の中でー、それが自分の中にずさーっと…ねぇ?
【ココサラキ】はいー。
【GM】【マハム】真っ黒? 流れ込む? ……ふむ。
【スズキ】何だったか、真っ黒で……コットン?が体に入って来た様な……
【ルフナ】それを云うなら混沌じゃぁ……
【スズキ】ソレよ!
【GM】【マハム】“混沌”……黒……開く前、本の様子はどうだった?
【スズキ】本の様子言われても……開く前と後で変化あったカ?
【ルフナ】特になかった気も…
【モロゾフ】わたし は わからなかった の
【ティーナ】開く前は、精霊力が異常だったり……
【GM】【マハム】精霊力が異常? どんな風に?
【ウィルヘルム】本が呼び寄せてるような……そんな感じがしたぞ。
【GM】【マハム】呼び寄せる? 本が呼び寄せる……
【GM】そう言うと、マハムさんはしばし考え込みます。
【ウィルヘルム】ぐちゃぐちゃの精霊力なんで俺にも良く分からなかったが……
【GM】【マハム】……すると……しかし……(小声でぶつぶつ)
【ココサラキ】??
【モロゾフ】どう した の ?
【GM】【マハム】ふむ。恐らく、こういうことだな。
【ルフナ】??
【ウィルヘルム】何を……?
【GM】【マハム】(突然本の表紙に手をかけて開く)
【ティーナ】あっ
【スズキ】あ。
【ルフナ】えぇ?!
【ココサラキ】えっえええええっ あぶないですよー!!!
【GM】が、表紙はびくともせず、本は開きません。
【ルフナ】あれ?開かない…?
【GM】【マハム】やっぱりね。ほら、開けてごらん。開かないから。
【モロゾフ】マアー
【GM】そう言ってマハムさんは絵本を皆さんの方に。
【スズキ】アイヤー、ワタシら警戒しきって開こうともしてなかったё。
【モロゾフ】あけよう と しても ひらかない の ?
【ウィルヘルム】特殊な場所でないと開かない?
【GM】びくともしません。
【モロゾフ】えい えい (ぐっ ぐっ)
【ルフナ】ぼくもーーーー
【ココサラキ】皆で引っ張ると破けちゃいますよー
【ウィルヘルム】精霊力が関係してくるのか?
【GM】【マハム】うーん、惜しいがちょっと違うね。ほら、この表紙の紋様をごらん。
【ココサラキ】
【ルフナ】
【ウィルヘルム】見ても分からん。
【GM】【マハム】穴が開いているだろう、6つ。
【ココサラキ】ですね。
【ルフナ】じぃー。
【GM】【マハム】ちょっと難しい話をするよ? この穴は、鍵穴なんだ。
【モロゾフ】かぎ ?
【ルフナ】(メモメモ)
【GM】【マハム】そして、鍵は精霊の力を宿した宝石。ルフの作でね、そういうものがあるんだ。
【ルフナ】へぇー。
【スズキ】六つ……火、水、風、土、光、闇辺りがメジャーか?
【GM】【マハム】そう、炎、土、水、風、光、闇、この六種類があると書物にはある。その宝石を紋様の穴にはめると、開く、という按配だね。現在まで見つかったのは炎と土だけだけどね。
【ティーナ】見つかっているんですか?!それは何処に……?
【ウィルヘルム】ふむ……? その宝石、遺跡にはあったのか?
【スズキ】屑サファイアなら会ったё。
【ウィルヘルム】そりゃねえと思うぞ、本に書いてあるって言うのは別のだろ。
【GM】【マハム】恐らく遺跡には無いとおもうよ。世界中に散っているはずだ。土の宝石については、リエ=フィシア建国前の争乱で行方知れずになっている。
【ティーナ】じゃあ、何処にあるかもわからないんですね……
【GM】【マハム】炎の宝石については……言いづらいがね。
【ティーナ】
【GM】【マハム】小フィシアの、賢者の学院にあるはずだね。
【モロゾフ】マアー
【ココサラキ】小フェシアですかー(しおしおしお)
【ティーナ】それは大変……
【ウィルヘルム】そりゃ大変だ、ルフナ、取って来い(無理)。
【ルフナ】えぇぇぇぇ?!!!
【GM】【マハム】それと、こんな詩を知っているかい? ルフの作なんだが……




ひとふりのつえ いっさつのほん

ぼくはつえをもち ほんをたずさえよう

ぼくはつえをだいちにつき

ぼくはほんをてんにかかげよう

ぼくのつえとほんは ひかれあっている

ぼくのほんとつえは ふたりでひとり

みずとさかなのように

そらとほしのように




【ルフナ】あ、それ昨日ききました。
【モロゾフ】きゃしあす さん から きいた もの ね
【ティーナ】聞きましたね
【GM】【マハム】恐らく、この本はこの詩の中の『いっさつのほん』だろうね。今まで研究者や冒険者が捜し求めていた『いっさつのほん』を、まさかあんた達が見つけるとはねえ。
【ウィルヘルム】偶然、だけどな。
【GM】【マハム】『ひとふりのつえ』もあれば探索は楽になるかもしれないんだが、さてさて。
【ティーナ】そうなんですか?
【GM】【マハム】『ひとふりのつえ』は、『いっさつのほん』と対になっているはずなんだ。この詩の解釈からするとね。
【ルフナ】その中に出てくる杖ってどれのことなんでしょうねぇ……
【GM】【マハム】まだ見つかってはいないね。もし見つかっているのなら、大騒ぎになっているはずさ。
【スズキ】遺跡そのものはフィシアが管理してた筈なのに……上手い事見つからずに来て立って事アルか。
【GM】【マハム】玲帝山の遺跡は100を超えるといわれているからね。
【ルフナ】(ぼそっ)これだったら楽なのになぁ……
【ウィルヘルム】杖といえば……ルフナ、話していいか?
【ココサラキ】杖もどこかの遺跡にあるんでしょうかってルフナさん?
【ウィルヘルム】いや、えらい執着心見せてたが、その杖のことをな、話しても良いか、この老に。
【ルフナ】ココさん覚えてないですか?
【ココサラキ】あ、あれですかー忘れてました(^^;)。
【スズキ】部屋の探索をせずにとっとと本を開いていたらGMはどうしたか気になるアルよ……
【GM】その時は、どこからとも無く杖が飛んできていたんです(笑)。
【スズキ】そしてポリバケツに当たっていい音がしたアルな。


カーンと。
いやでもそうするしかなかったなあ、あの時先に本を開かれていたら(笑)。


【ティーナ】杖と言うのは……
【スズキ】30万で売れるコレのことらしいヨ。
【モロゾフ】うっちゃ だめ よ
【ルフナ】んーっとぉ…(杖をついと出す)
【GM】【マハム】? その杖は?
【ルフナ】エルライン・ルフの名前が刻まれた杖なんです。本と一緒にありました。
【モロゾフ】ごほん と いっしょ に おいてた の ね
【GM】【マハム】名前が刻まれた杖!?
【GM】と、マハムさんびっくり。
【ルフナ】はい、ほらここに。
【GM】【マハム】どれ……本当だ……ちょ、ちょっと借りるよ。
【ルフナ】はい(渡す)。
【GM】受け取るとと、マハムさんはまたも先程の呪文を詠唱(ころころ)。
【GM】【マハム】………………やれやれ、あんた達の強運には恐れ入る。
【ココサラキ】ホントに運だけかなあー…(と何故かモゾロフを見る)
【ルフナ】これがその杖なんですか?
【GM】【マハム】ああ、間違い無いね。エルライン・ルフは、何本か杖も遺しているが、名を刻んだ杖は今まで無いはずなんだ。
【ルフナ】わーいわーい。
【ウィルヘルム】まあ一対になってるということは一緒にあるほうが自然だけどな。
【ルフナ】発見発見大発見ー。
【GM】【マハム】それに、ほら、ごらん。このルーン数字。
【ルフナ】にゅ?
【ティーナ】数字?
【GM】【マハム】本の方に刻まれている数字が、108。これはルフが作品に刻んだ通しナンバーなんだ。ちなみに、この数字は現在発見されている中で一番新しい数字だね。だからこれが最後の作品だ、と言ったんだが。
【ルフナ】108個もあるんだ……
【ココサラキ】108個も人生のなかで作品を残せる人ってすごいです(汗)。洒落にならないくらい。
【GM】【マハム】ちなみに詩や歌にも通しナンバーはついているよ。
【モロゾフ】ぼんのう の かず と おなじ ね
【ウィルヘルム】どこの宗教だ。
【モロゾフ】まいりー さま も おっしゃって いたような いないような


そうなんですか、マイリー様?

【マイリー】えっ      さあ。

だそうです。


【GM】【マハム】杖のほうの数字も108。どういうことか、判るね?
【スズキ】つまり……既にボケがはじまっていてどの番号まで振ったか忘れてたアルな?
【GM】【マハム】…………違う、と思いたいねえ。
【ティーナ】ボケたら作品作れませんってば(笑)。
【ルフナ】対ってことですよね?
【ティーナ】一緒に作られたんですね。
【GM】【マハム】本と杖でひとつの作品、ということだね。
【ウィルヘルム】そういうことになるな……両方とも108番目の作品ということか。そして二つあわせて108ということでもある、と……
【スズキ】アイヤァ、そう言った考え方もあったカ。
【ココサラキ】宝石にもついてるのかなあ?
【GM】【マハム】土は105、炎は102だったね、確か。
【スズキ】炎、風、水、土、光、闇の順で通されてると読んだヨ。
【ウィルヘルム】これで水が101とかだったらすごい悩むだろうな。
【ルフナ】後は宝石だけですねー♪
【GM】【マハム】まあ、あたしにわかるのはそんなところかね。
【ルフナ】杖を大地について本を天に掲げたらなにか起きないかなぁ……大事に仕舞って置こうっと(マントの中へごそごそ)。
【GM】これだけだよな、出し忘れた情報無いよな(不安)。
【ティーナ】出し忘れ厳禁です。
【GM】俺、前科あるから……


本当にすいません(土下座)。
あの時はシナリオ内のリドルでしたが、今回は長期キャンペーンの伏線。
出し忘れは本当に厳禁です。
……ホントにないよな?(いまだに不安)


【GM】【マハム】さて、ほかに何かあるかい?
【スズキ】ココヘルムの身に起こった事態の相談もしてみるカ?
【モロゾフ】りゃくして コヘム さん なの ?
【ウィルヘルム】誰だよ。


ココサラキとウィルヘルムを混ぜた模様。
違和感が無くて一瞬素で流してしまいました。


【ココサラキ】そうですねー…おばあさんならなにか解るかもー?
【スズキ】何も判らないよりはいいアルな。聞くヨロシ。
【モロゾフ】そうだん すると いい の
【ココサラキ】その本を見つけた直後から体がおかしいんですー。
【GM】【マハム】身体がおかしい?
【ココサラキ】からだがふわふわするんです。最初慣れなくてフラフラしていたけど今はなんとか普通に歩けます。
【スズキ】髭の切られたネコになったアルよ。
【GM】【マハム】……ああ、そうか。この本も、エルライン・ルフの本だしねえ……
【GM】と、マハム老はなにやらうんうんと納得した模様。
【ルフナ】??
【ココサラキ】??
【スズキ】アルマの手が混沌の力……と言ってたカ。
【GM】【マハム】かいつまんでいうよ。エルライン・ルフの遺した本は、いくつかある。現存するのは多くないが。
【ココサラキ】はいー。
【GM】【マハム】そしてそのほとんどが、絵本、もしくは詩集だ。ルフは、紛れも無い天才だ。ただ、その才能が行き過ぎてしまい、禁断とも言える領域にまで手を染めてしまったんだ。
【ウィルヘルム】禁断?
【スズキ】例えばウィルとルフナの愛みたいな物アルか?
【モロゾフ】えっ そう な の ?
【ルフナ】ちがいますぅぅぅぅ(ぶんぶんぶん)
【ココサラキ】ドキドキです。
【GM】【マハム】そうなのかい?
【ウィルヘルム】そこで引き合いに出すなスズキ(ゴス)。
【ルフナ】…………(スズキに本でゴン!!)
【スズキ】ズブシッ……矢がめり込んだアルー?!
【ココサラキ】っていうかなんでまだ抜いてないんですかー!?
【スズキ】抜いたら返って危ないアルよ。


スズキに刺さった(ココサラキが刺した)矢は第二話参照。


【GM】【マハム】この世界が、物質界、妖精界、精霊界からなっているのは知っているね?
【ティーナ】絵本以外にもいろいろな知識を持っていた、とか。
【GM】【マハム】それに、ルフが生命の神秘に振れようとしていたことも知っているかな?
【ウィルヘルム】そういえば、遺跡のリドルもそんなものだったな……
【ルフナ】ウィルさんも否定して下さいよぉー(汗々)。
【ウィルヘルム】しかし、どの精霊使いも達したことのない領域だぞ。
【GM】【マハム】生命の創造は人の器にあまる行為だ。だが、ルフは世界そのものとも言える人間の生命を賛美し、崇拝し、そして支配したがった。
【ルフナ】否定してくれない…というかウィルさん聞いて無い?(しくしくしく)
【ウィルヘルム】否定しても面白がるだけだからあえて無視してるんだが。
【ルフナ】………………ていうか何故こんな事に……
【ウィルヘルム】何故だろうなあ(遠い目)。


ホント、なぜこんなことに(笑)。


【GM】【マハム】生命の精霊魔法のすべてを駆使しても、無から生命を生み出すことは出来ないからね。いや、正確には、出来た存在がいない、んだが。
【ティーナ】それで、エルライン・ルフは結局何をやったのでしょう……?
【GM】【マハム】ルフはこう考えた。神々の時代より前に、確かに『何か』が神々と生命を創りだした。
【ティーナ】神をも作り出されたもの、と考えたのですね
【GM】【マハム】今伝わっている原始の巨人がそうだと言うのなら、その原始の巨人を生んだのは? とね。
【モロゾフ】たしかに おかあさん にも おかあさん は いる もの ね
【GM】【マハム】その『何か』は、三界(物質・妖精・精霊)の存在ではありえない。なぜなら、三界は神が創ったもので、神は『何か』に生み出されたものだから。
【スズキ】鶏と卵とどっちが先か、重要な問題あるヨ。
【モロゾフ】さいしょ の ひと は おかあさん いない の かな さみしい の ね
【ルフナ】簡単なようで難しい問題ですよね。
【ウィルヘルム】ではルフは別の世界があると考えた?
【GM】【マハム】そう。そこで、ルフは三界以外の、異界との接触に乗り出したらしいんだ。
【ココサラキ】オカルトです。
【ウィルヘルム】なんて危険というか無謀なことを。
【ルフナ】でも興味深い事です。
【ティーナ】世界は、この世界のモノではないモノに作られた、と考えたんですね。
【スズキ】デーモンとかの居る世界……とかカ?
【GM】【マハム】魔界とも違うだろうね。デーモンも、またファラリスを信仰する場合があるから。
【スズキ】それとも別か。もう想像もつかない世界と言う事になりそうアルよ。
【GM】【マハム】ルフは異界との接触に、まず自らの精神を媒介にした……らしい。この辺りは、文献が不明瞭でわからないんだが。
【ウィルヘルム】ふーん、成功したのか失敗したのか。
【GM】【マハム】恐らくその実験をしたと思われる辺りから、ルフの作品(ナンバーで言うと80番代以降)には狂気の輝きが宿るようになった、と専門家は言うね。あたしにゃ、芸術はわからないが。
【スズキ】専門外あるか……とは言え魔法の品を専門にするアレがアレあるからナ。
【GM】【マハム】さて、前置きが長くなったが。ルフは、自らの作品に触れた者に異界の力を通す術を見出したらしい。
【モロゾフ】はた めいわく ね
【スズキ】はた迷惑アルよ。自分で実験するヨロシ。
【モロゾフ】でも なにか りゆう が あるの かしら
【GM】【マハム】そのことから、恐らく接触には成功しているのだろうね。まあ、そういうわけで、恐らく本を見たことによる異変は異界の力じゃないかね?
【ティーナ】つまり、不思議な力というのは異界の力?
【ココサラキ】からだがふわふわするのも異界の力??
【ココサラキ】じゃあアルマさんの掌の人は異界の人なんでしょうか???
【GM】【マハム】そういうことだね。どんな世界の代物かは、わからないが。
【スズキ】今の所妙な事になってるのはココヘルムとアルマだけだったカ?
【ウィルヘルム】だからひとくくりにするな。
【ココサラキ】いやですか?
【スズキ】じゃあアルマも足してココヘルマンでどうカ(ンはどこから?)。
【ウィルヘルム】もう誰が誰だか。
【スズキ】あぁ、どうせ一括りにするならルフナと括って欲しかったアルな。失敬したヨ。
【ウィルヘルム】ふ、能力を発動させて殴ってやる(グラスランナーにはあまり効きそうに無い)
【ルフナ】…………だからどうしてそう僕とウィルさんをー…(言う気力をなくした)。
【GM】【マハム】あんた達は全員、本を開いた現場にいたのかい?
【モロゾフ】いた の
【ココサラキ】はいー。
【ウィルヘルム】居たはずだな。
【GM】【マハム】なら、まあ、そう遠からず全員の身体に何らかの変調が現れるだろうね。過去の例からいっても。
【スズキ】過去の例?!
【GM】【マハム】ん?ああ。言ったろ、何冊か本は見つかっている、って。
【ティーナ】つまり同じような人が居るんですね?
【ココサラキ】過去にもふわふわしたり手に顔が生えたりした人がいるんですか??
【GM】【マハム】過去の例には不思議と、同じ変調をきたした者はいないね。いや、それほど沢山の例を知っているわけじゃあないが。
【ウィルヘルム】俺達もじゃあ違う能力が発動していくわけか……
【モロゾフ】て に かお は まだ はえて ない の
【ティーナ】ということはいつかは、”混沌”持ちの敵と戦うことに……(邪推)


それはどうでしょう。
うふ、うふふ。


【スズキ】どうでもいいけどルフの名が出るとどうしてもルフナを連想してまいるヨ。
【ルフナ】え?僕?
【ココサラキ】血縁?
【ティーナ】エルライン・ルフナ?(笑)
【モロゾフ】みょうじ と なまえ で ちがう から ぐうぜん かも なの
【GM】偶然です(笑)。
【ルフナ】偶然意外の何者でもないですよ(笑)。


ホント、ただの偶然ですって。


【スズキ】変調を来たした者で、今も健在な者を知ってるアルか?
【GM】【マハム】ああ。知っているよ。ちなみにバザーの六長老じゃないが。
【スズキ】紹介して貰えないアルか?
【GM】【マハム】んー、どうしたものかね。
【ルフナ】お会いしたいです!是非っ!!
【モロゾフ】いい ひと なの ?
【ティーナ】何か都合の悪いことでもあるのでしょうか……?
【ルフナ】どんな方でしょうねぇー(ぽわわ〜ん)
【GM】【マハム】言ってみれば、その力は異邦人扱いされてしかるべきものだからね。当人も周囲には隠しているようだし。
【ココサラキ】あー…普通はそうですよねー…
【スズキ】ワタシらもそう言った状況になった以上、仲間と言う事になるアルよ。
【ウィルヘルム】だが、俺達も既に異邦人の仲間入りだな、これまでの話を総合すると。
【GM】【マハム】ま、ここはビジネスライクに行こうか。いくら出す?
【GM】と、ずいっと指で銭マーク。
【ウィルヘルム】金なんてないぞ。
【スズキ】コレ(ルフナ)を……
【ルフナ】あーぅーってえぇ?!!
【ティーナ】ダメー?!
【ルフナ】ティーナさぁ〜ん(後ろに隠れる)
【ウィルヘルム】ああ、この草走り置いてくわ。
【ティーナ】じゃあ、スズキさんを3年間ただ働きで……
【スズキ】はっはっは、ワタシなんて一銭の価値もないヨ。
【ウィルヘルム】何言ってるんだ、鍵明け探知のできる優秀なアイテムじゃないか(アイテム?)
【スズキ】ここでの生活にはあまり必要そうでないアルよ。
【GM】【マハム】んー……若いエルフか。まあ、高く売れそうではあるね。
【ルフナ】はゥぅぅ?!!エグエグエグ……
【ティーナ】ダメー?!
【GM】【マハム】冗談だよ、今はこのバザーじゃあ人買いはやってないからね。
【スズキ】エルフもドワーフも人権は認められてないアルよ(人権?)。


ソード・ワールドにおいて、一般的な国家では人間、エルフ、ハーフエルフ、ドワーフ、グラスランナーにはいわゆる『基本的人権』は認められています。
とはいえ現代のようにしっかりと明文化されたものでは無く、人々の間の共通的な倫理観が基盤となっているものでしょう。
反対に人権が認められていないのはゴブリンなどの妖魔、ならびにダークエルフです。
彼ら彼女らは人に害成す邪悪な種族、とみなされているので法の擁護下におかれないのです(例:殺しても大概の国家の法では裁かれない)。
何を以って邪悪と成すか、は簡単に解答を出して良い命題ではないでしょうが、ソード・ワールドはヒロイックなゲームです。
人間(PC)に迷惑をかけるものを邪悪、と割りきって楽しむのも必要だと思われます。
もちろん、深く考えるのを否定するわけではありませんけどね。
ただ、そのような『重い』命題はゲームを楽しむ上で魅力的なスパイスにもなりますが、それに囚われすぎるとゲームの面白さそのものを塗りつぶす可能性もあります。
誤解を覚悟で言えば『所詮ゲーム』なのです。
楽しく遊ぶのが、何よりも優先される事柄だと私は思います。
と、いささか真面目に脱線してしまいました。架空世界の邪悪とはなにか、という命題についてはまた別の機会に。


【ルフナ】しくしくしくしく…僕が居なくなると上位古代語読める人いなくなるくせにぃ……
【モロゾフ】200G まで なら だせる の それいじょう は ごはん かえなく なる から …
【ティーナ】500ガメルくらいならなんとか……
【ココサラキ】私も今250しかないから…一週間ぶんのご飯しかー(汗)うーんうーんでも200くらいならー…
【ウィルヘルム】ただでさえ貧困の極みにいるのに無理するな。
【ココサラキ】う、ううっすみませんー(汗)。
【スズキ】仕方ない、虎の子の魔晶石を……と言いたい所あるが。持ち主はどうあるか?
【モロゾフ】せ に おなか は かえられない の ね どうぞ 
【ウィルヘルム】魔晶石か……さて、これで受け入れてくれれば儲けもの、というところか……
【GM】【マハム】魔晶石かい?
【GM】何点だっけ?
【スズキ】ごじゅってん だった ある よ
【ウィルヘルム】それはすごい高値で売れると思うぞ。
【スズキ】さておき、16点アルよ。
【モロゾフ】なかみ から だして わたす の
【GM】【マハム】(鑑定して)……ふーむ。これ+1000ガメル。それでどうだい。
【ルフナ】そんなにお金とるんですかー?
【スズキ】1000ガメル……1000ガメル……なんて大金を要求してくるか……
【ウィルヘルム】チ、仕方ねえな。1000ガメル出す
【GM】ウィルヘルムだけ出費でいいかな?
【ウィルヘルム】それだけの価値がある情報なんだろうよ。バザーの老だから、俺は信じるぜ。
【ココサラキ】もう少し負かりまへんかあー?
【GM】マーチャント技能で交渉してみるかい?(笑)
【ルフナ】マーチャントはないです。
【ココサラキ】ああん技能ないですー(TT)。
【ティーナ】私も500G……を……うーん……どうしよう……あっ、でも(悩)。
【GM】ではウィルが1000ガメルを支払うかな?
【ウィルヘルム】バザーの老が意味の無いビジネスはやらんと俺は信じるからな、出すぞ。
【GM】【マハム】ひーふーみーよー……ん。確かに。
【モロゾフ】200G なら なんとか … 
【ウィルヘルム】モロは魔晶石出しただろうが。
【ルフナ】僕も出せて200Gくらいかな…街じゃないと稼げないし・・
【スズキ】ワタシもネット一枚分出すアルよ。
【ティーナ】ネットで換算しないでください(笑)。
【スズキ】じゃあ安物楽器二つ分でどうカ。


ネットはひとつ200ガメル、楽器は安いもので100ガメル、ですね(笑)。


【GM】誰がいくら出したか申告してくださいな(笑)。
【ココサラキ】ひ、100なら…(プルプル)
【スズキ】ネット一枚分(200ガメル)アルよ。
【ティーナ】500です。
【ウィルヘルム】500も出さんでいいぞ、多分。
【GM】総計で1000になるように出費してくれれば良いよ。
【ウィルヘルム】公平に行くなら200ずつだが……厳しいところもあるだろうから、そこを俺が補填しよう。とりあえずモロは魔晶石出してるから除外。
【ルフナ】今、皆所持金いくらです?
【ウィルヘルム】1500ちょっと。
【ルフナ】残金434Gです。
【ココサラキ】250…あ、今回の分まだ引いてなかったから200。
【ウィルヘルム】スズキ200、ルフナ200、ティーナ200、ココ100、俺300でもいいんだが。
【スズキ】それでゆくヨ。
【ティーナ】じゃあそれで……
【GM】ではそのように? ココサラキが死にそうな気もするけど(笑)。
【ウィルヘルム】ええい、ココ、お前は出すな。
【ココサラキ】うううでもー。
【ウィルヘルム】俺が400出す
【スズキ】本気で死に掛けたらまたその時に融通するなり援助するなり援交するなりするヨ。
【ウィルヘルム】あとで飢え死にしそうになった時に貸しても結局一緒だ。
【ココサラキ】すみませんー(しょぼん)
【ティーナ】200G減って……200Gの恐怖(何?)。
【モロゾフ】はやく ていしゅうにゅう ほしい ね
【スズキ】ていうか、ウィルヘルムは何故ソンナに金持ちカ。
【ウィルヘルム】もともと金使わないレンジャーの上に11振ったからな。
【スズキ】ワタシも必筋低いから対して使わない筈なのに……やたらと物買い込む癖があるからアルな。
【ティーナ】私も何故かお金が減るんですよね……どうして(涙)


そりゃあんた、そういう属性だから(属性?)。


【ルフナ】街についたら冒険者の宿で稼がなきゃぁ……露出上げれば御捻り増えるかなぁ……(待て)
【ウィルヘルム】誤解を招くぞ。
【モロゾフ】ろしゅつ あげる の は はずかしい な
【スズキ】頭皮の露出を増やすヨロシ。
【ルフナ】それはい・や。


今回はプレイヤー達から金銭を搾り取りました。
これはあくまで私見ですが、やはり冒険者は貧乏でナンボだと思うのです。
ことあるごとに言っていることなのですけれども、裕福な人間はよほどの理由がない限りはわざわざ危険で命がけの冒険になど出ないでしょうし。
逆に、お金がないから、というのは冒険の理由としては上等です。冒険そのものを進めやすくもありますしね。
冒険者たちは生かさず殺さず基本的に生活はカツカツ、これが冒険初期においてはベストな状態だと思われます。


【GM】【マハム】ひーふーみーよー……ん、確かに。
【GM】と数えるマハム老はまるで守銭奴。意外に似合っています。
【スズキ】ちゅーちゅーたこかいな じゃないアルか(ガッカリ)。
【GM】【マハム】さて。約束だ、教えようかね。
【モロゾフ】おかね の ぶん しっかり きく の
【GM】【マハム】ティン・ゴ・ジグルって知っているかい?
【スズキ】知ってるアルか?
【GM】これはプレイヤー知識でどうぞ。
【スズキ】知らないアルよ。
【ルフナ】僕も知らな〜い。
【GM】リエ=フィシア周辺解説にひっそりと名前の載っている人なんです(笑)。
【モロゾフ】ふとじ なのに みつけられ なかった の


実にこっそりと載せておきました。
よほど詳しく読まないと、誰も気付かないでしょうね、ありゃ(笑)。


【GM】【マハム】シヴィヌスの騎士団長、リエ=フィシア随一の剛勇を誇る、ティン・ゴ・ジグルその人さ。
【ルフナ】あ、地元だ……(苦笑)
【ティーナ】その人が?
【GM】【マハム】そう。何度か、このバザーに足を運んだことがあってね。その時に相談を受けたのさ。
【ウィルヘルム】騎士団長様、か。
【スズキ】アイヤー、なかなか会うのに苦労しそうな人アルよ。
【ウィルヘルム】なるほど、ならば紹介してもらえる、と考えてよいか?
【GM】【マハム】(さらさら、と羊皮紙に何かを書き付ける)
【ウィルヘルム】と言う側から紹介状を書いてもらった気がする
【GM】【マハム】これを持っておいき。ティン・ゴ・ジグルへの紹介状だ。
【モロゾフ】ちょこん
【スズキ】丁度会いに行った時に来客でジケルドが居ると読んでみたヨ。


イヤなところで鋭いグラスランナーだ……


【GM】【マハム】それと……
【ココサラキ】と?
【GM】【マハム】着いといで。サービスだ。
【GM】と、マハムさんは席を立ち、書庫用の天幕へ招きます。
【ココサラキ】てこふらてこふら。
【スズキ】三歩下がって後ろ影を踏まずについてくアルよ。
【ルフナ】とことこ
【GM】【マハム】えーと、どこだったかな(ごそごそ)。
【ルフナ】じぃー
【ティーナ】じー
【GM】と本の山の中をがさごそと。
【GM】【マハム】ああ、あったあった。えーと、力持ち。これ、お運び。
【スズキ】ルフナ、がんばるヨロシ。
【ルフナ】僕には無理ー!?(←筋力3)
【スズキ】人間なせばなるヨ。
【ウィルヘルム】エルフは成しても成らないんだろ?
【ティーナ】ウィルヘルムさんファイトです!
【ウィルヘルム】俺か。
【GM】そう言ってマハムさんがしめしたのは、本の山の下から現れたでかい箱。
【ウィルヘルム】筋力18をなめるなー(ひょい)っていうかこれ、ずっと運ぶのか?
【GM】【マハム】いや、広いところまで運べば良いよ。さっきの天幕に戻るよ。
【ウィルヘルム】ま、天幕までならなんとかなるだろ
【モロゾフ】てつだう ?
【スズキ】モロゾフに入れて運ぶヨロシ。
【ウィルヘルム】出てきた時に違うものになってそうだからパス。
【GM】【マハム】さてと。ジェガ!
【GM】天幕に運び終えて、マハムさんがそう叫ぶと箱の蓋がピン!と鳴ります。
【ルフナ】にょ?
【GM】【マハム】(箱の中身をごそごそ)……これと、これと、あとこれ、持っておいき。
【GM】そう言ってマハムさんが取り出したのは、弓がふたつにモーニングスターがひとつ。見た目は木の弓、銀の弓、モーニングスター、です。
【ウィルヘルム】ほほう?
【ココサラキ】
【ティーナ】ええと、データは?(ゲーム的)
【ウィルヘルム】ほれ、頭脳労働担当、鑑定せい(いや目の前の人に聞けよ)
【ルフナ】え?…あ、はい。
【GM】あ、振る?(笑)
【スズキ】鑑定眼を鍛えるために鑑定してみたいがよいカ?
【GM】【マハム】ああ、してごらん。
【スズキ】小さい弓、大きい弓、モーニングスターの順で行くヨ。
【モロゾフ】おねがい なの
【スズキ】(ころころ×3)……9、9、9……
【モロゾフ】マアー
【GM】それだとちょっとわからないね。
【ウィルヘルム】凄まじい揃い目だ。
【スズキ】無念アルよ。
【ルフナ】その順で3回振ります(ころころ×3、出目は3、3、ピンゾロ!)。
【GM】わあー……
【モロゾフ】マアー
【ウィルヘルム】ルフナ、お前……
【ルフナ】ふふふふふ…………・・(黄昏)
【スズキ】10点納めるヨロシ。
【ウィルヘルム】おいしすぎるぞ、その出目。
【ルフナ】ボク、頭脳労働やめていいですか?(かなり黄昏)
【ティーナ】ルフナさん……(撫で撫で)
【ルフナ】ティーナさぁ〜ん(泣き付き)。
【ココサラキ】なんかすごいです。色んな意味で。


イヤホント凄いぞ君ら。


【スズキ】仙獣シーフになって前線に出るカ?
【ウィルヘルム】仙獣シーフ……すげえぜ。
【スズキ】専従ヨ……
【ティーナ】ポン太がっ?!(謎)
【スズキ】豪球回転アルё。


昔、セガサターンのゲームで『仙窟活龍大戦カオスシード』というのがあリまして。
それに仙獣、と呼ばれる十二支に呼応した獣がいるんですね。
ポン太はねずみの仙獣でして……(以下しばらく脱線するので割愛)


【GM】【マハム】じゃあ順に解説するよ。まずこの木の弓。これはショートボウ+2だ。必筋は8、打撃力は13だね。
【ウィルヘルム】ココ向けだなあ。


うん。


【GM】【マハム】こちらの銀の弓はロングボウ+1。必筋17で打撃力24だね。高品質だ。
【ココサラキ】17はさすがに持てないです。
【モロゾフ】ウィルヘルム さん むけ ね


     う ん。


【GM】【マハム】ただし、このロングボウは放った矢にエンチャント・ウェポンがかかる。つまり実質打撃力は29となる。
【モロゾフ】すごーい
【ウィルヘルム】ふむ、追加ダメージが変らないが、強いな。
【GM】あ、高品質の弓の追加ダメージは、筋力を減らす前に計算します。つまりこの場合は17÷6では無く、19÷6、となるんです。
【ウィルヘルム】おお、なるほど。


ということで、今回の四方山話は弓の追加ダメージについて。
ソード・ワールドRPGのダメージ算出は『レーティング表から得られた数字+追加ダメージ』となっているのは既に御存知の通り(既に御存知ですよね? ね?)。
実はダメージの肝はレーティング表では無く、追加ダメージの方なのです。追加ダメージが無くては、打撃力30でも期待値で7点。レベル1の戦士の鎧を貫通するかも怪しい値です。
さて追加ダメージですが、この計算はいたって簡単。物理攻撃の場合は『使用した戦闘技能レベル+筋力ボーナス』が、魔法攻撃の場合は『使用したルーンマスターレベル+知力ボーナス』(=魔力の値と同じ)です。イメージ的にも分かりやすいと思われます。
ところが、飛び道具、正確にはボウ及びクロスボウに類する武器の追加ダメージの計算式は異なります(註:選択ルールです。基本ルールブック387ページからに記載されています)
ボウ、クロスボウの追加ダメージは『使用した戦闘技能+武器の必要筋力÷6』となります。
つまり使用者の筋力ではなく、使用した弓の強度がダメージに反映されるのですね。軽い弓を凄まじい筋力で引いてもダメージは増さないということです。
また、分冊@の上級ルールで追加されたクレイン・クイン・クロスボウに類するバリスタの場合、追加ダメージは『使用した戦闘技能+武器の必要筋力÷3』となりまして、破壊力は並ならぬものになります(もっとも、バリスタは城砦などに備え付けられる、武器というよりも兵器でして、冒険者が持ち運ぶのは不可能なのですが)
ついでに高品質の武具のおさらいも兼ねて、高品質の弓の追加ダメージについても。
高品質の武具についてはリプレイ第壱話『大草原の小さなバザー』の後編で解説していますのでここでは割愛します。
さて高品質の弓についてですが、弓の追加ダメージには上で述べたように必要筋力が関係してきます。
そして、高品質とは必要筋力が下がるという事は以前の解説のとおり。そのまま下がった必要筋力で追加ダメージを計算しては、高品質の弓はそうでない弓よりも追加ダメージが下がる場合が生じてしまいます。
そのため高品質の弓の追加ダメージは高品質によって低下する前の必要筋力から算出することとします。このことはルールブックには明記されていなかったと思いますが、そう解釈するのが妥当でしょう。
ここで出した弓を例に挙げると、必要筋力は17で打撃力は24となっています。
打撃力から逆算すると、本来の必筋は19(ボウの打撃力は必要筋力+5なので24−5=19、となります)。つまリ+2品質ということです。
ここで17÷6では無く、本来必筋の19÷6で追加ダメージを計算する、という事ですね。


【GM】【マハム】最後、モーニングスター。
【スズキ】モロゾフ向けアルか。


         う     うん。
だってしょうがなかろー!
誰にも装備できない武具なんて出してもしょうがないんだからさー! むぎー!(落ち着け)
ちゅうことで、TRPG(特にファンタジー)において出される魔法の武具というのは、あらかじめマスターサイドで『これは誰用、これは誰用』と大まかに決められていることがほとんどです。


【GM】【マハム】これはモーニングスター+1。必筋は15、打撃力は22、これも高品質だね。
【スズキ】ところで+1とか+2は魔法アルか?
【GM】魔法ですよ。
【スズキ】+2魔法……このレベルでこれは恐ろしいアルな。
【ウィルヘルム】こんな良い弓貰えるのならかなり安い買い物になったな……
【モロゾフ】ほんとうに ありがとう ございます なの(ちょこん)
【GM】【マハム】あんた達が必死だってわかったからね。必死な若いのは、好きなのさ。
【ココサラキ】ありがとうございますー!(><)
【ウィルヘルム】もっと出しても良かったか……まあいいや、頂いておく。
【GM】【マハム】売ったりしたらひどいからね(笑)。
【ティーナ】どれをどなたが持ちますか?
【スズキ】紀由美ココ、銀の弓ウィル、明けの明星モロゾフでどうカ?
【GM】紀由美……誰?(笑)
【ティーナ】紀由美さん?(笑)
【ココサラキ】鈴木さんの奥さんです
【スズキ】紀由美ヨ。もう変換する気すら失せたアル。
【GM】【マハム】シヴィヌスまでは街道に出てから行くのかい? 新羅台地を抜けて、湖の横を通るかい?


と、ここでフェストのプレイヤーさんが参入。
しばし状況の解説が入ります。


【GM】【マハム】さて、急にひとり増えたがこれからどうするね?
【ティーナ】そうですねお昼前なら、出発しちゃっても良いかもしれませんが……
【GM】ちなみに今の時間はまだ10時ぐらい。
【ルフナ】あ、朝ご飯食べてないや…
【ティーナ】あっ、そういえばお祈りをしてませんでした……親愛なる知識の神ラーダよ、我に貴方の知識を分け与え賜え!インスピレーション!(ころころ)
【モロゾフ】あめ まだ ふってる けれど いっちゃう ?
【スズキ】そういえば、長老は各人得意分野が違うと聞いたあるが、ムディ老、カレラ様、キャシアス 老、以外の後の二人ってどんな人物アルか? マハム老の主観で聞きたいアルよ。
【GM】【マハム】んー、そうだね。チャン老は、悪人じゃないね。善人でもないが。丁度、キャシアス老が魔術の品に示すような執着を、美術品に示すかね。
【スズキ】絵本見せたらとんでもない事になってたかも知れないアルな。
【GM】【マハム】キジマ老は……良くわからないねえ。ムディ老に忠誠を誓っているし、身につけた武術は頼りがいはある。でも無口で無愛想だからね。
【ココサラキ】へー。
【スズキ】なるほど、多謝アルよ。


というところで、入れ違い気味にルフナのプレイヤーさんが落ちました。
どうやらプレイ当夜、あまリ体調が思わしくなかったようです。
みなさんも、くれぐれも無理をおしてまで遊ぶ、というようなことのないようにしましょうね。


【GM】さて、それでは出発するかな?
【フェスト】そうだな。
【モロゾフ】じゅんび は ととのえた ?
【ウィルヘルム】雨降ってるから体力の低下が問題だが。
【GM】シヴィヌスへは2種類のルートがあります。北へ行って街道に出てから向うか、直接北東へ抜けるか。
【スズキ】危険度は直接の方が高いカ?
【フェスト】安全な方で行きたいな、たまには。
【ココサラキ】どっちが安全でしょうー?安全第一。
【モロゾフ】かいどう かな ?
【GM】街道から行った方が安全だね。
【ティーナ】じゃあ街道へ出ましょう。みなさん準備はいいですか?
【フェスト】うむ。
【ウィルヘルム】うむ、準備は良い。ただ魔法の弓は目立つかなあ。
【ウィルヘルム】リエ=フィシアの連中も普通に街道歩いてりゃ文句は言わないだろ。
【GM】ではお昼前に出発です。では新羅台地を抜けて……
【スズキ】遭遇表は作り直したアルか?
【GM】うふふ、創り直したわよ。
【ティーナ】むしろ反応表ですね(笑)。


そうなんだよ、モンスターは出るには出るんだが、みんな脅えてたり満腹だったり……


【GM】目に見えないところで実は色々やっているのが絵本……(ころころ×2)……さて、出発した日の夕方。
【ティーナ】はい。
【GM】(ころころ、出目は5)
【ココサラキ】ご。
【GM】……あれぇ? トラが寝てました。
【フェスト】毛皮か?
【GM】毛皮です。
【フェスト】毛皮だ。
【ウィルヘルム】毛皮が寝てる。
【GM】狩る?ネエ狩る?
【スズキ】なめすアルか?
【ココサラキ】寝てるんだから起こしちゃ駄目ですー(汗)。
【モロゾフ】おこさないように とおり すぎ られる ?
【ティーナ】毛皮のコート……駄目よっ、無益な殺生は……あっ、でも(葛藤)
【ウィルヘルム】ただなめしたりなんだかんだとやってると、到着が遅れるぞ。
【GM】起きないように通りすぎるのは可能ですよ。
【フェスト】まあ食糧にするでもなし、放っておくか。
【ウィルヘルム】まあ毛皮のために狩るのはあまり好かんし。
【ティーナ】行きましょう(虎をじーっと見ながら)。
【ココサラキ】そんなすごく惜しそうな顔しながら通りすぎなくても……
【スズキ】とらつぐみー。
【GM】では、夜になってー。(ころころ)……なんでこんな平和なの。とりあえず夜更け、8時ごろまで何もでません。そろそろ夜営?
【フェスト】そうだな。
【ティーナ】相変わらずの平和ぶりです。
【モロゾフ】しんらだいち さふぁりぱーく ね
【GM】しらぎー(笑)。
【モロゾフ】あっ ごめんなさい(ちょこん)


新羅、でしらぎ、と読むのでした。
ていうかホント平和過ぎるぞ。ランダム遭遇じゃなくて勝手になにか用意した方が良いかなあ?


【ウィルヘルム】とりあえず見張り決めて寝るぞ。
【スズキ】精神点も使ってないし均等に振り分けられるアルよ。
【ティーナ】レーダー持ちの方は?
【ウィルヘルム】レーダー言うな。レンジャー3レベル。
【スズキ】1レベルでアルよ。
【フェスト】察氣がある。一応、な。
【スズキ】コココサラキも持ってた筈アル。
【ココサラキ】2ですー。
【GM】さて、3交代かな?
【フェスト】そうだな。
【GM】では、夜間ー(ころころ×2)……えー。これ出るのー……
【ティーナ】
【GM】んーと。中番は誰かな?
【スズキ】宣言順だと私と言う事になるカ?
【ティーナ】まだ決めてもいないのに……(笑)
【GM】まあ誰でも良いよ(笑)。中番の人はレンジャー+知力か察氣をどうぞ。
【ウィルヘルム】まあスズキが起きてるってことは俺の番じゃねえだろ(ぐー)
【フェスト】俺は最初っぽいしな。
【ココサラキ】すぴー
【スズキ】じゃあワタシで。(ころころ)10ヨ。
【GM】ん、気付いたな。夜営をしている横を、なにやら白い影がひょこひょこと。
【ココサラキ】ああ!そんな課長いけません!それを外すとインフェルノが!(寝言)
【フェスト】白い虎か(何で)。
【スズキ】因幡白兎カ。セージチェックよろし?
【GM】レンジャーかセージでどうぞ。
【ウィルヘルム】ぐー。
【スズキ】(ころころ、出目は3)アイヤー、わからないアルねー。
【GM】うわ知らないや(笑)。それは体長60cmほどの四足動物。尻尾が長くてふわふわ。
【フェスト】……小さい?いやそうでもないか。
【GM】中型の犬ぐらいかな。
【スズキ】敵意は有りそうカ?
【GM】敵意はなさそう。というか、君らを気にもせずにひょこひょこと歩いてます。
【フェスト】ふわふわか……。
【GM】で、焚き火に照り返される白い毛皮はきらきらと輝いてとても美しいのです。
【ティーナ】レオ?!(何)
【モロゾフ】せいれいりょく の ほう は どう ?
【GM】んー、シャーマンが寝ているので(笑)。
【ココサラキ】すぴー。
【ウィルヘルム】ぐー。


良く寝ています。


【スズキ】とりあえずルフナを起こすアルよ。何か居るアルよ、あれ何か判るアルか?
【GM】ルフナにチェックさせるのは……まあ、有りでいいか。(ころころ、出目は3)知らないらしい(笑)。
【スズキ】流石ヨ。
【GM】どうする? 放っておけば去っていきそうだけど。
【スズキ】正体だけは判明させたいのココロ。
【スズキ】レンジャーも可能らしいからウィル起こすアルよ。
【ティーナ】セージ持ってるのに……(ぐぅ)
【GM】では起こされた人はセージかレンジャーでチェックどうぞ。
【スズキ】判定したがってる人を起こすヨ。
【ティーナ】がば(起)。
【ウィルヘルム】起きた。とりあえず、見る(ころころ、何故か出目は3)知らん、寝る。
【ティーナ】じー。(ころころ、出目は6)9です。
【GM】9でも判らない……なんで誰も知らないの……
【ティーナ】わかりません、のでおやすみなさい(すやー)
【ウィルヘルム】精霊力は普通だな?
【GM】精霊力は普通。
【フェスト】……可愛いか?
【モロゾフ】かわいい の ?
【GM】うん、可愛いよ。
【フェスト】捕まえろ(待てれ)。
【ココサラキ】すいよすいよ。
【モロゾフ】おいで おいで って よんで みる ?
【GM】捕まえる? なら……追いかけて捕まえるのはまず不可能なので、餌で誘うか撃ち殺すかネット使うか、どうぞ。
【ココサラキ】おこしてーてーてーんぐー。
【モロゾフ】ここさらき さん は おこせない の ?
【スズキ】判定したがってる人を起こすと宣言したあるが……
【GM】起こしてもらったのなら起きますね。
【モロゾフ】じゃあ おきてて も いい よ ね
【ココサラキ】(ころころ、出目は5)9ですー。
【GM】9は分からず。つーかここまで低いとは……そんな珍しい動物じゃないんだが(汗)。
【スズキ】この出目は一体……


ホントにどうしたんだろう、突然の不調。
まあここでの判定はそう重要というわけでもないのですが(笑)。
と、ここでメルトンが途中参加。恒例の状況説明が入ります。


【GM】では、とりあえず目の前の白いのはどうするね(笑)。
【ココサラキ】かわいーです。えさ上げたら食べるかな?
【ウィルヘルム】とりあえずなんだか分からんものを狩る気もないし、危害を加えそうに無いなら寝てるからな。
【GM】なんだかどやどやと起きたので、白いのはそちらを見てますよ。警戒や敵意では無く、好奇心かな?
【フェスト】ちちちちち。(猫じゃないてゆうか起きてない)
【ティーナ】すやすや。
【GM】【白いの】…………(じー)
【ココサラキ】(餌を持って)おいでおいでー♪
【GM】【白いの】……(恐る恐る近づく)
【モロゾフ】おきて ココサラキ さんが よぶのを みまもる の
【GM】アレですね、見た目は猫です。でかいけど。
【メルトン】ネコか! ネコは大好きだ!
【スズキ】るーるるるるるー。
【メルトン】北の国から?


それはキタキツネ(だったっけ)。


【GM】【白いの】…………(鼻をフンフン言わせて餌の匂いを嗅ぐ)
【ココサラキ】にゃー? 怖がられないところに餌を置いて見守ります
【GM】【白いの】もぐもぐもぐもぐ。
【GM】食べてます。
【モロゾフ】じー。
【GM】【白いの】もぐもぐ。じー。
【ココサラキ】ああん可愛いー!!!
【フェスト】猫か……暖かそうだな。
【モロゾフ】かわいいねー。
【GM】食べ終わってから、またそっち見てます(笑)。
【ココサラキ】もっと食べる?(えさ取りだし)
【GM】【白いの】(てこてこ近寄る)
【フェスト】……ラチがあかんな。
【GM】触れるぐらい近寄ってますよ。
【ココサラキ】撫でても平気そう?
【GM】撫でてみる?
【ココサラキ】なでりなでり
【GM】【白いの】ぐるぐるぐるぐる……(目を細めている)
【モロゾフ】マアー
【モロゾフ】でも つれて いったら たたかい の とき あぶない ね
【フェスト】連れていくのか?
【ココサラキ】この子飼ったら怒られるかなー   あ、そうかー……
【ティーナ】(罠ですそれはきっと罠……(邪推))
【メルトン】なでなでなでー。
【スズキ】名前はレオё。
【GM】つーか誰も知らないんだもんなー(笑)。
【モロゾフ】アルマ さん の おかお が あったら きける のに ね


アルマの“混沌”は《人面疽》。
身体の一部に人の顔の形をした痣がある、というもので、その痣は自律意思と深い知識を持っているのです。
基準値15の知識判定を行なえるのですが、その知識はひどく偏っており、おもに神話伝承の知識に限られてしまいます。
モンスターについてはデーモン、アンデッド、魔法生物、といったところに限られてしまいますので、この白いのについて知っていたかはどうか、というところでしょう。


【GM】【白いの】もぐもぐもぐ(餌食べっぷり)
【ココサラキ】一緒に来る?
【GM】【白いの】じー。とてててててて。
【GM】と、白いのはおなか一杯になったのか、去っていきました。
【ココサラキ】あれ、逃げちゃった?
【GM】えーと、ココサラキ。
【ココサラキ】はいー。
【GM】SCポイント、というものを1点あげます。どこかに書いといてね。
【ココサラキ】scポイント?はいー。


先の白いのはシルバーキャット、という、野生の猫でした。
ココサラキに与えたのはそのままずばり『シルバーキャットポイント』です。
このポイントが今後物語にどう絡んで来るかは、後のお楽しみということでひとつ。
……絡めるかなあ(待ててめえ)。


【GM】さて、ではその夜はなにごとも無くふけまして、二日め、無事街道に出ました。街道には地図には無いけれど宿場町が有りまして、上手くそこを繋げば野宿の必要は無いのです。
【ウィルヘルム】それじゃ平和に街道を進もう。
【モロゾフ】よかった のじゅく は おはだ の たいてき だもの ね。
【GM】ウフ。


フフ、街道は確かに安全です。魔物や盗賊の跳梁はありませんから。
しかし!
諸君、忘れていないかね。
帝都警備師団の若き大隊長、シグルド・ルーゼンバウムその人を!


【GM】(ころころ×2)……あれー……? シグルドー? (ころころ×2)……シヴィヌス、着いちゃった……
【ティーナ】絶好調ですね!(ぐっ)
【モロゾフ】わーい。
【フェスト】ざるだな。
【GM】おかしいって!おかしいって、これ!ムキィー!(錯乱)
【ウィルヘルム】さすが、無能官僚。
【フェスト】やっぱり彼女でも来てたんだろ。


何故だ、何故なんだ! なんでここまでランダム登場しない、シグルド!?
絶対おかしいってこれ! ムゥッキィー!(錯乱)


【GM】はい、ではシヴィヌスです。
【ウィルヘルム】さて、と。上級騎士様の館を探すか。
【ティーナ】ティン・ゴ・ジグルさんでしたっけ……騎士団長ですからそう簡単に会えるかどうか……
【GM】シヴィヌスの外見は、そうだな、んーと。基本的に肥沃な平野の土地なんですね。イメージはペルシアなんだけども……わかり辛いか。
【ウィルヘルム】パルス王国だな(さらに分かりにくくするな)。
【ティーナ】共同浴場で情報集めです。
【GM】そう、ここシヴィヌスには随所に巨大な公衆浴場が有るのです(笑)。
【ココサラキ】おふろー!!
【モロゾフ】おふろ なの ?


いや、まあ、確かにアルスラーン戦記(田中芳樹・著作)の舞台、パルス王国のイメージが多分に入っていますけど(笑)。
ちなみに共同浴場〜のくだりはアルスラーン戦記最新巻でパルス王国の首都、エクバターナに点在する共同浴場で事件が勃発したことからですね。
というところで、今度はスズキがリタイヤ。
お仕事でお疲れのようで、睡魔をおして頑張ってくれましたがここが限界だったようです。


【GM】ともあれ。街には活気がありまして、冒険者も結構見うけられます。
【フェスト】つまりゴロツキだらけってことか。
【GM】んー、いわゆるゴロツキっぽいのはいないね。えっと、シヴィヌス出身の人はいたっけ?
【ティーナ】えーと、さっき落ちちゃったかも?。
【ウィルヘルム】シヴィヌス出身はルフナだったな。
【GM】んじゃ、冒険者レベル+知力で振ってみてちょ。
【モロゾフ】(ころころ)14 なの
【フェスト】(ころころ)14。
【GM】ん、全員知ってるね。シヴィヌスはリエ=フィシア周辺解説に載っているように、騎士団が強力な国なんです。騎士団、正確には騎馬隊ね。
【ウィルヘルム】ヤシャスイーンが得意なんだな(黙れ)。
【ティーナ】パルスですから(何?)
【フェスト】はるか昔(多分3年ぐらい前)に読んだんだがな……


立て続けにアルスラーン戦記ネタ。
すみませんのう、舞台のモデルがモデルなだけに(笑)。
ちなみに『ヤシャスィーン!』はパルス語で『全軍突撃!』の意味です。


【GM】で、そのせいもあってか治安は上々。ダウナーを擁する小フィシアよりもむしろ治安は良いんじゃないかな。あ、それと、この都市は魔法の武具は御法度じゃないですよ。
【ココサラキ】へー。
【ウィルヘルム】となるとそこの団長となると相当腕が立つってことか。
【GM】です。リエ=フィシアでも1、2を争う剣の腕を持っているといわれています。それと、モロゾフとフェストは聞いたことあるな。
【モロゾフ】なに を ?
【GM】騎士団は普段は街に常駐している部隊と東方のシラリヴィア警戒のための部隊と、に分けられています。で、ティン・ゴ・ジグルは、通常はシヴィヌスに常駐しているはずです。
【ティーナ】はず、ですか
【GM】はず、です。すまんね、この辺の国名、覚えづらいのばっかりで(笑)。
【ココサラキ】コングラかりますー。
【ティーナ】遠征でコ=クスあたりに行ってそうな気がしました(邪推)。


それも面白かったかな(おい)。


【ウィルヘルム】まあ気にしてても仕方が無い、探そうぜ。紹介状があるんだし
【モロゾフ】そう ね 
【GM】あ、それと今の時間は夕方4時。そろそろ夕日が玲帝山の尾根にかかる頃です。
【フェスト】宿を探すか。
【ティーナ】先に宿を見つけましょう。
【GM】宿は簡単に見つかりますね、贅沢を言わなければ。
【ココサラキ】いえませんー(TT)
【メルトン】ぐっ……
【モロゾフ】ぜいたく なんて いえない の
【ウィルヘルム】安いところを探す、という贅沢を。
【GM】まあ、一泊30ガメルのところもありますので、そこかな?
【ティーナ】じゃあ、そこにしましょう。
【GM】では宿をとって……翌朝まで待つ? それともアクションする?
【メルトン】アクショーン。
【ティーナ】夕方なら……まだ可能性はありますので行ってみましょう。
【ココサラキ】行ってみましょうー。
【フェスト】そうだな。
【モロゾフ】はやい ほうが いい のね にっちゅう は しごと していると おもうし
【ウィルヘルム】そうだな、上級騎士の住んでる場所なんて限られてるだろ。勤務だって王城だろうし。
【GM】では、まずは王城周辺に。貧富の差が少ないシヴィヌスといっても、流石に王城周辺には立派な建物が並んでいます。
【メルトン】ひーまぶしいー。
【GM】探すまでも無く、騎士団の錬兵場とかが見つかりますね。もっとも、馬は街の外にいるけども。
【ティーナ】では、近くの人にお話を。
【GM】【近くの人】なんだい?
【GM】と、商家の若旦那風の兄さんが。
【ティーナ】はい、ティン・ゴ・ジグルという方を探しているのですが……
【モロゾフ】あのね ティン・ゴ・ジグル さん は いま どこに いるか しってる ?
【ウィルヘルム】ここの団長のティン・ゴ・ジグル様の住居はどこなのでしょうか?
【GM】【兄さん】ははあ、あんた達、シヴィヌスに来たばかりの冒険者だね?
【ティーナ】あ、はい、そうなんです。
【GM】【兄さん】うんうん、わかるわかる。豪勇をもって知られるティン様の勇姿を見たいとおもうのは当然だからねえ。
【ココサラキ】ふぁんなんですー。
【GM】【兄さん】今どこにいるかはわからないけれど、多分この時間なら騎士団宿舎じゃ無いかな? ティン様はまだ独身で、宿舎に寝泊りしておられるようだし。
【ウィルヘルム】質素だな……
【GM】【兄さん】でも会えるとは思わない方が良いよ、御多忙な方だから。出掛けにちらりと見れたら幸運だとおもう程度にしておくべきだね。
【ティーナ】ご親切にありがとうございます(ぺこり)。
【GM】【兄さん】いやいや、シヴィヌスっ子は旅人には親切なんだよ。富をもたらしてくれるからね。
【モロゾフ】よい しゅうかん ね
【ウィルヘルム】こりゃあれだな、小フィシアよりずっと過ごしやすそうだ。
【GM】小フィシアほど、遺跡の数には恵まれてませんけどね。
【ティーナ】それじゃあ向かってみましょう。
【GM】騎士団宿舎も程なく見つかりますね。貧相ではない程度の威容を備えた建物ですが、質実剛健といったおもむきですね。
【ココサラキ】受付なんて普通ないですよねー?
【GM】入り口には衛兵が立っていますよ。
【ココサラキ】あ、衛兵さんに聞けるかな。
【GM】【衛兵】ん、ここは騎士団関係者以外は立ち入り禁止だぞ。
【ティーナ】あのすいません、ティン・ゴ・ジグル様はいらっしゃいますでしょうか?
【ウィルヘルム】ああ、すまん。実はティン様にお会いしたいのだが……
【GM】【衛兵】団長にか? うーん、約束とかは有るのか? 団長は御多忙だからな、約束が無い人とは取り次げないんだ。
【ティーナ】はい、紹介状が。
【ココサラキ】紹介状では駄目でしょうか?
【GM】【衛兵】紹介状? 見せてもらえるかな。
【GM】とかやっていますと。えーっと……レンジャーかシーフで聞き耳!
【ウィルヘルム】(ころころ)8、何も聞こえんなあ
【GM】今日は不調だねえ。
【ウィルヘルム】(衛兵に)そこをなんとか取り次いでもらえないだろうか(聞こえなかったっぷり)。
【GM】【衛兵】とりあえず、副長に紹介状を見せてくるから、それまで……(気付いてないっぷり)
【ココサラキ】(ころころ)10ー。聞えるかな?
【GM】ん、ココサラキは聞こえた。なにやら入り口の方から話し声が。
【GM】【A】……というわけなのです、ティン様。
【GM】【B】ふむ。わかった、可能な限りは協力しよう。
【GM】【A】ご理解頂き、幸いです。
【GM】と、こちらへ歩きながらの会話っぽい。
【ココサラキ】あ、ご本人いらっしゃるみたいです
【モロゾフ】マアー
【ティーナ】わあー。
【GM】さて、ココサラキは聞き覚えがあるかな。冒険者レベル+知力でチェック!
【ココサラキ】知力ー!?(ころころ)うう、低いです。8。
【GM】そりゃ覚えて無いなあ(笑)。さて、そうこうしていると奥から人が2人ほど。ひとりはがっしりとした体躯の、40がらみの男性。綺麗に整えられた口髭が、精悍で彫りの深い顔に似合っています。
【ウィルヘルム】これが団長かな?
【メルトン】はっ!好み?!(オイ)
【GM】しなやかに隙の無い歩き方から相当に腕の立つ戦士だと知れますね。
【モロゾフ】つよそう なの ね
【GM】でもって。その男性と話しながらこちらに来たのが、皆さんおなじみの無能官僚、シグルド・ルーゼンバウムその人です(笑)。
【メルトン】無能なん?(小声)
【ウィルヘルム】警備がざるだし。
【GM】有能なんだけど、ダイスのせいで……
【モロゾフ】ふこう なの ね
【メルトン】有能だけど不幸なのね。
【GM】【シグルド】なにしろ、連中は……(皆を見て固まる)
【ココサラキ】あ(固まる)
【モロゾフ】(シグルドを見てふたをしめる)
【GM】【B】? いかがなされた、ルーゼンバウム卿?
【ココサラキ】るーぜんばうむ卿?


シグルドのことですよ。
シグルド・ルーゼンバウム、というのが彼のフルネームです。


【メルトン】ええとええと。
【GM】【衛兵】あ、団長。こちらの方々が、団長にお会いしたいと。
【ティーナ】あっ、ざる。
【フェスト】なんだまたお前か。
【ウィルヘルム】よく会うな。
【GM】【Bっていうかティン・ゴ・ジグル】ふむ? 申し訳無いが、あらかじめ予定に無い人との面会は断っているのだ。
【GM】【シグルド】ジグル卿、こいつらです!
【フェスト】こいつら?
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】む?
【ウィルヘルム】ではこの場で面会の取り付けをって、俺達が何か?
【メルトン】えっえっ。
【GM】【シグルド】ええい、とぼけるな。貴様らが不法に魔法の品を入手したことは既に調査済みだ!
【ティーナ】不法にですか?
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】ふむ? というと、この者たちが先程卿の言っていた?
【GM】やや慌てぶりのシグルドに対し、ティン・ゴ・ジグルはあくまで落ち着いてます。
【メルトン】不法  なの?
【フェスト】不法に?
【ティーナ】では、どのような品を?
【フェスト】まさかさっき貰ったとかいう奴じゃないだろうな。
【GM】【シグルド】杖と本だ。持っているだろう、エルライン・ルフの遺作を。
【フェスト】俺達がか?
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】(腕組みをしながら一歩引いて見ている)
【ティーナ】(ルフナさん居ないから……(笑))
【GM】……あ。
【フェスト】いないな。
【GM】いや、いるんだい、さっきセージチェックしたし(笑)。
【ウィルヘルム】調査済みって……何故我々だと?
【ココサラキ】私達はジグルさんにお話があってきたんです。
【GM】【シグルド】われわれ帝都警備師団は随所に内偵の者をはなっている。そこからの情報だ。ともあれ、同行して貰うぞ。
【ティーナ】魔法の品は確かに持っています。
【ウィルヘルム】正当な取引で手に入れたけどな。
【ティーナ】ですが、これを見てください(ダガーを取り出す)。
【GM】えッ、見せちゃうの?
【モロゾフ】マアー
【ティーナ】えっ?(笑)
【モロゾフ】しんちょう に うごかなきゃ
【ココサラキ】です。
【GM】いや、それってアレでしょ、キャシアスが貸してくれたダガーでしょ?(笑)
【フェスト】やれやれ。
【ティーナ】そうですけど、借り物ですよ、って(笑)


まさか予想外の行動。
だってあれですよ、ここでそのダガーを見せても事態は何も好転しないですよ?
シグルドは“どこからか”杖と絵本の情報を得ているんですよ?
ここでまさかのこの行動は最悪といって良い選択でした。


【GM】まあ、見せちゃうのなら……
【GM】【シグルド】!? この短剣をどこで手に入れた?
【フェスト】借りた、らしいな。俺は良く知らんが。
【モロゾフ】かりもの なの …
【ティーナ】これは人から借りたものですが、必ず返さなくてはなりません。
【GM】【シグルド】その人とは誰だ?
【メルトン】返さないといけないのよね……高いのに
【ティーナ】う……
【メルトン】ティーナさん!だめです!自分に負けちゃだめです!
【ティーナ】売ると私の身が危ないので大丈夫です(笑)


いやそーゆーことじゃなくて。


【モロゾフ】いう ひつよう ある の ?
【GM】いや、そもそもその人ってどの『その人』なのかな、と。
【モロゾフ】わたし たち の ゆうじん なの
【ウィルヘルム】らしい。
【モロゾフ】ぼうけん の たすけに と こうい で かして くれた の よ
【ティーナ】友人……?まあ、友人と言うことで……(酷)
【ウィルヘルム】人に借りたもの、としか言ってないし。


いや論点はそこでもなくってー。


【GM】【シグルド】この短剣はな、小フィシアにおいても各騎士団長の職にある者にしか授けられない品なんだ。
【ティーナ】まあ。確か……なんでしたっけ、名前。
【フェスト】キャシアスだろ。
【ウィルヘルム】借りた本人が忘れるなよ。
【モロゾフ】なまえ まで おしえて いい の ?
【GM】言うのかー、言っちゃうのかー。
【フェスト】俺はその場にいなかったから借りた奴に任せるしかないんだが。
【GM】名前、いうの?
【ウィルヘルム】クリスに任せる
【フェスト】言わない方が良いとは思うが以下略だ。
【ティーナ】どちらにしろ連行されそうなので……
【フェスト】その後の事があるだろうが。
【モロゾフ】むこう から いわれなかった し わざわざ こちら から いわなくても いいんじゃ ない の ?
【GM】【シグルド】いずれにしろ来てもらおう。その短剣を貸した人間とやらについても尋ねなければならん。
【ティーナ】貴方には教えられません、その人に迷惑がかかるかもしれません、ってあー。
【メルトン】ぎょわぁー。
【フェスト】全くやれやれだ。
【ココサラキ】ていうか私達が用があるのはシグルドさんじゃなくってティンさんなんですー。
【メルトン】誰だ短剣見せたのー(涙)。
【フェスト】ティーナだろ。
【ティーナ】はーい
【GM】【シグルド】ジグル卿、騎士団施設の牢屋をお借りします。それと、衛兵を数名。
【メルトン】投獄なのー!? いやだーこんな無能に捕まるなんてー。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】まあ構わんが。(衛兵に)おい、今休憩中の第2分隊を読んで来い。
【GM】【衛兵】は、はあ。
【ティーナ】そ、その前に。
【GM】【シグルド】なんだ。
【ティーナ】ティン様にどうしてもお話したいことが。
【ココサラキ】マハムさんからの紹介状もあるんです!お願いします、5分で構いませんからシグルドさんノ前にお話を聞いて頂けませんか。
【ウィルヘルム】こら、ココ。そういうのは……
【モロゾフ】できれば ティン さん だけ と おはなし したい の
【GM】【シグルド】自分の立場をわきまえろ、貴様ら。
【ココサラキ】
【フェスト】お前には聞いていない。
【GM】あのねー、君達は今、まさに捕まえられた容疑者なのよ(笑)。


どうしてこうも悪い方へ悪い方へと……
あのね、何度も言っているように、小フィシアでの無断の遺跡探索及び魔法の品の盗掘は重罪なの。
君達は言ってみれば国外に逃亡した容疑者なの。
ここが小フィシアではないといっても、容疑者が逃げ込んでいた都市の一面識も無いVIPに直訴したいから逮捕を待って、といって逮捕を待つ刑事はいないでしょ?
さて困りました。


【GM】ティン・ゴ・ジグルもとりあえずはシグルドに協力する姿勢ですね。
【モロゾフ】おとなしく つかまる しか ない の ?
【ティーナ】ここで暴れたら危険ですよ(汗)。
【GM】抵抗する? 今ならシグルド、ティン・ゴ・ジグル、衛兵、の三人しかいないけど……
【ウィルヘルム】衛兵20人より危険だ。
【フェスト】チッ、不本意すぎるが仕方無い。
【ウィルヘルム】暴れたらさらに立場が悪くなりそうだしな、仕方ねえ
【フェスト】腹は立つがな、仕方ない。
【ココサラキ】ううー。
【フェスト】そもそも何故こうなったんだろうな。
【ウィルヘルム】シグルドがこの国まで我々を探していたというのが意外だな。そもそも何故我々に特定できたのかが謎だ。
【フェスト】内偵とやらが誰のことかも解らんしな。


だからそれに理由はあるんですって。
ヒントも出しているんですって。
参加していなかった二人はもしかしたら気付いていたのかもしれないですが。


【ティーナ】しかもルフナさん居ないのに
【GM】いるっての(笑)。


さっき判定させたやんけ(笑)。


【GM】ではまもなく衛兵が第2分隊を連れてきまして、皆様を騎士団施設の牢屋にごあんなーい。
【ティーナ】わあー。
【GM】一応男女は分けられてますけど、隣あっていますので会話などは出来ますね。
【モロゾフ】わたし は ちゃんと じょせい よう の ろう に いる の かしら …
【GM】ちゃんと女性の方に入ってますよ。衛兵も『どっちだ?』『さあ……』と相当悩みましたが。
【ココサラキ】失礼です!ぷんすか。
【モロゾフ】て に なわ を かけられたり する の かしら
【GM】縛られたりはしていませんよ。ただし、装備は鎧も含めて没収されています。
【モロゾフ】よろい だけ は だめ !
【メルトン】モロタン…
【ココサラキ】…どうなってるんだろうー(戦慄)
【メルトン】これはこれでチャンス!
【モロゾフ】よろい が ない と はずかしい の !


そうは言ってもまさか装備をそのままに拘留するわけにも……


【フェスト】しかしまあ、ふと思ったのだが。
【ティーナ】はい?
【ウィルヘルム】ん?
【フェスト】今のところエルラインの影響が出ている奴は誰だったかな。
【ココサラキ】はいー。
【ウィルヘルム】俺とココ、それにアルマだな。
【フェスト】地味なのしかいないんだが……アルマがいれば1発でそれと解るんだろうが。
【ウィルヘルム】派手なのは後で花開くらしい。
【ティーナ】ここら辺で誰か発現するのを祈るだけです(祈)。


そーゆーワケにもいきません。
というかこの時点でゲームマスターは本気でどうしようか悩んでいました。
だって、どう考えても牢屋から脱出させる上手い言い訳思いつかないんですもの(汗)。


【GM】さて、牢に入れられてしばらくしますとシグルドがやってきまして。
【GM】【シグルド】本来なら休むまもなく尋問なのだが、今は私のスタッフが到着していないのでな。
【フェスト】フン。
【GM】【シグルド】尋問は翌朝から行なう。ひとつ言っておくが、シヴィヌスだから小フィシアの法が適用され無いなどとは思わないことだ。いずこの国に行っても、犯罪者は犯罪者だ。
【ウィルヘルム】なるほどねえ。それにしてもあんたみたいな偉いさんが出張ってまで逮捕して真犯人が他所に逃げてたら大失態だよなあ。
【ティーナ】とりあえず捕まえたかったんですね、きっと。


だから君達を指名手配するだけの情報はあるんだって……仮にも騎士団長に協力を要請しているんだからあてずっぽうの情報だけで動けるはずないでしょう(笑)。


【フェスト】そもそも内偵がいながらこの場に至るまで逮捕できなかった無能さは棚の上に置くか。まあ良い度胸だ。
【メルトン】むーのーう!むーのーう!(牢屋に響く無能コール)


はいはい、シグルドを蔑むとそれだけ自分たちを貶めることになるので程ほどにね。


【モロゾフ】そんな こと より よろい は はいで る の !?
【GM】【シグルド】ええい、鎧の代わりに服でも着ておけ。
【モロゾフ】はいだ の !?
【GM】さて、シグルドが去りまして、牢屋には静寂が訪れます。
【メルトン】女の子だもんねぇ。ひどいよねえ。
【モロゾフ】す  す  すけべ !!(えー!?)


鎧以外に何も着ていないという点に問題があるとは誰も思わない辺り素敵です。


【GM】月明かりも差し込まぬ牢屋の中、隙間風がやけに冷たく感じられます。
【フェスト】酒は持ち込めたのか?
【ウィルヘルム】このままでいるってのは性に合わないんだが、草走りもいないしなあ(いや、いるけど)。
【GM】持ちこめるはずないっしょ(笑)。
【フェスト】つまらん。起きていても仕方ない、寝るか。
【メルトン】毛布くれ毛布!ふて寝だ!
【モロゾフ】もうふ に くるまって おく の …
【GM】さて、夜中の2時ごろ。
【ティーナ】すやー
【GM】【???】起きたまえ。話がある。
【ティーナ】
【GM】と、男性部屋に声が。
【メルトン】ぬう。誰ー。
【ウィルヘルム】ティン様ですか。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】そうだ。
【フェスト】何だ。
【モロゾフ】め だけ もうふ の すきま から だす の
【GM】ちなみに、牢屋の中に入ってますよ。鍵はかかったままだけどね。


致し方なく苦肉の策。
本当なら絶対にありえないことですが、ここでティン・ゴ・ジグルに登場願いました。
うーん、ティン・ゴ・ジグルとは、もうちょっと時間をかけて接触させたかったのですが……このままでは翌日小フィシアに護送されて近日中に裁判を受けさせられる羽目になってしまいます。
話の展開上不自然になってしまいますが、仕方ありません。
あらゆることに目をつぶってリエ=フィシア東部きっての英雄、ティン・ゴ・ジグルの御出馬です。


【ウィルヘルム】来てくれるとは思ってたが。紹介状、はどうなったっけ?
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】あまり大声は出さないように。とりあえず、マハム老からの紹介状は見せてもらったが、私に何か用があったのだろう? マハム老が、さして重要でない人物に紹介状を託すとは思えん。ひとまず、話を聞かせてもらおうか。
【フェスト】エルライン・ルフについての話だが……俺はいなかったからよく知らん。他の奴に聞け(てめえー)。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】……エルライン・ルフか。
【フェスト】まあ簡潔に言えば、あんたと同じ目に遭った人間がここにいるということだ。
【メルトン】ええとええとまぁ色々ありましてかくかくしかじか。
【ウィルヘルム】マハム老からの紹介状、ということで多分あなたにも察しはついているとは思うが、実はエルライン・ルフのおかげというかせいで異能を持つことについて、相談をしたかったのだが
【GM】んーと、全部話しちゃう?
【フェスト】話す為に来たんじゃないのか?
【ウィルヘルム】そのために来たのだろう。
【フェスト】俺はキャシアスに話聞いてないから放っておくと全部話すぞ。
【GM】全部話しちゃうのなら……
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】ほう、なるほどな。諸君もか。
【フェスト】まあな。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】しかし、マハム老も困ったお方だ。他言無用と言って有るのに……
【モロゾフ】はずかしい から ずっと すみ で だまって なみだめ なの
【ココサラキ】(モロたんさんを撫でり)
【ティーナ】私の毛布も貸してあげますから……
【ウィルヘルム】俺の身についた能力は随分地味だが、他の連中はどんな能力が発現するか皆目分からなくて、な。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】さて、とは言うものの。話だけで信用しろと言うのも虫が良いと思わないかね? 紹介状があるにしても、だ。誰でも良い、ひとつ私に諸君の宿した“混沌”を見せては貰えまいか。
【フェスト】ほれやれ。
【ココサラキ】見た目で一番解り易いのは…アルマさん?
【ウィルヘルム】うーむ、見せられるか、というと……
【モロゾフ】うるさく しない のうりょく の ほうが いい の …(なみだごえで)
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】相手が必要なら、私がなろう。
【ティーナ】わあー。
【GM】つまり、殴って示せ、ってことですね(笑)。
【ココサラキ】えっえええっ
【メルトン】どんとやっちゃえ。
【ウィルヘルム】消耗を見せてやろうか。相手の能力が上がれば分かるくらいの経験は積んでいるだろう。
【GM】うぃす、どうぞ。
【ウィルヘルム】筋力ボーナスを+1する。一番分かりやすいだろ。筋力B+4なんて普通はいないし(普通じゃないのはいる)。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】……なるほど。自らの身体に働きかけるのだな。信用しよう。諸君らの宿した“混沌”を。
【フェスト】全員が全員発現した訳ではないがな。
【ウィルヘルム】これから発現する可能性は高いな。
【フェスト】この3人以外は発現したかどうかも解らん。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】さて、その上で、私に相談したいこととはなにかな。
【フェスト】で、相談とは何のことだ(待ててめえ)。キャシアスとの詳しい話を知らんから俺は黙るぞ。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】何か話があったのではないかね? 同じくあの狂気に触れたよしみだ、出来ることはしてやりたいが。


うう、一国の騎士団長がこんなに腰が軽くて良いはずがないー(涙)。


【ウィルヘルム】この混沌をどうして宿してどうこれと付き合ってきたか、について相談したかった、のか?俺もよく分からんが
【ティーナ】(後はエルラインの作品が何処にとか……(寝言))
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】ふむ……そうだな。まず私の“混沌”を見せよう。
【GM】そういうと、ティン・ゴ・ジグルは牢の壁に手を当てまして。そのまま、気合を発するでも無く、するっと手が壁に沈みこみます。
【モロゾフ】マア
【メルトン】ぎゃあ。
【GM】手を引くとそこには手の形の穴が。
【メルトン】シャイニングフィンガーか!
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】これが私の宿した“混沌”だ。武器に乗せることも出来るので、私は《破砕》と呼んでいるがね。
【フェスト】ふむ。
【ココサラキ】すごい……
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】わかるだろう。私は騎士の家に生まれ、武芸を尊び、そして戦場で生きてきた。この“混沌”が戦場で、どう役に立つか。
【ウィルヘルム】なるほどな。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】宿したきっかけは、シヴィヌスのとある貴族の家に招かれた時だ。まだ私が少年の時だな。昔はこれでも読書家だった私は、その家の書庫で様々な本を読んでいた。その時だ、あの緑色の本を読んだのは。
【ティーナ】緑の……
【ウィルヘルム】やはり絵本か……
【ティーナ】(というか私は寝てるんでした、すー)
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】あとは恐らく諸君らと同じだな。もっとも、私の場合は“混沌”が良い方向に働いたわけだが。諸君らはこれからどうする気だね?
【フェスト】さあな。取り敢えずこいつがどう変化をもたらしたのかは知りたいが。
【ウィルヘルム】諸国を廻って混沌の謎を解くつもりでいたが……
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】ふむ。私の場合はすべてをあの本が教えてくれたからな。
【ウィルヘルム】どうにも俺達の作品はあれで完結するほど生やさしいものじゃないようだったのでね。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】諸君らの場合は違うのか……ん、待てよ、あの緋色の本がそうか!
【ココサラキ】
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】なるほど、私も話に聞いただけだが、もしやあれは『いっさつのほん』か?
【ウィルヘルム】開けられない書物のことをいっているのならそうだ。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】そうか、実在したのか……
【フェスト】はた迷惑には変わりない。
【モロゾフ】それで とうめん は リエ=イン に いく つもり だった の でも …
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】リエ=インに? それはまたなぜ。いや、聞かぬ方が良いな。
【モロゾフ】つかまる し ひっく(嗚咽?) よろい は とられる し ひっく どうすれば いいのか ひっく
【フェスト】解った解った。
【ウィルヘルム】よし、モロたんそのまま泣き落としだ(泣き落とし?)。
【ココサラキ】撫でり、わたしの毛布も使ってくださいー。
【モロゾフ】うっ うっ ありがとう ひっく
【ティーナ】モロゾフさんの嗚咽(?)が……(むくり)
【メルトン】かわいそうにのう。鎧はなんとかするから泣きやんでー。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】……ふむ。幸い、ルーゼンバウム卿には貸しがある。しばし待ちたまえ。
【GM】そう言って、ティン・ゴ・ジグルは牢を出ていきます。
【ココサラキ】不安げ。あの人根にもちそうですからー…
【GM】やがて部下に荷物を持たせて戻ってきますね。
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】諸君らの荷物だ。装備を整えたまえ。
【モロゾフ】あっ
【ココサラキ】ティンさん……でもシグルドさんにはなんて?
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】なに、この牢は古くてな。朝起きて壁が崩れていたとしても不思議はない。
【ウィルヘルム】感謝。恩に着る。
【GM】ティン・ゴ・ジグルは牢の壁、外に面した方を《破砕》で崩し始めます。
【ティーナ】
【モロゾフ】あ ありがとう ございます ありがとう ありがとう(ひっく)
【ティーナ】これは一体?(起き抜けで状況不明)
【モロゾフ】さっそく きがえる の もうふ の なか で (もぞもぞ)
【メルトン】よかったねぇー。
【ココサラキ】かぽん(バケツをはめる)あ。反対に
【ティーナ】あっ
【モロゾフ】きがえた の
【メルトン】     えっ。
【モロゾフ】もどす の
【ココサラキ】じゃあ中身を入れたままくるりと(中身言うな)
【ウィルヘルム】混沌のことで何か分かったら連絡する。それともあんたは全てを知っているのだったか
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】いいや。とりあえず害は無い、という事だけだな。“混沌”は、基本的に宿主を守ろうとするはずだ。
【モロゾフ】あらためて ありがとう なの あなたは しんし ね (ちょこん)
【GM】【ティン・ゴ・ジグル】シヴィヌスの騎士は、皆そうだ。
【モロゾフ】おぼえて おく の
【メルトン】ありがとうですよー。
【ココサラキ】ありがとうございました(ペこり)
【ティーナ】お世話になりました(汗)


ホントにお世話しましたよう!(笑)
ああー、シナリオがァーシヴィヌスでのシナリオがひとつ消えたぁー(涙)。


【GM】【ティン・ゴ・ジグル】さて、夜明け前に出たまえ。逃亡には、今が一番適した時間だ。
【フェスト】すまんな。
【ティーナ】では……
【GM】では、皆さんは夜半のシヴィヌスを抜けて、北のトラッカートへ向う街道へ。
【ココサラキ】すってこすってこ。
【ウィルヘルム】逃げろ逃げろ。
【モロゾフ】あのね ほんとうは とても いけない と おもう けれど ひとつだけ さけばせて ほしい の <シヴィヌス を でる とき
【ティーナ】
【GM】な、何をでしょう。
【モロゾフ】シグルド さん の へんたい − !!
【ティーナ】へんたいー!
【メルトン】へんたいでしかも無能ー!
【ココサラキ】たーい!
【フェスト】……まあ好きにさせとこう。
【モロゾフ】いけないこと だけど ちょっと すっきり
【GM】さて(笑)。街道かな? それとも、玲帝山ふもとの樹海を抜ける?


本来、この位置=玲帝山南東部には樹海などありませんでした。
ええ、そうです、まさにプレイ中に存在したことにしてしまいました。


【ウィルヘルム】樹海は凄まじく危険そうだが……
【ティーナ】樹海は帰って来れなくなりそうです。
【GM】んー、レンジャーかバードかな。知力チェックをどうぞ。
【ウィルヘルム】(ころころ)10。
【ココサラキ】(ころころ)11ですー。
【GM】ふたりの知る限り、このシヴィヌス、玲帝山、トラッカートに囲まれた樹海はうっそうと生い茂りっぷりなのですが、危険な魔物はいないとのこと。
【ウィルヘルム】危険は無いのだな。
【GM】ただし、地形の複雑さはすさまじく、この樹海を抜けて玲帝山へ挑むのは無理といわれています。
【モロゾフ】まよわない ように しない と
【GM】一説によれば『迷いの森』だとも言われているけれども、真偽の程は不明。
【ティーナ】インスピレーションしておきましょう。
【メルトン】ああう。またあの神様出るのか。
【ティーナ】親(略)ン!(ころころ、出目は5)
【ウィルヘルム】愛なるラーダ神よ、我に知識を授けたまえ、インスピレーショ、なのかそれとも他のが入るのか。
【メルトン】歯磨き粉が歯磨き粉が(トラウマ)。
【GM】【ラーダ】んあ?(ねボケ眼)
【メルトン】寝てらっしゃいましたか、神様。
【GM】さてそれを踏まえた上で、街道?樹海?
【ウィルヘルム】迷いの森なら精霊力がおかしくなってそうな気もするが……俺のレンジャー技能で地形を見極めるのは相当厳しいぞ。
【モロゾフ】おって が くる かも しれない し じゅかい の ほう が いい かも …
【ティーナ】うーん……
【メルトン】樹海へGO。
【ウィルヘルム】追っ手がかかるのは多分日が登ってからだろうし……それまでに姿をくらませられるかな?(地図確認中)
【ティーナ】樹海でしょうか
【ウィルヘルム】まあ樹海ルートで
【GM】呪歌異化な?
【モロゾフ】すごーい
【GM】……樹海かな? です。


ほんとうすごーい。
ていうか、発言する前に気付こうよ、私。


【GM】では闇夜にまぎれて樹海に入ったところで……セーブしましょか。危険な魔物はいなくても、ここも私のダイスキな野生動物の宝庫だしねえ。
【メルトン】あっ野生動物なら食べれる? 食べれるの?
【GM】食べられますよ。普通は(笑)。
【ウィルヘルム】野生動物は大抵食えるぞ。
【ココサラキ】食べちゃ駄目ですー!?
【ココサラキ】さっきの白い子でてこないかなー
【ティーナ】新羅台地の生き物ですから……
【モロゾフ】それ に しても シグルド さん は ゆるせ ない の ! こんど あったら びんた とか して やるんだから !
【GM】【シグルドinベッド】びくっ!


予想を遥かに外回る(上回る、ではなく)展開になってしまいました。
どうするGM、どうなるシナリオ!
そしてシグルドはびんたとかされてしまうのか!?
風雲急を告げるかもしれないかもしれないこともないと思われる次回を待て!






TRPGの部屋  エルラインの絵本

茶処日ノ出屋