宇宙世紀0079。地球より最も離れたコロニー群『サイド3』はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に対して独立戦争を挑んだ。
開戦後、膠着状態を見せていた両軍の間にちょっとした事件が起きた。
ジオン軍には連邦の『V作戦』というコードを持つ計画の存在がキャッチされ、
連邦には、その『V作戦』が本来行われるはずだった宇宙要塞ルナツーからサイド7に、その任務が移行された。
そして、両者の間にたゆたう、勢力と呼ぶにはあまりに儚い彼らもまた。
ジャッ!
一条の光線が虚空を切り裂く。何者をも貫く電光の如きそれは、幾つもの小さな爆発を伴って突き進む。そして
轟ッ!!
大輪の華が咲く。着弾の結果を祝うかのような、大きな爆光。虚無ともいえるこの空間に咲いた一瞬の輝き。
「ヒョウ♪」
満足げな声を漏らした彼は、続いてその感想を素直に述べる。
「中々ゴキゲンな武器じゃねェかよ、このビームライフルってヤツは」
「はい、これも連邦の『V作戦』をMSごと奪取できた御陰です」
上機嫌のドク・ダーム試験官に、彼つきのメカニックマンも愛想よく応える。彼らはここ、サイド7にほど近い暗礁空域で、MSの運用データを収集していた。これが本来、戦争などない時期における、ディアナス社の試験官が行う通常業務である。
最も、戦時中である現段階に、その常識は全く無意味と化しているのだが・・・。
先日彼ら『ディアナス社・軍需部門・実務プロジェクトチーム(通称ダガー)』は、連邦の『V作戦』奪取行動を行い、その全てを鹵獲するという多大なる成果を挙げた。地球連邦政府の反攻作戦に遅延をもたらしたことはもちろんのこと、ジオニック社すらその開
発に成功していない、MS用小型ビーム兵器のデータと実物を手に入れたこと、彼ら企業にとってこれ以上のことはない。
以前、ドクの駆るMS・ジムのデータを連邦から譲り受けた時と共にその開発途中の設計図は彼らの手元にあったものの、図面通りに設計された試作品は充分に能力を発揮しなかったのだ。開発元の連邦が運用試験に用いていたそれを得る事が出来たのは社にとって
僥倖だったといえよう。
「やっぱモノホンはいいねェ」
慨嘆と共にビームを連射するドク。軽口を乗せた操縦であるにも関わらず、その光の槍は違わず本数分の大輪を宇宙の荒野に展開させていく。彼もまたディアナス社きっての技術者であり、幾度も戦場を駆けた歴戦のMS乗りであるのだ。標的を狙撃、などという単
純な作業など、片手間にも充分なことだった。
「はい。MSによるビーム兵器の運用は、戦術核を封印されたMSに不可欠だと思われます」
この戦争でのABC兵器を封印することを取りまとめた条文、南極条約については今更言うまでも無いだろう。レビルという一人の将校がこの休戦調印を目的とした会談を『戦争ルールの取り決め』に格下げしてしまった。結果、MSは圧倒的火力の源というべき『戦術核』を失ったのだ。
「でも、ま、撃って『はいオシマイ』なのはいただけないけどな」
ビームの残量ゲージを見つめつつ、ドクはワザとらしく嘆いてみせた。それがメカニックマンの弱点だと知っているからだ。
「げ、現在、エネルギーCAPシステムを応用した、カートリッジの開発に着手しております!」
ドクの思惑通り、彼は狼狽しながらも律儀に応える。
そう、MS携帯を前提としたビーム兵器の弱点は、通常兵器のような弾薬補給が効かない点にある。マシンガンやバズーカのような予備弾束を持ち歩くことが出来ないのだ。
まさしく「撃ちっぱなし」。
「まあ開発部の連中には徹夜で頑張ってもらってくれや」
慰めとも追い打ちとも付かぬ台詞を投げかけ、ドクは残りのテスト項目を消化にかかった。
「けっ!」
吐き捨てた怒りは誰の耳にも届いただろう。しかし、それに呼応する者は誰もいなかった。
その静寂に彼は耐えきれなかったのか、
「忌々しいジオン野郎共が!!」
意味のない怒声を響かせる――或いは、それが自分に出来る唯一の行動だと知っているのだろうか。
ここは連邦の要塞・ルナツーの一角。
先ほどまで息巻いていた男・ルーカス・ウェイ少尉は剣幕の勢いを抑えることなく、そのままドサリと座り込んだ。その不機嫌そうな視線は彼の盟友達に向けられていた。
そう、彼らは『V作戦』において重要な役割を担うはずであった『強襲揚陸艦ホワイトウィング』のクルーである・・・正確は「であった」と言うべきだろうか。
100名にも満たない数ではあるが、その全てがそう広いといえないこの一室に閉じ込められている。いや、全てではない。ひとりだけ、この場にいない人物がいた。その人物――ホワイトウィングの艦長だった士官は今、別室に招かれているのだ。
諮問、という形で。
彼らは選ばれた人材達であった。連邦がジオン公国に対して行う反攻の尖兵たる大役を任されたメンバーであった。ルナツーに向かう航路中の彼らは希望に燃えていた。誇りを胸に抱えていた。
宇宙人どもの侵略を叩き潰す、正義の剣。これが地球に棲むアースノイドが彼ら連邦の精鋭に望む姿だ。
しかし、今はどうか。
(どいつもこいつも牙を抜かれやがって・・・)
ルーカスの感じたことは正しい。彼らは皆、意気消沈の極みにあった。それはそうだろう、3隻もの戦力を有した彼らがたった3機のMSに一方的に打ちのめされ、抵抗の間もなく護衛艦は撃破・沈黙、頼みの綱であるMSはたった1機のザクに振りまわされた挙句にホワイトウィングを内と外から制圧・・・あれは戦いでない、戦ったのは敵だけである。彼らは戦う前に負けていたのだから。
彼の部下たるMS乗りもクルー達と同じようなものだった。膝を抱えて震えている、そう、新兵が陥ることの多いストレスに圧し掛かられて怯えている。戦士達の牙は、相手の血に染まる前でもぎ取られたのだ。
いや、それが普通なのかもしれない。戦いに敗れ、生死の瀬戸際で生じる極限状態になることもなく、ただ両手を挙げることを要求されただけの彼らはそこに怖れしか見出せないに違いない。
が。
(ジオン野郎め・・・あのダークブルーのザクめ・・・!)
あの戦場で唯一その空気に触れた男。彼だけがその精神に昏き炎の宿していた。屈辱をバネにし、それと引き換えに己の視野をさらに狭くしていた。
(倒すべきはジオン、倒すべきはあのザク・・・)
ダガーU、それが彼らの新たな戦艦の名となる。
正確には強襲揚陸艦、内蔵した歩兵を上陸させるべく近接することを目的とした艦だ。
「カラーリングからすれば、もう『ホワイトファング』とは言えないからな」
ムサイ型巡洋艦――ダガーからMSで資材を移送させていたルロイが漏らしたように、彼らパイロットが目にする戦艦の色は塗装を変更していた。かつて連邦を象徴するカラー『ホワイト』は無く、代わりに彩色されたのは鈍色。
『ダガーだけにエッジカラーってかァ? 渋いねェ』
ドクの言う通り名に肖ったのか、光沢の無い鉛の色に塗り替えられた連邦軍最新鋭機・ペガサス級揚陸艦。それは彼らダガー隊に運用を任されたのだ。
「しかし戦艦の運用データ収集までお鉢が廻って来るなんて、随分信用されてるんだな、ウチの隊は」
『あァ、その分給料を上げて欲しいモンだぜ』
両軍の間で暗躍するディアナス社の軍需部門。何も戦場で実戦データを集めているのはダガー隊だけではない、他にも彼ら自身が知らぬ数が投入されているはずだ。その中で、たとえこの戦艦を鹵獲したのが彼らの隊だったとはいえ、そのまま新鋭艦を譲り受けるというのは破格だろう。
『2人とも、手が止まっているようだけど?』
この隊にはMS乗り――その役割を担う試験官は3名しか乗船していない(今までの母艦だったムサイ級のMS搭載数が原因だ)。その3人目が、日常会話(とも言い難いが)に割り込む。
『引越ししながら作戦空域に向かっているんだから、さっさと仕事仕事』
『ルナちゃんは手厳しいねェ』
反射的に軽口を返しつつ、ドクもルロイもそれぞれの作業に戻っていった。
単純作業は彼女らのような緊張感を維持する必要に迫られる人間の心へ、一時でも安らぎを与える。それでも完全にプレッシャーを払拭するには至らない、ルナ・シーンはオート機能で荷の移送を続けながら次の任務について思いを馳せていた。
ブリーフィングルームに着席していたのはルナ達3名、そのスクリーン前で指示棒片手に艦長が淡々と作戦について述べる。現在位置と航路予定路が点灯し、次なる目的地を明朗とする。
「――次に我々が向かうべきはサイド7。ジオンのサイド3から最も離れたコロニー群での活動となる」
宇宙における連邦とジオンの勢力図は、その国力差とは関わりの無い偏りを示す。2つの大規模紛争で連邦宇宙軍は壊滅的ダメージを被り、小惑星群のひとつを改装した宇宙要塞ルナツーを最後の牙城としているに過ぎない。ジオン軍がこの要塞を放置しているのは戦力を割く余裕がないという事情とは別に、距離の問題があったからだ。ルナツーは他の宇宙拠点からあまりに遠い位置にあり、戦略的な価値が乏しい。コロニー落としのような大規模行動ならばともかく、地球降下作戦にとっての不安要素足り得なかったのだ。
孤立した拠点は包囲して動きを封じるのが常道。ジオンは自軍の宇宙要塞ソロモンからパトロール艦隊を定時派遣することでルナツーを監視するに留まっていた。
その隙を突いて、連邦は起死回生を賭けた『V作戦』の試験場をルナツーに選んだのだが、これはダガーの暗躍で失敗に終わる。それを受けて連邦軍は軍事施設での試験実施を諦め、ジオンからはもっとも遠隔地でありルナツーに隣接するコロニー・サイド7での『V作戦』を再発動させるに至るのである。
「我々が遭遇したペガサス級が確認されている。おそらくMSについても我々が鹵獲したものと同型機が載積されているのは容易に推測が立つ」
「また襲うんですかい?」
揶揄するようにドク。しかし返答は彼らの予想した方向と逆のベクトル。
「いや、今回の任務はサイド7空域に侵入しつつあるジオン艦隊の牽制・・・場合によってはこれを撃破、だ」
「・・・・・・やれやれ、同朋に恨まれるのはゾッとしねェなァ」
ダガー乗員の意見を代表するような心情が見える、この艦の乗員は全てスペースノイドだった。それを考慮してか、今までダガー隊はジオン軍との戦闘行為を1度も実施していなかった。
「この作戦にはジオン軍のMS運用データを実戦で収集すること以外にも意味がある。連邦がMS開発に本腰入れて活動している、その事実をジオンに強くアピールする」
「・・・了解だ、艦長。どちらもやり過ぎない程度に抑えればいいわけだな?」
MSという質の優位で膠着している戦況のバランスが崩れる危険性をジオン側に指摘する――そういうことなのだろう。
しかし。
「作戦内容だけを言えばそうだが・・・お前ら、決して油断するな」
スクリーンの表示に新たな光が点灯する。レッドの表示はジオン軍の符合、その光点がサイド7空域に移動しているからには、そのジオン艦隊が今回のお相手なのだ。
「巡洋艦2。1艦隊にも満たない数だが旗艦が最悪だ。ムサイ型巡洋艦改・ファルメル」
戦場で幾多もの勝利を得てきた3名の勇士が一瞬、無言で視線を交換した。そこにお互いの緊張を見出して、それが間違いのない事実であることを確認した――事実だと認めざるを得ない。
「”赤い彗星”のシャアと一戦交えろ、と?」
「その可能性も充分あり得る・・・とのことだ」
連邦・ジオンの垣根を超え、畏怖を以って語られる名。先のルウム戦役で5隻の戦艦を単機で完全破壊したトップエース、その武勇を知らぬ者は両軍にいまい。いや、軍属ならざる彼らとても例外ではなかった。
「彼ほどの兵(つわもの)に脅威を与える――それが叶えばこの作戦も充分な効果が得られるだろう。一般兵程度では駄目なのだ、歴戦の軍人相手に証明してみなければ無意味となる」
それほどまでにジオンは自分達の開発したMSに強い自信を抱いていたのだ。過酷な宇宙環境を切り開くため、その地で生きる者がまさしく『生きるために』造り出した機械人形。安穏と地球で暮らすアースノイドの停滞した技術の一歩も二歩も先を行くMSの威力は誰もが認めるところだ。
しかし、例え創造力に格段の差があろうとも、模倣は創造よりも容易なのは周知。
量を上回る質、この1点がジオンと連邦の均衡を何とか支えている。連邦のMS開発は、この微妙なバランスを崩す鍵となるだろう。
「作戦開始は明日0945、それまで各員は半舷急速を――と言いたいところだが、諸君らには物資の輸送を手伝ってもらう」
提示された作戦行動についての反対意見は上がらない。また、艦長も聞こうとすらしなかった。決定事項を覆す、彼ら末端の人間にそのような権限は与えられていないのは軍部も企業も差異は無し・・・。
ルナツー付きの護衛官に従って、元ホワイトファング乗員のパイロット達は別室に移動させられた。ブリッジクルーや整備士達もそれぞれの職種に分かれて先導されていったからには、ただ軍刑務所に移送されるという事情ではないらしい。しかし扱いとしては完全に連行のそれであり、案内された待合室で彼らパイロットを囲むように配置された兵士達の雰囲気から、この先待っているものが希望に満ちた未来でない事は明らかだった。ルーカスならずとも誰もがそれを痛感しているだろう。
死刑囚さながらの様相でひとりずつ召喚されてゆく。ひとり、ひとりと同期の士官が戻らず姿を扉の向こうに消し、
「次は君の番だ、ルーカス・ウェイ少尉」
彼の順は最後だった。虚勢でも胸を張り、目線を前にしてルーカスは誘導に従い、冷たい扉の向こう側へと足を踏み入れた。
彼を待っていたのは半円のテーブルに座る歴々の顔、そして彼の起立すべき壇。有体に言えば、それは被告席なのだろう。
「軍法会議」
待たされる者としての時を過ごしていた彼にとっては充分予想出来る範囲の事象である。
「さて、ルーカス・ウェイ少尉」
被告に位置に起立させられたルーカスを睥睨していた5名の老人達。その中央に座する議長らしき人物が重々しく(ルーカスには鈍重な、という表現が浮かんだ)口を開く。
「正直、君達の働きには甚だ失望したよ。選ばれ、厳しい訓練を耐えてきた生え抜きの君達が、むざむざジオンに機密の全てを奪われたのだからな」
「・・・ッ」
反論の余地は無い、老人の言は虚飾の奈辺も見られない事実を言及したものだった・・・より正確さを求めるなれば、彼らを襲撃したのはジオン軍ではなかったが、それを彼らは知る由もないし、知ったところで屈辱感を拭い去れるわけでもない。 力量の違いをまざまざと見せつけられた上での敗北。強者の情けが今この命を存続されているという意識が止めど無い怒りを生み、未だその矜持を傷つけている。
この心中を荒れ狂う感情の嵐を鎮める方法はひとつ――ルーカスのような男には、たったひとつの方法しか思いつかない。だが今、自分はここで軍法に従って更迭、悪くすれば後方に配属されるだろう。それは雪辱の機会を永遠に断たれるに等しい・・・ルーカスは脳を焼き切らんばかりの焦燥を抱えていた。
その彼の内心を知ってか知らずか、老人は高所から見下ろす視線を変えぬままに続ける。
「我々は君を召喚する前に、他のクルー達の何人かと会った。そこで負け犬という言葉の意味を再確認させられたよ」
その通り、負け犬だ――侮蔑を意味する言葉に秘められた真なる部分まで、彼は正確に受け取った。高官達が含めたのは先の敗戦についてだけではない、むしろその後を言及していた。
ルナツーに収容された後の『ホワイトファング』乗員達の姿、それはまさしく『負け犬』と呼ばれるに相応しかった。
しかし、意外な事に。
高官達はルーカスの憤り、行き場を求めて荒れ狂う心情を知っていたのかもしれない。何故なら彼らの告げるその一言一言は確実に、彼の心を復讐を望む方角へとかき立てたのだから。
「罪状を読み上げる前に、貴君にひとつ質す事がある」
差し出されたのは悪魔との契約書だったのかもしれない、しかしルーカス=ウェイの意識にとってはどうだったろう。したたかに傷つけられた矜持の矛先を求めて止まない彼の心にとっては。
「再びジオンに対する尖兵を担う事が出来るとすれば──少尉はどうするかね?」
翌日。
1隻のサラミスがルナツーから出港する。僚機の供もなく、単艦での曳航する姿は宇宙の闇にこれ以上無く頼りない、まるで陽炎。ルナツー駐留艦隊の高官達は遠ざかるノズルの炎をモニター越しに眺め、
「やれやれ・・・3隻、分艦隊の乗員が僅か1隻程度の希望者に減りましたな」
彼らはV作戦の成果を強奪されるという大失態を犯した分艦隊のクルー達を詰問し、その意志を改めて問うたのだ。「投獄か、それとも戦場か」と。その結果はあまり思わしいものではなく、6割を超す兵士が重罪を承知で投獄を選択した。初の実戦が兵士達の心を、意気を打ちのめしたのだろう。
それでも略式の軍事裁判という形を取ったふるいの場は、未だ戦意覚めやらぬ勇敢な兵士達を選び出した。元々が選ばれたエリートの、さらに選りすぐり・・・。
「乗艦がMSデッキを備えたサラミスの試験艦、搭載機動兵器は鹵獲し装甲周りを改装したデータ収集用のザク(ザニー)とな・・・正気ではないぞ?」
寄せ集めの兵士、間に合わせの兵器・・・先陣を切って戦わせる人材とは思えない布陣。それは考え無しの采配ではなく、打算的な理由による産物だ。
「先鋒の役割は味方の鼓舞だ。勝利や敗北の戦歴は二の次、どれだけ味方の士気を高める戦いを出来るかが求められる」
一方的な敗走、それも敵に情けを受けての帰還──味方の不甲斐なさと敵の優秀さを際立たせる結末は最悪だった。彼らに望まれたのは続く者達の戦意を向上させる事、ただそれのみ。
「今度は明確な結果を残してもらいたいものだ」
結果とは別に華々しい勝利だけを意味するものではない。兵士達に敵軍への憎悪を煽るような、全滅による敗北でも上層部は満足するだろう。
異分子が新たな異分子を生み出した。
その舳先が向かうのはサイド7。歴史の加速が始まる、運命の場。
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