継ぐ者 第4章




*** New topic on #継ぐ者 by GM: ラバン・展覧会会場

【GM】 展覧会は城内で行われている。
【ボズ】 足早に赴く。
【GM】 ラバン城の中の館のホールを利用しているね。
【エリア】 ボズ、待ってくれってー。
【ボズ】 後から来てくれて構わないぞ。>エリア
【GM】 当然、警備は厳しい。まあ、それでも人は結構入っているね。
【イルゼ】 ボズで足早なら駆け足で追いつく
【ボズ】 まあ足早といえど、大股歩き程度だが。
【GM】 【シーズィ】ほう、なかなか広いな(ボズの隣りですたすたと)。
【ボズ】 案内は無いのか?どこになにがあるのか。
【イルゼ】 お城の中かー
【GM】 んー、そこまで親切なものはないね、この時代じゃ。まあ、全部絵なんだけども、順路のようなものはある。<案内
【イルゼ】 順路順に。
【エリア】 イルゼと一緒に順路順に。
【ボズ】 しょうがない。ゆっくり…見て回るとするか。
【GM】 【シーズィ】……らしくない、という言い方はしたくないが、せっかくの絵だ。たのしめ(ポン、と肩に手を置いて)。>ボズ
【ボズ】 そうだな。…どうも3日前から調子が変だ。>シーズィ
【GM】 【シーズィ】その変なのも含めてのお前だ。迷うなとは言わないさ。その向こうに見える物、それが真実かもしれん。>ボズ
【ボズ】 ああ、了解した。気遣い感謝する。>シーズィ
【GM】 順路を追って行くと、次々と素晴らしい絵画の数々が。
【イルゼ】 あ、この絵綺麗ー・・ちょっとセルクルに雰囲気似てない?このモデルさん>エリア
【エリア】 えー?そうか?まぁ雰囲気はな。>イルゼ
【アフ】 ほほー
【GM】 まあ、絵の価値とかが分かるのはおそらくボズだけだけど、皆さんもやはり本物の迫力、感動と言うものは感じ取れる。
【エリア】 オレだってセージですぜ旦那、価値ぐらいは。
【GM】 んー、この時代、いかな有名作家と言えど一般人が知っているのは地元の人ぐらいだしね。情報料が足りないから。
【エリア】 ちぃ。
【アフ】 金にしか換算できない・・・<セージ
【ボズ】 M・トラクロワの絵は相変わらず素晴らしいな。
【GM】 【シーズィ】ほう、この絵はそういう作家のものか。
【ボズ】 風景画の第一人者だな。シルクスクリーンという、絹を使った版画を使っている。<トラクロワ
【イルゼ】 へー・・<トラクロワ
【ボズ】 (ちなみに本当はミッシェル・ドラクロワ)
【GM】 【シーズィ】フレンチの鉄人とは無関係か?
【エリア】 堺じゃん<鉄人
【ボズ】 ?多分関係ないと想うが?(汗)<フレンチ>シーズィ
【イルゼ】 (笑)<鉄人
【GM】 【シーズィ】料理会のドラクロワ、と……<フレンチの鉄人
【イルゼ】 ボズもいつもこういう絵描いたりしてるの?
【ボズ】 そうだな。まあ風景画などが主だ。版画はせんよ。>イルゼ
【エリア】 ……芸術ってのも面白いもんだな。
【GM】 最初は風景画、次が人物画、その次が巨大な絵……と、そんな順番。
【ボズ】 おっと、ヤマノ・ヨシタカの絵か。
【イルゼ】 うわー・・こんなおっきいキャンバスどうやって描いたんだろう
【GM】 順路の途中で、ホールのようなところがある。小休止が出来るようで、休んでいる人も多いね。
【イルゼ】 (天野義孝・・)
【エリア】 野村の方が好きなのに<天野義孝
【アフ】 ほうほう・・・
【エリア】 ……疲れたな、主に目が。
【アフ】 あ、折川健吾画伯の作品が・・・
【イルゼ】 嘘!?(笑)>アフ
【GM】 【シーズィ】ラオシェンの作家か?<折川健吾画伯
【ボズ】 最近出てきた、イラストレーターという新進画家だな。<折川健吾
【エリア】 多分。<ラオシェン
【アフ】 うむ。<ラオシェン
【イルゼ】 あ、シャモンキリト画伯て何処の人?
【エリア】 ケイオスランド(嘘)>イルゼ
【ボズ】 イルゼなんかは、クリスチャン・アッセン等の絵が面白いんじゃないか?海は好きだろう。
【イルゼ】 うん!後ミュチャとかも大好き!
【エリア】 クンムの叫び……一度見てみたいな、本体が。
【GM】 で、更に進んで行くと、こちらは更に本物、まあ……私でも知ってるような、睡蓮とか、そう言った絵がどどーんと。
【ボズ】 迫力だな。<睡蓮
【GM】 で、そこをどんどんと進んでいくんですが。
【エリア】 進みますか。
【GM】 ここら辺は、大き目の絵が多いのね。
【GM】 で、その中に一つ、妙に小さい絵がちょこんと飾られている。
【ボズ】 ん?<小さい絵
【エリア】 ……これだけ妙に小さいんだな。
【GM】 ボズ、その絵の前で、君は思わず立ち止まる。
【イルゼ】 どんな絵?
【ボズ】 これは…
【エリア】 なんだ、気に入ったのか?
【GM】 風景画で、夕暮れの山並みを描いた絵。朱がとても美しい。
【エリア】 へえ……綺麗な色使いだな。
【アフ】 どうした?>Boz
【GM】 まるで、その山並みに息吹く草の香りまで届くような、圧倒的は迫力をその絵は放っている。
【ボズ】 (沈黙中)
【GM】 ボズを見た人。ボズの両目から、滂沱と涙が流れ得ているのに気付きます。
【エリア】 …………おい?>ボズ
【イルゼ】 綺麗ー・・・・油彩がでこんなに優しい筆使いが出来るなんて・・てボズ!?
【GM】 この絵の作家名は『サリィ・キースリング』。
【エリア】 女性?
【GM】 知りたければセージでチェック、かな。難易度は18。
【ボズ】 (立ち尽くし中)
【エリア】 2d6+10
【サイコロ】 Eria: 10(2D6)+10 = 20
【エリア】 知ってる。
【GM】 ん、エリアは聞いた事がある。
【イルゼ】 (ハンカチ渡しながら)サリィ・・?
【ボズ】 (見えない<ハンカチ)
【イルゼ】 知ってるの?>エリア
【エリア】 名前だけ?
【GM】 オランで知られた画家で、この時代、この世界では珍しい女流画家。
【エリア】 ……だそうだ。>イルゼ
【エリア】 オランか……ボズの出身地、だな。
【アフ】 ほほー<女流画家
【GM】 主に風景画を好んで描き、その画風は豪快な中に繊細さを感じさせ、のみならず異常なまでの躍動感を与えるとして、当代一流の画家として知られている。
【エリア】 まぁオレでも知ってるんだから大したもんだな。
【GM】 ただし、数年前、不慮の死を遂げた、と伝えられている。<サリィ・キースリング
【エリア】 死んだ……か。
【イルゼ】 そう・・ボズ、何か思い出したのかな・・(邪魔にならないよう横でボズを伺う)
【ボズ】 【Xanadu】そろそろ喋っていいですくわ?(笑)>GM
【GM】 どぞ(笑)。>ボズちゃん
【ボズ】 …はっ。
【イルゼ】 ボズ。これ・・・(ハンカチ)
【ボズ】 涙…?す、すまない。>イルゼ
【イルゼ】 ううん。知ってる絵?>ボズ
【ボズ】 (涙なんて…一年半ぶりだ。)
【GM】 で、ボズの頭の中には、そのサリィ・キースリングと言う名前と、この色使いが痛いほど響いている。感動?感謝?畏怖?憧憬?怒り?慟哭?それらがごちゃ混ぜになってしまっている。
【エリア】 …………。
【アフ】 Bozの目に泪・・・
【ボズ】 あ、ああ、知っている。女流画家なんて珍しいからな…しかし…>イルゼ
【エリア】 大丈夫か?>ボズ
【GM】 【シーズィ】……………………(←精神の動きをある程度読めるので、逆に何も言わない)
【ボズ】 大丈夫だ。大丈夫…
【イルゼ】 ・・・・・何か、思い出したの?>ボズ
【ボズ】 分からない。思い出していいのかも。>イルゼ
【イルゼ】 ・・・・・ボズ・・・・<思い出していいのかも
【GM】 と、やっていると君たちに声がかかる。
【GM】 【???】おや、その絵に目を留めるとは、お目が高いですな。
【エリア】 ……あんたは?
【アフ】 しつれいですが・・・あなたは?>???
【GM】 【???】これは失礼。私はこの展覧会の管理を任されているオラウス・ギュンターと申します。一応、この国の男爵でもあります。
【エリア】 ……この絵は?>オラウス
【GM】 【ギュンター】キースリング女史の作品は、あまりに美しく、だがあまりに少ない……
【エリア】 少ない。ですか。
【GM】 【ギュンター】オランの画商から借りたものです。1万ガメルの出費は、安いものでしょう?
【エリア】 一万で買えるのか?この絵は。
【アフ】 借りるだけ<10000
【GM】 そ、レンタル料ね。<1万
【イルゼ】 女史がどちらにいらっしゃったのか分かりますか?
【GM】 【ギュンター】遠くオランの地で、不慮の死を遂げたと聞いています。天才は、何故運命に恵まれないのでしょうね……>イルゼ
【ボズ】 他に、絵はあるのかな。<キースリング女史>ギュンター
【GM】 【ギュンター】…………(ボスをじっと見て)よろしければご覧になりますか?破損が酷いので公開できなかった、女史の絵があるのですが。
【イルゼ】 破損?何かあったんですか?
【ボズ】 是非!…すまない、是非見せて頂きたい。>ギュンター
【エリア】 ……辛い記憶は、無理に引き出す必要は無いんだぞ。>ボズ
【イルゼ】 エリア、今はボズのしたいようにさせよう?>エリア
【ボズ】 …今は、記憶に関わっているかも分からない。だが、思い出さなければいけない気はして来たさ。>エリア
【アフ】 私達もご一緒させてもらっていいかな?>ギュンター
【GM】 【ギュンター】ええ、どうぞこちらへ。皆様もどうですか?
【アフ】 ありがとう・・・
【GM】 【シーズィ】邪魔でないのなら行こう。
【イルゼ】 ありがとうございます
【エリア】 …………そうだな。行くならオレ達も。
【GM】 ではギュンター男爵の案内で係員控え室のようなところを抜け、倉庫へと。倉庫の中にアトリエ風の場所があって、そこでは何人かの人間が絵の修復をしているね。
【GM】 【ギュンター】絵は、生き物です。過酷な道中で傷つき、時には死に至る事もある。
【エリア】 死に至る絵、か。
【ボズ】 分かる。逆に、画家は絵を生き物のように育て、完成させていくんだ。>ギュンター
【GM】 【ギュンター】……キースリング女史のお言葉ですな。やはり、貴方に見せるのは正解だったようです。>ボズ
【GM】 ちなみにボズは、その言葉がキースリング女史のもの、という事は知らなかったね。<画家は絵を育てる
【GM】 【ギュンター】ですが、絵は、癒す事が出来る。私は、そういった仕事を生業としています。
【エリア】 絵の修繕って事ですか?
【GM】 【ギュンター】金持ちの道楽、と嘲られる事もありますがね。ですが私は、自分の仕事に誇りを持っています。
【アフ】 立派な仕事です。>ギュンター
【ボズ】 キュレーター、なのか?>ギュンター
【イルゼ】 キュレーターって?
【ボズ】 絵の管理、修繕を主な仕事とする。大体美術館に専属だが、フリーの人もいるのさ。<キュレーター
【エリア】 絵の修繕の仕事だろ?<キュレーター
【GM】 【ギュンター】私には、絵画の才能は乏しかった。ですが、その修復、或いはその才能を育むだけの財力はあった。
【イルゼ】 そうなんだ・・・すみません。疎くって・・>ギュンター
【GM】 詳細は『ギャラリーフェイク』を参照(笑)。<キュレーター
【ボズ】 うむ、参照。
【GM】 【ギュンター】さ、こちらです。
【GM】 ギュンターが案内したのは、暗室。薄暗い部屋にぽつんと絵が飾られていて、布がかぶせられている。
【アフ】 これが・・・
【エリア】 …………。
【GM】 【ギュンター】オランからの道中、夜盗に襲われたそうです。幸い撃退したのですが、その時の戦闘で破損した絵も多く……この絵は、特に酷い破損を受けていました。
【アフ】 酷いことを・・・<夜盗
【ボズ】 見せて、頂けるだろうか。
【GM】 【ギュンター】どうぞ、ご覧ください。>ボズ
【ボズ】 布をしずかに持ち上げる。
【GM】 ちなみに絵の大きさは中程度。
【イルゼ】 F2くらいと推測
【エリア】 解りやすい。<F2
【GM】 存在感、というのはこの事を言うんだろうね。布を外した瞬間、静かに、押されるような感覚を覚える。
【ボズ】 思わず後ずさる。
【GM】 先程の絵も素晴らしかったけど、こちらの絵は破損していて尚、圧倒的な存在感、むしろ威圧感とすら言える迫力を放っている。
【エリア】 ……どんな絵だ?
【GM】 やはり風景画。静かな月夜を描いた作品。海の上に朧月が浮かんでいるだけなのに、潮騒が聞こえてくるよう。
【イルゼ】 絵って魔法みたいね・・
【エリア】 あー、ところで個人的な質問が。>GM
【GM】 はいはい?>エリア
【エリア】 その絵の描き方や画風は、ボズの描き方に似ていたりしないか?>GM
【GM】 ピンポン大正解そっくりです。<画風
【エリア】 ……やっぱり、か。
【ボズ】 【Xanadu】あ、ばれ(以下略)
【GM】 で、破損個所なんだけど、絵の左半分が引き裂かれて、焦げている。
【エリア】 焦げてるって事は、炎か。
【イルゼ】 酷い事を・・<引き裂かれて焦げてる
【GM】 【ギュンター】……修復するにも手の施し様が無い、というのが正直なところです。
【ボズ】 【Xanadu】ところでボズちゃん喋れます?(笑)
【GM】 【ギュンター】失礼ですが、貴方はまだ御若いのにキースリング女史の作品をご覧になったことが?>ボズ
【GM】 はい、ギュンターの質問で我に帰って下さい(笑)。>ボズ
【ボズ】 …む?…ああ。確か傭兵時に…かな。<作品
【GM】 【ギュンター】なるほど。その物腰から、或いは剣を握る職業かと思ったのですが……ですが。
【ボズ】 二年前…いや、一年半前?記憶が曖昧だな。
【GM】 【ギュンター】貴方は、絵にも携わっておられるでしょう? 匂いで分かります。絵の具の匂いで。>ボズ
【ボズ】 分かるのか。キュレーターとは思いのほか嗅覚が鋭いのだな。>ギュンター
【イルゼ】 いつもボズ油彩のオイルの匂いがするよ
【GM】 【ギュンター】絵の具の匂いならば、分かりますとも。>ボズ
【GM】 さて皆さん、レンジャーかシーフ+知力で振ってちょ。
【イルゼ】 2d6+8
【サイコロ】 Elze: 8(2D6)+8 = 16
【エリア】 2d6+6
【サイコロ】 Eria: 9(2D6)+6 = 15
【アフ】 2d6+6
【サイコロ】 Af: 8(2D6)+6 = 14
【GM】 3人とも気付いたけど、なんだか表……展覧会の方が騒がしい。
【アフ】 !?
【GM】 【シーズィ】どうした?>3人
【エリア】 ……気になるけど、ボズを置いていくのも。
【ボズ】 何か、あったのか?
【イルゼ】 ?
【イリーナ】 私たち!?(笑)<騒がしい
【エリア】 いや、外がなんかうるさい。>シーズィ
【アフ】 表が騒がしい。
【セルクル】 んなアホな。>イリーナ
【アフ】 ちょっと行ってみる・・・
【GM】 【ギュンター】さあ……見てきましょう。<なにか
【GM】 と、アフとギュンターが行こうとすると、係員が走ってくる。
【GM】 【係員】た、大変です!
【エリア】 まさか絵画泥棒とか。
【アフ】 どうしました?
【イリーナ】 予告状とか?(笑)
【セルクル】 キャッツアイ思い出した(死)
【GM】 【係員】ご、強盗です!いえ、盗賊が押し入って来て……!
【エリア】 またかー!!(笑)<予告状
【ボズ】 絵画を抱えるな。傷つく。<キャッツアイ
【ボズ】 何だと!?
【アフ】 何処だ!?
【エリア】 おっと、これはキースリング女史の絵が。
【GM】 【係員】松明を持って、脅しているんです! ああ何とかしないと……!(おろおろ)
【GM】 【ギュンター】ぬう!
【GM】 ギュンター男爵は走り出す。
【ボズ】 くそっ!
【イルゼ】 盗賊!!(会場手前まで行って覗く)






第3章  第5章
読み物選択 ネットでTRPG てーぶるとーくの部屋

店先に戻る