精霊王との盟約



『盟約? なにそれ?』

何でしょうね、チャンチャン♪
では話にならないので、説明しましょう。

モチーフ(というか元ネタ)はロードス島戦記第2巻『炎の魔神』からです。
アズモとイフリートの協力関係、そしてディードリットとジンの協力関係 ――― これです。
足りない力を盟約によって補う、或いは上位精霊と盟約することによって己が力を向上させる……うーん、精霊使いチック。
これを、都合を付けてルール上で再現できないものか、と思い、設定してみました。
以下に盟約を交わす為の条件、盟約を交わした後の修正などを掲載します。



盟約を交わせる精霊王

盟約を交わせる精霊は、原則として以下の通りです。

・大地の精霊王ベヒモス
・水の精霊王クラーケン
・炎の精霊王イフリート
・風の精霊王ジン
・氷の精霊王フェンリル
・植物の精霊王エント

四大精霊と呼ばれるものと、氷、植物、つまりは大自然の力を具現した精霊達です。
これら以外の精霊との盟約は、今の段階では不可能とさせていただきます。


盟約を交わせる場所

一言で言えば簡単です。『その精霊王が存在する場所』。
肥沃な大地、大海或いは大河、大火事や火口、風の吹きすさぶ峡谷。
そういった、精霊力が非常に強く働いている場所に精霊王はいます。そういう場所以外で精霊王と更新するのは不可能でありますし、同時に盟約も結べません。
また、例外的に『封印の壷』に封じられた精霊王などがいる場合、それを解放する事によって盟約を結ぼうと試みる事も出来るでしょう。


盟約の結び方

盟約の方法の詳細はGMに委ねますが、まず前提として結ぼうとする精霊使いに相応以上の実力が求められます。
最低でもLVは6以上、そして盟約を結ぼうとする精霊に属する下位精霊を長く使役している、などの『より密接に関わっている』条件が有れば有利になります。
精霊使いの実力以外にも、さまざまな形で盟約を結ぶ事は出来得ます。
例えば、過去に偉大な精霊使いに使役された精霊王がいる場合、その子孫はその身に流れる血統によってその精霊王と盟約を(或いは使役する事すら!)結べるかもしれません。
血統以外にも、さまざまなアイテムやキーワードなどによって、力が及ばずとも盟約を結べる、という事態は考えられます。
精霊が意志を持つ存在として物質界に在る為にはさまざまな制限やルールがあるのです。その点を操って精霊を駆使するのが精霊使いの力なので、アイデア次第で盟約を結ぶ方法は出てくるでしょう。
ただし、いずれの場合でも最低条件として精霊語が話せる事、これは絶対の必須条件です。
盟約の方法については、ダイスによる判定をさせても結構ですが大体はロールプレイに委ねるべきでしょう。
盟約の失敗は、即精神の破滅に繋がるからです。盟約に失敗した場合、その精霊使いの精神(或いは魂)は精霊界に引きずり込まれ、その精霊界に属する下位精霊として永遠の時を過ごす事となります。そうなってしまっては、もはや『セーブ・ソウル』や『リーンカーネイション』の魔法でも魂を救い出す事は出来ません。
最低でも1/36でキャラクターが下位精霊と化すのは、あまりにも悲惨です。もちろん、ロールによる緊迫感を、というのは結構ですが、一応の案として『あくまでプレイヤーとマスターのロールプレイで盟約は結ばれる』事を提案しておきます。


真名(まな)について

盟約の際、精霊王と盟約者は互いに真名を交換します。
真名とは、盟約者が生まれた時に付けられた本当の名前のことで、古代期の魔術師にとっては命に等しい霊力を秘めていたと考えられています。
ですがこの場合はあまり難しく考えずにプレイヤーキャラクターの本名を精霊王に告げるだけで良いでしょう。
また、精霊王の真名についても同様で、これはGMが自由に考えて構いません。
精霊王は各々ジン、ベヒモス、イフリート、クラーケンという大系に属していると同時に、フォーセリアの至る場所に同時に存在もしています。そして各々の精霊王は異なる真名を持ちます。
例えばロードス島でディードリットと盟約を結んだジンの真名はイルク、例えば現在シーズィと盟約を結んでいるジンの名はシュアード、という具合にです。
或いは『精霊王』という名の遥か高次元の種族、という認識でも、さほど間違ってはいないと思います。


盟約による修正

精霊王と盟約を結んだ精霊使いには、以下の修正が付きます。

・盟約を結んだ精霊王に属する魔法を行使する際の魔力に+2
・盟約を結んだ精霊王に属する魔法を行使する際の消費精神力を−1(但し最低でも1)
・盟約を結んだ精霊王以外の四大精霊力の魔法を行使する際の魔力に−1
・盟約を結んだ精霊王以外の四大精霊力の魔法を行使する際の消費精神力に+1
・フェンリルと盟約を結んだ場合、対となる炎の精霊魔法の魔力に−2。
・フェンリルと盟約を結んだ場合、対となる炎の精霊魔法の消費精神力に+1。
・エントと盟約を結んだ場合、弱点である炎の精霊魔法に対する抵抗力に−2。
・エントと盟約を結んだ場合、弱点である炎の精霊魔法の消費精神力に+1。
・盟約を結んだ精霊王に属する下位精霊を自動的にコントロール・スピリットで支配している扱いになる(フルコントロール・スピリットで支配し直す事は可能)
・盟約を結んだ精霊王以外の下位精霊をコントロール・スピリット(フル〜でも)で支配できない
・盟約を結んだ精霊王以外の上位精霊とは交信が困難になる(魔法が使えないわけではありません)





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