刀の設定(創作)
 
 
  緋桜は、刀が大好きです。日本刀が。
前々から、どんな世界観でもどんな時代背景でも、TRPGで戦士をやるたびに

『刀装備しちゃ駄目?』

と言ってGMを困らせてきました。

だから、という訳ではないんですが……いや、あるな。
完全に緋桜の趣味で
ソードワールドに日本刀を登場させちゃいました。

強すぎず弱すぎず、でもレアで、かつ
存在意義があって……と言うのを目指しました。
まあ、お遊び程度の気持ちで、見てやって下さい。

スダン(左)、ボズ(中央)、ロオン(右)  挿し絵提供・Xanaduさん




分類:ソード
用途:1H〜2H
必要筋力:10〜18
価格計算(大陸):必要筋力×240+400
価格計算(ラオシェン):必要筋力×90+150

大陸での価格はバスタードソードの8倍、と考えて構いません。ラオシェンでは3倍に相当します。
但し、大陸に出ている刀は(絶対数がごく少数ですが)そのほとんどが高品質なものとなっています。
これは、刀匠が自分の作品の存在意義を高める為に、鈍刀は世に出さない為です。
刀全般に言える事ですが、外見は華美な装飾などはほとんどされていませんが、その濡れたような刀身は見る者を魅了する神秘性、そして気品に溢れています。
その為か、刀を武具としてよりも質の高い美術品として捉える好事家も多いようです。値の高騰は、それも理由の一端なのでしょう。

武器としてみた場合、データ的に普通のソードと決定的に異なるのはクリティカルの扱いです。
基本の値が10というのは変わらないのですが、以下の3つが加わります。

@金属鎧を相手にしてもクリティカル値が変化しない
A『刃物ではクリティカルしない』『武器ではクリティカルしない』対象にもクリティカルが起こり得る
B『刃物ではクリティカルしない』『武器ではクリティカルしない』対象にはクリティカル以外ではダメージを与えられない

これらを有利と取るか不利と取るかは、持つプレイヤー次第でしょう。
ですが、価格の高さから言って不当な有利性ではないと思っています。

なお、魔法のかかった刀というのは存在し得ます。
その場合の扱いは通常の魔法の武器の扱いに準じます。

追加として、以下に刀の亜種を挙げておきます。
値段や必要筋力の範囲以外は、刀とまったく同じ扱いとします。


野太刀

分類:ソード
用途:2H
必要筋力:15〜
価格計算(大陸):必要筋力×320+480
価格計算(ラオシェン):必要筋力×120+180

小太刀

分類:ソード
用途:1H
必要筋力:6〜14
価格計算(大陸):必要筋力×160+320
価格計算(ラオシェン):必要筋力×60+120

脇差

分類:ソード
用途:1H
必要筋力:3〜8
価格計算(大陸):必要筋力×80+240
価格計算(ラオシェン):必要筋力×30+90

小柄

分類:ソード(投)
用途:1H
必要筋力:1〜5
価格計算(大陸):必要筋力×80+160
価格計算(ラオシェン):必要筋力×30+60




また、刀にはその特殊性から、専用の戦闘技術があります。
ここではその内のいくつかをご紹介しましょう。
GMはこの内のいずれか、或いはすべてを特殊な修練を積まなければ使用出来ないとしても構いません。
尚、その際の特殊な修練のほとんどは、東方 ――― ラオシェンなど ――― であれば積めると考えるのは妥当でしょう。


居合
刀を鞘に収めている状態から、刀を抜く勢いを利用して相手にダメージを与えます。
相手の不意を突いて刀が飛ぶため、相手は回避に-2の修正を受けます。
熟練した技術を必要とするため、ファイター技能3レベル以上でないと使用できません。
更に、もう片方の手に何も持っていないことも条件となります。
また、刀を抜いた状態では使用できません。1ターン使って刀を鞘に収める必要があります。
この技術は野太刀では使用できず、また必然的に鞘が必要となります。


峰撃ち
刀は片刃の刀剣です。反対側は斬る様に造られていません。
ですが逆に、こちらを使う事によって通常とは異なる効果を得る事も出来ます。
刃を返して振るう場合の修正は以下の通りになります。

・攻撃力修正:−1
・打撃力修正:1h=筋力±0/2h=筋力+5
・クリティカル値:12
・『手加減』攻撃の出来る鈍器として扱う


斬鉄
『叩く』のではなくあくまで『斬る』事を主眼とした刀ならではの技術です。
ボウ・クロスボウによる『狙撃』と同じく、こちらに気付いていおらず、なおかつあまり動き回っていない相手にのみ、1ターンを費やして集中する毎にクリティカル値を−1する事が出来ます。
この方法によるクリティカル値の減少は『狙撃』と同様に、最大で−4までとします。ただし、いかなる方法を用いたとしても、合計で4以下になる事は有り得ません。最高でクリティカル値は5までしか下げられないものとします。
ところが冷静に考えると、この技術は実戦の中で使用するのはほぼ不可能です。刀の届く間合いで対峙する相手に気付かず、かつ動き回らない相手などは気絶しているか眠らされている相手ぐらいのものでしょう。そうであれば、さっさと首を掻き切った方が早く済みます。
この技術は、主にデモンストレーションや建造物の破壊に使われます。
刀の特性の『クリティカルが起こり得ない対象にもクリティカルが起こり得る』と組み合わせれば、石壁や鉄扉を相手にしたとしてもただ一太刀で両断する事がかなうのです。
ただし、危険は付き物。
ダメージ決定の際に1ゾロを振ってしまった場合(クリティカル後の1ゾロも含みます!)、刀はその時点で折れてしまいます!
数度のクリティカルの後に出た1ゾロの場合、そこまでのダメージを与える事は出来ますが刀はそこで折れてしまいます。
但し例外として魔法のかかった刀の場合は破損する事はありません。その代わり、算出されたダメージに相応するターンの間、反動として手が痺れて武器を持つ事が出来なくなります。
この技術は小太刀・刀・野太刀で使用できます。







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