TRPG Q&A〜なぜなに質問箱〜B
教えてアスナート先生



アスナート先生皆さんお久しぶりです。今日もなぜなに質問箱のコーナーがやってまいりました。講師役のアスナートです。

デコパチ委員長めっきり委員長じみてきたシズルファーナです。

アスナート先生さて、今回は世界観では無く、ルールの基礎に戻りたいと思います。

デコパチ委員長ルールの基礎……ですか?

アスナート先生はい。ソード・ワールドRPGは初心者の方にもわかりやすいシステムではありますが、いかんせんまだ把握し切れていない人がいることもまた事実です。

デコパチ委員長成る程。ルールブックを読めば良い、といっても、限界はありますからね。

アスナート先生ということで、今回は様々な行為判定の基礎をおさらいします。皆さん、準備は良いですか?

【一同】はーい!

デコパチ委員長なんだか、受講生の年齢が下がってきている気がするな。



chapter.04 判定の原則


アスナート先生ではシズルファーナ、ソード・ワールドの判定における大原則はなんですか?

デコパチ委員長はい、基本として該当技能Lv+該当能力値ボーナス+2d6をもって判定をする事です。

アスナート先生そうですね。この場合の該当技能とは、なんですか?

デコパチ委員長戦闘行為で言えば、ファイター技能シーフ技能ウーシュー技能、例外としてレンジャー技能。罠の操作や鍵開け、忍び足ならシーフ技能レンジャー技能、魔法の行使ならば各種ルーンマスター技能 ――― ソーサラー技能シャーマン技能プリースト技能、のことです。

アスナート先生他にもありますが、今はその程度でよろしいでしょう。他に、忘れてはいけない事柄はありますか?

デコパチ委員長ええと……あ、技能を持っていない判定の場合には能力値ボーナスを加算することが出来ないということです。

アスナート先生そうですね。つまり、たった1レベルといえども持っているのとそうでないのとでは雲泥の差が出てくるということです。

デコパチ委員長技能を持っていない場合の判定は、全て平目(サイコロの出目のみの数字)での判定になりますからね。

アスナート先生良いですか皆さん、ここは重要ですよ。全ての判定は技能Lv+能力値ボーナス+2d6で行なわれるということです。この原則さえ覚えてしまえば、ソード・ワールドRPGを遊ぶ上での問題点はほとんどなくなります。

デコパチ委員長あとは技能がない場合は平目での判定になるということですね。

アスナート先生はい。このふたつだけは、覚えておきましょう。さて、次はどの判定にどの技能を用い、どの能力値を用いるか、です。

デコパチ委員長種類が多いので大変そうですね。

アスナート先生そうでもありませんよ。覚えるべき基本さえ掴んでしまえば、あとは応用で判断できます。

デコパチ委員長なるほど。

アスナート先生では、まずはもっとも頻繁に判定が交錯する戦闘時の判定をまとめてみましょう。



chapter.04.1 戦闘時における判定の原則


アスナート先生ではシズルファーナ、戦闘時に行なわれる主な判定を挙げて下さい。

デコパチ委員長はい。攻撃判定回避判定魔法の発動判定(魔法などに対する)抵抗判定ダメージの決定ダメージ減少の決定、といったところでしょうか。

アスナート先生そうですね。それぞれがどういった判定かの解説もお願いします。簡単でいいですよ。

デコパチ委員長はい。まず攻撃判定。これは攻撃の達成値を出す判定です。簡単に言えば、どれだけ巧みな攻撃を行なったか、という判定にもなります。数値の出し方は戦闘技能レベル+器用度ボーナス+武器の修正+2d6となります。

アスナート先生全ての判定は技能Lv+能力値ボーナス+2d6で行なわれるという原則に則っていますね。では引き続き、他の判定の解説と詳細までを一気にお願いします。

デコパチ委員長分かりました。回避判定は先の攻撃判定と対を成す判定で、回避の達成値を出す判定です。どれだけ相手の攻撃を上手くかわしたか、ということを示します。数値の出し方は戦闘技能レベル+敏捷度ボーナス+防具(鎧・盾)の修正+2d6となります。

アスナート先生戦闘時にはこのふたつの数字で勝負をして数値の大きい行為が成功したということになりますね。攻撃判定が高ければ攻撃が命中し、回避判定が高ければ回避が成功、という具合です。

デコパチ委員長魔法の発動判定は魔法を使う際の判定です。ルーンマスターはここは絶対に理解しておくように各種ルーンマスター技能レベル+知力ボーナス+2d6で達成値をだします。

アスナート先生魔法の場合は少々特殊で、1ゾロ以外は自動的にかかるものもあるので覚えておきましょう。回復魔法各種援護魔法など、相手が抵抗しないであろう魔法がここに含まれます。

デコパチ委員長魔法の判定において、攻撃に対する回避に相当するのが抵抗判定です。冒険者レベル+精神力ボーナス+2d6で達成値を算出し、先の魔法の発動判定の数値に対抗します。

アスナート先生攻撃回避の関係と同じく、数値の上回った方が勝利するのですが、魔法の場合、特にダメージ魔法の多くには『不完全ながら効果を発揮する』場合もありますので注意しましょう。

デコパチ委員長ちなみにこれを『精神抵抗』と呼びます。『生命抵抗』も存在し、こちらは毒などの抵抗に用います。使用する能力値ボーナスは生命力です。

アスナート先生はい、良いですか皆さん。戦闘時に行なう判定は以上の5種だけですよ。攻撃判定回避判定魔法の発動判定生命・精神抵抗判定です。以下に、わかりやすい表を用意しました。参考にしてくださいね。

判定の種類 判定に用いる基準値
攻撃判定 戦闘技能レベル+器用度ボーナス+武器による修正
回避判定 戦闘技能レベル+敏捷度ボーナス+防具による修正
魔法の発動判定 ルーンマスター技能レベル+知力ボーナス
精神抵抗判定 冒険者レベル+精神力ボーナス
生命抵抗判定 冒険者レベル+生命力ボーナス

アスナート先生この表を見れば分かると思いますが、各判定ごとに使用する能力値が異なっているのですね。どの判定にどの能力値を使うか、というのはイメージとして捉えれば分かり易いと思います。

デコパチ委員長先生、上記の表では筋力ボーナスだけが用いられていないようですが。

アスナート先生はい、筋力ボーナスダメージの決定に用いますよ。ただ、ダメージの決定は他と少々違う求め方をするので個別に解説した方がわかりやすいのです。

デコパチ委員長なるほど。それでは次はダメージの決定の解説ですね。



chapter.04.2 ダメージの決定


アスナート先生ダメージの決定の方法はプレイヤーキャラクターとモンスターとで異なります。モンスターの場合、ダメージはほとんどが定数なのですが、プレイヤーキャラクターの場合はダメージに幅があります。この幅を求めるのがレーティング表です。

デコパチ委員長一見すると膨大な数が並んでいるので難解に見えますね。

アスナート先生初心者の人は、レーティング表を見ると『難しそう』と思ってしまいがちですが事実は逆です。レーティング表は2d6を用いるだけで簡単に幅のあるダメージを表現出来るようにしたものなのです。レーティング表がなければ、ソード・ワールドのダメージ決定はもっとややこしくなるか、単調でつまらないものになってしまうでしょう。

デコパチ委員長確かに、D&Dなどでは武器によってダメージの決定に使うサイコロが違ったりしますね。

アスナート先生どのシステムが優れている、というのは答えのない問題ですけれどね。ただし、常に同じサイコロを振れば良いというのはソード・ワールドの最大の魅力のひとつであると私は思っています。

デコパチ委員長なるほど。4面体や20面体は通常持っているのも珍しいダイスですからね。

アスナート先生さて、それではレーティング表の使い方を解説しましょう。戦闘時においては戦士も魔法使いも傍観者もほぼ間違い無くお世話になる表なので、皆さんしっかりと勉強しましょうね。

【一同】はーい!

アスナート先生まずはレーティング表を見てみましょう。上に『キーナンバー』という数字があり、横に『2d』という欄がありますね?

デコパチ委員長キーナンバー』は0〜50、『2d』は2〜12ですね。

アスナート先生想像がつくと思いますが『2d』という欄はそのまま2d6を振った数字に対応しています。

デコパチ委員長2d6を振り、出た目の欄を見る……ということですね。

アスナート先生はい、その通りです。上の『キーナンバー』は打撃力に呼応しています。

デコパチ委員長打撃力……武器や攻撃魔法に固有の数値ですね。

アスナート先生そうです。攻撃魔法の場合、各項目ごとに固有の打撃力が書かれていますのでその数値をもとにします。武器の場合は様々に異なるので、自分が攻撃に使った武器の打撃力はしっかりと把握しておきましょう。

デコパチ委員長武器の打撃力は援護魔法などで変化する場合もありますから注意が必要ですね。

アスナート先生それでは実際にダメージの算出の手順を追ってみましょう。最初は戸惑うかもしれませんが、決して難しい判定では無いので落ち付いて理解していきましょうね。

デコパチ委員長ひとつ理解すれば後は芋蔓式に理解出来ますからね、レーティング表を使う判定は。

アスナート先生ダメージの算出には、なによりもまず打撃力を求める必要があります。攻撃手段の打撃力の数値を『キーナンバー』から探します。

デコパチ委員長例えば打撃力17の攻撃のダメージを算出する場合、キーナンバー17の欄を見るわけですね。

アスナート先生そうです。キーナンバー17の欄を上から見てみましょう。『*、1、2、3、4、5、5、6、7、7、8』という数字が縦に並んでいますね。

デコパチ委員長一番最初の『』とはなんでしょう?

アスナート先生2dの欄を見てください。『』の欄に呼応しているのは、つまり1ゾロです。ソード・ワールドの忘れてはならない原則で、プレイヤーキャラクターが行為判定の際に1ゾロを振った場合、どのような行為も自動的失敗になるというものがあります。これはダメージの算出の際も例外ではありません。

デコパチ委員長ダメージの算出の際に自動的失敗をしてしまい、ダメージが0になるということですか?

アスナート先生はい。これは武器のダメージが0になるというだけではありません。その攻撃で与えられるダメージそのものが0になる、ということです。

デコパチ委員長なるほど。

アスナート先生次いで説明を続けましょう。説明が前後しましたが、レーティング表から求めた数値だけがダメージではありません。ここに追加ダメージというものが加算されるのです。

デコパチ委員長追加ダメージですか?

アスナート先生そうです。追加ダメージ戦闘技能レベル+筋力ボーナス+武器の修正となります。

デコパチ委員長先ほど言っていた筋力ボーナスはここで加算されるのですね。

アスナート先生そういうことです。戦闘時は全ての能力値ボーナスを使う可能性があるのですね。

デコパチ委員長考えられているのですね。

アスナート先生さて、次はダメージを減少させる手順の説明です。ダメージの減少にはダメージ自体の算出と同じくレーティング表を用います。使う『キーナンバー』は鎧の防御力に等しい数字です。もっとも、これは(一部の例外を除いた)魔法攻撃には適用されません。

デコパチ委員長魔法によるダメージは鎧での軽減が出来ないのですね?

アスナート先生はい。魔法以外にも、鎧での軽減が出来ない攻撃はありますので、詳細はルールブックを読むか戦闘の都度GMに尋ねましょう。一般的に、ブレスなどは鎧でのダメージの軽減が出来なくなっています。

デコパチ委員長俗に言う『物理攻撃』は鎧での軽減が出来る、のですね。

アスナート先生そう覚えておいて問題はないでしょう。さて、それではダメージの軽減の手順の続きです。

デコパチ委員長はい。

アスナート先生まず鎧の防御力を元にしてレーティング表から数字を算出します。ここはダメージの算出と同じですね。

デコパチ委員長防御ロールの場合はクリティカルが存在しないのも特徴のひとつですね。

アスナート先生レーティング表から求められた数字にダメージ減少を加算します。この合計が、ダメージを減らせる合計値となります。

デコパチ委員長ダメージ減少冒険者レベルに等しい値ですね。もっとも、魔法などによって上昇することも有り得ますが。

アスナート先生プロテクション』などの魔法や魔法の鎧の効果などで上昇する場合がありますね。その場合の効果はほとんどのダメージに対して有効ですので、覚えておきましょう。忘れると損をしますよ。

デコパチ委員長ダメージの軽減の場合での1ゾロはどうなるのでしょう? 鎧での軽減がなくなるのでしょうか?

アスナート先生いいえ、攻撃時と同じく減点出来る数字が0になります。ダメージ減少も無効なので場合によっては致命的になりますね。

デコパチ委員長算出されたダメージをそのまま生命力に被るのですか。厳しいですね……

アスナート先生ソード・ワールドにおける突発死のほとんどがこれですからね。防ぎようも無いので、それこそ運が悪かったと諦めるしかないのですが……さて、次は魔法等のダメージの軽減です。

デコパチ委員長鎧による減点が行なえないのでしたね?

アスナート先生そうですね。ただし、冒険者レベルによるダメージ減少と魔法的な防護は常に有効です。

デコパチ委員長魔法的な防護とは『プロテクション』などの魔法の援護によるものと魔法の鎧などのアイテムによる効果など、ですね。

アスナート先生一部の魔法には鎧での軽減も行なえるものがありますがそういった魔法の場合は明記されていますので問題はないでしょう。

デコパチ委員長魔法のダメージの減点の場合、例えば精神抵抗ロールなどで1ゾロを出すとやはりダメージを減点出来ずにそのまま受けるのでしょうか?

アスナート先生いいえ、魔法のダメージの場合、いかなる場合においても冒険者レベル及び魔法的な防護によるダメージの軽減は可能です。

デコパチ委員長なるほど、物理攻撃に比べ、魔法のダメージは良くも悪くも安定しているのですね。

アスナート先生追加ダメージダメージ減少についても表にまとめて置きましょう。今回解説した数値を全てを並べると以下のようになります。

判定の種類 ( )内は基準値の通称 判定に用いる基準値
攻撃判定(攻撃力) 戦闘技能レベル+器用度ボーナス+武器による修正
回避判定(回避力) 戦闘技能レベル+敏捷度ボーナス+防具による修正
魔法の発動判定(魔力) ルーンマスター技能レベル+知力ボーナス
精神抵抗判定(精神抵抗力) 冒険者レベル+精神力ボーナス
生命抵抗判定(生命抵抗力) 冒険者レベル+生命力ボーナス
追加ダメージ(追加ダメージ) 戦闘技能レベル+筋力ボーナス+武器による修正
ダメージ減少(ダメージ減少) 冒険者レベル+防具による修正

アスナート先生さて、そろそろ誌面が尽きてまいりました。今回は戦闘技能のおさらいで終わってしまいましたので、次回は戦闘以外の行動判定について解説したいと思います。

デコパチ委員長とはいえ、基本は全て同じなのですね。

アスナート先生そうです。全ての判定は技能Lv+能力値ボーナス+2d6で行なわれるという原則さえ覚えて御けば、戸惑いは少ないと思いますよ。

デコパチ委員長問題はどの能力値ボーナスを使うか、ということだけですね。

アスナート先生それでは、詳細は次回に。

デコパチ委員長起立、礼!

【一同】ありがとうございましたー!

アスナート先生はい、おつかれさまでした。





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