エルラインの絵本 第八話『天絹都市』A



★セッション開始前の会話より☆


【ティーナ】えーと、魔法ってなんでしたっけ(かえれ
【ウィルヘルム】待て唯一の回復役。
【ティーナ】回復魔法はウーンズでしたっけ?
【ウィルヘルム】暗黒魔法を覚えてやがるッ!?
【スズキ】邪神「うーダ」の神官アルな。


『うーダ』についてはおいとくとして(笑)。
 ティーナさんは今回が割と久々のセッション参加となるのでした。


【GM】えーと、取り急ぎリエ=インの地図を完成させました。こちらです。
【アルマ】長安じゃな。
【GM】はい、リエ=インのモデルは唐代の長安です。モデルというかほぼそのままですね。
【ウィルヘルム】なるほど、それで食通が多いのか。
【ティーナ】風水が(謎)
【アルマ】セリカ(略)。
【ウィルヘルム】絹の国か。


 ああそうともサ!(開き直り)


【GM】黒い線は壁ではなくて通路です。公宮ってのは、選帝公の住む城で、ここで執務を執り行います。太極宮ってのはいわゆる後宮で選帝公が私生活を送る場所ですね。
【アルマ】ハーレムじゃな。
【スズキ】南大門以外に出入り口は無いアルか?
【GM】んと、南大門以外にも、東西と、北にそれぞれちょこちょことはみだしてる線があるでしょ? そこが出入り可能です。
【ティーナ】塀を乗り越えれば(だめです)。


 衛兵に弓で撃たれますよ(笑)。


【GM】この各区画を『房』といいまして、大きなものはひとつの村並の広さです。夜間は房の行き来は禁じられていますが、房内部での移動はOK。
【スズキ】了解のココロ。
【GM】皆さんは、えーと……南大門からはいってすぐ右の一番南の房の『福禄酒家』に宿を取っています。右から数えて6個目の房ですね。
【ウィルヘルム】南の入り口は南大門だけなのか……面白いつくりだな
【スズキ】北に宿を取った方が脱出には良さそうアルな。
【ティーナ】敵に入られにくいですよね。
【GM】そ、リエ=インは壮麗なだけではなく、軍事的にも非常に高度に考慮された都市なのです(ということにしてくれ)。
【ウィルヘルム】いや、偉いさんって北のほうにいるんだろ?そっちに出入り可能なところが数多いっていうのも珍しいな、と思っただけだ。
【GM】ああ、北の方は軍事施設も充実してるんですよ。むしろ、いざという時の脱出路なんです。


 リエ=インが、六都市の中出は珍しく都市機構事態が軍事思想を以って設計されたものである、という事を一応提示しておいてあります。
 さて、この伏線がどこまで生きるかは、神のみぞ知るところです。


【スズキ】えっと次の予定は賢者の学院だったカ?
【アルマ】今訪れておるところじゃ。
【ルフナ】ていうか学院で閲覧の許可をもらったところまでじゃぁ?
【アルマ】許可は無い(笑)。
【スズキ】アイヤー既にか。
【ルフナ】えっと、一般書庫と二級書庫の閲覧が出来るからそこで導師様に会えればラッキー? って所まででしたよね?
【アルマ】図書室に行く、とかじゃったかな?
【ティーナ】さっぱりです(笑)。


 リプレイ読んでねってプレイ当時まだ第八話@のリプレイは完成していないのでしたすいません(土下座)。






  導師を捜せ!


【GM】さてともあれ、現在はリエ=インの賢者の学院。賢者の学院は、って番号とか振ってないからわかり辛いな……公宮のすぐ南の房、西(左)からふたつ目に位置しています。
【ウィルヘルム】ルフナに任せるしかないんだよな。こういう場合は。
【GM】んで、一般書庫と二級書庫は見ても良いよとのお達しが。
【ルフナ】1つ目の扉は入っちゃだめで、2つ目と3つ目の部屋が図書室なんだよね?
【GM】です。
【アルマ】ファイト。
【ウィルヘルム】図書室で何か調べるのか?
【スズキ】エルラインの絵本の閲覧許可を得る為に導師を探してるアルよ。
【ルフナ】図書室で運良く導師様に会えれば、「本見せて♪」ってお願いできるかなー? ってねー?(誰に振ってる)
【ティーナ】導師を探せ! Lv99。


 懐かしいなあ。
 一発ネタの割には結構長続きしましたよね、あのコーナー。


【スズキ】一つ目の扉にききみ……さて、図書室漁るアルよ。
【GM】1番目の扉は、科挙の受験者が勉強してる扉なんで邪魔しないでね、ってこと(笑)。
【スズキ】カキョッ!
【GM】さてどちらの書庫に? 一般書庫は皆さんも入れますけど、二級書庫はルフナだけですね。
【ルフナ】取りあえず一般書庫に行きます?
【ウィルヘルム】ルフナ、任せた。
【スズキ】えーとその前に。この中で身元のしっかりしてるのは誰アルか? 身元不明の者に見せてくれる事はまず無いと思われるアルよ。
【アルマ】ルフナ殿だけじゃろう?
【スズキ】後はミンナ根無し草カ?
【ウィルヘルム】失礼な、立派な遊牧民だぞ(人それを根無し草と呼ぶ)。
【GM】ルフナと、一応ティーナかな?
【アルマ】……………………おお、ティーナ殿。
【ティーナ】はい?
【スズキ】じゃあ2級の方をエルフ娘に、もう一方を貧乏娘に任せるヨロシ。
【ルフナ】娘じゃないってばさ!(ごん!)
【スズキ】ワタシ結局盗賊ギルドに顔繋いで無かったアルからなぁ…… ぷちゅ(潰れた)


 それにしても、スズキの成敗されっぷりは実に多彩です。


【GM】さて、それじゃあふたり以外の皆さんはどうするかな。
【アルマ】中庭で舞踊の鍛錬でもしておくかのう(働けよ)。
【ウィルヘルム】うーむ、面白そうな本があったら読みたいとは思ったんだが……どうもこの街は落ちつかねえんだなよな、なんでだろう。
【スズキ】ワタシはさっきも言った通り武器の補充に行きたいアルよ。この街は高品質の品も売ってるアルか?
【GM】リエ=フィシアで一番高品質の武具が置いてありますよ。オラン並と思いねえ。


 高品質+5の品が割とふつうに売っているぐらいには豊かな都市なんですよ、リエ=インは。


【ルフナ】え〜? ボク一人でですかぁ?(二級図書はお前しか入れないっての)
【ティーナ】わあー。
【GM】んじゃ、学院から解決しましょ。えーっと……(ころころ)まずはルフナからだ。二級書庫です。
【GM】二級書庫は、思ったよりも広くないですね。永き時を経た本が出す懐かしい香りが一杯に満ちていまして。
【ルフナ】おや、もっと広いと思ってたのになぁ……あ、本の匂いだぁ……この匂い好きなんだぁ(てこてこ)。
【アルマ】(一般図書室)ふむ……おお、これは「週刊ロオン様通信」のバックナンバーが全て。
【ウィルヘルム】すげえ。


 惜しい、揃ってないんです。
 創刊号と特別季刊発行誌はラオシェン限定100部なのでこちらまでは届いていないんです(流れるようにホラを吹くな)。


【GM】二級書庫には今は三人ほどが本を読んでいます。いずれも、リエ=イン人のようです。科挙試験合格者の証である紫紺のフサを胸につけているのはひとりだけ。
【ルフナ】あの人は導師様かなぁ?
【GM】他のふたりはまだ科挙に合格はしていない模様だね。科挙に合格していれば、恐らく準導師か導師位は授けられているんじゃないかな? と思える。
【ルフナ】じゃぁ、その人に声を掛けてみよう。緊張するなぁ……(ドキドキ)
【GM】近づいたなら分かるな、この人は準導師だね。立てかけてある杖は正魔術師の杖だけど、導師の杖じゃない。
【ルフナ】ボクがもってるのはエルライン・ルフの杖(はいはい)
【GM】恐らくリエ=フィシア中探しても1番価値ある杖だぞ、それ(笑)。
【スズキ】それから銃にカタールに……
【アルマ】うむ、リエ=フィシア有数の「武器持つ」ソーサラーじゃな(笑)。
【ウィルヘルム】持ってるだけで使う機会はそうそう無いだろうがな
【スズキ】コインもあるからマジックアイテムの総数でも相当アル。
【ティーナ】歩く身代金ですね、ふふふ……
【GM】茶魔。


 その昔『おぼっちゃまくん』という漫画がありましてね。
 でもあんまり覚えてないんで解説は割愛。


【ルフナ】読書中にすいません(ぺこり)少しお話良いですか?
【GM】【紫紺のフサを胸につけた青年】はい? 手短にお願いしますよ。なにか?
【ルフナ】えっと、ここにエルライン・ルフの本があるって聞いたんですけど、本当ですか?>準導師の青年
【GM】【青年】え? ええ、あるらしいですね。特級書庫に仕舞われているらしいです。
【ルフナ】GM,特級書庫って入れるの誰?
【GM】【青年】ああ、貴方見た感じ、リエ=インの人じゃないんですね。特級書庫に入れるのは導師様の中でも限られていますね。貴重で危険な品ばかりだそうですから。
【ルフナ】何方なら入れるんでしょう? ご存じですか?
【GM】【青年】うーん、今なら……そうだなあ、李導師とか趙導師とか、ああ、あとは勿論文部尚書の辛様ですかね。他にも勿論見ることの出来る人はいますけれど、今リエ=インにいる人ならその三人じゃないかな?


 と、ルフナががんばっている間、控え室(?)の面々が電波を飛ばします。


【スズキ(電波)】お偉いさんに杖を見せてでも閲覧許可をもぎ取るヨロシ。
【ルフナ】見せたら取り上げられる可能性も。
【ティーナ(電波)】そしたらまたGMに頑張って貰うしか。
【アルマ(電波)】あまり被害(?)を広げてはいかん。
【スズキ(電波)】そんなことしたらその後のこの学院の評判がどうなるか……その辺を上手く突いて取り引くヨロシ。


 なんだか一部に不穏な発言がかいまみえますが努めて冷静を装うGM。健気だ。


【GM】【青年】あ、もちろん、選帝公閣下なら見ることはできますけどね。でもリエ=イン人以外には見ることは出来ないんじゃないかなあ。僕らリエ=イン出身の人間でも見るのは厳しいらしいですから。
【ルフナ】そうですかぁ…困ったなぁ…
【ウィルヘルム(電波)】あまり偉い人とは関わりたくないんだが……とはいえリエ=フィシアの影響力は薄いのか、ここ。
【スズキ(電波)】薄いらしいアルよ。
【GM】地理的にも遠いし、線抵抗が皇帝の血筋ということもあってかなり独自の力を持っているんですね、リエ=インは。
【アルマ(電波)】俺ドラゴン!
【スズキ(電波)】君ドラゴン!!
【ティーナ(電波)】線抵抗!
【GM】うえーん選帝公!
【スズキ(電波)】ふむ、と言う事はお料理会の時に許可を得れば……チャームを使って。
【アルマ(電波)】一応、選帝公と接触の機会があるしのう。
【ウィルヘルム(電波)】誰がチャームを?
【スズキ(電波)】ワタシ歌えるアルよ。まぁ、一瞬で地下牢一直線確定アルが。
【GM】なに言ってんの、その場で“処分”されますがな。
【スズキ(電波)】首と胴体がお別れするアルな。その後食われない事を願うё。


 食わん食わん。
 食べやしませんが、選帝公に謁見した場所で呪歌なんか使ったら、即座にその場で消されるでしょう。
 他の都市の選帝公ならそこまで過剰な反応も示さないのですが、リエ=インの場合は一応理由がありまして……それについてはまたいずれ。


【ルフナ】ほか質問あるー?(電波)
【スズキ(電波)】お偉いさんに相談は出来ないか聞いてみるヨロシ。
【アルマ(電波)】現状でお偉い歴々と接点が無いからのう。で、わしらが献上したのは古代王国期の竜のモノじゃ。その辺りから、或いは接点が生まれるやもしれぬ。
【ルフナ】閲覧できる導師様に相談できませんかねぇ? なんとか。
【GM】【青年】うーん……趙導師は、諦めた方が良いです。あの人、李導師に追い付こうと今も必死に勉強しているはずですから。
【スズキ(電波)】チャオ?
【GM】チャオ。
【ティーナ(電波)】飲むアルー(?)。


 趙=Zhao、でチャオ、と読みます。
 だからなんだと言われればそれまでですが(笑)。


【GM】【青年】李導師は気さくな人だから、話だけなら聞いてもらえるかもしれませんね。文部尚書閣下はお話する機会が取れないんじゃないかなあ?
【ルフナ】その、李導師様はどちらにいらしゃるでしょう? ご存じですか?
【GM】【青年】うーん、あの人も腰が軽い人だから……普通、この時間なら導師は一級書庫に篭っているんですけどね。市場にいるか、どこにいるかちょっとわからないですね。
【ルフナ】顔も解らないしなぁ…一緒に探して…なんて無理ですよね。てへっ。
【GM】【青年】すいません、僕もこれから勉強あるので……ああ、特徴はありますよ。李導師、リエ=インの歴史上初の、人間以外で導師位を受けた人なんです。
【アルマ(電波)】李姓なのにリエ=イン以外、か……華人?
【ティーナ(電波)】きっと角が生えてるとか。
【スズキ(電波)】人間外、であって、リエ=イン以外じゃないのでは?
【アルマ(電波)】ああ、なるほど。
【GM】【青年】ハーフエルフなんですよ、李導師は。
【ルフナ】ボクはエルフです(はいはい)。
【ウィルヘルム(電波)】ルフナなら話がつけやすいか。
【ティーナ(電波)】耳が長い?
【GM】【青年】ハーフエルフですから、人間よりは。
【スズキ(電波)】導師はここで暮しているアルか?(てれぱぴ)そうなら帰ってくる時間を見計らってもう一度って手も……
【GM】【青年】いえ、仮眠室も私室もありますけれど、学院の外に居を構えていますよ。


 というか、この青年すでに電波とまともに会話しています。
 あなおそろしや。


【ルフナ】髪の色とかも教えていただけると嬉しいです。
【GM】【青年】髪は黒ですよ。でも瞳が綺麗な緑色なんです。『女性を口説く時に便利なんだ』とか言ってますけど、実際女性と一緒に歩いているトコロなんて見たこと無いんですけどね。
【ルフナ】………(女の格好で探した方が見つけやすい?(まて、ルフナ))
【GM】【青年】あとは、ああ、真っ白な綺麗な猫を連れてますね。
【アルマ】イルゼを……!


 ちゃうちゃう、猫ではあるが生ではない。


【GM】【青年】上位使い魔らしいです。そういうことを普通に話しちゃう辺り、俗っぽいというか、話し易いというか。
【ティーナ】目からビームが出るんです


 出ねえッ!? ていうかそんな生き物は物質界にはいねえ!? 妖精界と精霊界はわからないけど(※多分いません)


【アルマ】シロ、かのう……。
【スズキ】城猫……額に月のマークが……
【アルマ】城!?
【ウィルヘルム】怖い猫だ。
【スズキ】白アル……


 額に月のマーク……多分、某水兵服な月の美少女戦士アニメのネタだと思うのですが、GMは詳しく知らないのでした。


【ルフナ】なるほど。頑張って探してみます。お時間頂いてすいませんでした。(ぺこり)勉強頑張ってくださいね♪(営業スマイル)
【GM】【青年】はい、どうも。十中八九無理だと思いますけど、がっかりしないで下さいね?
【ルフナ】はーい(退室)。
【GM】さて、そいでは一般書庫のティーナさーん。
【ティーナ】はーい、生中継でお送りしています
【アルマ(電波)】(イメージ画:バスタオル一枚で温泉←ティーナ殿生中継)
【GM】なぜッ!?
【ティーナ】あっ、ダガー勝手に。
【アルマ(電波)】(ひらり)そしておそらく、何故かダガーはスズキ殿に(略)。
【スズキ(電波)】針供養ー?!
【アルマ(電波)】そう、まるで最初からそこに向かうのが決まっていたかのように。


 そして誰も否定もフォローもしない。勿論治療もしない。
 それがスズキのですてにー。


【GM】ここはかなり広いですね。見れば、子供やおじいさんもちらほら。一応しずかに皆さん読書中です。一般書庫は二級書庫と違い、外光を取り入れているので明るく、ぽかぽかです。見まわしたところ、杖を持っているのは2〜3人ほど。うちひとりは本を枕に寝ていたり、ほのぼのとした雰囲気です。
【ティーナ】じゃあ、その人に。
【GM】【睡眠マン】ZZZzzzzzz……
【ティーナ】あのーもしもし?
【GM】【睡眠マン】……んー?
【スズキ(電波)】ザメハ使うヨロシ。
【アルマ(電波)】DIALKO
【GM】麻痺を治してるー!?
【アルマ(電波)】睡眠も治るぞ?(本当)
【GM】どうせならMADIを(無駄遣い万歳)。


ザメハ』はコンピュータRPGの傑作ドラクエの魔法で睡眠解除、『DIALKO(ディアルコ)』はコンピュータRPGの名作ウィザードリィの魔法で麻痺(と睡眠)の解除、『MADI(マディ)』は同じくウィザードリィの魔法でHP全回復及び全てのステータス異常の快癒という強力な魔法です。
 え、この解説になんの意味がって?
 …………行数稼ぎとか?(まて)


【GM】【睡眠マン】……やあ、おはよう。
【ティーナ】あの少しよろしいですか?
【GM】【睡眠マン】ああ、って君は誰だい?
【ティーナ】(たぶん)ラーダの僧侶、クリスティーナ=クリステル=クリスフライヤー=クリスティ=クリスクロスと申します。
【GM】【睡眠マン】へえ、ラーダの。や、これは失礼した(立ち上がって)。僕は李 白侠。一応、この学院の導師だ。以後宜しく。
【GM】と、李さんは右拳を左掌で包むリエ=イン式の礼を。
【ルフナ(電波)】そんなところに……つーか、昼寝かい。
【ティーナ】導師様でしたか、お休みのところすいません(汗汗)。
【GM】【李 白侠】いや、ホントに昼寝してただけだからね。それで、なにか用かな、クリスティーナさん(椅子をすすめながら)。
【ティーナ】はい、リエ=インにはエルライン・ルフの本がある、と聞いたことがあるのですが、本当なんでしょうか??
【GM】【李 白侠】本当だよ?(さらりと)
【ティーナ】さーらーりとしたうーめーしゅー(かえれ)。


 CMネタはすぐに風化するぜ!
 でもこのCMって息長いですよね。


【ティーナ】それは、一般の人が見ることはできるんですか?
【GM】【李 白侠】いや、駄目だね。
【ティーナ】そうですよね、盗まれたりしたら大変ですからね
【GM】【李 白侠】なにぶん、貴重な品だ。同じ重さの黄金の万倍以上の価値はある。
【ウィルヘルム(電波)】えーとガメル換算……するとクリスが卒倒するだろうな。
【ルフナ(電波)】じぃー(絵本と杖と水喰いをみる)。
【GM】【李 白侠】まあ危険で貴重な品ってのは、それを保管している場所のステータスだからね。出し渋っているっていうのもあるんだけどさ。
【ティーナ】それをどうしても見たいと思ったら、どうしたらいいでしょう?(聞くなよ)
【GM】【李 白侠】そうだねえ、ここで導師位を得て、その中でも更に階梯を上げていくか。
【ルフナ(電波)】何年かかるやら……
【GM】【李 白侠】文部尚書閣下か選帝公閣下のお気に召すような事をしておねだりするか。
【ティーナ】おねだり……(悩)
【アルマ(電波)】誘惑(どばー)。


 あんな危険人物を天絹都市に入れるわけにはッ!


【GM】【李 白侠】あとは……盗み出すしか無いんじゃない?
【ウィルヘルム(電波)】気さくっていうかそんなこと言うか普通<盗み出すぜ!
【GM】【李 白侠】最後の手段はやめた方がいいけどね。一番面白そうだけど。というか、物見のつもりならあの本は見ないほうが良いよ。危険で貴重、ってのは、ハッタリでもなんでも無くてね。
【ティーナ】と、言いますと?
【GM】【李 白侠】賢者の学院が総力を上げてガードしてるってことは、護りたいからだよ。本を、じゃ無い。本から、ね。エルライン・ルフの本を名指しで言うぐらいだ、彼の噂ぐらいは聞いたことはあるんだろう?
【アルマ(電波)】彼? 性別断定?
【GM】【李 白侠】いや彼/彼女、か。未だ分からぬ謎だからねえ(笑)。


 そして何気に電波と普通に会話する李導師。いやン。


【スズキ(電波)】この人に事情を話して……流石にまずいあるか? 口刈る双だし。
【アルマ(電波)】凄い……
【GM】【李 白侠】口を狩るぜーヒャハァー(ずバー)。
【スズキ(電波)】軽そう……「〜〜そう」って言葉変換してくれないヨ、この阿呆辞書。「できそう」で「出来層」とか言うヨ。


 相変わらずとばしまくっています、スズキの辞書。
 まあGMも人の事ぁ言えないんですがリプレイの時はこっそりと直したりしているのです。
 ……ってここで言ってたら意味ねえ!?


【ティーナ】ですが、物見のつもりで来たわけではないんです
【GM】【李 白侠】へえ? すると……(声を潜めて顔を近づけて)……やっぱ盗もうって魂胆?
【ティーナ】そんな面白そうなことはできません(笑)。
【GM】【李 白侠】(肩を竦めて)残念、内容次第なら一口乗ったのに。
【ティーナ】乗るのー?!
【ルフナ(電波)】ちょっとまてー?!


 さて(笑)。
 軽快でどこか飄々とした李導師に、一行(含む電波)はどう対応をとったものか決めかねた模様です。
 ここで一時作戦タイムを取ります。


【ティーナ】作戦会議だ!(しゅた)
【GM】【李 白侠】さて、会議どうぞ(たのしそうに)。
【スズキ】かなり位の高そうな人だし事情話しても良いと思う人ー? はーい。
【アルマ】うーむ、前回のアレ(=森創造)があるからのう。
【スズキ】もし実験材料として捕まりそうになっても今なら貧乏娘以外は逃げられるё。
【ルフナ】ていうか、ティーナさん未覚醒だよ? ……だよね?
【ティーナ】ええ。
【アルマ】うむ、ティーナ殿はラストの運命が。


 ティーナが目覚める予定(笑)の“混沌”、《王国》はこのシリーズに登場する“混沌”の中で恐らく最大の力を持つものになるはずです。
 その為、覚醒は恐らくパーティメンバー中最後になる予定だ、ということをそれとなく伝えてあったりしたんですね。


【スズキ】ならますます好都合ヨ。で、事情話してもいいと思うのは誰アル?
【ティーナ】ここは、ずばーんと直球勝負! そしてGMの思わぬ方向へ進ませるのが一番ですね!(またおまえがか)
【ウィルヘルム】話しても良いんじゃないか? 愉快犯ぶりが演技とも限らないが……
【アルマ】うーむ、現段階であまり被害(笑)を拡大させるのは少し……手が無くなってから、でも良いのではないかな。
【スズキ】打てる手が有るうちは打った方がいいヨ。この後またこの人とコンタクトとれるかもわからないヨ。
【ティーナ】もうありません(早)。
【ルフナ】えぇ?!
【アルマ】いや、献上料理……
【ティーナ】料理って何でしょう?(汗)
【アルマ】……あらすじ、読んだかのう?
【ティーナ】一応……
【ルフナ】ティーナさん………あらすじ読んだ?(汗)
【アルマ】読んでないな(断定)。


 一応、プレイ前に前回の顛末を前回未参加者にはあらすじとして伝えているのですが(その役目はほとんどの場合アルマが引きうけてくれています。毎度御苦労様です)プレイ開始直前はキャラシートやお菓子、飲み物の準備や雑談(笑)などで忙しい為に結構見落としてしまいがちなのです。
 まあそれもこれも、リプレイを素早く仕上げれば問題はないんですがって出来るわけねえだろォがァ!(←逆ギレ) ……失礼。
 ともあれ、前回のあらすじはとても重要なので見落とさずに聞く事と、わからない場合は即座に聞くようにしましょう、ということですね。
 分からなかったら聞く、というのはあらすじに限らず、ルールについても同様の事が言えたりしますよん。
 ともあれここで前回のあらすじの内、献上料理の儀についてを再確認。
 献上料理の儀で上手くやれば選帝公につなぎが出来る可能性もある、という手段を確認させました。


【GM】献上料理の儀では、選帝公がお気に召した品の料理人とその関係者には例年豪勢な褒美が出るんです。ちなみに去年最大の褒美は象牙20本。
【ルフナ】象牙って高いの?
【GM】高いです。モノにもよりますが、高品質の品なら一本数万ガメルはくだりません。
【ルフナ】ひゃー。
【アルマ】竜の牙よりも象の方が高いのか……


 象牙の値段なんて知らないのでその場で適当に決めました(笑)。
 でも軍馬数頭分と考えれば良質の象牙の値段としては問題無いかもしれません。


【GM】まあ、他にも官位とか住居とか、そういったものが褒美になる場合もありますけど、通例は受賞者が望んだもの、ですね。
【ウィルヘルム】まあ俺ドラゴンの牙がそこまで選定公の気に召すか、か。
【ティーナ】ようやくわかりました。選定公に気に入られれば……見せてもらえるかもしれない、ということですね。
【スズキ】ことアルよ。で、それを待つかココで明かしてしまうか、と。ワタシは明かしてしまう方に一票アル。


 スズキが先ほどから決をとっているのですが、見事なまでに誰も意見を述べてくれないので仕方ないのです。
 こういう話し合いの際、議長役は苦労を背負いこまされてしまうものなのですね。


【スズキ】他の人が明かしていい物かどうかについて全然意見を言ってくれないヨ……と言う事で賛成1票反対0票残り無効で明かすヨロシ。
【ウィルヘルム】いやちょっと待てい。アルマは他の手がなくなってからといっただろうが。


 うん、アルマは言ったけど……他の人、何も言ってないよね。
 編集でカットした部分でも、意見らしい意見を述べてるのってスズキとアルマだけなんですよ。そりゃアルマさんもピュセル侯との交渉で『後ろは気にせず』をやっちゃいますわな(笑)。
 この辺りで、パーティ内における会議時の役割分担めいたものが見えてきました。
 スズキは議長役兼アンチテーゼの提唱、意見の提出とほぼオールマイティ(及び針供養担当)。
 アルマさんもスズキほどでは無いにしろ議長役をこなしつつ、活発で常識的な意見(と、ネタ担当)。
 ウィルヘルムは自分の認識の許す範囲での常識的で建設的な意見(更にツッコミ担当)。
 モロゾフは意外に(←待て)良心的な意見。
 ティーナは核心を突いたり樹海創らせたり鋭い意見を言ったり現状を理解してなかったり……多彩過ぎます(笑)。
 フェストは自分の意見を言いつつ全体の総意に従うといったスタンス。
 ルフナとココサラキ、メルトンは少々話し合いの時は一歩引いてしまうようです。
 例えばダンジョンの中で右に進むか左に進むか、などという場合でも、後者の三人は意見を出し控えてしまう傾向にありますね。これは単純にプレイ経験の差かもしれませんが、こういう場ではどんどんと意見を言った方が自分とパーティのためになるのですよ。
 TRPGの鉄則。『宣言していない行動はしていない事になる』んです。これは会議時においても同様。およそほとんどの場面において、行動はすればするほど選択肢が広がるのですから(例外:樹海創造等)。
 とはいえ、スズキの必死の議会進行のお影か、全員の会議用頭脳が回転を始めたのか、ようやくスムーズに意見の交換が始まります。


【スズキ】では賛成1反対1……後は?
【ウィルヘルム】いや、俺も出来れば料理を待ちたいので保留1にしといてくれ。
【ティーナ】え、でも他に手はないような……少なくとも私には考えつきませんが(泣)。
【ルフナ】3日後選定公にご褒美として見せて貰えなかったら話すじゃだめかな?
【ティーナ】このまま、料理の日を待つのも手ですね、またそこであえるかもしれませんし。
【ウィルヘルム】しかし古代王国期の一品だし。問題は閲覧許可を求めた時に何故、と聞かれることかな?
【ルフナ】閲覧許可の理由かぁ……
【アルマ】後学のために、とでも答えれば一応筋が通るじゃろう。ソーサラーもおるのじゃし。
【ルフナ】え? ボクですか?
【ティーナ】ラーダですから!とか…
【スズキ】賛成1反対2無効2で反対に決定してしまったヨ。
【GM】では話進めますよん。


 プレイヤー同士の会議をどこまで認めるか、どこで切るか。
 恐らく、TRPGのセッションにおけるマスタリングの永遠のテーマのひとつではないかと思います。


【GM】【李 白侠】物見じゃないとはまた何かありそうだね?
【GM】と李導師は興味のありそうな顔。
【スズキ】あまり簡単に明かせる話でもないので他の手を打ってどうしようもなかったらまた相談に来るかもしれない、と。
【ティーナ】そうですね、知的好奇心と、あとは運命というんでしょうかね……とにかく本を見なくてはならないんです
【GM】【李 白侠】ふーん、本を見なきゃならない、ね……それはエルライン・ルフの本じゃなきゃならないのかい?
【アルマ】巧みに誘導されておるのう。
【GM】そりゃあ、学院秘蔵の本を見たい、なんていう人間に興味を持たないはずが(笑)。
【ティーナ】とりあえずツッコミが入る前に離脱ですね!(電波)
【ルフナ】ティーナさんファイト!!(隣の部屋にいます。)
【スズキ】ワタシは明かしても一向に構わないアルよ。
【ウィルヘルム】うむ、誘導されてみるのも一興とは思うが一応料理から攻めていこう。
【GM】んじゃ適当に誤魔化してその場を辞します?
【ティーナ】あ、そろそろ行かなくちゃ!
【GM】【李 白侠】おっと、そいつは残念。ま、僕は大概学院ではここか中庭にいるから、またいつでもおいで。
【アルマ】ごめん李さん、わたし行かなきゃ!
【ティーナ】ぎゅーん(バーニングフォーム)。


仮面ライダーアギト』の主人公、津上翔一君が感応能力によって敵の出現を感じ取ると『ごめん真魚ちゃん、おれ行かなくちゃ!』の決め台詞(?)と共に駈けだし、アギトに変身して戦うのでした。
 ……あ、いや、それだけですよ。はい。


【GM】と、ではティーナさん。
【ティーナ】はい
【GM】白侠に背を向けたところで精神抵抗どうぞ。
【ティーナ】きあー。
【アルマ】ワー。
【ウィルヘルム】おおー?
【アルマ】6ゾロ以外無駄っぽいがのう(汗)。
【スズキ】頑張るヨロシ、すもも!
【GM】【李 白侠】こっちー!?
【スズキ】え、違ったアルか?


 いや   ちがくない        かな。


【ティーナ】(ころころ)あう、9です。
【GM】ん、ティーナさんは、なにか背後からグッと圧力を一瞬感じました。魔法の類じゃないですね。
【ルフナ】ティーナさん……大丈夫かなぁー?
【GM】目には見えないなにか、まさしく強い意志そのもの、とかそういう感じですね。ところでそのまま出てっちゃって良いのかな?(笑)
【ティーナ】えーと……なんかあったかしら……
【GM】とりあえず何も無ければそのまま退室どうぞ。白侠は特に呼び止めたりしませんから。
【ウィルヘルム】何かプレッシャー感じても何もしないのか。まあいいけど別に。
【ティーナ】流石に戻るわけにも行きませんし(汗)。
【スズキ】きっとお財布が無くなってるアルよ。
【アルマ】スリー!?
【ルフナ】また?
【GM】振り返ったりしないのかな、と思っただけなんで(笑)。
【ウィルヘルム】振り向くくらいしても良いかと思ったが。李導師だけとは限らんのだし。
【アルマ】結構大物じゃな、ティーナ殿(笑)。
【ティーナ】あ、そういう意味でしたか(汗)。振り返るくらいしておけば良かった。
【GM】TRPGの鉄則、『言わない行動はしていない』のですよ。


『これぐらいは普通するだろう』というような行動でも、あらかじめ宣言がない場合はしていないもの、として扱われてしまうのです。特に、その行動が重要な結果を引き起こす場合は。
 また『普通はこういう状況になるだろう』という場合でも、一応マスターに確認を取ることをお勧めします。TRPGというものは言葉(ネットTRPGの場合は文字)を媒介としていますので状況の伝達というのは想像以上に困難なのですよ。
 極端な例では、プレイヤーは全員昼だと思っていたのに、マスターは夜のつもりで戦っていた、という例も……あのときは酷い目に遭った(遭わせた)ものです。


【GM】さて、それでは外で皆さんと合流。情報の交換などドウゾドウゾ
【ルフナ】かくしかでした(まて)。


 合流後お買い物タイムとしゃれ込みます。
 アルマとルフナがダンス技能にボーナスのつく刺繍入りの絹の服(これもその場で即興で考えました)を買った以外はそれなりに武具の補充などをして、夕方になりました。






  夕闇の白猫


【GM】さて、そうこうしているうちにそろそろ夕方。
【ルフナ】ご飯♪ご飯ー♪
【ティーナ】ご飯ですよ。
【GM】そろそろ宿に戻らないと、房の行き来が禁じられますよ。
【アルマ】うむ、急ぐぞ。
【ウィルヘルム】行き来が禁じられると野宿かしげつーハウスになってしまう。急ごう。
【ティーナ】大丈夫です、段ボールなんてありませんから(爽)。
【アルマ】いや、捕まるらしい。
【ウィルヘルム】そこまできっちりしているのか。
【GM】捕まるというか、警備隊詰め所に連れてかれて一晩お泊りコース。


 正確には衛士に保護される、と言った方が正解ですね。
 リエ=イン政府は住民の安全のため夜間の房の行き来を禁じているのですが、それは当然犯罪の増加を防ぐ為と、もうひとつは都市防衛上の理由もあるのです。
 地図を見てもらえればわかりますが、リエ=インの周辺は玲帝山と青頚湖に挟まれている以外は非常になだらかな地形で、見通しが効き易いのです。
 この為、高度な城砦都市としても名高いリエ=インに効果的な攻撃を仕掛けるためには堂々たる会戦を挑むか夜陰に乗じての奇襲しかないのが現状なのです。
 大軍を率いての会戦であれば敵の進軍は早期に察知出来ますから問題はありませんが、奇襲の場合は気付かないからこそ奇襲ですので不意の攻撃にいつでも対処できなくてはなりません。
 そういう理由もあって、夜間は都市内の人の行き来を制限して警戒直にあたっているのですね。
 勿論、それによって住民から不満が出ない様、房の中には実に様々な娯楽施設が用意されてはいます。ひとつの房が、地方の小さな村程度の規模は持っているとも言われています。


【GM】予鐘(予鈴の鐘バージョン?)が玲瓏と鳴り響く中、夕日に染まるリエ=インの街を皆さんはてくてくと歩きまして、宿です。えーと、今日の宿代+食事代は払ったかな?
【アルマ】まだじゃな……いくらだっけ(素)。
【ウィルヘルム】知らん(素)。
【ティーナ】いくらの宿なんでしょう?(笑)
【スズキ】安宿見つけた筈だったアルな。
【GM】うん、この辺は30ガメル程度だね。
【スズキ】後は公金からイクラ補助が出るか……カ。
【ティーナ】じわりじわりとお金が…
【アルマ】じゃあ人数分、と。
【スズキ】食事代は?
【アルマ】1食5らしいので、+15*5、残金20123、と(1名45)。
【ルフナ】今日は稼いじゃったからなぁ……明日も頑張って踊るかぁ……ね? ディン♪あ、ご飯(血)あげなきゃね。
【GM】【ディン】ちうちう。
【GM】さて、その夜はなにか行動しますか? 南部とはいえ華の天絹都市リエ=インの夜は長いですぞ。
【ウィルヘルム】出歩けないんだったな?
【GM】あ、房内部は出歩けますよ。房と房の行き来が禁じられているんです。で、屋外で酔いつぶれたりしていると、警備詰め所に御案内、と。
【スズキ】この区画の中に何か面白い施設は有ったりするアルか?
【ルフナ】何かある?
【GM】まあ普通に居酒屋とか賭博場、あとは春を売る店とか。
【スズキ】そんな所に行けるお金なんて無いアル!!
【ウィルヘルム】どこまで行っても街なんだな、ここは……ったく、風が篭っちまっていけねえ。
【GM】小さな街の集合体、という感じなのですよ。
【ルフナ】居酒屋くらいか…ボクに関係あるのは…そこで稼gいやなんでも。
【スズキ】春を売るアルか。
【GM】さて、皆様。世も更けてきまして部屋に戻るころ。
【ルフナ】頃。
【GM】危険感知か察氣をどうぞ。平目OK。
【スズキ】レンジャーのみアルか?
【GM】危険感知はレンジャー、察氣はフェンサーかウーシューですね。
【ウィルヘルム】(ころころ)11だ。
【アルマ】(ころころ、6ゾロ!)ふ。
【GM】なんて目を出すんギャー!
【ティーナ】わー。
【GM】では、アルマは二階に行こうとしてふと視線を感じます。
【アルマ】??? どの辺りからかのう?
【GM】視線の元を探ってみると、窓の外から夜目にも鮮やかな白い猫がそちらをじーッと。
【アルマ】白い猫……?
【スズキ】あるてみすーーー!!
【アルマ】確かティーナ殿から聞いたような?
【ティーナ】猫のことはルフナさんが(笑)。
【ルフナ】ボクが知ってるですねー。
【GM】アルマの視線に気付くと、猫はフッと“笑って”、走り去ります。
【アルマ】……なるほど。
【ルフナ】怖っ?!
【ウィルヘルム】ハイファミリアだからな。
【GM】その後は特に異変は無く、時は過ぎます。
【スズキ】猫が来た事は教えてくれるアルか?>舞踏姐御
【アルマ】教えておこう。
【アルマ】お主、付けられたのう、ティーナ殿。
【ウィルヘルム】マークされたか。
【ティーナ】ストーカーは訴えて(違)。
【スズキ】GMGM。この世界マタタビは存在してるカ?
【GM】んー、あると言うことで。
【スズキ】いくらほどするアル?
【GM】食材として考えれば、1ガメルで充分な量が買えますよ。
【スズキ】買ったё。
【アルマ】とはいえ、ティーナ殿から聞いた話から判断するになかなかの御仁のようじゃ。
【スズキ】荷物確認して見覚えの無い物が入ってないか調べるヨロシ。
【ティーナ】見覚えのある財布がないわ! なんてことが…(戦慄)
【スズキ】……またカ?
【GM】特に変化は無いですね。
【アルマ】次からはもっと上手くされるのじゃろうな……。
【スズキ】じゃあその荷物を広げた状態でセンスマジックするヨロシ。
【ルフナ】はーい!センスマジックしまーす。
【GM】どぞどぞ。
【ルフナ】(ころころ)かかった。
【GM】ん、変化は無いですね。
【ルフナ】……何もないよ?
【スズキ】ん〜。なら普通につけられたアルか。次にその猫を見掛けたらセンスエネミィかけるヨロシ。
【ルフナ】はーい。
【GM】さて、それ以外に行動がなければ朝です。






  情報は足で稼ぐもの


【GM】さて、翌朝。
【ティーナ】では一日のお祈りを。親愛なる知識の神ラーダよ、我に貴方の知識を分け与え賜え! 発動しないときは…インスピレーション!(ころころ、6ゾロ)
【スズキ】……マタカー?!
【ティーナ】好調。今日もきりきり働いて貰いましょう。
【GM】リエ=インの朝食はおもにおかゆと菜モノ。
【ルフナ】いただきます♪
【ウィルヘルム】料理は2日後だったか。
【GM】さて、明後日の献上料理の儀まで、どうやって過ごしますかの?
【ルフナ】白い猫お使い猫いーるのかーなー?(きょろきょろ)
【GM】白い猫は今は見当たらないみたいですね。
【GM】だれそれに会いにいくとか、何かを買うとか、どこかに忍びこむとか。
【ティーナ】道具類を厳重にしまっておきましょう。
【アルマ】特に希望は(鍛錬以外に)無いのう。知り合いはおらぬし、買い物は仕上がりを待つのみじゃし、犯罪はちょっと。
【ウィルヘルム】うーむ、せっかく図書館があるのだから分かる範囲でエルライン・ルフのことを調べるのも良いと思うが。
【GM】ウィルヘルムは図書館ね。ひとりかな?
【ウィルヘルム】俺が図書館行ってどうする?というツッコミはこの際無しだ。あ、学院のほうが蔵書多いだろ?
【GM】学院が一番蔵書多いですね。マハムさんの所持している本よりも。
【アルマ】うむ、エルラインの調査であれば一般より二級の方がよかろう。
【スズキ】李導師の評判を聞き漁りたいアルよ。
【GM】それも学院かな。
【スズキ】本人に会わないようにしないとイケナイアルな。
【ルフナ】ボクも学院で本を閲覧ー。ルフのこと調べよー♪
【スズキ】……お邪魔アルかなぁ……
【アルマ】うむ、仲睦まじいペアに任せるのじゃ。
【ルフナ】ディンの事も載ってないかなぁ?(ダガーをスズキに投げつける)
【ウィルヘルム】まあ、とりあえず(矢をスズキに刺す)
【スズキ】一応別行動で学院には行くy(サクッ!!)


 なんだかんだと言って、ルフナとウィルヘルムって息合ってるんですよね(笑)。


【GM】んじゃ学院にいく人はルフナ、ウィルヘルム、矢スズキ、の三人かな?
【ルフナ】はーい。
【スズキ】盗賊ギルド探してもいいけど入会金払うと死ねるのが……
【GM】アルマとティーナはどうする?
【ティーナ】図書館は李さんがいるかも……ということで、献上料理の話を聞きに街に出ましょう。
【アルマ】わしは……また厨に出向いてそれこそ献上料理の前評判でも聞いてくるかのう。ライバルがおれば、追加の食材でも探す必要があるやもしれぬ。
【GM】ティーナとアルマは厨公司、と。行動いっしょで良いかな?
【ティーナ】ええ。
【GM】さて、まずは学院からいきましょう。
【スズキ】まった。
【GM】待っつ。
【スズキ】まず中庭にアレが居ないか調べたいヨ。出来れば顔会わせたくないアル。
【アルマ】(中庭)コロヌチュルヨー………………
【スズキ】それ違うアルー!?


 そんなのはいねえー!?


【GM】んと、中庭は晴れていることもあって結構人がいます。
【ティーナ】猫じゃなくて本体が居そうです(笑)。
【スズキ】すももは居るカ?
【GM】ルフナがいるなら分かるな。ひときわ大きな楡の木に持たれかかるようにして、李導師が寝てます。
【ルフナ】あ。あそこにいるね。猫は? どこ?(きょろきょろ)
【GM】猫は導師のお腹の上で丸くなってます。
【ルフナ】なら大丈夫かな?
【スズキ】精霊使い、センスオーラでサンドマンが居るか感知するアル。他に寝てるの居れば無意味アルが打てる手は打つにこしたことはないё。
【ウィルヘルム】センスオーラをそういうことに使うか普通。
【スズキ】魔法と草走りは使いようヨ。
【GM】うむ、どうやらマジ寝です。
【アルマ】ガチンコで寝か。
【ティーナ】そのままきゅっと……
【スズキ】……貧乏娘こそ絞殺紐買うべきかも知れないアルな……
【GM】恐らく貴重品であろう正導師の杖を抱えたまま無防備に寝こけてます。
【スズキ】なら安心して行動にうつるヨロシ。
【GM】えー、と、書庫組。誰がドコで調査かな?
【ルフナ】本がいっぱい〜♪何が読めるかな〜♪
【ウィルヘルム】一般書庫しかダメなんだろう俺は。そこで探すさ、エルフライン・ルフの伝承とかそいうものがあれば。共通語が読めるっていいなあ。
【ルフナ】二級書庫へGO。
【アルマ】涙を隠し、二人は別の図書室へと別れるのじゃな。
【ウィルヘルム】いや、別に涙流すことじゃねーし。
【ルフナ】隠さない隠さない。むしろ泣かない。
【スズキ】本探しだけ手伝うヨ。
【GM】さて、探しものですが、うーんと。セージ+知力かな? 平目OKでどうぞ。
【ウィルヘルム】(ころころ)7だ。
【スズキ】(ころころ)9アル。
【GM】特にめぼしいものは無いですね。
【スズキ】なら聞き込みに走るアル。
【GM】ルフナもどうぞ。
【ルフナ】ほーい。きょろきょろ……(ころころ)18!
【GM】おおー。
【スズキ】セージ技能なのに高いアルよー?!
【ウィルヘルム】ルフナ、いつから賢者に目覚めた?
【ルフナ】いつからって元からですよぅ(るるる)。
【スズキ】そして次のチェックで剥奪されるアルな。
【アルマ】うむ。
【GM】さて、今のルフナの判定なら、ルフが死んだ土地の情報が分かります。
【ルフナ】ふむふむ?
【GM】ルフが晩年、ほとんど狂気に心を沈ませていたのは有名な話ですが、その没した地は意外に知られていないのです。エルライン・ルフが死んだといわれる土地で最も信憑性が高いのは、玲帝山山頂の遺跡『叡智の匣』。
【スズキ】叡智の……叡智の……叡智の………………………………………………
【GM】匣=はこ。ごめんね(笑)。
【スズキ】箱 函 はこ ハコ……出ないアル。辞書登録ゴゥ。
【アルマ】トランクの中に少女が入っていそうで怖いのう(?)。


 う、すいません、元ネタ知りません。
 京極堂かしら……?


【GM】彼はそこで生涯最後の研究をしながら、ひっそりと息を引き取った……と言われています。
【ウィルヘルム】また玲帝山か……
【ルフナ】そこって……絵本を見つけたところ?
【GM】いや、絵本を見付けたのはもっとふもとの方ね。
【ルフナ】うーん?
【GM】それ以上のことはここではちょっと分かりませんね。


 エルライン・ルフの没したと言われる遺跡『叡智の匣』。
 セッション中にこの名を出すのは初めてかもしれません。実はキーとなる遺跡なので、記憶の隅に留めておきましょう。


【GM】さて、スズキ聞きこみパート。バードかトルバドゥール+知力で2d6どうぞ。
【スズキ】バードあるな。(ころころ)9。今日は地味目アルな。
【GM】聞けた話だと、そうだな。李導師と趙導師は仲が悪い、というより、趙導師が一方的に李導師をライバル視している、というものかね。それ以外では、李導師の評判は悪くないよ。厳格とは言えないけど、話し易い、ってとこかね?
【スズキ】確かレベル的にはリード牛(そのまま変換)の方が上と言う話だったか?
【GM】実力はともかく、一応格は同等。
【スズキ】あぁ、なるほど。
【GM】でも学院に対して成した功績、という点では李導師に水をあけられているというところかな。
【スズキ】その功績内容は分かるアルか?
【GM】とか聞いて廻っていますとですね。
【スズキ】ギク。
【GM】【???】おい、君。
【GM】と背後から肩に手を置かれます。
【アルマ】振り返ると頬に指が。
【スズキ】(ぷに)
【GM】その指には鼻くそが。
【スズキ】アイヤー?!
【ティーナ】ご愁傷様です
【スズキ】置いといて。


 おいといて(笑)。


【GM】振りかえると、そこにいるのは身長190cmはあろうかという男性。背は高いですが、厚みはないですね。とは言ってもヒョロッとした印象でも無いのですが。
【スズキ】……倍は有りそうアルな……
【ウィルヘルム】倍で済むのか?
【GM】イメージとしては、痩せているけど硬い樫の木。
【スズキ】ワタシに何か用アルか?
【GM】【???】君、ちょっと手伝ってもらえないかな。
【スズキ】手伝うって何をカ?
【GM】【???】一級書庫から私の私室に本を……ああ、君はこの学院の者ではないのかな。失敬。
【スズキ】お手伝いできる事なら手伝うアルよ?丁度暇を持て余していた所アル。
【GM】【???】そうか? 悪いね。では来てもらえるか。
【GM】そういうとその男性はツカツカと廊下の奥の方に。
【ティーナ】チョー☆の方かもしれませんね。
【GM】ああ、その男性の纏ったローブの胸には、科挙合格者の証の紫のフサがありまして。ついでに、その男性が持つ杖はいかにも年代モノといったオモムキの、曰くありげな品。
【スズキ】鑑定……は無理アルな。
【ティーナ】ゴリガン?
【アルマ】ああ、ゴリガン。


カルドセプト』というゲームに出てくる、プレイヤーのアドバイザーである杖……というか老人……というか脳味噌?(←ゲームが面を見ての私の第一印象)
  イメージはこんなカンジです。
 それはともかく、こんな不気味な杖ではありません。

【GM】男性の年のころは40半ば、といった感じですね。銀縁眼鏡が神経質そうですが、声は重厚で落ち付いた感じです。
【スズキ】えぇと、ワタシはホンダ=トヨタ=ニッサンと言う者アルよ。以後お見知りおきをー。
【ルフナ】………ごめん,はいった………(死)
【GM】【???】私は趙 宋元という。
【ウィルヘルム】クリスの予想的中か。
【GM】【趙 宋元】(視線は廊下の先に向けたまま)観光かね?
【スズキ】そんな所アルな。あちこち回ってるアルよ。
【GM】【趙 宋元】ふむ。旅というものもまた興味深い。世の森羅万象を知るには、書見によらず自らの瞳に焼き付けるのが一番だからな。
【GM】話しながら到着したのは重そうな両開きの扉。一級書庫ですね。
【アルマ】観音開き。
【GM】【趙 宋元】入りたまえ。ああ、私と一緒なら心配はない。
【スズキ】お邪魔するアルよ。趙さんと言うとここの導師様だったか? ならそうそう旅にって言うわけにも行かないアルな。
【GM】【趙 宋元】ふむ、まあ重責にある者は、相応に良い目も見られるからな。例えばここに入れることが一例か。
【ルフナ】いいなーいいなー。
【アルマ】にーんげんっていーいーなー。
【スズキ】おいしいごはんにぽかぽかおふろ。
【アルマ】あったかいふとんで ねーむるんだろなー。


 ぼくもかえーろおうちへかえろー(著作権が心配)。


【スズキ】えぇと、絵本が置いてあるというのはココだったか?
【GM】いや、絵本は特級書庫ですね。
【スズキ】ちぃ。
【ウィルヘルム】盗み出すつもりだったか?
【スズキ】わぁーーー、凄いアルなぁ。(きょろきょろ)
【GM】【趙 宋元】これと、これと……ああ、これもだな。
【GM】と、趙導師はスズキにドサドサと本を持たせます。
【ティーナ】よりによってグラスランナーに力仕事を(笑)。
【スズキ】あぁ、あんまり一気には持てないアルよ。その分足で稼ぐから勘弁して欲しいのココロ。
【アルマ】ヨポポの倍くらいの高さに。
【GM】【趙 宋元】ところで、観光といったか? リエ=インにはもっと風光明媚な地もあろうに。
【GM】人の話を聞かない学者然とした応対をして、ドサドサと更に詰みます(笑)。
【アルマ】気付けば本の結界に囲まれて動けないヨポポの姿が。
【スズキ】ワタシ、これでも色々物珍しい物を見るのが好きで、ここにもチョットした目的があって来たアルよ ――― って倒れるッ! 倒れるアルー!?
【GM】【趙 宋元】目的か。なるほど、学院へは確かに目的がなくば来ることはあるまい……ああ、そこの台車を使いたまえ。
【GM】と示した先には手押し式のカートが。
【スズキ】本を傷つけたく無いアルё?!あ、台車が有ったカ。ふいぃぃ。
【アルマ】(台車、それに横たわるガンダム)。
【ティーナ】こいつ、動くぞ!?
ガンダム:シュコー。


 リエ=インのモビルスーツ製造技術はジオンのそれを既に凌いでいたのです(嘘八百万)。


【スズキ】見ての通りワタシ草走りヨ? あんまり力仕事は得意じゃ無いアル。
【GM】【趙 宋元】……ああ、そうか、君はグラスランナーだったか。いや、これはうっかり。
【スズキ】……見てわからなかったアルか?
【GM】【趙 宋元】あまり人の外見は気にならないタチでね。
【スズキ】あからさまに差別する人も居るからそれよりはいいアルが……
【GM】【趙 宋元】(更に自分でも両手一杯に本を抱えて)これぐらいか。さて、次は私の私室まではこんでくれたまえ。
【スズキ】道順が分からないアルよ。先に歩いて欲しいのココロ。
【GM】【趙 宋元】うむ、こちらだ。
【GM】しんと静まり返る廊下を奥へ奥へと進みます。
【スズキ】鍵はかっていったか?
【GM】鍵は自動的にかかったみたいですよ。
【ウィルヘルム】オートロック!?
【ティーナ】これで泥棒にも入られません!
【スズキ】魔法の仕組みアルか。じゃあ手は出せないアルな。
【GM】しばらく進んでいくとやがて導師クラスの人物の私室がある辺りに。その一番奥に、趙導師の私室があるみたいです。
【スズキ】で、さっきもちょっと言ったアルが。(道中)
【GM】【趙 宋元】ん、なにかね?
【スズキ】何でもここに珍しい絵本が保管されてるとか聞いたアルよ。それって見せては貰えない物あるカ?
【GM】【趙 宋元】珍しい絵本? ふーむ?
【スズキ】確か……エルインだかエロンだかって……
【GM】【趙 宋元】…………ああ、あれのことか。たしか特級書庫に、そんなようなモノがあったな。私は興味が無いので閲覧した事は無いが。
【スズキ】特級あるカー。やっぱり一般人だと見せて貰えない物アルか?
【GM】【趙 宋元】一般公開されている品ではないからな。まあここの導師にならない限り、閲覧は諦めるのが無難だろう。
【スズキ】導師あるかー。草走りにはどうやっても無理アルなぁ……
【GM】【趙 宋元】ふむ、グラスランナーは何故か魔術を行使出来ないようだからな。
【スズキ】魔法使えたら面白そうとも思えるアルけど……趙導師は特級書庫も出入り自由なのカ?
【GM】【趙 宋元】無論だ。あの書庫には、興味深いものが多い……今はほかのものを研究しているがね。書庫、と言っても、特級書庫は本以外の品も多く保管されているのだが。
【スズキ】趙導師の権限でちょっとだけ見せてもらうわけには行かないアルか? 折角ここまで来たのに無駄足で帰るのは残念無念ё。
【GM】【趙 宋元】不可能では無い。不可能ではないが、初見に等しい人物にそれは出来んな。
【スズキ】アイヤー。やっぱりカー。
【GM】【趙 宋元】あの書庫には貴重な品ばかりではない。危険な品も多いのだ。当然、それらを狙う輩もな。トヨタくん、君がそうだというわけではないが、諦めた方がいいな。
【スズキ】中に入らなくてもその本だけチョット見せて貰えれば満足するアルよ……じゃあじゃあ、何かお役に立って顔見知りの立場になればなんとかなるかも知れないアルか?
【GM】【趙 宋元】或いは、な。
【スズキ】なら頑張ってお役に立つё。何かワタシに出来る事は無いアルか?
【GM】【趙 宋元】申し訳無いが、今のところはないな。私などは魔術の知識には自信があるが、例えば腕利きの盗賊の技術などは見えもしないだろう。そういう場合の警戒も含めて、信頼の置けない人物は近づけてはならないのだ。学院の損害という点だけではない。リエ=インの、いやリエ=フィシア全体の危機に関わりかねない品もあるのでね。
【スズキ】やっぱり草走りは盗賊ってイメージが抜けないあるか……ちょっと悲しいアルな。
【GM】そうこう話しておりますと、やがて到着。
【スズキ】もうしばらくはこの街に滞在するから何か有ったらお声かけて欲しいのココロ。
【GM】【趙 宋元】さて。中々面白い会話だった。礼と言うわけではないが、これを持って行きたまえ。
【スズキ】?……コレは?
【GM】と差し出したのは白い羽根。
【スズキ】刺さるッ?!
【アルマ】それで、東村山音頭を踊れ、と。
【スズキ】よぽぽ〜〜〜い。
【ティーナ】ただの羽ではないんでしょうかね??
【GM】【趙 宋元】一回だけ、一級書庫への出入りが出来る。特級は無理だが、一級書庫なら私の権限で一度だけ、閲覧してもかまわんよ。何やら興味を持っていたようだしな。それとも不要かね?
【スズキ】アイヤー、なんかこれだけの事でここまでして貰えて凄い有難いё。
【GM】【趙 宋元】なに、学院内部の者との会話は無機質でつまらんのでな。良い刺激になった。
【スズキ】これは趙導師立ち会いで、と言う事になるあるカ?
【GM】【趙 宋元】いや、私がおらずとも自由に出入り出来る。1度だけ使える鍵のようなものだと思ってくれたまえ。
【スズキ】あぁ、お仕事の邪魔になったらどうしようかと思ったけどそれなら安心アルな。
【スズキ】限って事は特殊な使い方が必要アルか?
【ウィルヘルム】限るな。
【スズキ】鍵って事は……だったヨ。
【GM】【趙 宋元】それをもっていればドアを開けることが出来るのだよ。
【スズキ】それで一回で魔力が消える、と。面白い品アルな。と言うか鑑定してみて良いカ?
【GM】どぞどぞ。
【スズキ】(ころころ)12ヨ。
【GM】うん、わかるね。これは一種のワード発動体。
【スズキ】ほうほう。
【GM】特定の鍵に対して効果を発揮する代わり、一回使い捨ての品。ま、趙導師の説明そのままですね。
【スズキ】了解のココロ。
【GM】さて、趙導師は私室に入ってしまいまして。
【スズキ】ではまた機会が有れば(ぺこり)。上位古代語は読めないし、後でルフナに探索させるのが確実アルな……その前にまず羽根の鑑定させてみるカ……
【ルフナ】さっきのような出目は期待しないでくださいね……
【GM】一方そのころ厨公司組。
【アルマ】うむ。
【ティーナ】はい。
【GM】賑やかな雑踏の中、美味しそうな香りが立ち込める厨公司。
【アルマ】メルメルメ〜殿、よだれよだれ。
【ティーナ】じゅる
【GM】情報を知って改めて思うのですが、この活気は献上料理の儀が近いということもあったのでしょうね。さて、何を聞きこみますかの?
【アルマ】うむ、どれくらいのエントリーがあったのか、その中で注目株は、などかのう。
【GM】そうだね、エントリー(?)されている料理は20品ほど。
【ティーナ】どんな料理がでるのかもわかるといいですね
【GM】ひとりの料理人が一品、のようです。
【アルマ】ふむ。
【GM】注目株は前回お目にとまった料理である羊肉の煮込みを作った人ですね。今回何を出すかはまだ不明。
【ティーナ】お店ごと、じゃなくて料理人ごとなんですね。
【GM】まあバックに店がついている場合はその店がバックアップしますけどね(笑)。
【スズキ】牙料理担当する人はもう決まってるアルか?(お前居ない)
【GM】もう決まっているはずですね。君達は聞いて無いけども。
【アルマ】ふむ……取り敢えずわしらが牙を提供した店に行って「これがあれば心強い」というような食材が無いか聞いてみるかのう。
【ティーナ】もしくは選定公の好みの食材とか…
【アルマ】御免(がらり)。
【GM】【羅 正元】ああ、これはこれは。今日は如何なさいました? また追加の食材でも?
【GM】と羅さんがお出迎え。
【アルマ】かくしか〜じゃ。何やら注目株がおるようで、何か手助けが出来ることは無いかのう。
【GM】【羅 正元】そうですねえ、干厨士はかなりの腕前ですから御安心してくださって構いませんよ。
【アルマ】ふむ……なればやはり決め手は食材になるのであろうか。
【GM】【羅 正元】ええ、食材ということならば、あの牙は最高の部類ですから!
【アルマ】まあ、臼歯が最高らしいのじゃが(苦笑)。
【ウィルヘルム】臼歯なんてあるのかッ!?
【GM】あるんです(断言)。


 ある……よな、多分。うん。


【ティーナ】何か手に入れておきたいものとか、ありませんか?
【GM】【羅 正元】うーん、しいて言えば……海龍の牙には、古龍の鱗からとったスープが合うんですよ。
【ティーナ】無理!(脱兎)
【アルマ】……古竜、ねえ。出会う→死、コンボはちょっと……
【GM】【羅 正元】ま、古龍の鱗なんて二十年に一度、お目にかかれれば幸運ですからね。
【ウィルヘルム】二十年に一度も出るのか。意外に頻度高いぞ。
【アルマ】「鱗」なら、どこかに落ちていることもあるのじゃろう。
【GM】なのです。
【GM】【羅 正元】はは、まあ大丈夫ですよ。もう調理にはいってますし。見て行きますか?
【アルマ】うむ、よくわからぬが見学していくかのう。
【GM】では羅さんの案内にしたがっててこてこと。
【ティーナ】お食事してきましょうか。あ、でも贅沢は敵。
【アルマ】贅沢嫌いらしいのでメルメルメ〜殿には塩水、わしにはランチセットを(?)。
【ティーナ】オレサマ オマエ マルカジリ(?)。
【スズキ】マルジリ。
【アルマ】……仕方ないのう、メルメルメ〜殿にはラー油水を。
【GM】ああ、まだお店は開いてません(笑)。
【アルマ】ちッ(?)。
【ティーナ】何故か安堵。
【GM】厨公司から離れた場所にある、中規模のお店に連れていかれます。
【GM】【羅 正元】ここが干厨士の勤めるお店ですよ。意外に小さいでしょう? 去年、最優秀厨士に輝いてから引く手あまたらしいですが、まだここで修行したい、と言っているらしいんですよ。職人ですねえ。
【アルマ】うむ、まるで日の出屋食堂。
【GM】裏手から厨房に通されると、もわァッと熱気が。
【ティーナ】ピンク色の湯気とか出てませんよね?(出るか)
【アルマ】何を煮ているー!?
【GM】出ない出ない(笑)。巨大な鍋を前に混ぜ棒を構えているのは、見た目二十代後半の女性。
【スズキ】さぁ出たぞ!と言っておくアル。
【GM】ああ出たさ!と応えておくアル。
【スズキ】まぁ、ある意味安心。きっと有能に違いないアル。


 そうさ、毎度お馴染みマスター好みの女性さ。


【GM】【羅 正元】干厨士! 食材提供者の方をお連れしましたよ。
【アルマ】ほほう、この女性(にょしょう)が。
【GM】【干厨士】……ああ。ちょっとごめん、あと20分待ってもらえるかな。
【GM】【羅 正元】じゃ、こちらで街ますか。ここは熱いですし。
【アルマ】では20分ほど、稽古……街?
【ティーナ】街。
【ウィルヘルム】街。
【GM】【羅 正元】待ちー!
【GM】羅さんがそう言って食堂の方に案内します。
【GM】【羅 正元】実はこの店は私の抱える店のひとつでしてね。ま、冷たい飲み物でも出させましょう。
【GM】羅さんは準一級厨士なので店をいくつか持っているんですね。
【アルマ】彼女にはラー油水で。
【ティーナ】アルマさんには、醤油で
【スズキ】徴兵から逃げられるアル。
【アルマ】戦前のネタじゃな。
【GM】【羅 正元】ラー油に醤油ですか?変わった御趣味ですねえ……(とくとくとく←並々)
【ティーナ】えい(きゅ)。
【アルマ】まあそれはともかく。
【GM】ふたりがラー油と醤油で喉を潤して待つことしばし。厨房から干厨士が汗を吹き吹きやってきます。
【ティーナ】飲んでないー?!
【アルマ】……(刺突)。
【GM】エペッ(刺)。
【GM】【干厨士】おまたせ。私は干 雲緑。よろしく。
【スズキ】読み方ぷりぃづ。
【GM】日本語風には『ひ うんりょく』ですね。中国語読みだとガン・ユンルー、かな。
【アルマ】馬雲緑?
【GM】【干 雲緑】言うな(笑)。
【ティーナ】何のネタなのっ?!
【アルマ】反三国志ネタじゃ。


反三国志』。周 大荒が記したトンデモ本で、奇書とも呼ばれる三国志のパロディ本(……かなあ)です。
 とにかく蜀漢が主役としてえがかれる事、三国志演義をはるかに上回ります。なにしろ歴史なぞ知らぬとばかりに蜀が中国を統一してしまうのですから。
 中でもどえらい活躍をするのが五虎将の趙雲と馬超で、その活躍ぶりは読んでいて赤面するほどでした(笑)。
 上記の『馬 雲緑』は馬超の妹で趙雲の妻となる人物で、武芸百般の達人にして気の強い絶世の美女という役所。
 ま、そうです。実に私好みのキャラのはずなのです(実際はこの物語自体それほど面白くゲフガフッ!)。『反三国志』自体は、興味があれば読んで見てもいいかも。ただし、あくまでトンデモ本なので、斜めから見るのを忘れずに(笑)。


【GM】髪とかはひっつめているし化粧気もないけども、生気に満ち溢れた瞳をしているのです。
【スズキ】……なまっけに満ち溢れた瞳?
【アルマ】それはイヤじゃな……
【ウィルヘルム】そんな瞳は却下。


 フォーセリアに数人しかいません、その瞳の持ち主は。


【GM】【干 雲緑】で、貴方たちがあの牙を?
【アルマ】うむ。ちなみにアールマティ・ラシュヌと言う。親しい者はアルマと呼ぶが。こちらはメルメルメ〜。
【GM】【干 雲緑】よろしく、ラシュヌさんにメルメルメ〜さん。
【ティーナ】ラ(う)ーダの僧侶、クリスティーナ=クリステル=クリスフライヤー=クリスティ=クリスクロスです。
【GM】【干 雲緑】いくつか聞きたいんだけど、いいかな? まず、あの牙って、どこで採ったの?
【アルマ】企業秘密じゃ。
【GM】【干 雲緑】ああ、違うな。えーと……そう、生きている龍を倒して採ったのか、死体から剥いだのか、を聞きたいの。多分前者だと踏んでるんだけど。どう?
【アルマ】とれとれピチピチじゃったな。慧眼、恐れ入る。
【ティーナ】何故、そう思われたのです?
【GM】【干 雲緑】ん、匂いかな。死後かなり経ってからだと、どうしても臭みがね。
【アルマ】ふむ、アミノ酸独特の腐敗臭か。
【ティーナ】音で言うと「ぷ〜ん」(?)。
【GM】【干 雲緑】じゃ、次ね。詳しい場所は聞かないけど、あの海龍……青頚湖? 獅顎湾? それとも外海?
【アルマ】本来は淡水であるはずの場所じゃ。
【GM】【干 雲緑】青頚湖か……どの辺りの位置?
【アルマ】これ以上は企業秘密に当たるのう。
【GM】【干 雲緑】青頚湖は位置によって魚の分布が変わるから、あの海龍が何を食べて来たかが変わるの。それで味が全然変わっちゃうのよ。お願い。北か南か、西か東か、でいいから。
【ティーナ】それによっても調理法が変わっちゃうんですか……
【GM】【干 雲緑】選帝公閣下は舌が鋭敏でいらっしゃるから……海老を食べて育ったイカと、蟹を食べて育ったイカじゃ味は全然違うでしょ? 龍も同じよ。
【アルマ】(どっちだっけ(素))
【ティーナ】私は居ませんでした(爽)。たぶん……
【スズキ】あそこって一般的な魚とか入り込んでいたアルか? 締め切られた空間で何を食べていたかすら謎アルよ……
【GM】あそこは潮溜りなんで、魚が来ることも有り得ますね。
【アルマ】過去ログ過去ログ……
【スズキ】トラッカート近辺、でよいのでは?
【ウィルヘルム】トラッカートってどの辺だっけ?
【GM】青頚湖南西部、かな?
【ウィルヘルム】その辺だって言っとけ(テキトー)。
【ティーナ】ということらしいです。
【アルマ】らしい(わー)。
【GM】【干 雲緑】トラッカート? ……うーん。おかしいな。
【スズキ】可笑しかったら笑うヨロシ。
【ウィルヘルム】あの辺海流がおかしいらしいぞ。
【GM】【干 雲緑】あ、ごめん、疑うわけじゃないんだけど。トラッカート周辺の龍なら、もっと味が淡白になると思うのよね……
【アルマ】それも、まあ、太陽のあまり当たらない環境じゃったと思ってくりゃれ。
【GM】【干 雲緑】太陽の当たらない? ……地下湖?
【アルマ】さあて、のう?
【GM】【干 雲緑】……(にやり)……ありがと。勝ったも同然よ。さすが羅さんが買い取っただけはあるわ、あの牙。
【アルマ】【ハイテクねこ】ニャーリ。
【GM】【干 雲緑】褒賞、今から楽しみにしててね。あ、羅さん、乾しアワビとアンコウの牙、キャンセルして。代わりに海蛇の卵と……
【GM】【羅 正元】ああ、はいはい。
【アルマ】これでわしらの役目は終わったかのう?(笑)
【ティーナ】そうみたいですね、充分役に立ったみたいですし
【GM】【羅 正元】すいませんね、おふたりとも。これからちょっと市場に戻らなくてはならなくなりました。
【GM】【干 雲緑】暇なら調理の様子見てく? っていっても、今日明日は延々茹でるだけだけどね。
【アルマ】うむ……ああ、でもティーナ(仮称)殿が耐えられるかどうか。
【ティーナ】おいしいご飯がいただければそれで幸せです(何)。
【アルマ】東のシゲツー、西のティーナといって(以下略)。


 しげつー並だったのか、ティーナ……


【スズキ】ここはラオシェンより東の土地だと思ってたけど違ったアルか? 取り敢えず東って言うか南東アルな。
【GM】違うのですよこれが。まああんまり詳しく考えないで。
【スズキ】イメージとしては他の土地よりラオシェンとの交流があるという事で東の方、リエ=インが特に交流深そうなのでラオシェンはこの島の北にある……と言う判断をしてたアル。
【アルマ】誰もが自分の土地を中心に考えるからのう。
【GM】ラオシェンは、フォーセリアのどこからみても『東の島国』なんです(笑)。
【スズキ】決めてはアルあるか?
【GM】一応ね。詳細は決めてないけど。
【アルマ】オーラロードを超えた先じゃから(?)。


 さて、また出てきました、神秘の島国ラオシェン
 この国がどこにあるかと言うと、アレクラスト大陸の東の島、イーストエンドの更に東側にある……ことになっているのですが。
 詳しい位置はあんまり考えないで下さいね。上でも言っている様に、フォーセリアのどこから見ても『東の島国』というスタンスなんです、はい(笑)。


【GM】【干 雲緑】ごはんぐらいは出すよ。夜にでも食べにおいでなさいな。
【GM】と、オーナーを差し置いて干さんはてきぱきと話を。
【アルマ】ではご厚意に甘えてここは退散するかのう。
【GM】さて、ではふたりはどうするかな。一旦宿に戻る?
【アルマ】うむ、一度戻るとしようかのう。
【GM】ではその頃、今度はウィルヘルム。お待たせしました(笑)。えーと、一般書庫で調べものしてたんだよね。
【ウィルヘルム】まだ図書館で共通語を読める幸せを感じつつ調べものをしているぞ。
【GM】そろそろ午後になってお腹が減ったなあ、と言う頃合。
【スズキ】あぁっ!!駄目アルよっ。本を食べてはッッ!!!
【ウィルヘルム】とりあえず矢を刺しておく。
【スズキ】マエカラッ?!
【GM】【???】や、初めまして。
【GM】と、ウィルヘルムに不意に声がかけられます。
【ウィルヘルム】ん?(本から顔をあげる)
【GM】【李 白侠】クリスティーナさんのお知り合い、かな?
【GM】と、そこには例の李導師が。
【アルマ】二の撃要らずの。
【GM】神槍・李 白侠。


 中国武術、八極拳において史上最強とも名高い李 書文
 李 書文は槍術の達人でもあったため、神槍李とも言われているのです。
 また、牽制の軽い一撃だけで相手を倒してしまうことからうたわれた詩が『神槍李に二打不要(にのうちいらず)』。
 カッコ良いフレーズです。
 え、この解説の意味?
 …………趣味?(てめえ)


【ウィルヘルム】クリスティーナ? うーダの神官のクリスティーナなら知り合いだが
【GM】【李 白侠】ちょっと話、いや、聞きたいことがあるんだが……どうだい、お昼でも食べながら。おごるよ。
【ティーナ】私なら落ちてます。もう全部喋ります。
【GM】安い口だなッ!?
【ウィルヘルム】いや落ちるな。
【スズキ】ワタシは話す方に一票入れているんで話してしまっても構わないアルよ。
【GM】【李 白侠】ああ、僕は李 白侠。ここの導師だ。怪しいものじゃないよ。
【ウィルヘルム】まあ断る理由も無いしおごられよう。正直興味もあるし
【GM】では李導師に連れられて行った先はとある酒家。
【GM】【李 白侠】ここは涼麺がいけるよ。君もどうだい?
【ウィルヘルム】肉が欲しいな。麺類だけではもの足りん
【スズキ】キムチたっぷりかけて食らうヨロシ。
【GM】【李 白侠】肉なら鳥かな? まあ、僕はそれ程グルメじゃないけどね。
【アルマ】肉なら羊じゃな(ヒターナ)。
【ウィルヘルム】まあなんでもいいや。どうせあんたのおごりだろ(こいつ)。
【GM】【李 白侠】お代わりは2杯までにしてくれよ? 導師って、意外に給金安いんだ。
【アルマ】……皆、何故そこまで金銭にシビアなのじゃ?(笑)
【GM】注文を終えて、李導師はじっとウィルヘルムを正面から見据えます。
【スズキ】惚れちゃ駄目アルよ。ウィルヘルムにはルフナと言うしっかりした相手が……
【ルフナ】さくっ(カタール投げ)
【スズキ】ぷちっ。
【GM】【李 白侠】さて、と。なぜあの“本”を狙う?
【GM】と、李導師はズバッと。
【ウィルヘルム】へ? 狙うなんて盗賊団じゃあるまいし。興味があるのは事実だが
【GM】【李 白侠】ブラフもハッタリもフェイクも無しだ。なぜ、よりによって“あの本”なんだ?
【GM】そう尋ねる李導師のまなざしは、先ほどまでとは打って変わって真剣ですね。
【アルマ】嘘は有りじゃな。黙秘権もOKそうじゃぞ。
【ウィルヘルム】何故かは大体察しがついてるんじゃないのか? そこまで突っ込むって事は。
【GM】【李 白侠】その上で聞きたいのさ。君たちが、どこまであの本の……ルフの品のことを知っているのか、ね。これは脅しじゃないし、お願いでもない。だから君は応える必要は無いし、勿論食事代も払わなくてもいい。
【アルマ】(笑)
【ティーナ】いい人だ……(そっと涙)
【GM】息抜きもいれないと(入れなや)。


 真面目な展開ばかりでは息が詰まりますから……ごめんなさい嘘です。単にこのGMが芸人根性の持ち主なだけです。


【GM】【李 白侠】ただね。僕は、あの本を見ることが出来るし、誰かに見せる権限もある。それだけさ。
【ウィルヘルム】なるほどね。ルフに興味を示す俺たちに興味があるということか。あんた見る権限があるといったが、実際に見たこと、もしくは本を開いたことは?
【GM】【李 白侠】あるよ。じっくりと、ね。その意味は、わかるんじゃないか?
【ウィルヘルム】(こいつも仲間かー、と思わないでも無いが、スズキ案に動きかけてる自分がいるがどうか)
【スズキ】2対2?
【GM】【李 白侠】ちなみに……あの本をここの学院にもたらしたのは、僕だ。
【アルマ】迷惑なッ(素)。
【GM】【李 白侠】まあ急がなくても良いよ。僕は逃げないし、本も消えない。
【ウィルヘルム】というか、どこで見つけてきたんだあの本。
【GM】【李 白侠】(唇に人差し指を当てて)内緒。僕だけカードをさらすのはアンフェアだろ?
【スズキ】人差し指を、ウィルの唇にッ?!
【GM】【李 白侠】ち、違ッ!?
【ティーナ】へんた いー
【アルマ】メルトン殿、また同人に。
【ルフナ】きゃー アトミッ君に教えなきゃー。
【ウィルヘルム】スズキにはとりあえず矢を刺しておくとしてその他大勢も覚悟しとけよ。
【スズキ】なんでわたしだけ即決ー?!(流血、そしてパタリ)
【ウィルヘルム】ま、そうだわな。ま、こっちのカード晒すのももうちょっとだけ待ってくれるか。急がないんならよ。俺はどうにも考えるのは苦手でな。自分のことだけならいいが、仲間に迷惑かけるといけねえ。
【GM】【李 白侠】了解了解。
【GM】という辺りで涼麺が届くわけですね。
【GM】【李 白侠】さ、延びる前に食べちゃおう。美味いものは、美味い内に食え、ってね。
【ウィルヘルム】まあ、な。
【GM】さて、ということでシーン変更(懐)。
【アルマ】懐かしいのう。


『シーン変更』。『トーキョーN◎VA』というシステムで場面の転換の為に用いられる手法。
 転じて『これ以上ここで出す情報はない』または『これ以上ここで情報を出すとまずい』という場合にも用いられる(本当)。






  かんかんかんかん晩餐館


【GM】時刻はそろそろ夕方、晩御飯の時間近くですね。
【アルマ】ちなみにウィルヘルム殿は時間まだ大丈夫かのう?
【GM】福禄酒家で合流していて良いですよ。
【ティーナ】ご飯ご飯〜。
【ウィルヘルム】というわけで李導師に飯をおごってもらったりした。あの人も本を見ているらしい。
【ルフナ】お腹すいたぁ……あ、今日も稼がなきゃ。踊って良い?
【アルマ】情報をかくしか、で。
【ルフナ】かくしか。で。
【スズキ】隠しカ。
【ウィルヘルム】とりあえずルフの本に興味を持った、という時点で既に色々とばれている節があるな。多分俺らがルフの品を集めているというこtにもうすうす感付いているだろ。
【GM】さてさて、情報交換をして晩御飯を干厨士の店に食べにいく、かな?
【アルマ】うむ。わしは行くが、強制はせぬ。
【スズキ】刻限までに帰ってこられそうアルか?
【GM】なんとか可能かな?
【ウィルヘルム】んじゃ喰いにいこう
【アルマ】いざとなれば厄介になる(わー)。
【スズキ】行くё。
【ティーナ】行きましょう!(やたら元気)
【ルフナ】てこてこ。
【スズキ】こてこて。
【GM】では干厨士のお店です。店の規模こそ中程度ですが、活気は凄まじいですね。
【スズキ】ひっ、人込みがッ?! 周りが見られないё?!
【GM】羅さんが出向かえてくれまして、二階の個室にとおされますよ。
【GM】【羅 正元】や、これはこれは。こちらへ。
【アルマ】うむ、すまぬがお呼ばれに来たのじゃ。
【ルフナ】そこで羽根の鑑定しても良い?
【GM】どぞどぞ。
【スズキ】というわけで鑑定してみるヨロシ、エルフ娘。
【ルフナ】鑑定? していい? あと娘違う。
【スズキ】エルフ息子。
【ルフナ】ボクは男だー(きゅ)。


 きゅっとシメてそのまま塩漬けに(するな……というかしても食えなさそうだな……)。


【ルフナ】鑑定〜♪
【ティーナ】あ、じゃあ私も鑑定団
【ティーナ】(ころころ)11です。
【ルフナ】(ころころ)16!
【ウィルヘルム】なんだ、今日はルフナが賢者モードだ……珍しい。
【ルフナ】ひどーい!! 頑張って鑑定とかルフの事とか調べたのにぃー!! うわぁーん(脱兎)
【GM】うん、スズキがわかったことと同じだね。
【スズキ】と、言うわけで。ワタシは上位古代語読めないから趙導師が居ない頃を見計らって代わりに調べて欲しいアルよ。
【ルフナ】えぐえぐえぐ……明日にでも行ってきます。
【ティーナ】そんなことよりご飯を!
【GM】【羅 正元】今日はですね、実はこれを食していただきたいと、干厨士が。
【アルマ】
【GM】と、羅さんが出したのは透き通ったスープ。
【アルマ】ふむ……ふぁっちゅーちょん?
【ティーナ】これは??
【GM】【羅 正元】例の牙を似た汁を漉したものです。まずは、そのまま味をどうぞ。
【スズキ】ずずずずず。
【ウィルヘルム】とりあえず食す。
【アルマ】すくいすくいのみのみ。
【ティーナ】すー。
【GM】飲みますとね、なんとも不思議な味が。さながら、海の幸の旨みを全部集めるとこうなるんじゃないか? という圧倒的な味の種類。
【ルフナ】??
【ティーナ】う…
【GM】それでいて骨子の部分でしっかりとしたコクのある味が、それらを引き締めておりまして。
【スズキ】磯臭い?
【GM】磯臭さはカンジさせません。ぶっちゃけた話、このスープ一杯でごはん五杯はいけます。
【アルマ】……もう何のスープかを言い表せぬのう。
【ティーナ】こ、こんなおいしいものをただでいただけるなんて、私は……私は(感涙)。
【ウィルヘルム】ただでというところがポイントか、この感激ぶりは。
【GM】【羅 正元】いかがでしょう? 儀に献上するまでに、更に味を引き締めるそうですが、納得いただけますでしょうか?
【アルマ】羅殿。古人曰く。
【GM】【羅 正元】はい。
【アルマ】「う! ま! い! ぞー!!」という言葉があるが、それ以外表現出来ぬ。
【スズキ】おいしいあるよ。質がどうこうとか難しい事は言えないけど。
【GM】【羅 正元】これ以上ないお言葉です。
【ウィルヘルム】まあ儀に献上されるようなものを食べてこなかったから基準が限りなく低いが確かにこんなうまいものは食べたことが無いな。
【GM】【羅 正元】では、牙のスープにはいささか劣りますが、当店自慢の品をお楽しみ下さいませ。
【ティーナ】うぅ、ラーダ様生きててよかったです私(泣)。
【スズキ】その代わりラーダ様は何度もきゅっされて……
【GM】羅さんが下がると、きらびやかな衣装に身を包んだ給仕のおねえさんが美味しそうな料理を次々と。
【アルマ】負けぬぞ(?)。
【GM】【ディーヴ】……お持ち帰りは駄目かな……
【GM】と、ディーヴは誰かに感化された模様。
【アルマ】えい(ディーヴにぞぶり)。
【GM】【ディーヴ】痛いヨウ!?


 という辺りで今回のセッションは終了。
 なんと、今回はダイスを振った回数が10回前後。
 いいのかこんなんで?(笑)



TRPGの部屋  エルラインの絵本

茶処日ノ出屋