仮面ライダー響鬼 二十一之巻〜二十九之巻


▽二十九之巻 輝く少年▽
 さて、今週のOPはノーマルバージョン。久々に聞いた気がしますが、やはりこのテーマは良いなあ。

 今週は先週に引き続いて、霊木を求めて山歩きをするヒビキさん&明日夢君コンビと、強化型武者童子&鎧姫と戦う威吹鬼さん&轟鬼さんコンビ、それぞれのピンチのシーンから。
 威吹鬼さんと轟鬼さんは時間制限の無くなった武者童子&鎧姫に大苦戦を喫します。
 まあ、かつて倒した時は結局は時間切れを待つのが最良の手段であったわけですから、それもやむなしではあります。
 しかしながら二人は絶妙のコンビネーションで童子&姫を分断し、鎧姫に轟鬼さんの音撃斬・雷電激震をぶち込むことに成功!
 さしもの鎧姫も魔化魍をすら屠るこの攻撃には抗し切れず爆散。が、童子の方は魔化魍 ――― 強化版(?)のツチグモ、ヨロイツチグモを伴って逃げてしまいます。
 と、一気に語りましたが、いやはや、ここに至るまでのアクションのカッコ良いことカッコ良いこと。
 それもそのはず、先週に引き続き今週の監督は金田社長が務めておられるとのこと。
 鬼と童子たちとのアクションも、そりゃあカッコ良くなるはずです。


 一方、明日夢君をつれて山奥でしっぽりとお楽しみ、ではなく、霊木を求めるヒビキさんはへこみまくる明日夢君を力強く励まします。
 この励まし方が、実に良い。
 まさに背中で語るって奴ですよ。
 現実のままならなさを言葉先での奇麗事で片付けるのではなく、真正面からその現実を捉え、向き合い、そして
 
ヒビキさん心だけは強く鍛えておかないと、自分に負けちゃうじゃないか。
 
 ああ、もう……もう!
 こんな男になりてえ。

 今週はそのあとも実は生きていたニャンコこと鋭鬼さんの雄姿とかも色々あったんですが、もう全てがヒビキさんに食われておりました。
 久々に「少年、走れ!」も聞けましたし!
 ていうかヒビキさんマジ歴戦の猛者。アニモー使ってないのに、鬼センサーで魔化魍の接近を感知してましたよ。
 まあ、感知して明日夢君を逃がしたつもりが、明日夢くんが逃げた先にヨロイツチグモが現れたおかげで「えっ、ヒビキさん明日夢を撒き餌に使ったの?」みたいな展開になったのですが。
 しかし響鬼・紅での音撃鼓使用の音撃はやはりカッコ良い!
 威力も威吹鬼さん、轟鬼さん、鋭鬼さんの三重奏でも倒しきれないヨロイツチグモを清めきるのに十分なものを持っているようですし。流石は猛士随一の鼓の使い手。
 そりゃもー、そんな響鬼さんの雄姿を間近で見ちゃったら、明日夢君も惚れ直すってモンですよ。ええ。



 そして次週予告ではなにやら新キャラ登場の模様。
 うーん、今まで響鬼にはいなかった勘違い嫌味系キャラのようですが……脚本家の方が次から新規参入の井上氏だけに、今までの響鬼の空気と変わりはしないかと少々不安です。


 あとオマケ(ぷちネタバレを含みますので注意)
 マジか。マジなのか。マジだとしたら10月からはますます目が離せませんぞ。
 

▽二十八之巻 絶えぬ悪意▽
 今週のOPは木琴、かな? 鉄琴かもしれません。
 劇中ではピアノバージョンも流れたのですが、これらのバージョン、全部網羅したCDとか出してくれるのでしょうか。欲しいぞ。

 さてさて。
 今週はエピソードの進み方が時系列を入り乱れさせる手法だった為、ちょっと混乱を招き気味になりました。
 全てを見終わってからだと全体像が良くわかるのですが。

 自室にて、なにやら顔に痣など作ってヘコみ気味の明日夢くん。
 どうやら誰かにボコボコにされたようなのですが、その辺の詳細は冒頭では明らかにならず。
 ママンが相変わらずのノリで元気付けようとするも、明日夢くんは生返事。
 ママンの発言からするにどうやらヒビキさんと山に行くようなのですが、なにやらテンションは地形追随(N.O.E)飛行をぶちかましてます。
 明日夢くんは気性が穏やかですし、誰かと諍いを起こすようなこともあまりしないような性格でもあるでしょうから、恐らく暴力を振るわれることに(そして勿論振るう事にも)はほとんどまったくと言って良いほど免疫がないのでは無いでしょうか。

 そんな明日夢くんを、魔化魍にへし折られた音撃棒の代わりの木材を補充するために山に向かうヒビキさんが誘ってくれたようです。
 明日夢くんがヘコんでいることを誰かから聞いて誘ったのかどうかはこの時点ではまだわかりませんが、どうやら明日夢くんを励まそうという意図もあったようです。
 エピソードが前後しますが、たちばなを訪れたもっちーの口から、明日夢くんが以前の万引き少年に遭遇してしまい、ボコられてしまったということの説明がなされました。
 しかし回想シーンの明日夢くんはただ暴力に屈していただけではなく、かなわないまでも幾ばくかの抵抗をしていた模様。
 さらにはかすみさんとみどりさんから、その次の日もたちばなのバイトを休まず来ていたとのことも。
 このことから、恐らくヒビキさんはたちばなで明日夢くんの様子を見て知っていたか、或いは香須実さんかみどりさん辺りから明日夢くんが落ち込んでいることを知ったのではないかと思われます。

 そんな、落ち込んだ明日夢くんを人気の無い山中に連れ込むヒビキさん。
 やばいです。
 どう考えても、明日夢くんひとりじゃあ下山出来そうもありません。
 どんな大声出したって、こんなところじゃあ誰も助けに来やしません。来るとしたら魔化魍ぐらいです。もしくは魔化魍退治の鬼ぐらいです。しかし明日夢くんは鬼関係者であればほぼ誰にでも好かれちゃうので鬼が来たら危険が増すだけです。
 詰んでます。



 ではなくて。
 明日夢くんを山歩きに連れ出したヒビキさん。
 ひとりの男として、兄貴分として、師として、明日夢くんを励まし、見守り、導いてきたヒビキさんですが、今回さらに父としての側面も発揮。
 テントの張り方やかまどの作り方などのアウトドアライフワークを明日夢くんに叩き込んでおります。
 アメリカの家庭では、父が息子に教えるのはキャンプでの火の起こし方と、キャッチボールだそうで。つまり生存手段の基礎と、友人との交流の基礎。
 色々問題のあるかの国ですが、父親たるもの息子に教えるものはシンプルにしてディープであればあるほど良い、とは私も同感なのです。
 ヒビキさんもこうした交流を通して、明日夢くんが立ち直るための答を見つける手助けが出来れば、と考えたのでは無いでしょうか。
 鬼としての弟子云々は置いておいても、先週の話からしてもヒビキさんは明日夢くんを気に入っており、導いてやりたい、と考えているようですし。

 そして非常に気になるところで来週への引きがはいった今週のラスト。
 30分が早いぜ。
 早く、早く来週に……!
 

▽二十七之巻 伝える絆▽
 今回の見所。
 ザンキさん、貴方生身でも充分いけますって。
 童子&姫と渡り合えてますって。
 切れ長のクールな顔立ちに、あの渋い声、そしてアクションもこなせる上にコミカルな役回りも出来るとは、ザンキさん、あんたホント凄いぞ。

 さて、今回、ヒビキさんが爆弾発言。
 どうやらヒビキさんはヒビキさんなりに、明日夢くんにとっての師匠役を買って出ている模様。
 相変わらずヒビキさんはそう言うことを言葉にしないためにともすれば周囲には伝わりにくいこともありますが、しかしながらやはりちゃんと明日夢くんのことは気にかけていたようです。
 師匠代わり、とは言っても、鬼、或いは猛士の道についての、ということではなく、人として、男として、あるべき道を指し示し、明日夢くんの良き理解者、規範としての師匠、といったような感じであるようです。
 これに関してはやはりヒビキさんは最大限明日夢くんの意志を尊重し、進みたい道に進んで欲しいと思っているようで。その結果として、明日夢くんが最も進みたい道が人助け、鬼となって魔化魍と戦うことであるのならば、それこそ助力を惜しまないつもりなのでしょう。

 折しも明日夢くんはかつて鬼の道を目指しながらも、家庭の事情で猛士としての活動を続ける事を断念せざるを得なかった努と出会い、色々な話を聞いていたところ。
 明日夢くん自身は鬼になるということはまだ考えていないようですが、しかしヒビキさんに憧れているという事は周知の事実であり、また彼自身、ヒビキさんや猛士の皆との出会いを経て健やかに成長を遂げてもいます。
 やはり、いつの日か、明日夢くんも何かをきっかけに、魔化魍と戦うことを決意する日が来るのでしょうか。
 あるいは魔化魍と戦うことはないものの、彼にとってもっと大事な道を見つけるのでしょうか。

 今回は今後の展開を色々考えさせられる、良エピソードでした。
 ザンキさんが尋常ならざるカッコよさを見せてくれましたし。
 

▽二十六之巻 刻まれる日々▽
 さてさてさて! 一週間ぶりの響鬼ですよ!
 今週のOPはコーラス。明日夢君メインの回はコーラスなんだろうか。

 今週は魔化魍を作っている謎の男についてちょっと説明が入りました。
 前からおなじみの黒い方は、巨大な魔化魍を。
 夏になって出始めた白い方は、小さな(と言っても人間サイズ)魔化魍を。
 白いのが生み出す小さな魔化魍はサイズが小さい分清めの音を響かせやすいのだけれど、分裂するなどの特殊能力を持っているために通常の音撃では対処がしづらいとか。
 なるほど、確かにこれまで見てきた音撃は、鼓、笛、弦、いずれも一撃必殺ではありますが、それは一対一の場合に限っての事であるともいえます。
 巨大サイズの魔化魍はほとんどの場合一体のみの出現となる為、まずは童子と姫を倒してしまえば魔化魍のみに集中できるわけです。
 これはつまり、音撃を放っている最中に無防備であっても構わない、というアドバンテージを得ている事にも繋がります。
 鼓、笛、弦、いずれの音撃も威力は強大ではありますが、まず放つ前の準備が必要(音撃鼓を貼り付ける、鬼石を打ち込む、音撃弦を突き刺す、など)であり、さらには音撃を打ち込んでいる間はほぼ無防備に近い状態となります。
 これは相手が複数いる場合では非常に不利な条件といえるでしょう。
 そうした理由から、夏の分裂型魔化魍を相手にする場合、通常の音撃では処理しきれない、ということなのだと思います。
 そのために響鬼さんが紅になって、音撃によらずとも清めの音を叩き込むことを可能にし、夏の分裂型小型魔化魍をバッタバッタとなぎ倒している、と。
 猛士の方々も、流石に戦国以前から(ディスクアニモーの源流が式神っぽいことからすると、陰陽師の流れを汲む? だとするともしかすると平安の昔から猛士は活動していた?)魔化魍との戦いのノウハウを積んでいるわけではありません。確固とした対魔化魍戦術を組み立て上げている様子です。

 と、まあ真面目な考察はこのぐらいで。
 今週は明日夢くんとトドロキさんのガチホモっぷりが非常に見ていて素敵でした。
 明日夢くんは明日夢くんでイブキさんにも「可愛い弟分」とフラグを立てられていますし、その上今回はヒビキさんが出動する際に火打石を打つ役割まで。女房役か明日夢くん。似合うぞ明日夢くん。
 トドロキさんはトドロキさんでヒビキさんたちがヘルプに来てからもザンキさんザンキさんザンキさんとラブっぷりが目にあまります。そりゃもうヒビキさんにも突っ込まれますよ。
 せっかくなんかイブキさんが謎の男性(京極堂っぽいイメージ)をカッコ良く追跡してたってのにそんなの全然インパクト薄れちゃいましたよ。

 やっぱり響鬼は良いホモ特撮です。
 

▽二十五之巻 走る紺碧▽
 今週のOPは……も、木琴!?
 新しい鬼が出る予兆でしょうか。しかし音撃武器で木琴は……ありなのか?

 さて、今週は色々と語るべきことの多い回でした。
 新たなる猛士の一員と思しき努くんとか、ヒビキさんがバイクに乗れるように(正確には、止まれる様に)なっていたりとか、裁鬼さんがまたやられてしまったりとか、カッパ撃退後のアヒルみたいな声が面白かったりとか。
 しかしそれらは全て、次の三点に凌駕され、インパクトを失ってしまっています。

 第一に!
 トドロキさん、明日夢以上に色恋沙汰の空気読めねえ!
 ていうかもう真っ赤になってるもっちーが可愛いとか思う以上にとみぞーにいちゃんの鈍感ぶりに「うわ、こいつスゲえ」とか素で思っちゃったよ!
 さすがいじられキャラだよ!
 そのままのとみぞーにいちゃんでいておくれよ!

 第二に!
 水着がぁぁがこgbわrjkbm;r・tkWL+BHpr・lw。p:、。h;n    水着ですちょ! 水着!
 香須実さんともっちーとヒビキさんの水着!
 水着ィィィィィィャャャャャャャァァァァァァアアアアアアアア!
 香須実さんはスレンダーなのは判っていましたが乳の単純比較ではあきらたんより薄そうなのが判明。
 しかし乳なんぞなくとも香須実さんにはおへそがある!
 そういわんばかりの圧倒的なエロスでした。
 あともっちー。
 キミはその柔らかそうな乳をなんとかしなさい。
 跳ねるな! 揺れてるって! 朝からにっちもさっちも行かなくなるじゃないか!
 あとヒビキさんはなんか本気だしたらマジで五輪目指せそうなのでそうなっちゃうと魔化魍がはびこるので勘弁してください。
 つぅか細川さん、マジで良い身体してんなあ……

 第三に!
 今週来週とプリキュアが無いのでやっぱテンション上がらないっス……ごめん今週はこれぐらいで……
 って、来週は響鬼もないのでした。ああもう、夏はこういう特番が続くのがいやだ。んもう。




 あとあきらたんの水着がなかったのは、やはりあのけしからん乳を朝っぱらからさらすわけにはいかなかったからでしょうか。
 あのスタイルで水着姿になられたらあまりにエロ過ぎるからな……もっちーですらギリギリのラインだったのだから。
 

▽二十四之巻 燃える紅▽
 今週もオロナミンCを飲みながら視聴開始。
 今週のOPは……ん? トランペット? ちょっと音が低い? サックスかな?

 さて、意に沿わぬ鼓の練習をさせられた上に愛しのザンキさんと引き裂かれて傷心中の轟鬼さん、百戦錬磨の先輩、響鬼さんの指示に従わずに独走、ピンチを拡大してしまいます。
 どうやら夏の魔化魍、ドロタボウは弦の攻撃(=斬撃?)を当てると増殖してしまう模様。
 慌てる轟鬼さんとは裏腹に、慌てぬ響鬼さんは冷静に気合を込め、両腕を真紅に染め上げての攻撃で危地を脱出、とどめは久々の爆裂強打の型! いやあ相変わらずカッコ良い。
 その後思いっきし凹むトドロキさんが可愛かった。そりゃあザンキさんもほっときませんとも。あと「ほっときません」が「掘っときません」と最初に変換されてちょっと複雑な心境でした。

 たちばなに(恐らくトドロキさんの携帯で)連絡を取る響鬼さん。ここで電話を受けた明日夢くんとのやり取りが良かった。明日夢くんときめき過ぎだ。
 しかしヒビキさんは電話越しのやり取りにも関わらず、明日夢くんが軽く凹んでることを看破。アンタ凄いぞヒビキさん。

 先週もそうでしたが、トドロキさんと明日夢くん、このふたりを重ね合わせての構成が実に上手い。
 トドロキさんを香須実さんが、明日夢くんを日菜佳さんが、それぞれヒビキさんの事を伝えて諭す様子は、まさに成長物語。落ち込むヤツは成長するんだよ、とか、やりたくない事も案外どっかで役に立つって、とか、今週の台詞には白眉が多いですね。やはり主人公であるヒビキさんが「大人の男」だからこそ、こうした台詞も輝くんでしょうか。

 ヒビキさんも鼓を極めんとしているわけですが、過去には弦や笛も修練を積んだことがあるそうで(ヒビキさんに弦の手ほどきをしたのがザンキさんの師匠である先代斬鬼というのを聞いた瞬間、すげえ興奮しました。熱すぎる設定だ)。ヒビキさんも、そうした自分の経験を話してあげれば、トドロキさんも素直に言うことを聞いたかもしれないのに……と思うのですが、やはりこういうのは誰かに言われてその気になるのではなく、自分で気付くことこそが必要という事でしょうか。
 そして明日夢くんのお父さんの話題もチラッと。どうやら明日夢くんがドラムを始めたのは、お父さんもドラムをやっていた影響があった模様。
 明日夢くんのお父さんの話が出てくるのはこれが初めてだった気もします。いや、たまに明日夢ママンが「別れた旦那が〜」みたいなことは言ってますけれども。

 ドロタボウと大量の分身(?)vs響鬼・威吹鬼・轟鬼のアクションシーンは素晴らしかった。
 こうした「大量の敵」と戦う構図は、響鬼ではもしかしたら初かも知れません。
 そもそも敵が魔化魍という巨大な怪物であることが多く、等身大の敵は姫と童子のふたりだけである上にあまり強くないので(乱れ童子などの例外はありましたが)鬼たちの派手な立ち回りはあまり見る機会がなかったのですが、今回は大満足。
 以前の乱れ童子の回も素晴らしかったのですが、今回の大量のドロタボウ(とそのコピー)とのアクションシーンはまさに「ライダーvs戦闘員」を彷彿とさせる素晴らしい出来。
 というか、クウガ以降のライダーで多数を相手にするライダー、の構図って極端に減っているような気もします(龍騎以降はまた見てないんで良く知りませんけども)
 それもあってとても新鮮に楽しめましたね。

 そんな様々な神構成の今週でしたが、でも一番の注目はあきらたんからの電話と明日夢くんともっちーと日菜佳さんのやりとり。
 このフラグブレイカーぶりは神がかっておりました。
 貴様ッ、やはりギャルゲーの主人公かッ!?
 

▽二十三之巻 鍛える夏▽
 今週のOPは……ってうおなんだこれはカッコ良いぞ!?
 恐らくアコースティックギターでしょうか? うわやっべカッコ良い。

 今週はヒビキさんに拉致られてザンキさんと引き裂かれたためにめっちゃ凹んでるトドロキさんとたちばなでヒビキさんに逢えなくてつい部活にも身が入らない明日夢くんのガチホモふたりがメインのお話。

 ヒビキさんに拉致られて鼓の修行をするトドロキさんですが、なぜ弦の使い手である自分が鼓の修行を、と納得が行かない模様。
 ヒビキさんはヒビキさんで、きちんと理由を説明しないためにトドロキさんは不安と不満が増すばかり。
 この辺、ヒビキさんは単に口下手なだけなのか、それともなにか思慮あっての事なのかはまだわかりませんが……恐らく前者。というか、もしかしたら説明が面倒くさいだけなのかもしれませんが。
 案外、鼓の使い手としては鬼の中でも随一(とのこと。今週日菜佳さんが言ってました)のヒビキさんが弟子を取らないのは、こういう部分も遠因なのかもしれません。

 一方の明日夢くんは無事(?)ブラスバンド部での活動に参加しておりますが、本来の彼の得意分野であったはずのドラムではなく、ホイッスルを担当することに。
 そのせいもあってか、部活にもイマイチ熱が入らない模様。
 明日夢くんが心ここにあらずといった感じになっているのは、同じ練習場でチアのもっちーがぴょんぴょんたゆんたゆんチラリチラリとやらかしているからでは決してなく、たちばなでヒビキさんに会えないのが原因です(違います)。

 トドロキさんと明日夢くん、自分がやりたいこと、得意なことをさせてもらえない、というこのふたりの境遇を重ねて見せるこの構成、相変わらず響鬼スタッフは神といわざるをえません。
 トドロキさんが弦の修行をさせてもらえず、鼓の練習をさせられているのは、どうやら夏に出てくる魔化魍には弦は効果が無いというのが原因の模様。
 しかしトドロキさんはザンキさんの下で2年間修行していたのですから、夏の魔化魍に対して自分たち弦の使い手が苦戦するということは知っていそうですが……事実、ザンキさんも太鼓と撥を使っていたようですし。
 これはもしかしてアレでしょうか、ザンキさんが膝の爆弾を抱えるに至った怪我を負ったのが、去年、或いは一昨年の夏で、トドロキさんはその都合もあってたまたま師匠が鼓で戦う雄姿を見ることが出来なかった、とか。
 もし尊敬して止まない師匠であるザンキさんが鼓で魔化魍を対峙している様を見ていたのなら、トドロキさんも鼓の修行に熱心に励むと思うのですが。

 一方の明日夢くんはブラバンのドラムスは定員が埋まっているということ、それと部活に入った時期が遅れ気味だったことが原因でドラムパートになれずにいたりしました。
 このことは部活の先輩がわざわざたちばなまで来て明日夢くんに事情を説明し、その上で励ましてくれています。明日夢くん、部長フラグまでゲットか。

 様々なことが原因で、自分がやりたいことをやれないトドロキさんと、明日夢くん。
 このふたりがどの様にその状況を受け容れ、乗り越えるのか、今から想像すると夜も眠れません。
 ああ、早く来週にならないかなあー!
 

▽二十二之巻 化ける繭▽
 今週はなんと、鬼ナミンCのCMが復活していました! やはり反響が大きかったんでしょうか、あのCM。

 冒頭、2対の童子&姫相手に苦戦する威吹鬼さん&轟鬼さん。
 ここのアクションは中々良かった。いつもならそれぞれひとりで童子&姫を粉砕しているイブキさんたちが単純に数字上の戦力比が変わらないのに苦戦していたのは、もしかしたらバラバラに戦っていたのではダメ、という後への伏線だったのかもしれません。
 そしてこのシーンではあきらたんの胸の谷間が。谷間が! 谷間ですよ! おいどういうことだねキミ! やはり夏だし着るものが薄くなると、どうしてもあきらたんのような豊満な胸は隠そうとしても隠し切れないということか! 夏最高! 夏! 夏だよ! 谷間だよ! オッパーイ!

 このままだと谷間の話題だけでレビューが進んでしまいそうなので無理矢理方向転換を。
 あきらたんの機転で辛くも撃退しますが、あきらたんが脚に傷を負ってしまいます。
 ここの一連の流れ、轟鬼さんも威吹鬼さんも凄くカッコよかったですねえ。特に威吹鬼さんは、いつもは決して出さないドスの聞いた声で「邪魔だ、消えろ!」とまで。うーむ痺れる。

 一方そのころ、明日夢くんはヒビキさんに託されたお師匠を介抱中。
 ピコーンと電球がついたように思いついて布団を敷き、お師匠をそこに寝かせるという機転ぶり。
 ここでのもっちーが実に献身的に動いており、明日夢くんならずともどぎまぎしてしまいそうです。ていうか明日夢くん、もっちーが眼中にねえ。このガチホモめ。

 お師匠の元にお医者さんを運搬したヒビキさんは、明日夢くんの携帯経由でイブキさんたちの助っ人に向かうことに。
 威吹鬼さんたちがふたりがかりでも苦戦していたところに颯爽と参上する様は、まさに主人公の貫禄。

ヒビキさん】俺の出番だな。

 もうね、失禁するかと。
 なんだこのカッコ良すぎる展開は。

 最後は三人の音撃を共鳴させるという方法で合体魔化魍を仕留めるに至りましたが、こういった作戦をパッと思いつく辺り、やはりヒビキさんは他のふたりに比べて経験が豊富なのでしょうねえ。ヒビキさんが活躍したのは実に久々な気もしましたが、こう言ったところは主役の面目躍如でしたね。
 ただ、贅沢を言えば音撃の共鳴は、どうせなら曲もあわせて欲しかったりも……これは次の新必殺技となったりするのかしら。
 

▽二十一之巻 引き合う魔物▽
 さて、実に久々の響鬼ですよ。最初の「ドドン……」の音だけですでに鳥肌ですよ。
 今週のOPはギター+トランペット。うむ、イブキさんとトドロキさんの立ち回りが拝めるのですね。

 今回生身としては初登場のダンキさん。まさか眼鏡キャラだとは思いませんでした。
 かなりせっかちさんな様子が伺えました。今後も出てきてまたヒビキさんと軽妙なやり取りを見せてくれるのかな?

 たちばなの用事でヒビキさんと一緒にお使いに向かう明日夢くん。
 今回は久々に明日夢くんはヒビキさんと一緒の時間を過ごせてドキドキのようです。
 ヒビキさんはヒビキさんで明日夢くんにもっちーとあきらたん、どちら狙いなのか、などと視聴者の誰もが思っていた疑問をストレートにぶつけます。
 相手の油断を突き、弱点を衝く。それも最短、最速で、最も効果的なタイミングで。まさにプロの技です。伊達に10年以上も魔化魍と戦ってきているわけではありません。
 踏み切りで隣のおねーさんの見事なおムネをチラ見していたりすることから、明日夢くんはおっぱい好き ――― つまりあきら派か!? と、考えるのはあまりに短絡というもの。確かにあきらたんは比類なきおっぱいの素質を持つ女傑ですが ――― しかししかし、もっちーこと持田ひとみさんもおっぱいの素質ではけして負けていないッ! 詳しく聞きたい奴はこっそりメールを送ったり拍手コメントで問いただすと良いッ! あまりおおっぴらには言えないようなことも含めてじっくり語ってやりますよ! そしてさらに、おっぱいのみならずもっちーには太股という比類なき武器もあるのです。まだまだ、どう転ぶかはわかりません。

 いやまあ、ていうか、明日夢くんの本命はヒビキさんなんですが。

 さておき、御使いの途上、やはり明日夢くんは彼なりにヒビキさんやあきらたん、猛士の皆の役に立ちたいと思ったようで、ヒビキさんに「自分も猛士のことを知っておいたほうが良いのでは」と持ちかけます。
 なるほど、たちばなでバイトをする関係上、猛士のメンバーとの連絡を受け持つことなどもあるでしょうし、そうした時に事情を知らないでは人の命に関わることもありえます。明日夢くん、きちんと鍛えてますよ、内面を。
 と、ヒビキさんから詳しく話を聞く途中で、ばったりともっちーと遭遇。もっちー、絶対“出”のタイミング見計らっていたろう。くそうなんて可愛いんだ。夏服ですよ。

 お使い先ではヒビキさんが“師匠”と呼ぶおばあちゃんが何やら胸を抑えて苦しがっておりました。確認しそこねたのですがお華かお茶の先生なのでしょうか。ヒビキさんが“師匠”と呼ぶのも気になりますが……まあ、ヒビキさんはおやっさんと一緒で人の呼び方にはあまりこだわりがない様ですし、ここはあまり気にしなくてもいいかな?
 苦しむ師匠に対し、ヒビキさんは医者呼んで来る! とこうじを明日夢クンともっちーに託し、ダッシュダッシュダッシュ。
 しかし明日夢クンたちも託されても困ってしまうってモンです。苦しむ師匠を前に、どうしたらいいものやら……とオロオロしていたところ、明日夢くんが何かを発見したor気づいた模様。主人公の面目躍如か!?

 一方上着も脱いで超脚力で駆けるヒビキさんは川で釣りを楽しんでいた、恐らく顔なじみの医者の先生を発見。強引に引っ張り出します。
 電話とかで呼べよ、とか正直思いましたが、ヒビキさんは携帯とか持ってませんし、メールも開けないいやいやわからないらしいので、下手をしたら電話の使い方も怪しいのかもしれません。
 困ったときは肉体言語。それがヒビキさんに違いない。

 イブキさんとトドロキさんはそれぞれ別々の場所で魔化魍と遭遇し、辛くも取り逃がすことに。
 追跡行の結果、イブキさん&あきらたんの追っていたウブメと、トドロキさん&ザンキさんの追っていたヤマアラシが、なにやら合流を果たします。
 ここで弦と笛の初コラボレーション。
 2体の魔化魍を同時に相手取って、来週はさらにここに鼓 ――― 響鬼さんも加わる模様。うわトリプルライダーですよ。めちゃめちゃ楽しみだ。

 冒頭でヒビキさんはもっともっと鍛えなきゃ、というようなことを言っていましたが、アレはもしかして噂の新フォーム(なんか赤い奴)の伏線だったりするのでしょうか。
 そちらも含めて楽しみです。
 





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